お久しぶりです。
続き書けたで候。
短くてごめんよ。
では、どうぞ(╯°□°)╯︵ ┻━┻
城戸真司の演説が終わっても、客席は未だに盛り上がりを見せていた。
『おいイレイザー!アイツスゲェな!?会場だけじゃねぇ!全国のリスナー達までも、全部をまとめ上げやがったぜ!!』
『……これは城戸の才能だ。アイツは普段は天然でちゃらんぽらんだが、人を惹きつけるカリスマ性は人一倍ある。そこらのヒーローなんぞ、もう超えてるだろうな』
真司が列へと戻ると、興奮したクラスメイト達が話しかけてきた。
「城戸!お前スゲェよ!!」
「私、感動した!!」
「もう言葉にならないよ!!」
「その通りだなって思った!!」
「城戸!お前は漢だぜ!!」
そして一気に揉みくちゃにされてしまった。
「うおっ!?皆、落ち着けって!!」
真司はなんとか列へと戻ると、興奮した出久が話しかけてきた。
「城戸君!!」
「どうした緑谷?」
「その、選手宣誓凄く良かったよ!それで、その城戸君にはお礼を言いたくて……」
「お礼?」
「城戸君のさっきの話のおかげで、なんというか自分に自信がついたっていうか、色々救われた気持ちになったっていうか……と、とにかくこんな僕でも、やってやる!っていう、とても前向きな気持ちになれたんだ!!」
「そっか」
「うん!だから、ありがとう!城戸君!!」
「どういたしまして」
真司は出久から言われたお礼の言葉に対して、正直良く分かっていなかったが、出久が何かを決意する手助けにはなったようである。
そして真司の演説の余韻が残る中、この空気を逃すまいとミッドナイトが司会として体育祭の進行を務める。
「さーて、それじゃあ、早速第一種目行きましょう!」
「雄英って何でも早速だね」
「色々早いよなあ」
「城戸君もそう思う?ウチもそう思う」
ノホホンとツッコむお茶子と、それに同意する真司。
二人はボケーッとしながら、モニターを見つめる。
「いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が
上空のモニターに映し出された言葉には、『障害物競走』と書かれていた。
「障害物競走……!」
出久が呟く。
武者震いするらしい。
「計11クラスでの総当たりレースよ!コースはこのスタジアムの外周約4㎞!我が校は自由さが売り文句!ウフフフ……コースさえ守れば
「ってことは、何でもありの障害物競走って訳か」
真司が呟くと、生徒達は移動を開始する。
「気を取り直して……さあさあ!位置につきまくりなさい……!!」
真司も移動を開始するものの、ドラグレッダーが人混みを嫌がった事で自然と最後尾になってしまった。
「A組の皆は前の方か」
真司以外のクラスメイト達は、最前列を陣取っていた。
「何でもありなら……変身するか。ドラグレッダー」
「ガォオオ」
真司は己の横に浮かぶ相棒にそう提案すると、相棒も元気よく鳴いた。
それから少し時間が経ち、ゲートの明かりが灯り始める。
その様子を生徒達は、固唾を飲んで見守る。
皆が、思い思いの表情で試験に挑もうとしている。
そして、いよいよ運命の体育祭が始まろうとしていた。
「スターーーーーーーーーーーート!!」
戦いの火蓋が切られた。
◆◆◆
『さーて実況してくぜ!解説アーユーレディ!?イレイザー!!』
『無理やり呼んだんだろうが』
二人の解説が始まると同時にスタート地点が突如、凍り付く。
氷結を繰り出しながら飛び出すのは、轟焦凍だ。
他の生徒達が足場を凍らされて動けなくなる中、彼を知っているヒーロー科の面々は各々が個性や予測を立て突破していった。
「クラスの連中は
件の真司はというと、一番最後尾にいた。
真司の左手の中には、中央に龍の頭を模したエンブレムがついた黒いケース『カードデッキ』があった。
真司が『カードデッキ』を構える。
今度はベルトのようなものが出現し、真司の腰に重なると同時に、彼の腰に装着される。
真司はそのまま『カードデッキ』を左手で腰のベルト『Vバックル』のすぐ横当たりまで落とすと、右手を左斜め上へ伸ばし……叫んだ。
「変身!!」
真司がVバックルにカードデッキを差し込むと、いくつもの虚像が真司の身体に重なり合い、その姿を変える。
それと同時にドラグレッダーの姿も元へと戻る。
赤き竜騎士と真紅の龍が現れた会場は盛り上がる。
「へ、変身したああぁぁ!!??」
「なんだあれ!?」
「紅い龍!?」
「目茶苦茶カッケェ!!」
龍騎とドラグレッダーの姿に男達は目を輝かせる。
『イレイザー!あいつの、あの姿はなんだった!?』
『あの姿と紅い龍は城戸の個性「
その時、大きな音が響き渡る。
出てきたのは入試に出た仮想ヴィランであった。
その仮想ヴィランに、峰田が吹き飛ばされるのを皮切りに続々と仮想ヴィランが出現する。
その中には0ポイントヴィランの姿もあった。
『さぁいきなり障害物だ!まずは手始め……第一関門、ロボ・インフェルノ!!』
突然のロボット軍団に、ほとんどの生徒達が萎縮する中、轟が動き出す。
地面に手をつき、振り上げると仮想ヴィラン達をまとめて凍らせる。
それを見て動き出した者もいた。
「フルカウル!」
緑谷出久だ。
出久は、全身に血管のような赤いラインが入り、緑色のプラズマのようなオーラを纏う。
出久は跳躍し、拳を構えて技を繰り出した。
「5%……デトロイトスマッシュ!!」
凍った仮想ヴィラン丸ごと粉砕した。
『おいおい!ここで意外な奴も出てきたぞ!!緑谷出久だああぁぁ!!!』
『体育祭に向けて城戸と特訓してたとは聞いてたが、僅か二週間の間にここまで仕上げてくるとはな……』
解説の二人も驚いている。
「轟と緑谷もやるな!俺も負けてられない!!」
それを見た龍騎も動き出す。
さっそく龍騎はバックルのデッキからカードを引き抜き、ドラグバイザーの額の部分をスライドし、そこにカードを差し込む。
そしてスライドさせた額部分を引き戻すと、ドラグバイザーから機械的な音声が響く。
【SWORD VENT】
すると彼の右手にドラゴンを模した青竜刀ドラグセイバーが召喚される。
「はっ!」
龍騎はドラグセイバー片手に跳び上がり、仮想ヴィランに向かって腕を振り抜く。
すると仮想ヴィランは一刀両断され、爆発する。
ドラグレッダーも追撃するように、火炎弾をはいて破壊していく。
「ドラグレッダー!凍って動けない人達の氷をとかしてくれ!!」
「ガォォ?」
ドラグレッダーから『えぇー…めんどくさい』と言った感情が流れてくる。
「今日、肉いっぱい食わせてやるから!!」
「ガォォォ」
『仕方ねぇなー』と文句を言いながら、ドラグレッダーは小龍の姿になると、動けない生徒達の氷をとかしにいった。
「あいつ、最近情緒豊かになってきたな!!」
その間にも龍騎はロボットを一刀両断しながら、仮想ヴィランを殲滅していく。
『すげぇな!ロボがバターみたいに綺麗に切れていくぜ!!それになんか格好いいな!!!あの青竜刀!!!!』
『切れ味が良すぎるな』
しばらくすると、ドラグレッダーが戻ってきた。
「ガォォ」
「おう!お疲れさん!!一気に決めるぞドラグレッダー!!!」
龍騎はデッキからカードを引くと、バイザーに差し込み、ベントインする。
【FINAL VENT】
無機質な機械音声が静かに響く。
龍騎は構えと共に身を低く沈めると、深く息を吐き出す。
「はぁあああああ………ダアッッッ!!!!」
そして自らの周りを飛翔するドラグレッダーと意識を同調させ、地面を踏み締め、力強く跳躍した。
それと同時にドラグレッダーも雄叫びを上げながら龍騎の後を追従し、螺旋を描いていく。
龍騎は更に上空へと舞い昇ると、身体を捻り右足を突き出す。
ドラグレッダーの強烈な烈火をその背に受け、隕石の如く紅蓮を身に纏うと、そのまま一直線に急降下する。
「ダァアアアアアアッッッッ!!!!!!」
0ポイントヴィランに、ドラゴンライダーキックが炸裂する。
そのままロボ・インフェルノ軍団まとめて爆発霧散する。
「しゃあ!いっちょ上がり!!」
龍騎が満足したようにウンウン頷く。
大勢の者達が龍騎の戦う姿に度肝を抜かれた瞬間であった。
次回は障害物競走・後編。
では、また( `・∀・´)ノ