龍騎のヒーローアカデミア   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続きかけたで候。

ちょっと短いけど、どうぞ( ゚∀゚)o彡°


第四話 雄英入学

4月1日、高校生活初日となる日、真司は新しい制服に袖を通していた。

 

そして準備が完了すると、勢いよく家を出る。

 

 

「いってきまーす!」

 

 

「気をつけて行ってきなさい」

 

 

「いってらっしゃーい」

 

 

祖父母の見送りを受け、彼は早足で学校へと登校する。

 

新生活に心躍らせながら向かっていく。

 

桜が綺麗に咲いており、季節はすっかり春となっていた。

 

真司は内心ドキドキしながらも、たくさんの友人ができたら良いなと考えていた。

 

そうこうしている内に、雄英高校の校舎が見えてきた。

 

 

「相変わらずでかいなあ」

 

 

真司はボケーッと校舎を見上げつつ、学校内へと入っていく。

 

自分のクラスを入学案内書を見て改めて確認しつつ、教室へと向かう。

 

真司のクラスは一年A組である。

 

さまようこと約数分、ようやく教室前にたどり着く。

 

 

「ドアもでかくね?」

 

 

そして高さ5mはあろう扉に圧倒されていた。

 

1ーAと書かれた扉を静かに開くと中には既に数人の生徒がいた。

 

真司は自分の席を確認する。

 

彼の席は一番左端の後方であった。

 

つまり窓際である。

 

 

「お!ラッキー!!」

 

 

この席の配置に喜ばない者はいないだろう。

 

どの席がいい?というアンケートを取れば確実に一番になると言ってもいい。

 

日当たり良し、景色良し、先生からは死角の三種の神器が揃っているのだ。

 

いわゆる主人公席といっても過言ではない。

 

窓際の端の席とはそれだけで勝ち組になった気分になれるのだ。

 

しかし真司は己の席に違和感を抱いた。

 

 

「あれ?他の皆は名前順なのに……()()()()()()()??」

 

 

真司の名字は城戸(きど)なので普通なら前の方になるはずなのだが、()()()一番最後の出席番号となっていた。

 

真司が違和感を抱いたのはそれだけではない。

 

まるで真司の席だけ()()()()()()()()()()だった。

 

1年A組は総勢21人なのだが、教室内の座席の配置は五人一列の✕4となっており、どう見ても()()()が座れる配置だ。

 

しかし窓際の列だけが席が6つのため、()()()()()()()()()()()()()のだ。

 

普通ならここで色々考えるであろうが、そこは真司クオリティ。

 

 

「ま、いっか」

 

 

気にしてすらいなかった。

 

そして真司が鞄をおいて時間になるまで自分の席でボーッとしていると、見覚えのある二人が真司の席へとやって来た。

 

 

「おはよう真司君!」

 

 

「久しぶりね城戸ちゃん」

 

 

「おっ、透ちゃん!梅雨ちゃん!」

 

 

葉隠透(はがくれとおる)蛙吹梅雨(あすいつゆ)である。

 

真司は二人とは入学試験が終わってからも連絡を取り合っていたのだ。

 

二人も無事雄英に受かっており、こうして再会できたという訳だ。

 

 

「二人が同じクラスで良かったよ〜」

 

 

「そうね。私も貴方達と一緒になれて嬉しいわ」

 

 

「俺もだよ!」

 

 

そうこうしている内にクラスメイトが集まり終えていたようで、キリを見て透と梅雨も自分の席へと戻る。

 

教室の入り口前ではボサボサ頭の地味めの少年と、ポワワンとした茶髪の少女が話していた。

 

するといつの間にか、廊下に放置されている寝袋があった。

 

その中には人が入っており、明らかに不審者にしか見えない風貌の男性がいた。

 

 

(なんかいるぅ!?)

 

 

真司は表情をギョッとさせる。

 

あまり手入れされていないボサボサの長髪に無精髭、充血した双眸といった男性であったが、真司はこの男性が直感的に強いことを感じ取っていた。

 

強者特有の雰囲気とでも言えばいいだろうか?

 

すると男性が声を発した。

 

 

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここは……ヒーロー科だぞ」

 

 

10秒でエナジーをチャージするゼリー飲料を飲み干すと、寝袋から這い出てくる。

 

真司含めたクラスメイト達は動揺する。

 

どんな担任が来るかと心待ちにしていたら小汚いオッサンが来たのだから、それも仕方ないと言える。

 

 

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね」

 

 

(なんか色んな意味でヤバそうな人だなぁ)

 

 

前世でも真司の周りには個性的な面子がいたが、この担任もそれに負けないくらいのヤベェ奴であった。

 

 

「担任の相澤消太(あいざわしょうた)だ。よろしくね。早速だが体操服(コレ)着てグラウンドに出ろ」

 

 

それだけ言うと相澤はさっさと教室を出て行ってしまった。

 

とりあえず真司達一年A組の面子は着替えるために更衣室へと向かった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

着替えを済ませた真司達はグラウンドにて、相澤の元へと集まり話を聞いていたのだが……

 

 

「「「「「個性把握テストォ!?」」」」」

 

 

なぜか個性把握テストなるものを受けることになっていた。

 

1年A組の面々が声を合わせて驚く。

 

するとショートボブの茶髪女子が「入学式は?ガイダンスは!?」と不安そうな声を上げる。

 

相澤は淡々と答える。

 

 

「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ。雄英は“自由”な校風が売り文句。それは“先生側”もまた然り」

 

 

相澤は続ける。

 

 

「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ?“個性”禁止の体力テスト。国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ」

 

 

続いて相澤は、目つきの悪い金髪の少年に目を向ける。

 

 

「爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった?」

 

 

「67m」

 

 

「じゃあ“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ、思いっきりな」

 

 

そして爆豪と呼ばれた少年は軽く腕を捻って、思いっきりボールを投げ飛ばした。

 

 

「んじゃまぁ……死ねえ!!!!」

 

 

直後、強烈な爆発音がしたと同時に強力な突風と砂埃がグラウンドに舞った。

 

 

「まず自分の『最大限』を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

 

 

つまり今から相澤は『個性込みの体力テスト』をしようとしていた。

 

彼の持っている端末の液晶には『705.2m』と表示されており、それが爆豪のソフトボール投げの記録であった。

 

それを見ていた真司は驚愕する。

 

 

(700m超えってなんつー記録!?いやでもそれにしたって素の身体能力でも67mって本当に学生かよ!?)

 

 

ちなみに言っておくと、真司の前世の世界での全国の中学生のソフトボール投げの平均距離は約20mである。

 

その数値だけでも見れば、爆豪の素の身体能力がいかに高いかがよく分かるであろう。

 

 

「なんだこれ!!すげー()()()()!」

 

 

「705mってマジかよ」

 

 

「個性思いっきり使えるんだ!流石ヒーロー科!」

 

 

そしてクラスメイト達も個性ありの体力テストに興味を抱き、興奮をあらわにしていった。

 

しかし、誰かがこぼした「面白そう!」という言葉に相澤の雰囲気がガラリと変わる。

 

 

「…………()()()()……か。ヒーローになるための三年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」

 

 

すると相澤は不敵に笑い、小さく呟いた。

 

 

「よし、トータル成績最下位の者は、見込みなしと判断し、除籍処分としよう」

 

 

これにはさすがに、皆が驚いた。

 

 

「「「「「はあああ!?」」」」」

 

 

「生徒の如何(いかん)先生(おれたち)の“自由”。ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」

 

 

彼らはもっと早くに気付くべきであった。

 

ここが普通の高校ではなく、ヒーロー養成科の高校であるということに。

 

ヒーローになるための試練はもう始まっているのだから。

 

しかし当然非難の声はあがる。

 

 

「最下位除籍って……!入学初日ですよ!?いや初日じゃなくても……理不尽すぎる!!」

 

 

その言葉に相澤は言う。

 

 

「自然災害……大事故……身勝手な(ヴィラン)達……いつもどこから来るか分からない厄災。日本はいつも理不尽にまみれている。そういう理不尽(ピンチ)を覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったのならお生憎。これから三年間、雄英は君たちに全力で苦難を与え続ける。“Plus Ultra”『更に向こうへ』さ、全力で乗り越えて来い」

 

 

相澤の言葉に真司は覚悟を決める。

 

 

(やるしかないってことか……)

 

 

真司は左手を見る。

 

彼は両親と約束した。

 

立派なプロヒーローになると。

 

ならば彼のやる事は一つ。

 

全力でやる。

 

こんなところで立ち止まっている暇はない。

 

 

「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」

 

 

そして生徒達の除籍処分をかけた体力テストが遂に始まろうとしていた。




次回は龍騎に変身して体力テスト受けます。

一応先に言っておくと、龍騎に変身する際は個性に変化していることもあって、幾つかの制限が設けられています。

その制限は次回の本編で説明するとです。

では、また( `・∀・´)ノ
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