続きかけたで候。
真司のヒーローコスチュームは赤いパーカーと、黒いデニムパンツに決まりました。
アンケートご協力ありがとうございましたm(_ _)m
では、どうぞ( ゚∀゚)o彡°
高校生活二日目は、初日とは打って変わって穏やかに始まった。
午前中は座学中心の授業であったが、至って普通の授業である。
これでも真司は前世では大卒であるため、特に問題なく過ごせていた。
初日が色々特殊過ぎたのだ。
そして午後はヒーロー基礎学という授業が待っている。
ヒーロー科で最も単位数が多く、最も重要な授業である。
「わーたーしーがー!普通にドアから来た!!!」
身長2mはあるであろう大きなマントをなびかせながら筋骨隆々のNo1ヒーロー:オールマイトが普通に教室へとやってきた。
それを見た生徒達は興奮する。
「オールマイトだ……!!すげえや。本当に先生やってるんだな……!!!」
「
オールマイトは拳ひとつで天候をも変える驚異的な身体能力を持つ。
そしてその存在自体が、犯罪の抑止力となる“平和の象徴”と言われており、「私が来た」という彼のお馴染みの言葉は、市民には安心感を与え、
そんな平和の象徴が教鞭を取るのだから、生徒達が興奮するのも無理はない。
そしてそれはもちろん真司にも該当する。
「すげぇ……本物だ……」
テレビの中でしか見たことが無い本物のヒーローが教壇に立っていた。
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため、様々な訓練を行う課目だ!!単位数も最も多いぞ!!早速だが、今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
さっそくオールマイトはBATTLEと書かれたパネルを取り出し、テンション高く告げると、生徒達も俄然やる気が上がっていく。
「そしてそいつに伴って……こちら!!」
続けてオールマイトはリモコンを取り出すと、操作する。
すると教室の扉の反対側の壁が稼働し、中からアタッシュケースが収納された棚が出てきたのだ。
「入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた……
「「「「「おおおおお!!!!」」」」」
「着替えたら順次グラウンド・
「「「「「はーい!!!」」」」」
「格好から入るってのも大切な事だぜ、少年少女!!自覚するのだ!!!!今日から自分は……ヒーローなんだと!!!!!!」
オールマイトの言葉に、自分達はヒーローの卵なのだと、嫌でも自覚させられる生徒達。
真司も己のコスチュームが入ったケースを抱えながら思う。
(いよいよ始まるんだな……俺のヒーローを目指すための高校生活が)
「しゃあっ!」
真司は頬を叩き、気合いを入れる。
彼のヒーロー道はまだ始まったばかりだ。
◆◆◆
真司のコスチュームは至ってシンプル。
赤いパーカーに、黒いデニムパンツである。
ちなみに龍騎のロゴ入りで、パーカーには背面の中央に大きく、正面の左胸部辺りに小さく、黒いデニムパンツには左太もも辺りに小さく入っている。
これは真司的に龍騎のイメージをした服装となっており、本人的にも大層気に入っている。
そして、たかがパーカーとデニムパンツと思うなかれ。
耐寒耐水耐火に優れ、そのうえ耐久性もあり、なおかつ軽量化もされているという、まさにハイブリッドなヒーローコスチュームなのだ。
ちなみにグラウンドに一番乗りしたのは真司であった。
着替えるのにかかった時間は、約数分である。
お手軽って素晴らしい。
そして真司の後に続くように、続々と1ーAの生徒達が集まる。
各々個性的なコスチュームを着ており、中には目のやり場に困るようなコスチュームを着ている生徒もいた。
「さあ!!始めようか有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!!!」
オールマイトの呼びかけで、いよいよ本格的な授業が始まる。
オールマイトの説明によれば、今回の訓練は屋内での対人戦闘訓練だという。
統計によると、屋外より屋内の方が凶悪な
監禁、軟禁、裏商売など、このヒーロー飽和社会において真に賢しい
それを汲んでの屋内訓練という訳だ。
そして肝心の訓練内容はというと、
状況の設定は、
ヒーロー組の勝利条件は、
説明を聞いた真司は思う。
(設定アメリカンだなぁ……あと、あれってカンニングペーパー?そういえばオールマイトって新人教師だっけ?)
真司も前世ではOREジャーナルで記者見習いとして働いていたので、新人教師のオールマイトの気持ちはなんとなく分かる。
初授業は緊張するのだろう。
その間にも説明は続く。
「コンビ及び対戦相手は、くじだ!」
「適当なのですか!?」
すると、白いロボットのコスチュームを見に纏った飯田が質問するが、側にいた緑谷がかわりに答えた。
「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップする事が多いし、そういう事じゃないかな……」
つまりは他のヒーローと急に組むことが多いからこそのくじ引きという訳だ。
(そういえば俺も複数のミラーモンスターと戦うとき、他のライダーと共闘したことあったっけな……)
真司もかつて前世の世界で、人々を襲おうとするミラーモンスターを仮面ライダーナイトこと秋山蓮や、仮面ライダーゾルダこと北岡秀一、仮面ライダーライアこと手塚
時には自身の命を狙ってきた浅倉や芝浦、東條に香川といった敵対したライダーとも共闘したこともある。
そしていよいよ肝心のくじ引きが行われる。
真司の引いたくじはIチームであった。
メンバーは尾白という男子生徒に、友人である葉隠透、そして真司を加えた唯一の三人チームである。
とりあえず真司は二人の元へと向かう。
「あ、真司君!もしかしてIチーム?」
「うん。透ちゃんも?」
「私もIチームだよ!それとここにいる尾白君も!!」
すると、透の隣にいる尾白が真司に声をかける。
「俺は
「知ってると思うけど、俺は城戸真司!こっちこそよろしくな!尾白!!」
挨拶を終えると、真司は尾白のお尻から尻尾が生えていることに気付く。
「尾白の個性は『尻尾』か?」
「そうだよ。城戸の個性は変身タイプの、あの『騎士みたいな奴』だろ?」
「ああ。個性『
「『
「あー……あいつは操るとかそういうのじゃなくて、なんていうか俺と一心同体?守護霊?みたいなものというか……」
「……城戸の言いたいこと、なんとなく分かったよ。つまりあの龍は『
「そ、そうそう!そんな感じだよ!!」
「はいはい!私の個性は『透明化』です!透明人間です!!」
「それは見ればわかるよ葉隠さん。あ、いや透明だから見えないんだけどさ……」
すると真司があることに気付く。
「……なあ、透ちゃんのコスチュームってグローブとブーツだけ?」
「え?うん、そうだよ」
透のコスチュームは
そして彼女の個性は『透明化』。
つまり……
「え、もしかして透ちゃん今、裸なの!?」
「うん、何も着てないよ。手袋と靴だけ」
「いやいやいやいや、さすがにダメだろ!いくら見えないからってそれはダメだろ!!」
真司はすぐにパーカーを透に羽織らせると、注意する。
「透ちゃん、今、何も身につけてない状態だろ?そんなんじゃ絶対ケガするよ。俺、透ちゃんに傷付いてほしくないよ」
「ふぇ?真司君??」
すると真司は透の両肩に手を置くと、真っ正面から話し出す。
「いいか透ちゃん。少なくとも戦闘訓練で何も身に着けないっていうのはダメだ。そんなの文字通り、裸一貫で戦場を渡り歩くようなもんだ。何より君は年頃の女の子なんだから、お肌は大切だろ?だからせめて最低限、いや絶対に
「でも私の個性の都合上、
「だったら
「それは……確かにそうかも……」
「だから今は俺のパーカー羽織といって」
「あ、うん。ありがとう」
そのとき様子を見ていた尾白が、真司へと話しかけた。
「城戸、葉隠さんのことありがとう。実はもしかしてと思って、気が気じゃなかったんだ……」
「まあ、女の子に服着てないの?なんて聞けないよな普通……」
透明な自由奔放な女の子を見て、男二人はため息をつく。
真司は微妙な空気を変えるために話を振る。
「なあ、尾白は何かやってたのか?
「ああ、俺、趣味で武術やってるからさ。
「ふーん」
「気になってたんだけど、城戸は今回変身しないのか?」
「いや、変身するつもりだよ。でもあれって結構体力消耗するからさ……」
真司のライダーとしての力は個性として変化している。
変化しているといっても、その力が特段変わった訳ではない。
変身した際は、今までと同じように真司の身体能力は格段にアップする。
が、個性へと変わったことでデメリットも生じるようになった。
それは変身することで、より体力が消耗するようになったことだ。
今のところ、ライダーとしての活動時間は1日1時間が限界だ。
個性とは使えば使うほど、その能力が伸びていく。
となれば真司も変身すればするほど、その持続時間も伸びていくことになるが、普段真司は、いざというときのために変身をできるだけ避けているのだ。
「そうなのか」
「でも今回の戦闘訓練は15分だけだから大丈夫さ」
そうしてあれこれと話しているうちに、一組目の準備ができた。
一組目は
それ以外の生徒とオールマイトは、五階建てビルの地下のモニタールームで二組のバトルを観戦する形となる。
「それでは屋内対人戦闘訓練、
そしてオールマイトの合図でついに戦闘訓練がスタートした。
龍騎の制限その①。
・変身活動時間は今のところ1日1時間が限界。それを過ぎると活動限界となり、変身は強制的に解除される。強制的に解除されると、しばらく変身不可となる上に動けなくなるので注意する必要がある。
では、また( `・∀・´)ノ