続き書けたで候。
今回は龍騎vs轟焦凍。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
Aコンビのヒーローチームと、Dコンビの
しかし勝利とは言え、その内容は決して褒められた物ではなかった。
緑谷出久は個性の反動で腕はボロボロ、ビルを半壊させ、麗日お茶子は中盤で気が緩み、最後の攻撃を乱暴にしてしまったこと。
対して相手チームの爆豪勝己も私怨丸出しの独断専行の上に、屋内での大規模攻撃の使用など、ヒーローとしての心構えすらなっていなかった。
オールマイトの講評では、この屋内戦のMVPは飯田天哉であった。
自身の役割をしっかりと認識し、状況に基づいた行動ができていたことから、その点が高く評価されたのだ。
そしていよいよ真司達の番が回ってきた。
「ではさっそく次へいこう!次は、轟少年と障子少年のBコンビ:ヒーローチームVS城戸少年と尾白少年、葉隠少女の唯一のIトリオ:
◆◆◆
真司達は先にビルへと入ると、さっそく話し合う……がその前に真司にはやることがあった。
「変身!」
変身である。
そして龍騎へと姿を変えると、再び話し合いに参加する。
すると透と尾白がある事に気付く。
「真司君、変身すると背伸びるんだね」
「だいたい190cmくらいか」
「まあ、一応これ戦うための姿だし……ってそれより早く作戦会議しないと」
龍騎は二人を急かす。
「そうだね。時間も5分しかないし。それじゃ、どうする?二人共何か作戦はあるかい??」
ここで尾白が話を切り出した。
「えっと、轟君は氷の個性、障子君は腕を生やす個性だよね?」
透がヒーロー側二人の個性を確認するように言う。
「ああ。ただ、俺は一番警戒すべきなのは轟だと思う。多分あいつはこのビル全体を凍らせてくる」
そこに真司こと龍騎も意見を交える。
龍騎は前世で様々なミラーモンスターや、色々なタイプのライダーとの戦闘を経験している。
その戦闘経験から、轟焦凍が一番危険であると判断したのだ。
龍騎の意見に尾白も納得する。
「そうか。彼の個性の出力がどこまでか分からないけど、試合開始直後にそれをされる可能性もある訳だ。ただそうすると、俺達に一切勝ち目はないぞ」
龍騎達の後方には核という名のハリボテがある。
もし氷でビル全体を冷やされれば、こちらは動けなくなる上に何も出来なくなる。
尾白はそれを危惧していた。
ただそこに待ったをかける人物がいた。
龍騎である。
「いや、仮に凍らされたとしても大丈夫だよ。俺が炎で溶かす」
「城戸は炎の個性も持ってるのか?」
「そういう技があるんだよ。とりあえず轟の相手は俺に任せてくれないか?」
「何か対抗手段があるんだな?それじゃ、轟の相手は城戸に任せるとして、俺と葉隠さんは核の防衛ってところかな?」
すると透が手を上げて意見する。
「二人共、私ちょっと本気出すわ。手袋もブーツも脱ぐわ。真司君、パーカー返すね?」
なんと透はいそいそと服とブーツを脱ぎ出し、パーカーまで龍騎に返そうとする。
そこに龍騎が再び待ったをかける。
「ちょ、ちょっとストップ透ちゃん!だから言ったでしょ!見えないからって脱いじゃダメだって!それにビル全体が凍らされたら、どっちにしろ裸じゃ何もできなくなるよ!あと、俺、この姿だと透ちゃんのこと見えるから!!」
龍騎の両目はレッドアイと呼ばれる代物で、15キロ先の対象も見逃さない視認能力を持っている。
さらには
「……へ?」
そして予想外の情報を伝えられた透の動きが、突如として止まる。
このとき彼女の脳はオーバーヒートを起こしていた。
まさか常時透明化している自分の姿が見える者に会うなど、彼女のこれまでの人生経験にはなかったのだから。
「え、えええぇぇぇぇぇぇ!?」
透の驚き声がビル内に響く。
龍騎が自分を見えていると認識した途端に、彼女は恥ずかしくなったのだ。
透は口をパクパクとさせながら、思わず座り込む。
「ふ、二人共、そろそろ時間になるからせめて作戦だけでも決めとかないと……」
尾白が二人にミーティングの続きを促すが……現実は非情であった。
ブーッ!!!!!!
訓練開始のブザーが鳴ってしまったのだから。
その瞬間、ビル全体が凍ってしまった。
龍騎達は突如、身動きが取れなくなる。
「なっ!?いきなりかよ!?」
「しまった!?」
「さ、さむむむむ!!!!」
龍騎、尾白、透の周囲は強力な氷が張り巡らされていた。
驚くべきはその凍結速度である。
まさに一瞬でこのビルを凍結させた。
龍騎はこの状況を打破するためにデッキからカードを引き、バイザーに差し込み、ベントインする。
【ADVENT】
「ガオオォォォォオオッ!!!!」
するとビルの窓からドラグレッダーが現れると、龍騎はさっそく指示を出す。
「ドラグレッダー!縮め!!」
ドラグレッダーは龍騎の指示に素直に従い、6m15cmあった体長は、50cmへと縮む。
「ドラグレッダー!次は俺達の氷を溶かしてくれ!!」
続けて龍騎はドラグレッダーへと指示を出す。
「ガォオオオ!!!!」
ドラグレッダーは小規模のブレスを出して龍騎、尾白、透の周囲の氷を溶かしていく。
ブレスの熱で氷は溶け、三人は無事動けるようになった。
そして龍騎は二人に話しかける。
「尾白!透ちゃん!俺はこのまま轟の足止めに向かう!!二人はどうする!?」
二人は答える。
「俺はこのまま核の防衛をするよ。できれば葉隠さんにもこの場にいてほしいけど……」
「私は私にできることをするよ!」
すると透は真司のパーカーを脱ぐと、丁寧にたたみ、端へと置くとそのまま待機するようだ。
「もし障子君がここにきたとしても、足止めできるように端の方に待機しておくよ!!」
「そっか。じゃあ二人共、ここの防衛頼んだ!ドラグレッダーは、そのまま二人の護衛頼む!!」
「任せろ」
「任せて」
「ガォオオ!」
二人と一匹が頷くのを見て安心した龍騎は、勢いよく駆け出し、轟の元へと向かう。
龍騎の頭部にはRシグナルというランプ状のレーダーセンサーが搭載されており、敵の位置や存在を探知する機能がついている。
つまり龍騎は、轟の居場所が最初から分かっていた。
ビルの廊下を一人の仮面の戦士が駆け抜ける。
ビルの中は既に氷漬けとなっており、まるで外とは世界が違うような印象を受ける龍騎であった。
そして目的の人物、轟は2階の廊下を歩いていた。
まるで勝利を確信しているかのように、のんびりと歩いており、その態度に龍騎は少しムッとする。
そして轟も龍騎の姿を確認すると、僅かに驚くようなリアクションを見せる。
しかし表情をすぐに引き締め、話しかけてきた。
「驚いた……城戸、お前どうやって俺の氷から逃れた?」
「龍、見たことあるだろ?あいつに溶かしてもらったんだよ」
「ああ、あの龍か」
すると突然、龍騎の足元から氷が放たれる。
「あぶねっ!?」
咄嗟にバックステップをしてかわす龍騎。
だが轟の攻撃は続く。
今度は氷の
龍騎はデッキからカードを引き、ドラグバイザーにベントインする。
【GUARD VENT】
電子音の声が響き、龍騎の左腕に龍の腹を模したかのような形をした盾、ドラグシールドが現れる。
龍騎はそれを構え、轟の攻撃を防いだ。
「盾か」
だが轟も氷の出力を上げていく。
「ぐお……威力が上がった……!?」
龍騎は段々と後ろに押されていく。
咄嗟に氷を受け流すように、空いていた部屋へ逃れると、龍騎は素早くカードデッキから一枚のカードを抜き取り、ドラグバイザーに装填する。
【STRIKE VENT】
すると龍騎の右手にドラグレッダーの頭部を模した手甲型の打撃武器、ドラグクローが装着される。
そして轟がゆっくりと部屋へ入ってくると、篭手を構えた龍騎と向かい合う。
龍騎が何をするのか察知した轟も、全く同時のタイミングで右手を突き出した。
直後、相手を凍り付かさんとする氷塊と、それを迎え撃たんと放たれた烈火の熱塊が激突した。
相反するエネルギーが至近距離でぶつかり合ったこともあって、ビル内では強力な爆発が起こった。
ドガァアアアアアアンン!!!!!!
「うおっ!?」
「くっ……」
互いに吹き飛ぶ二人。
窓ガラスは先程の激突で全て割れ、部屋の中も荒れていた。
だが有利なのは龍騎であった。
全身を鎧で纏っていることで、生身の轟よりも受けるダメージは少ないのだ。
咄嗟に起き上がり、廊下の壁にもたれかかっている轟の元へと一気に近寄り、彼の首へ確保テープを巻きつけようとするが……
「もう勝った気でいるのか?だとしたら、俺のこと甘く見過ぎだぞ……城戸」
轟の周りから氷のトゲが勢いよく射出された。
「またかよ!?」
それを察知した龍騎は後ろに下がりながら、それらをかわしていく。
そして思わず呟いた。
「思ってたよりも……きっついぞ、これ」
二人の勝負は、まだ始まったばかりだ。
ヒロアカ世界のヒーローまたはヒーローの卵は、身体能力高めで耐久力もあります。
そのうえ個性などもあるので相性によっては、真っ正面から龍騎とも戦えます。
では、また( `・∀・´)ノ