この愚かな悪魔に寵愛を!   作:有機栽培茶

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もうすぐテストだと言うのにこんな小説を書いている私は....
やばい。本物の「俺テスト勉やってねー」になってしまう...!

評価、感想、お気に入り、誤字報告等いつもありがとうございます。


カズマと愉快な仲間たち+α

「よっし、始めるぞー!準備いいか?」

「こっちはいつでもいいわよー!」

 

今回同行することとなったカズマ少年たちが各自の配置につく。

今回の目標は奥に見えるリザードランナーの群れ、その王様ランナーと姫様ランナーの討伐による解体。

遠目でもわかるほどに集まり群れをなしているリザードランナー。その中から王様と姫様を倒せばいいだけの楽な仕事だ。

どーと突っ込んでぱぱっと片付ければいい。

そう彼はカズマ少年に提案したが即刻却下された。何故か得体の知れないものを見る目から阿呆な子を見る目に変わった気がしたが気のせいだろう。

 

「そんじゃ作戦のおさらいだ!」

 

作戦はこうだ。

カズマ少年が千里眼スキルと狙撃スキルを併用し、王様と姫様を倒す。そして失敗した場合はカズマ少年の愉快な仲間たち+αが対処し、その隙に再び狙撃。それも失敗したらめぐみんの爆裂魔法で全てを消し炭に。

ヴェストが提案したものとは比べるまでもないが、これも案外単純な作戦だ。だがそれゆえに失敗する可能性が低いとも言える。

何せ此方には守りだけは完璧なクルセイダーとカエル以外には大体勝てる剣士がいるのだから。あと優秀なバフ役兼賑やかしと文字通り必殺な爆裂娘が。

 

「じゃあミラーさんも頼む。」

「任せてくれよ。頼まれたからにはしっかりこなそうじゃないか。」

 

どんな悪魔だろうと契約は守る。

ヴェストだろうと例外ではない。

実際魔王とはただの口約束だったため裏切ったがエリス様とのアクセルの街の人間に「危害を加えない」という契約は守っている。

それが「殺さなければいいよね」程度の認識だろうと守っている。

故に彼はカズマ少年を守り通す。ヴェストは大剣...いや、鉄塊『墓標』を強く握った。

 

「そうだ!いい考えがあるわ!一番早いやつが王様になったわけよね?なら、まとめて呼び寄せて一番にここについたのが王様よ!」

 

今の今までヴェストを眼力だけで殺そうとしていると思えるほどに強く睨んでいたアクアが何かを閃いたのか手を天に掲げ何らかの魔法を発動させた。

 

「えっ!?おい待て何を!?」

『フォルスファイヤ!!』

 

カズマの静止を振り切り魔法を発動させた。させてしまった。

アクアの計画通りリザードランナーたちが一斉にこちら目掛けて走り出す。

だがこれはあくまで『アクアの』計画通り。

カズマの計画には一切考慮されていない状況だ。

 

「このクソバカ女神!!お前は毎回何かやらかさないと気が済まないのか!!」

「あーわかったわよ!役に立とうとしてやったのに!どーせこの後ひどい目に遭わされるんでしょっ!さあ!殺すなら殺せーーーーっ!」

「馬鹿野郎!不貞腐れてないで支援しろ!」

「.....なあめぐみんさんや?いつもこうなのかい?」

「認めたくないですが....はい....」

 

めぐみんは遠い目をしながら答える。

何故このような凸凹パーティーがチート殺しのベルディア(+ヴェスト)や機動兵器デストロイヤー、見通す悪魔バニルに勝てたのか。

それはヴェストにとって永遠の謎である。

考えているうちにも群れはものすごい勢いで駆けてくる。なるほど。その名に”ランナー“とつくだけはある。

ダクネスと共にヴェストは墓標を構えた。

 

「よしやった!!って一層凶暴になってるんですけど!?」

「だめですっ!先に姫様を倒さないと次の王様を決める勝負が始まってしまって...!」

 

カズマ少年がスキル狙撃により王様ランナーを撃ち殺すが群れの凶暴さは増すばかり。姫様も怒り狂っているようだ。

めぐみんの爆裂魔法により全てを吹き飛ばそうとするも詠唱が間に合わない。

こうなったら我々タンクの出番だ。

さあ、墓標よ!その名の通りここを奴らの墓場としてやろう!

 

「ふんっ!」

「吹き飛べぇっ!!」

 

ダクネスは剣が当たらないからかその身を呈し勇敢に群れの勢いを止めた。

そしてそれをヴェストが吹き飛ばす。力任せの時間稼ぎだがこれでカズマ少年が姫様を狙撃することができるはずだ。

 

「か、カズマ!さあ今のうちだっ!早く!いややはりできるだけ引き伸ばして...わぷっ!?」

「カズマ少年やれ!このクソトカゲどもの脳天を射抜いて...へぶっ!?」

 

トカゲたちを吹き飛ばしていたヴェストたちだが突然その頭に衝撃が走る。

姫様ランナーだ。

しまった!僕を踏み台に...!?

ヴェストがいち早く気づくがそれはもう跳躍し、カズマ少年めがけて襲いかかっていた。

ヴェストは駆け出す。

カズマ少年を守らなければならない

彼はその功績こそ本物だがレベルはこの中で一番低いのだから。

 

「うわわっ!?狙撃っ狙撃っ狙撃っ!!」

「爬虫類風情が!空を飛ぶなぁ!」

 

カズマ少年が撃ち抜くと同時に振り落とされトカゲを地に叩きつける鉄塊。

だが忘れてはいけない。彼が立っていた場所は木の枝の上。非常に足場の悪い場所だ。そんな中慌ててバランスも考えず弓を連射したらどうなるだろうか。

もちろん剣を振り下ろした状態のヴェストは助けに来れないものとする。

 

「えっ?」

 

ゴキィ!!

転落死である。

魔王軍幹部二体に機動要塞を討伐した英雄の最後がこれだ。

不死身と言われたかの大英雄アキレタウスノロもアキレス腱を弓で射抜かれ死んだという。

英雄の最後は皆、案外あっけないものかもしれない。

ところでアキレス腱の由来はどこから来たのだろう?

 

「カズマ少年!?」

 

その話は置いておいて、ヴェストは慌てていた。悪魔にとって契約は命の次に大切と言っても過言ではない。もしかしたら命よりも重いかもしれない。それを破ってしまったのだ。正体がバレること承知で無理やり生き返させるか。いっそアンデットにしてしまうか。彼はこんな事を真剣に考えるほど焦っていた。現在進行形で心の中で「ヤッベ」を連呼している。(体だけとはいえ)生みの親の影響か。

 

「しっかたないわねー。はいっ、『リザレクション』」

 

しかし仲間達も少しは焦っているものの死人が出たにしては落ち着きすぎている。

普通泣き出すものの一人や二人いそうなものだが。

そんな事を思うと徐にアクアがカズマ少年の死体に近づき慣れた手つきで魔法をかける。

なるほど蘇生の魔法が使えたのか。

だがこの落ち着き方はどこか違う気がする。どちらかと言うと“慣れている”ような....

 

「まさかと思うけど...2回目?」

「ええ...まあ、はい。」

 

なるほど。慌てないわけだ。

ん?まてよ?人間の蘇生は1回が限度のはずだが。何か裏技でもあるのだろうか。

 

「カーズーマー聞こえるー?」

 

アクアが死体のそばで空に向かって話しかける。

こんなことで通じるのか。

しかしこれで本当に天界に通じると言うなら今度アクセル外の冒険者でエリス様に話しかけられるのか試してみるのもいいかもしれない。いや普通に嫌われそうだ。やめとこう。

 

「リザレクションは掛けといたからエリスに門を開けてもらって帰ってきて!」

「エリス様ぁ!?いるのですか!?そこにいるのですか!?」

「うわっ!?何よあんた!ちょ!邪魔なんですけど!?」

『ゔぇ、み、ミラー!?』

「はいっ!ゔぇ...ん゛ん゛、ミラーです!あなたの敬虔なる信徒ミラーです!!」

 

そんな邪な考えはアクアの一言、「エリス」という尊き御名前によって吹き飛ばされた。

ヴェスト暴走モード再来である。しっかりと偽名を使ったのは奇跡と言っていい。エリス様がそう呼んだのはただこの場がこれ以上拗れるのを防ぐために空気を読んだのだと思われる。

 

「ああ!エリス様エリス様エリス様ぁ!!」

「うるさいっ!!あんたは黙ってて!カズマ聞こえるわよね!?さっさと帰ってきなさい!」

 

熱に浮かれたヴェストをどうにか押しのけアクアは天界のカズマ少年に話しかける。

が、少し間を開けて帰ってきたのは『帰らない』の一言。

 

「ふざけないでよ!私が天界に帰れなくなるじゃない!」

「なるほど...死を迎えた魂はエリス様のお膝元へ....ヨシっ!」

「やめろミラー!”ヨシっ“じゃない!」

 

混沌は加速する。

あくまでこのパーティは仲間を一人失った直後である。それを忘れてはいけない。

この場に第三者がいたのなら仲間を失ったショックで気が触れたのだと思われるだろう。

 

「ちょっとめぐみん?何してるの?えっ、カズマの服をどうする気っ.....!」

 

だがそれも今まで静かだっためぐみんの起こした行動によって終止符が打たれた。

服をめくりあげズボンを少し下げる。

そして下腹部にペン(油性と思われる)を近づけ....

 

カズマ少年が起きた。

彼の名誉のため何をされたのかは書かないでおこう。自分の息子に自信があるのはいい事だ。

 




勉強してきます。。。:(;゙゚'ω゚'):
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