注射自体は痛くないのですがその後2時間後くらいですかね。打ったところあたりが筋肉痛みたいな感じになってきました。
明日には聞いた通り上がらなくなっているかもしれません。
インフルとかではもうはならないのですがなんでですかね。面白いですね。
今回はちょっと少なめかもです。
「いやー綺麗なお姉さんだった。」
ウォルバクがそそくさと出ていった後、温泉に浸かりリラックスするカズマ少年。
混浴に入り女体を視姦するというよからぬ目標は達成されたようで満足げだ。
しかしこの様子。ともに入っているヴェストには気づいていないのか。そんなことは流石のカズマ少年でもないだろう。
「やあカズマ少年。彼女の肉体を視姦した感想は?」
「実に大きいおっp...ってヴェ...ミラー!?いたのか!?」
「流石にそれは僕も傷つくな。いや、ここは君の視線を釘付けにした彼女の胸部の大きさを褒めるべきか。」
「みみみみみみみ、みてねーーーし!?」
いや見ていただろう。はっきりとがっつりと。
「と、ところでお前あいつらと知り合いなのか?思い出してみれば何か話していたようだし。」
「旧友だよ。ガチムチは...仕事仲間だったやつ」
「仕事仲間って....m...っ!」
「静かに。それは大声で話していいことじゃない。」
指でカズマ少年の口を塞ぐ。
魔王軍など大声で叫んでいいことではない。
それに万が一自分も含め彼らの正体がここの狂人たちに露見してしまったら楽しいパーティが台無しだ。
「....何を企んでるんだ?」
「楽しいことさ」
「...っ、エリス様が悲しむぞ。」
「冗談を」
そんなことはありえない。
たとえあの慈悲深きエリス様だろうとありえないだろう。
「あの下等生物どもに同情?ありえない。あろうことかあの水色を信仰しエリス様を貶す愚か者どもだぞ?」
口を開けば石鹸洗剤入信洗礼アクア様。二言目にはエリス様の悪口など、愚の骨頂でしかないだろう。
愚か者には罰を与えねばならない。
エリス様が先輩であるアクアにそれを阻まれているというのなら私が代わりに下そう。
「だとしても...」
「ほら!ものすごく広いお風呂ですよっ!ダクネス!」
カズマ少年の声をかき消すように隣の風呂、つまりは女風呂から聞こえる聞き覚えのある声。
めぐみんだ。
会話の内容からしてダクネスもいるらしい。
二人は気づいた頃には混浴と女風呂を阻む鉄壁に耳を当てていた。
(おいヴェスト。お前まで何やってるんだ。)
(男たるもの温泉に入ったならばしないわけにはいかぬだろう?)
(お前って結局性別どっちなの?)
(性別:ヴェストだ)
かつての友人が言っていた。
”男に生まれたのなら壁に耳当て隙間に目を近づけ、覗くべし。これ、常識だから。じゃあちょっと俺温泉行ってくるからあとの仕事よろしく”
ならば実行しないわけにはいかない。
流石に覗きはしないが。
「本来は物臭なカズマ達を外に連れ出しアクアに引き寄せられたアンデットでも狩ろうと思っていたのですが...」
ぶちぃっ!
カズマ少年から何かが切れたような幻聴がした。
しかしあのハプニングもといマッチポンプは計画されていたものだったのか。ならば感謝せねばならない。そのおかげでカズマは美味しい(心情的にはどうかわからないが)ご飯をただ同然で食べられ、ヴェストはそのカズマ少年から溢れ出る負の感情を食することができたのだから。久しぶりにベルディア以外の負の感情を食したヴェストはご機嫌だった。
「シッ!待ってくださいダクネス!この隣は混浴になっています。男湯と混浴カズマが選ぶとしたらどちらだと思いますか?」
「混浴だな!小心者で肝心な時にはへたれてしまうアイツだがこう言った大義名分がある場合は堂々と混浴に入るだろう。」
はっきりと言った。キッパリと言い切った。
信頼されているな。カズマ少年は。
ヴェストはそう思って妙に温かい視線でカズマを見て(ヘタレ)と小さくつぶやいた。
ブッチィっ!!と幻聴が聞こえた。
「...本当にいないみたいですね。」
「みたいだな。一方的に決めつけてしまっていたか。」
「申し訳ないことをしました。あとでお詫びにジュースでも奢ってあげましょう。なんだかんだ言ってあれで結構頼りになる人ですから。」
おや、何か変な方向に話が入っている。
困った。もう少しカズマ少年をいじめてほしいのだが。せっかくのベルディア以外の悪感情だというのに...ヴェストは不可視化しながら反対側でプカーと浮いているベルディアを見ながら思った。
しかし、何故だろう。どこか嫌な予感がする。
ヴェストは気まずさからか仕切りから離れるカズマ少年と共に風呂に戻る。
「ああっ?ちょ!めぐみんやめっ!そこは....あああーーーっ!!」
途端にしきりとの距離を一瞬で詰め壁に張り付くカズマ少年。さっきまでのいい雰囲気はどこ入ったのか。
嫌な予感がヴェストの脳内で耳障りな警報を鳴らす中、ヴェストはすすすーとベルディアの方へ退散した。
「今ですっ!」
「ふんっ!!」
突然風呂の仕切りが強烈な力で叩きつけられたのかカズマ少年は殴り飛ばされたように宙を舞い風呂に落ちてきた。
やはり罠だったか。たまには予感というものも役に立つものだ。
「ほら見たことか!やっぱりいましたよこの男!」
「やはりな!私の目に狂いはなかった!日頃あんなエロい視線で凝視してくる男が混浴にいないはずがない!!」
「ぶっ殺!!!」
ひどい信頼のされようだ。
というかやはりカズマ少年の“エロい視線”は気付かれていたようだ。気にするなカズマ少年。思春期とはそういうものだ...
あ、キレた。
『クリエイトウォーター!!』
「ひゃあああああ!?」
「ハハハ!俺をコケにした罰だ!これ以上冷水を浴びせられたくなかったら...」
カズマ少年のとても勇者とは思えないセリフがいい終わらぬうちに塀を越え飛んでくる数々の物体。桶に石鹸、タオルに猫.....猫ぉ!?
「ぶへらっ!?」
「に゛ゃーーー!?」
「ミラーもいたのですか!?」
◆ ◆ ◆ ◆
顔面に飛びついたと思ったら引っ掻くわ引っ掻くわ。かといってひっぺがそうとすると水を恐れてか強めにしがみついてくる。
おかげで顔中が痛い。
ゆっくり風呂を満喫できなかったヴェストであったがカズマ少年の悪感情と、その後帰ってきたアクアの女神の威厳ゼロの醜態で満足の満足、大満足である。
「.....フッ」
「ミリャァァァァァァァ!!!」
作者は覗きを行ったことはありません。というか覗けるような温泉を見たことがありません。まああったとしても覗く勇気なんてないんですけどね。へっ