この愚かな悪魔に寵愛を!   作:有機栽培茶

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まだ見てくれている人がいるかわからないけど、こんにちは。
久しぶりです。有機栽培茶です。生きてます。
最近別の小説を新しく書き始めました。

ジャンルは正反対(シリアス)
原作は全く違う(アークナイツ )
相変わらずの駄文。

よかったら見ていってください(宣伝)


今回オリキャラ注意(!?)


浮気は大罪よ!!!

万物を欺き、真実を嘘に。嘘を真実に書き換える。

かつて世界を塗り替えんとした大悪魔は、人間達には忘れ去られ、天使達には封じられ、しかし悪魔達には今日まで恐れ敬われ伝えられ続けていた。

 

曰く彼の者の前では神でさえも赤子同然である。

曰く彼の者はあらゆるものを操り、生と死さえも操った。

曰く彼の者が一声あげれば天と地は反転し、光と闇は入れ替わる。

 

悪魔達は天敵である神をものともせず、悲劇を終わらせるため、悲劇を生み出し続けた大悪魔を。

かつての伝説を。

恐れ敬っていた。

 

 

「聞いてくれよ....僕は...僕はぁ.....」

「なるほど、なるほど.....」

 

 

()()()()伝説を.....

 

 

「まぁすたぁー!!もういっぱい!!」

「はーい!!!」

 

 

絵本や言い伝えによって知識にあった伝説上の存在は、今やただの飲んだくれに成り下がっていた。

彼は既にこのアクセルの街のどこかに存在するサキュバス店の常連だ。

ちなみにメインの夢のご奉仕(直訳)ではなくお酒を飲みにきているだけである。

 

悪魔を酔わせる酒は!!!存在した!!!

 

 

「マスター、水を一杯お願いします」

「はーい!」

 

 

ちなみに彼の目の前で水を飲んでいる人物は常識枠なカズマ少年やベルディアでも、非常識枠のアクアやめぐみん、ダクネス達でも、ヴェストキラー枠のエリス(クリス)でもない。

 

そう、新キャラである。

おまけ章にまで来てオリキャラである。

大丈夫かこの作者と思ったそこのあなた方。

大丈夫、ただの脇役だ。(大丈夫ではない)

この話以降に出ることはないだろう。多分。

 

 

アルベルト・ヴィンターハイム

 

覚えている人がいるかはわからないが、かつてヴェストが倒したアレストリアス・フォン・ヴィンターハイム伯爵(長いので以下アレス)の弟........の皮を被った悪魔仲間である。

 

アレスが妻と娘を失うより以前に、とある事件に巻き込まれ、残った魔力で召喚した悪魔に“生きたい”と願ったために、精神を破壊され体だけ“生かされた”というなんか暗い過去があったりするがそれはまた別の話。

 

ヴェストと違って普通に悪魔悪魔していたりする。

 

ちなみにアレスが復讐に悪魔召喚を使用したのも彼が関係しているのだとかないのだとか。

 

 

「はぁ...それで?貴方が好いたお方から好意を伝えられたけど緊張のしすぎで気を失ってYESを返せないでいると」

「んにゃ!?YESを返すとはいっへないりぇしょ!?」

「じゃあNOって返すのですか?あと呂律が回っていませんよ。」

「んにゃわけにゃいりゃろ!!!!!」

「なんなんですか貴方....あ、ありがとうございます」

 

 

水と酒を持ってきてくれたロリなサキュバスさんにアルベルトはお礼を返した。

ロリキュバスちゃんの様子からアルベルトもなかなか高位の悪魔のようだ。

少なくともエリス様命なバカ悪魔とこうして気軽に話せるくらいの地位はあるのだろう。

さらに言えばここまでベロンベロンに酔って本性剥き出しになった彼の相手をできるくらいには高い能力を持っている。

この状態の彼はあのベルディアでさえも手を焼くだろう。

 

 

「しかも最近はエリス様のアタックが重くなってきたというか...いや、僕としてはウェルカムなんですけどね!!!」

 

 

ヤンデレエリス様......!!!良い!!!!

ヴェストは謎の悟りを開いた。

 

 

「はァァァァァァ..............もうさっさと告ってくださいよ。同じアクセルに住む身としては、ものすごい神聖オーラを纏って毎日のように貴方を探している神様を見るのは心臓に悪いんです」

 

 

何度目だろうか。

アルベルトは大きなため息を吐き出した。

 

 

「無理無理無理無理っ!!!!!蒸発してしまいます!今の私はエリス様に出会っただけで浄化されてしまいます!!!!!」

 

 

昨日見かけた目の光を失ったエリス様の表情を思い出しただけでヴェストは姿が薄れてゆく。

記憶を取り戻した後、よく漂っていた瘴気も徐々に黒から白に、そして透明になって消えていく。

これが......浄....化......

 

 

「戻ってきてください」

「っあぅ」

 

 

チョップによって現世に引き戻された。

おかえり。

 

 

「ので!!!君がなんとかしてくれ!!」

「何が“ので!!!”ですか。無理です。マジ無理です。無理無理無理。私も初めの頃は人間たちでエンジョイしていましたが、今は貴方達のような悪魔(考えなし)とは違って静かに、のびのびと、ゆっくりと人間達を楽しみたいんです。女神なんて厄介ごとの爆弾には関わりたくないんですよ」

「そんなこと言わないでよー....僕と君の仲じゃないか...」

「なーにが私と貴方の中ですか。今日会ったばかりでしょう」

「メタはダメ、絶対」

 

 

ペチリとアルベルトの頭を叩きつける。

ちなみに彼らの出会いはバニルと同じくらい長い。

 

 

「そういえば貴方魔王城の...確かアリスでしたっけ?そんな娘にも好かれていませんでした?」

「やめろ、その話はしないでくれ」

 

 

思わず真っ赤に染まっていた顔が青ざめる。

彼と彼女の間に一体何があったのか。

それは当事者にしかわからない。

 

その時だった。

店の扉が3度、コンコンコンと、叩かれたのは。

 

軋む音をたて扉が開く。

外から流れ込んでくる光は神々しく、しかしどこか重々しく闇を含んだものだった。

次々と小さな悲鳴をあげ、店員であるサキュバス達が店の奥に隠れてゆき、アルベルトもいつの間にかいなくなっていた。

残ったのはソファーに座るヴェストのみ。

 

 

「ヴェースートー?」

 

「ヒィ!?」

 

 

どうしてこんなになるまで放っておいたんですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

人々の行き交う街の中。

たった1人の女性に人々の視線は集中していた。

 

 

「どこにいったのかな?」

 

 

彼女はとある人物を探している。

それは悪魔。

大罪人。

盗賊の姿をとりながら下界を散歩する神である彼女にとって敵対関係にあるはずの人物を、彼女はひょんなことから探すようになっていた。

 

 

「いつまで待ったら返事を聞かせてくれるのかな?」

 

 

あの日の告白から何日経っただろう。

毎回のように彼が囁いてくれていたあの告白の言葉は、こんなにも恥ずかしいものだったと、あの時初めて知った。

それを私は今まで冗談として碌に受け止めてこなかった。

だからこうなっているのも仕方がない...と彼女は思った。

 

しかしもう我慢の限界だ。

 

あの日から彼女の姿を見るなり彼は逃げるように隠れる。

もしくは自らやってきたと思ったら急に気を失うなど。

 

彼女はあからさまに避けられていた。

 

今では立場が反転して逆に彼女が彼を追うようになっていた。

 

どうして?

 

もう飽きてしまったのか。

 

前言っていた魔王の娘とやらに気移りしてしまったのか。

 

考えれば考えるほど嫌な予想が思い浮かぶ。

 

だから、直接会って確かめなければならない。

 

 

 

「....見つけた」

 

 

彼の魔力の痕跡は非常にわかりやすい。

常に漏れ出る瘴気が彼の居場所を教えてくれる。

まるで亡霊達が“くっつくならさっさとくっつけ”とでも言うように。

 

彼女はその痕跡を辿って歩く。

 

続いてゆくのは薄暗い路地裏の奥。

 

まさか彼はこんなところを住処にしているのか?と一瞬思ったが、以前彼が寝床にしている宿を訪れたことがあったため即座に否定する。

 

進むにつれて瘴気は濃くなってゆく。

 

そして、同時にもう一つ、別の気配もおおきくなってゆく。

 

彼とよく似た邪悪な。しかしよく見てみると違うもの。

 

甘ったるく、誘うような臭い。

 

 

「悪魔....しかもこれは.....!!!」

 

 

エリスは駆け出した。

目にも止まらぬほどの神速で。

 

見えてきた木製のドアに手をかける。

 

一見ただの民家の扉の様に見える。

うまく偽造したものだ。

しかし女神の目は誤魔化せない。

 

 

エリスは躊躇なく、その扉を.....

 

 

 

蹴破った。

 

 

 

 

 

「浮気の現行犯だよ!!!」

 

 

「ピッ」

 

 

 

 

違う。

 

そう弁解を行う暇もなく、ヴェストは昇天した。




まさかの完結後に登場したオリキャラ君。
アルベルト
元々はこの作品の主人公予定だった。
ヴェストプロトタイプ。
色々設定は練ってある。
が、ギャグには合わないなと却下。
糸目敬語キャラな胡散臭い子。
前書きの小説の主人公とは別人。
多分もう出ない。
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