プロローグ
中央暦1635年1月1日
その日、歴史が動いた。
そして、中央暦1635年1月4日
まず始めにそれを見たのは、クワトイネ公国の農民だった。
それは、鉄でできた龍のような物だ。
それの正体は、この世界に転移してきた国によって作られた物だ。
同様の事態は他の所でも起きた。
ある人は漆黒を見た。
ある人は赤を見た。
ある人は灰を見た。
そして、始まる物語は何番煎じかもわからない物語だ。
中央暦1635年1月7日15:00
クワトイネ公国 首都 政治会議場
その日、会議は荒れに荒れていた。
3日前の未確認騎による領空侵犯。
それを逃したのだ。
「今回の責任は誰が取るんですか!」
こう声を張り上げる若手議員、これに穏やかに答えるのは首相のカナタだ。
「まあそう怒るな。今回の未確認騎の速度は異様に速かったそうじゃないか。」
そんな中、会議室の扉が開け放たれた。
駆け込んできた男は汗だくだ。急いできたのだろう。
「会議中失礼します!沿岸警備隊より緊急連絡です。
20分前にマイハーク沖に超巨大船9隻が出現!
臨検を行ったところ、フェリペ王国と日本国からなる複数国の使節団だそうです。書類を預かっています。」
この展開に苦虫を噛み潰したような顔をした人物が一人。
リンスイだ。「相手はなんと言っている。」
男はこう答える。
・国交の締結
・領空侵犯の謝罪
を求めていると答えたとき、会議室はしんと静まり返った。
その頃、マイハーク沖。
「まさに未知との遭遇ですな。」
「間違いありません。ですが、まさか世界線が違うとは。」
そう喋っているのは空母グラハムハインリッヒの艦長と、護衛艦あきづきの艦長だ。
「この船はかっこいいですね。」
不意にあきづきの艦長が口を開いた。
「…そういうあなたの船もいいと思いますが。」
そう返したのは、副艦長だった。
しかし、有事は突然やってくる。
「艦長、対潜ヘリより入電。海中に大型反応あり、こちらに接近しています。」
そういったのは管制官だった。
「不明潜航物体、海面に浮上!」
艦長たちは一斉に窓を見る。
そこにあったのは、巨大な蛇の頭だった。
空母の艦長はすぐさま無線機を取り、こういった。
「迎撃!」
その途端に、コールチクが動いた。
しかし、なんと弾が跳ね返されている。
だが、救世主は空からやってきた。
不意に戦闘機のエンジン音が近づく。
そして、蛇の頭が燃え始めた。
その機体は、漆黒の
翼端は僅かに燃料で濡れている。
そのまま頭上を通り抜け上昇。
その後、一気に降下しながら爆弾を投下した。
頭が爆散し、危機は去った。
その機体は、何事も無かった様にこの船に着艦した。
その直後、通信担当が喋った。
「艦長、相手国が使節団の受け入れを決めました。」
その一言で皆放心状態から開放され、準備を始めた。
次は9下旬までに投稿したい
9月9日、修正