日本国召喚に十数カ国を追加した   作:相模曹壱

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 随分間が空いてしまい申し訳ありません。
私生活において、大学への入学等があり、執筆の時間がほとんど取れなかった為です。


パーパルディア

 パーパルディア皇国軍襲撃の知らせを受け、真っ先に動いたのはフェリペ王国だった。

まずフェン王国側に説明を求めるため特使を派遣。

結果として判明したことは、フェン王国,パーパルディア皇国間の外交状況が非常に悪化していたことが分かった。

 次にパーパルディア皇国にも特使を派遣した。

護衛戦力には空母グラハムハインリッヒ、駆逐艦メリクリウスの2隻が派遣されたが、パーパルディア側からの反応は非常に高圧的なものであった。

 次に日本側も外交官らを派遣したものの、これもフェリペ王国と同様に対応された。

 「総理、やはり、かの国との戦争は避けられないかと。」

「だが、我々には憲法9条がある。こちらからは絶対に手を出せない。」

日本国官邸にてこのようなやり取りが有ったかどうかはわからないものの、総理大臣を始めとした諸閣僚はパーパルディア皇国への対応を決めかねていた。

日本側がパーパルディア側に提示した条件は比較的穏便だったものの、パーパルディア側が高圧的に対応した為である。

 しかし、フェリペ王国側では事情は異なっている。

フェリペ王国は国民の愛国心が非常に強く、その事が原因でパーパルディア討つべしとの声が日増しに高まっていた。

 そして、事態は急速に動き出していく。

 日本国を始めとした艦艇が襲撃を受けておよそ3週間後、M S T O F F C加盟国による緊急の首脳会談がフェリペ王国首都で行われていた。

議題に上がったのは、パーパルディア皇国への対応である。

参加各国はパーパルディア皇国に対し、損害賠償を求める方向で一致した。

 会談終了間際、一人のスーツ姿の男が顔を真っ青にして会議室に駆け込んできた。

「議長!パーパルディア皇国が、国際放送で、我々に、宣戦布告しました!」

一瞬の静寂の後、首脳たちはどよめいた。

 まさか宣戦布告してくるなどとは想定外であった為である。

この報告は各国の外務省にも伝えられた。

 フェリペ王国がパーパルディア皇国に対し宣戦布告したのはこの僅か6時間後のことだった。

♢ 

 宣戦布告直後より、フェリペ王国海軍の内4隻の戦闘艦が行動を直ちに開始していた。

小型空母ディアナ、大型空母グラハムハインリッヒ、フリゲート艦メリクリウス、同じくミネルバ。

たった4隻だけの、強襲部隊だった。

 これに遅れる事1週間後、パルクフェルメ空軍所属機が国内にあるガルム空軍基地より離陸。空中給油機を10機ほど連れ立って、一路パーパルディア皇国を目指した。

パルクフェルメ機の動きを皮切りに、自衛隊機やイギリスに停泊していた空母ヨルムンガンドも出撃していく。

 目指す先は、アルタラス王国。先に展開していたフェリペ王国陸軍工兵部隊、及びリストニア共和国陸軍工兵部隊によって、飛行場の建設が行われている場所であった。

 アルタラス王国への接触は、実は転移直後に行われていた。

 まず、パルクフェルメ共和国の工作船が外交団を乗せてアルタラス王国に上陸。

機密条約の締結を行った。その内容は不明である。

 その後、パーパルディア皇国側からアルタラス王国に接触が有った。

この時の要求を聞いたパルクフェルメ共和国はすぐにM S T O F F Cの安全保障理事会に報告を行った。

これを受け、安全保障理事会は比較的国力的に余裕があるフェリペ王国、及びリストニア共和国へ工兵部隊の派遣を要請した。

 フェリペ王国とリストニア共和国は、かつて2度も戦火を交えた隣国である。

ただし、それも彼らの世界線で起こった第3次世界大戦の結果、強力な同盟国になったことは皮肉だろう。

その様な経緯から、彼らはアルタラス王国に工兵部隊を派遣したのだった。

 真っ先に到着したのは、パルクフェルメ共和国空軍所属機である。

戦闘機3機は、それぞれ機種が異なっているのが特徴だった。

その飛行部隊は”スワロー”と呼称されており、平時においてはアクロバット飛行チームとして活動している。彼らは僅かな空中給油機でもってここまで来たのだった。

 作戦のブリーフィングは沖合に停泊する空母ヨルムンガンドにて行われた。

未だに基地として最低限の機能しか存在しない場所で、大規模なブリーフィングは困難だったためだ。

この為、通信設備などが整っているヨルムンガンドに白羽の矢が立ったのである。

「これより、ブリーフィングを開始する。本作戦の指揮官、フェリペ王国空軍のドナルド・マッカーサー大将だ。」

作戦ブリーフィングにおいて、まず国籍別にその役割が割り振られる事に成る。

日本国航空自衛隊、及びパルクフェルメ共和国空軍スワロー隊は、簡易基地の防空のため待機。フェリペ王国機動部隊はパーパルディア皇国首都強襲。

空母ヨルムンガンドを帰還戦力とした小規模な空母機動部隊は工業地帯に対し艦載機をもって攻撃を行う。

 明朝0500より抜錨し、翌々日1000より各飛行隊は発艦。全力で敵を叩く。

そして、フェリペ王国は特殊部隊であるイーグルハンターズを敵首都に突入させ、敵の皇族を捕縛するという流れである。

 これと同時並行的に、フェリペ王国の別の特殊部隊が、パーパルディア皇国植民地において同時多発的に反乱を発生させることも明言された。

 かくして、パーパルディア皇国は亡国となることが確定したのである。

 

 

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