8月2日
人生における転換期なる一日を終えた。昨日の出来事は本当にあったのだろうか?夢だったのではないか?夢に出来ないか?
布団の中で永遠と考えが回る。
そんな、妄想を断ち切る様にスマートフォンに通知が入る。
夢咲花【今日10時にこの場所に集合】
現実が届きました~熱々出来たての現実になります~。
「リアルはクソゲーですね~、本当に」
気が進まない中、朝自宅を行い夢咲の指定した場所に向かう。
指定された住所に向かうとそこそこ値段の張りそうなマンションが現れる。
まさかの自宅へのご招待、ボク・キンチョウ・ヤバイ
彼女は知らない男性をお部屋に招待する生態系なのでしょうか。状況てきには最強の人だからおかしくなってんのか?
そんなことを考えながら待っていると一際目を惹少女が現れる。
「おはよう!」
背中あたりまで伸びた黒髪がよく似合う美人顔。純粋そうな笑顔のおかげか可愛くもみえる全方位最強の女性が現れる。
「げんきない?」
スーっと顔を覗き込まれて、そこで自分が呆けていることに気付く。
自分で可愛いっていう理由が解る。確かにやりおる。
「しつれー、寝ぼけてたわー」
「そんなんで大丈夫なのー?コキ使う予定なんだから!」
仕事辞めたのに仕事人生カスだな。
「契約書書いてからね?その後なら基本YESまんだよ」
「そんな紙いるー?口約束でいいじゃん?お金もてきとーで」
「それは出来ないね」
この子人生何年目よ。人間そんな出来よくねーでしょ。
「こうゆう完遂しきらないといけない、して欲しいことには絶対必要なんだよ」
「いまボクは君の境遇を聞いて感情的に助けに入った状態なんだよ、多分だけど。
人の感情は風化するものなんだよ。最初にあった熱なんて少しの怠慢や苛立ちで醒めてしまう。一回の睡眠不足とかでね。
だから縛るんだよ。感情的な燃料がガス欠になった時に理性的に体を動かす別の燃料として契約を交わすの。よく聞く言葉だと義務感だね。」
「・・・」
「お金もそう。聞いたことがない?【給料分の働きはする】って言葉。人は気に食わないことでも貰ったお金分は返そうとするんだよ基本的にだけど。
だから適切なお金を君は吟味しなければならない。体を本能的にさぼりたいときに体を操る材料としてね」
「つまるところ君はボクの責任感や義務感を購入するのさ」
実際に給料分だけ働いても利益ゼロだからゴミ扱いだけどねー
「・・先生結構ひねくれてるね」
「これに関してはガチなんだけどなー」
少々引かれたらしい。働きゃ解るんだがねー
「わかった書くよちゃんと、お金は直ぐに決めれないから後で決めるよ時間ないしね。でも先生のこと高値でかうよ!責任はたしてね?。」
「あらためて名乗るね?あたし高崎花17歳よろしくね?せーんせい!」
名前のように花咲く笑顔だ。この子本当に死ぬのだろか?これ程夢であってほしいことがあるのか?
その後、無事に契約を完了した。
これでボクは無事に逃げれなくなった。目を背けたくても出来なくなった。
書いた契約書を大事そうにファイルにいれてはにかむ彼女にこれからの要望を聞く。
「まずなにしたい?」
「ん~」
明後日の方を向きながら考え込む。
「温泉!!」
思い立ったが吉日箱根に向かう。すぐさま温泉街付近の旅館に連絡・予約。元社畜をなめるなよー。
初任給にテンションが上がりローン購入したボロスポーツカーを使い下り高速道路を走る。
助手席に座る彼女は発進して直ぐに夢の世界へ飛び立った。
以外だずーっと口うるさく喋り続けると思ったのだが快眠無双とは、ボクの運転がヨイということでよろしいでしょうかねー?
割と寝相が悪いらしくもぞもぞしている。サイドブレーキに関わらないか不安である。
出発した時間が悪いのかかなり渋滞にはまってしまい遅い時間に到着。眠り姫をやさしく起こす。
「ついた?」
寝ていたにしてはすこし疲れた声で返答が帰ってきた。体調不良か?
「今日はすぐ寝るか?」
「・・うん。、そうする」
なかなか衰弱しているらしい。理由は解らないが休んだほうがいいだろう。病院の先生にも連絡しなければ。
テキパキをチェックインを済ませてお布団を引く。部屋は別々の予定だったが高崎の状態が気になる為、今日は我慢してもらう。布団に入り直ぐに眠りについたのを確認して明日の予定を確認しながら医者に連絡しようとした時に突然とび起きた高崎に詰めよる。
「ハァ・ハァ」
汗をかき何か呆然として目を見開く彼女に慌てて声を掛ける。
「大丈夫か!? 救急車呼ぶかっ!?」
「んーん。大丈夫だよ?悪い夢見てるだけ」
慣れた様子で現状を話す高崎。
「悪い夢?」
「そう。お葬式してる夢。
周りの人みんな泣いていて、順番にお花を渡してってあたしの番。お花を置こうと棺桶を
覗くと、あたしが寝てるの、そこで起こそうとして・・・
いつもそこでとび起きる。」
エグイ夢だなそれはとび起きる。気になる点があるなら
「いつも?」
「診断をうけてからはずーっとだね。いつも寝れない
何かいい方法ないかなぁ?」
弱々しく声を震わせながら問いかけてくる。高崎は夢の中でまで戦っているのだ。健康体であるボクからは想像も出来ない・・いや冷静になれ、同情も想像もなんの解決にもならない。圧倒的な第三者視点それがボクの役割だということを忘れてはいけない。
確かにこれでは体調不良にもなる。高崎の希望通りの場所に連れていっても彼女が楽しめなければ、満足しなければ価値なんてないのだ。如何にして体を休めるか考え込む。
「睡眠薬でも買ってくるかい?」
物理的な方法ならばこれが最速だろう。今の彼女の体に負荷になるか要確認だが。
「試したんだ・・お薬、確かに寝れるけど結局起きるときに夢に見ちゃう。寝るのが怖くなるんだ・・」
失敗した。違う彼女の体調の話ではないのだった、今解決すべきは見てしまう夢の話なんだ。
精神的なキッカケなどでどうにかならないんだろうか。解らないボクは精神科医ではない。一般男性なんだ。やはり医者に連絡しようボクの引き出しにはこの数式を解く材料は無い。
「あたしまだ元気なのに酷いよね!こんなの毎回見させられて!」
・・・・
「はい?」
こいつ何言ってんだ?もう死に体の限界じゃないのか?
終わりの間近に妥協案もぎ取ろうって話じゃないのか?
ボクは全部捨ててきたぞ、仕事、家。それらから繋がる未来を・・
クソみたいなシリアスを見届ける為に覚悟と現実を確認してきたぞボクはっ!
恐らくだがこいつまだ
「自分が奇跡かなんかで助かると思ってんのか?」
「っ!」
息を吞み、目を見開く彼女。
その反応で確信するまだ彼女高崎花は夢をみたかがっているのだ。
数々の医者を巡り、自分の死が来ることを証明されたことを認めたくないのだ。
でも心のどこかでは感づいている理性的な部分が葬式の夢を見させる。
正直言って体調的に問題なければ睡眠薬でいい問題だと考えていたが話が変わった。
死の恐怖からの具現化なら精一杯の助け舟を出していた。
だが、そちらだけ覚悟せず現実逃避は違うだろ。
「ボクは最初に話したと思うんだけど、助けるから助かりに来てねって約束。
それ行使させてもらうよ?」
なんでボクを選んだんだよ。本当にイヤになる・・・
カバンからタブレットと高崎花のカルテを取り出す。
「ボクね?今いろいろ捨てて、覚悟してここにいるのよさ?
会社代行で連絡なしでやめたりね?大っ嫌いなシリアスのお風呂入ってんのさ、なうでね。
君にも覚悟して欲しいんだよ、片方だけ頑張るなんて時間のムダだし腹立つからさ。」
話しかけながらタブレットで検索を掛ける。
「・・・どんな覚悟?」
「自分が死ぬことを理解する覚悟」
そう言って葬儀プランまとめとカルテを彼女に見せつける。
「・・ッハァーエグイね~先生。本当に・・・」
苦笑いを浮かべ苦言を呈する。
本当にクソだよボクは、逃げれるなら逃げ出したい。やはり契約書書いておいて良かった。義務感責任感がボクを縫い付けくれる。
「聞きたいんだけど先生。現実逃避ってダメなの?
見たくないもの逃げてもダメなの?」
「本当に無理な時に逃げるのはアリだと思う。
だけどね、最後には現実に追いつかれる。現実の方が足が早いことは確定なんだ。だから多少無理やりでも現実と向き合う方が楽で早い。
ボクは君が心の強い人だという先入観をもっている。だからいまこの行動を起こしている」
「・・・・・」
ありがとうクソゲー。信頼は脅迫と同じ何だって気づかせてくれて。死にさらせや現実。
「期待には答えなきゃ配信者じゃないよね」
フンっと両頬を叩いて気合いをいれる高崎。
「ありがとう
あたしを逃がさないでくれて。少し甘えてた。
これからはちゃんと見るよ現実。ちゃんとささえてね」
そういって彼女はタブレットを真正面か操作を始める。
「・・っああ。最期まで助けるよ」
何とか声を出せた。
何に対する感謝なんだ。
こんな死体撃ちみたいな行為が、なぜ感謝されているんだ。
本当にシリアスは大っ嫌いだ。
最低な行為を行い、当たり前に最低な気分になる。
だが契約書という呪いがボクを現実に連れ戻す。
「お葬式ってこんなに高いのーっ!?」
「それだけ人に価値があるって話だよ」
「小さい家族葬がいいかな?」
「キミ人気者でしょ?人たくさんこない?」
「配信者魂が大きいのにうずくっでも高い」
・
・
そうして夜が更けてきた。
「うん・・これで準備完了・・」
全ての入力等を終わらせた
「あたしは・・・ッグス
このお墓に半年後入ります・・っ」
泣きながら、辛い気持ちになりながら、戦いきった。
本当に強い人だ。
それに比べてボクはなんなんだろう。
また泣かせて、泣かせる様な行動をさせて。
「今日さこのまま一緒にねよ?」
「・・いいよ」
要望通り一緒に布団に入り眠る。
これ程小さく細かったのか。
初めて異性と布団に入ったが何一つ胸が高鳴らないんだな。
無き疲れたのか直ぐに寝入った彼女をみて少し安心して今日の行動を振り返る。
今日行った数々の最低な行為に、罪悪感の布団で潰されそうになった。
ああ。いま無償にタバコが吸いたい。