死刑囚が勇者のクローンに転生したようです。   作:あささああ

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第一話 死刑囚が勇者のクローンに転生したようです。

神はいない。あの世には地獄も天国もないのだろう。だって、この世界こそが天国であり、地獄なのだから。絞首台へ歩むなか俺はそう考えていた。

 

俺の人生はレールの上で始まった。新興宗教の信者二世として生まれた俺の人生の殆どは教団の人間達によって決められていた。名前、通学する学校、習い事、将来の職種、それら全てに自らの意思が介在することは許されず、俺は言われるがままに従って生きていた。

教団に従順に、決して逆らうことなく、求められたことのみを忠実に成し遂げる。自我というものは許されずタンパク質で構成されたコンピューターのような人間。それが俺だった。

 

されど、高校二年生のある日。今まで人生の選択肢を全て委ねていた俺であったが、それでも一つだけ譲れないものを見つけてしまったのだ。それは愛の選択。つまり恋をしたのだ。

 

「君のピアノの音はとてもつまらないね。音楽なんだから、もっと楽しく弾かないと」

 

木枯らしが鳴り響いていた冬の日のこと。音楽室にて合唱祭のピアノの伴奏の練習をしている時に彼女は現れた。彼女は隣のクラスの女子だった。のちに聞いたことだが、彼女もまた合唱祭のピアノ伴奏の練習のために音楽室に立ち寄ったらしい。その時は俺には自身の表現なんて考えたことはなかった。ピアノ習い事でやってきたように楽譜通りに正確に指を動かす動作をしていただけ。ただ、つまらない、という感想はかなり堪えたらしく、俺は不快感を隠すことなく言った。

 

「俺が間違っていると言いたいのか?」

 

「ううん。君は楽譜に忠実な演奏をしていたよ。作者の意図から踏み外すことなく、その曲を再現したんだ。だけど、言われた通りのことをやるだけならばロボットでもできる。もう一度言う。君の演奏はつまらない」

 

つまらない。その言葉は俺の自尊心を深く傷つけた。何の自由もご褒美も与えられず、ただただ親や教団の圧力に脅されて、好きでもないピアノの練習にどれだけの時間を費やしてきたことか。やりたくない。大嫌いだ。だけど、できなければ叱られる。できなければ殴られる。ピアノは楽しくないし遊びじゃない。

 

「俺がここまでできるようになるのに、どれだけ苦労したと思ってる。それを部外者のお前なんかが侮辱するのか!」

 

俺はそう言いながら鍵盤を叩きつけるように鳴らした。すると、彼女はニヤリと笑みを浮かべて言った。

 

「そう。それだよ。それが君の音に必要なものだ。正直、自分の音楽に何の矜持も感じていなかったのなら救いようがなかったけど、怒れる心があるのなら話は別だ。どうだい?私と一緒に練習しないかい?」

 

そして彼女はそう言いながら歩み寄ると、その右手を差し出したのだ。今までの俺の人間関係は教団の人間のみで成立していた。幼稚園児の時から高校生に至るまで友達は全て教団の人間だ。そうでしかいられなかったのだ。ただでさえ、教団の教義により行動が不便で仕方がないのに、親と共に宗教勧誘に訪問してくる奴らと関わりたいと思える奴なんていなかった。俺達はとにかく避けられていた。

 

だからこそ、俺の手は差し出したところ握ることを躊躇った。怒りもあったけど、こんな俺が手を握って良いのかという気持ちが一番だった。だけど、彼女は進んで俺の手を握りしめた。何度も練習したのだろう。一見しなやかで白くて細い指ではあったが、触れてみると、女の子の手の感触とは思えないほどに堅かった。この女子は自分よりも遥かに練習してきたのだ。そう感じたとき、俺はこの女子をどうしようもないくらいに好きになってしまった。

 

そして、これが俺の人生の中で唯一の幸福となった。俺は昼休憩が来るたびに彼女とともに練習をするようになった。抑圧され続けてきた人生における解放。教団の絶対的な意思の中にあった密やかな自由と背徳感。灰色だった俺の人生は数多の色彩で彩られ、光が差し込んだ。

 

「君の音を聞いていると、どうして表現の自由が統制された独裁国家にて高名な芸術家達が生まれたのか理解できる気がするよ」

 

「だけど、その音を聞いて君は昨日よりまた一つ上手くなっている。殊、音楽においてはとてつもない程に欲張りだ」

 

「ふふふ、言ってくれるね。だけど不思議と心地が良い物言いだね。君という存在の全てを欲することができたなら、どれだけ幸せになれるだろう」

 

俺と彼女は音楽でも言葉でも語り合った。人はこれを青春と呼ぶのかもしれない。または恋と呼ぶのかもしれない。だけど、青春は自覚したとき淡く儚く散る運命を辿ることになる。

 

 

 

「神様から恵みを頂いたわ。見て。これが貴方の婚約者となる人よ」

 

ある日、母が見せてきたお見合い写真、そこに写されていたのは豚の皮を被ったような中年のおばさんだった。最初は手違いかと思った。だが、それをなんの疑問を抱くことなく了承している母の反応からして、悍しいことに現実であったのだ。

 

実年齢37歳。■年〇〇大学卒業。■年〇〇社 入社。翌年退社。以降は無職。趣味はアニメ・漫画鑑賞。好物はいくらとサーモン。

 

「この人は教団のお偉い人の娘さんらしいのよ。ふふふ、良かったわね。きっと貴方の信仰心が認められたからこその報いなのよね」

 

母は無知な子供のような純粋な瞳を光らせて喜んでいた。教団に信頼されること、それが息子の幸せの形だと信じていた。ただ絶望はそれだけでは終わらなかった。いざ、見合いの食事をしたとき、彼女は言った。

 

「私、人は顔だけじゃないと思ってるから。ほら、私が高校生だった頃にいたのよ。顔だけ良くても、頭の回転が遅い人。私、サバサバしてるから、ああいう人見ているとイライラしてくるって言うか、ガツンって言いたくなっちゃうのよね。この人の皮を被ったお猿さんが。アンタら万年発情期ですかコノヤローってね」

 

俺はこの女を醜女と呼ぼうと心の底から思った。この醜女は汚いテーブルマナーで、クチャクチャと肉を咀嚼しながら言ったのだ。

 

「まぁ、ああ言う人は体育祭とか文化祭とか合唱祭とか修学旅行とか下らない学校行事を満喫しとけば良いのよ。社会に出たらああいうノリとか通用しないから。それで恥をかいて引き篭もってれば良いのよ。もしくは動物園のお猿さんの檻に閉じ込めておくのが良いじゃないかしら。それが世のため人のために日本国のためよ」

 

しかも、どんな話であろうとも、己の劣等感でひどく歪みきった価値観でしか語られず、世間のため、国のため、なんて大きな事を言っているくせに最終的には自分の都合の良い社会ではないことに不満をぶつける内容になっていた。聞きたくない。醜女から発せられる言葉のどれもが地上にある全ての音に劣る下卑たものであった。そして、憎むべきことに音というものは良くも悪くも人の心に影響を与えるものである。彼女の美しい音色を聞いたとき俺の心が浄化されたように、この吐瀉物のような言葉を長々と耳にして、俺の言葉もひどく醜くなっていた。

 

「彼らが猿なら貴方は卑猥な豚ですよ。だって、今もこうして教団の威を借りて、世間知らずな子供を手籠にしようとしているのですから」

 

「え?」

 

俺は伏せていた目線を上げて醜女の瞳を見ながらはっきりと告げた。すると案の定、醜女は虚を疲れた反応をしたのち、顔色を真っ赤にさせて叫んだ。

 

「黙りなさい‼︎ 私だってアンタみたいブス男なんて興味の欠片もなかったのよ。それを親が言うもんだから、善意でお見合いしてあげよう選んであげたのに、何様のつもりよ‼︎」

 

「……一度も男に選ばれることなく、また抱かれ肌の温もりを感じることもなく、三十路を迎えた女性というのは、まぁなんと…こうも醜くなるものなんですね」

 

女性は目を見開いて絶句した。まさに会心の一撃だった。醜女は勢いに任せて立ち上がると俺を見下ろした。目は充血して拳を強く握りしめて睨んでいる。だが、決して言い返すことはできず、ただじっと唇を震わせていた。そして、ようやく口にするべき言葉が見つかったのか、醜女は一息で言った。

 

「もう、良いわ‼︎貴方との婚約は取り消しよ。覚えていなさい!私を裏切った人間がどういう末路を辿ったのか。教団の力を思い知ると良いわ‼︎」

 

そう言われて醜女が立ち去ったとき、俺はひしひしと実感した。ああ、これで俺の人生は終わったな、と。と言っても、あの女と婚約するに比べたら、遥かにマシな結末だっただろう。教団の保護を失った俺たち一家は今までのコミュニティーを追い出されて荒野を彷徨うことになる。つまらない男のつまらない転落劇。それが俺の人生だ。レールに敷かれた人生を生きるに者が、その道から逸れたとき訪れるのは凄惨な事故でしかない。ただ最期に彼女に出会えたことは感謝したいと思った。彼女のおかげで人生でもっとも大事な選択肢を奪われずに済んだのだと。俺は一人の人間として自分の意思を押し通すことができたのだと。

 

「彼女が事故に遭っただと⁉︎」

 

しかし、人の心というものは想像を絶する程に愚かで、俺の抱いた絶望は序曲に過ぎなかったのである。合唱祭の前日だった。彼女は信号を無視したトラックに轢かれて意識不明の重症を負ったのだ。しかも、彼女だけじゃない。あの醜女は教団の力を使って俺を苦しめるためか、それとも親しい人間を特定できなかったのか、俺の周囲にいる女すべてに危害を加えやがったのだ。

 

「お別れを言いに来た。俺はもう君に会うことはないだろう。もう元通りにすることはできないけど、君が目覚めたときに少しでも綺麗な世界になっているように努力する。それが俺の償いだ」

 

目覚めない彼女の前で俺はそう告げた。悲しいことにあの白くて硬い指は失われていた。彼女はもう二度とピアノを弾くことはできない。それが彼女にとってどんなに絶望であるのか。叶うのなら、この右手を切り通して彼女に差し出してしまいたかった。だけど、それはできない。この手は既に汚れている。そうして病室から出たとき、あの醜女が廊下に立っていた。そして彼女はしたり顔で言ったのだ。

 

「彼女が貴方の恋人だったのね。どうかしら?大切な人を奪われた気分は?私の気持ちを裏切ったからいけないのよ」

 

ああ、耳障りだ。耳障りなほどに鳴く豚だ。こんなに汚い騒音をたてるくらいなら。

 

「豚に言葉はいらないな」

 

俺は豚の大動脈を切り裂いた。そして万が一にも助からないように倒れた彼女の首を入念に、何度も何度も何度も何度も踏み潰した。親も殺した。豚も殺した。あとは、そう。いたな。沢山の気狂いどもが。

 

西島集会所放火殺人事件

川瀬ビル殺害事件

越屋首なし男性事件

山田一家殺害事件

奈川線サラリーマン刺殺事件

水晶キャンプ場猟殺人事件

その他20件。

 

それから最初の殺人から二年後、26件の殺人事件を引き起こし、78人の信者を殺したところで俺は逮捕された。その中には子供いた。女もいた。老人もいた。だけど、信者なら構わず殺した。二度と神には祈れぬように。二度と人を傷つけぬように。教団は全ての幹部を失ったことで空中分解して、元信者達は忍び寄る悪魔の影を恐れて誰もが聖書を捨てた。もう誰も教団の信仰を口にすることはなかった。そして日本でも類を見ない大量殺人事件を引き起こした俺は当然のことながら死刑の判決が下された。

 

「最期に言い残すことは?」

 

最後の事件から20年後の死刑執行日。死刑が行われる直前、絞首台から視線を下ろすと、刑務所専属の神父が見上げて言った。この神父の宗派は俺がかつて所属していた教団とは違う世界で一般的に周知されている宗教の司祭だった。だけど、俺はこの神父のことを知っていた。

 

「その言葉、そのまま君に返そう」

 

「なに……」

 

神父の首元にふんわりと透明な線が光った。それが見えた瞬間には手遅れ。首に巻き付いた鋼線は神父の首元を締め付けた。透明な糸が神父の肌色の首に食い込み、血の線を描く。周囲にいた刑務官達は慌てて、その様子をどうにかしようとしたが、なにが起きているのか分からず、その場で慌てふためくことしかできなかった。そして、気がついた時には神父の首が落ちて血が噴水のように溢れ出た。

 

「フハハハハハハハハハハ。Good luck‼︎ 哀れな聖職者に神の救いがあらんことを‼︎」

 

俺は高笑いをしながら叫んだ。最期の最期まで俺の目の前に教団の人間を招くなんて、神には祈らないけど、この幸運を笑い喜ぶ他はなかった。刑務官達はもうどうすれば良いのか分からなかった。ただ、目の前の悪魔の存在を恐れた。両手を拘束されて、今にも死にそうな男が人を殺してしまったのだ。だから、とにかく大勢で取り押さえつけた。そして無理矢理、絞首台の上に垂れている吊り縄に首を通して叫んだ。

 

「はやく殺せぇ‼︎」

 

スイッチが押されて台が落ちる。普通の人間ならこれで死ぬはず。喉が詰まり一言も発することはできず、また締め付けられた衝撃で気絶してそのまま無意識下のなかで窒息死するはずなのに、男は刑務官達を見下ろして笑みを浮かべていった。そしてあろう事が身体をブラブラと揺らしながら大笑いをしたのだ。

 

「フハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」

 

「なんでだよ!なんで死なないんだよ‼︎」

 

悪魔は笑う。部屋を埋め尽くすほどの大声で。ある刑務官は耳押さえてしゃがみ、ある刑務官は腰を抜かして失禁していた。

 

「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」

 

「早く死んでくれ。早く死ねっていっているんだ」

 

壁を挟んだ部屋であっても彼の笑い声ははっきりと聞こえていた。錯乱した刑務官は絞首台のスイッチをとにかく連打しながら泣き叫んだ。どのボタンを押しても、この悍しい笑い声が止まらない。そして、暫し時が経って、他の刑務官達が駆け付けたとき、彼等は初めてその声が幻聴なのだと気がついた。彼は既に死んでいた。死してなお降ろされる事なく放置されて、二度と動かなくなった顔で自分達を見下ろしていた。ただ、その顔を見上げたとき刑務官の誰かがつぶやいた。

 

「…悪魔だ」

 

満面の笑みでありながら、あまりにも人間離れした、その邪悪な死顔は何かとてつもない不穏な未来の到来を予感させた。

 

 

 

 

第一話 死刑囚が勇者のクローンに転生したようです。

 

 

 

 

 

西の果てにある死闇の森。そこはいつも暗雲が立ちこめ、紫色の稲光が雲底を照らしていた。その森の木々を通り抜けて、深い霧のなかを抜けると荒廃した砦がある。その地下室にて一人の錬金術師が立っていた。その名はメビウス。かつて魔王の右腕として非道の限りを尽くしてきた男であり、今まさに彼は神の禁忌に触れようとしていた。

 

その禁忌とは人間の創造。

 

彼は己の野望を果たすため、魔王の仇である憎き勇者の複製に手を染めたのだ。メビウスは勇者の遺骨に数々の種類の薬草や素材を煮えたぎる鍋に入れこんで、ひたすらかき混ぜた。そうして作り出した泥を、血で刻まれた魔法陣の上に乗せて術式を発動させた。

 

「出でよ。遍く世界でもっとも邪悪な悪魔の魂よ。勇者の肉体を依代に、この世界に顕現したまえ」

 

すると魔法陣は眩い赤光を放ち、部屋には魔力の渦が駆け巡った。そして、血肉の泥から骨が生成されて、肉を纏い、胴、四肢、頭と人の身体を作り出したのである。

 

「成功したか…!」

 

メビウスは目の前で誕生した男を見て呟いた。それはまさしく、あの憎むべき勇者であった。人間とは思えぬほどの強大なる魔力、慈悲深くもありながら必要であれば残酷な殺戮者に変貌しえる整った横顔。ただ、全てが再現されたという訳ではなく、あの夕陽に照らされた麦畑のような黄金の頭髪は夜の闇よりも暗い黒色に染まっていた。あのラピスラズリのような青い瞳も夜の闇のように深くて暗かった。だからこそ少し困惑した。だが、それは些細な違いだ。メビウスの目的は勇者を作って終了ではない。彼は直ぐに調子を切り替えて言った。

 

「首を垂れろ。私はお前の創造主であるぞ」

 

すると、勇者は何の躊躇いもなくメビウスに首を垂れたのだ。メビウスはあまりの従順さに少し意外に思ったが、都合が良かったので、そのまま言葉を続けた。

 

「宜しい。では、お前には使命を与える。お前が成すべく使命とは、すなわち魔王様の復活である。そのためにお前には勇者が創造した万民国家ハルミアに学生として潜入してもらう。そして、そこで魔王様の封印を解く方法を見つけ出すのだ」

 

「かしこまりました」

 

勇者は頭を伏せたまま返事をした。その様はまさに忠臣そのものだった。だからこそ、メビウスは油断した。彼は知るべきだった。この世でもっとも邪悪な魂というものは見返りなき信頼の裏側に潜んでいるのだと。

 

「では、お前にはハルミヤ国立学園の入学準備をしてもらう。ついて来い」

 

メビウスは勇者に背を向けた。その瞬間だった。メビウスの首に勇者の右腕が巻かれたのだ。そして耳元に左手を添えると、メビウスの首は「ポキッ」と軽い音を立てて、あらぬ方向にへし折られたのである。勇者が拘束を解くとメビウスはその場に崩れ落ちた。動かない、だが念の為である。勇者は壁にかけられたキャンドルを引き抜き、手に持つとメビウスの死体に落とした。彼の身体は徐々に燃え広がり、しまいには炎に包まれた。肉が焼け、骨が焦げる臭いが立ち込める。

 

「全て物事には季節がある。天の下、全ての目的に対してふさわしい時がある。愛し合う時があれば、憎しみ会う時があるのだ。戦をする時があれば、平和な時がある。抱きしめようとする時があれば、抱きしめられることを拒む時があるのだ」

 

勇者はその炎の光を浴びながら歌い始めた。まるで、誕生日ケーキの蝋燭であるかのように、自らの誕生をその歌で祝福するかのように。手を広げて胸の中の扉を開くかのようにご機嫌良く歌だったのだ。そしてメビウスの原型がなくなり、黒こげとなった燃え滓だけが残った時だった。勇者はその燃え滓を踏みつけた。燃え滓は音を立てて潰れて、辺りに黒炭となって散ったのだあった。

 

 

 

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