元トレーナーの育て屋さん。   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

11 / 48
過去編 トレーナーさんとこうてつじま

──こうてつじま。シンオウ地方の港町、ミオシティのボートから行く事の出来る島である。

トレーナーやその手持ちが鍛える場としても有名な島であるが、かなり最近にそれなりに有名な製鉄会社(規模はそこそこ)が島の一部を買い取り新たな工場を立ち上げた事でも話題になっている。

 

────────

 

「にゃあぁぁぁぁ!?」

 

トリデプスの〝じしん〟によって大地が揺らされ、トレーナー…クレハもその手持ちである、最近進化したばかりのゴウカザルも身動きが取れずダメージを受けてしまう。

 

「リュォォォンッ!!」

 

更にその隙を逃すまいとばかりに、カイリューが翼を広げて飛翔し、そのまま翼をはためかせると〝ぼうふう〟となって身動きが取れないクレハ達に襲いかかり為す術なく吹き飛ばされて、そのまま既に倒れ伏しているドラピオン、ロズレイド、ムクバードに、ルクシオ…そしてガバイト等の近くに倒れ伏してしまう。

 

「おい、クレハ!大丈夫か?おーい!……ダメだこりゃ、またポケモンセンターに運ばねぇとな…おい、リク坊にカイリュー!こいつら運ぶの手伝ってくれや!」

吹き飛ばされ、地に倒れふすクレハ達を呼びかけるトウガンだったが、返事がなくため息をつきながら修行相手のカイリューと、幼いリオルを連れた少年にそう言う。

 

「カイ」

 

「は、はい!…ブロウ、行くよっ」

 

「りおっ!」

 

「わりぃなぁ、リク坊。お前の親父の土地でドンパチやってよ」

 

「構いませんっ!僕も将来トレーナーになりたいですからっ」

 

トウガンの言われた通りにカイリューとリクト、そしてブロウと呼ばれたリオルはそのままクレハ達を運び、とりあえずの応急手当をした後に未だに気絶しているクレハのベルトからモンスターボールを取り出して手持ちを入れてあげた後にカイリューがクレハを抱き抱えて、その背にトウガンが乗り込みポケモンセンターへと連れていったのだった。

 

────────

 

「全くもう!あんまり無茶はさせないでください!」

 

「いやぁ、申し訳ない!毎回世話になります!」

 

ポケモンセンターの主であるジョーイはクレハ達の治療に来たトウガン達を咎めていた。それはそうだろう、1日に何度も同じトレーナーと手持ちが運ばれて来るのだから。しかもそれが女の子だから尚更だ。

対してトウガンは全く悪びれていない。どうしてだとジョーイが訊くとトウガンはこう答えた。

 

「強くなりたいって言ったのはあいつだ。友達に追いつきたいって言う理由でな。だからこそ徹底的に鍛えるのさ、そいつが一番手っ取り早いからな」

 

真面目な顔でそう語りながら、目が覚めたクレハを連れ、昔馴染みのカイリューの背に乗り込んで再びこうてつじまへと向かうのだった。

 




クレハ
こんな修行が約1年続いた。やりきった理由はリリカに追いつき、追い越す為。

トウガン
名実共にクレハの師匠。ミオシティのはがね使い。

カイリュー
フスベ出身なクレハの祖母の手持ちだっただけにかなり強い。

リクト・ブロウ
冒頭で説明したこうてつじまで運営している工場の責任者の息子とその相棒ポケモン。参考目的で見学していたが、思っていた以上に苛烈だった為に内心はドン引きしていた。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。