元トレーナーの育て屋さん。 作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)
「……よくやりきった」
クレハがこうてつじまで修行を初めてから早一年。
カイリューが見守る中トウガンが厳つい顔を綻ばせてクレハに言う。
そう、この日を持って修行が完遂したのだ。
「……はい!」
師であるトウガンとカイリューに認められ、素直に喜ぶクレハとその手持ち達はゴウカザル含め、全員が最終進化を果たしていた。その様子にカイリューも満足気に笑っている。
そんなカイリューに気づく事なく、クレハ達は泣き笑いして喜びを分かちあっていたがふとトウガンが口を開き、クレハにこう伝えた。
「さぁ、今日はもう休め。あと明日の昼頃にジムに来い」
「……!はい!」
トウガンが伝えた言葉の意味をすぐさま理解して、クレハは手持ちをボールに戻し、カイリューの背に乗ってこうてつじまを後にした。
ちなみに置いてかれたように見えるがトウガンはあらかじめ用意しておいた小型船があるから問題は無かったりする。
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そうしてミオシティのポケモンセンターで手持ちとゆっくり休養をとり、その翌日にカントーにいる祖母の元へと飛んで行ったカイリューを見送ったクレハ達は昼食を早くに済ませ、トウガンの待つミオジムへと向かおうとしたその時だった。
「きゃあ!?──ば、爆音?この近くで爆発が起きたの??」
爆音が聞こえ驚き、悲鳴をあげて慌てながら耳を塞いで周りを見ていたら、ミオジムの扉が開き、緊迫した様子のトウガンが出てきて、クレハにこう伝えた。
「すまんな、クレハ。ジムバトルどころではなくなってしまった、お前は一旦ポケモンセンターに戻って大人しく……」
「私も行きます!爆音が聞こえた方からしてリッシ湖ですよね!?」
大人しくしているようにと、クレハに伝えようとしたトウガンだったが、クレハは自分も着いていくといい出した。
「……本気か?危険かもしれねぇぞ?」
トウガンは緊迫していた顔を歪ませ、睨むようにクレハを見つめて訊く。
「わかった上ですっ」
圧にひるむことなく、真っ直ぐとトウガンを見つめるクレハ。トウガンは少しの間クレハの目をじっと見つめてこう考えついた。
──ああ、こりゃてこでも動かねぇな。流石は俺の弟子だ、正に鋼の意思だぜ。とクレハを心の中で褒めちぎり、にかっと笑ってクレハの頭をわしゃわしゃと撫で、こう言った。
「それでこそ俺の弟子だ!行くぞクレハ、リッシ湖に!」
「はい!」
そうしてクレハはトウガンの案内の元、リッシ湖に向かって行き、たどり着いたクレハ達は湖を唖然とした。それはそうだろう、湖の水が丸々消えていたのただから。
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「ど…どうなってんだ、こりゃ!?」
「湖から水が…酷い…!」
わけがわからないというトウガンと、水が無くなったせいで無惨に打ち上げられているコイキングを見ながらこんな酷いこと一体誰が…!と怒りを露わにするクレハ。
そして2人の目に緑の髪と銀と黒の特徴的な服を着た怪しい者達の姿が目に入った。
「……なにあいつら…?」
「…なるほどな。こいつらか、ギンガ団ってぇのは」
彼ら、彼女らのあまりにも特徴的というか、奇抜な格好に困惑するクレハ。そしてトウガンは心当たりがあったようで、クレハは訊く事にした。
「知ってるんですか?」
「ああ。ここ最近ギンガ団ってぇのが、シンオウのあちこちで活動しているっつー話をチャンピオンから聞いてな……」
「……チャンピオンから?なるほど…」
返ってきたトウガンの言葉に納得したクレハはここからどうします?とトウガンに再び訊く。
「決まってんだろ。──蹴散らすぞ!」
「──はい!」
返ってきたトウガンの答えはあまりにもシンプルで、好戦的だった。しかしクレハは満面の笑みで了承。似たもの師弟である。2人はボールを構え、そのまま突撃していったのだった……
クレハ
割と脳筋で熱血。それは育て屋を営んでる今でも変わらない。だからカツラに跡継ぎにならない?と誘われるんやぞ。
トウガン
脳筋師匠。弟子と2人仲良くギンガ団に喧嘩を売りに突撃した。
ギンガ団
ある目的の為に湖吹っ飛ばした。この後ジムリーダーと、やたら強いお子様に突撃かまされた。
ちなみに当時のクレハのパーティーはこちら
ゴウカザル
ガブリアス
ムクホーク
レントラー
ロズレイド
ドラピオン
ロズレイドとドラピオンは現在ナナカマド研究所におり、元気に暮らしている。