元トレーナーの育て屋さん。   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

15 / 48
サイトウかわゆい


過去編 VSギンガ団、リッシ湖の激闘(後編)Part2

「やってくれるな……!やれ、ドサイドン!」

 

「ドォォォンッ!!」

 

青年はドータクンを戻したボールを握りしめながら悪態をつくが、すぐに冷静になって次の手持ちを繰り出す。

雄叫びを上げながら現れたのは、ガブリアスを見下ろす程の巨体を誇るポケモン、ドサイドン。

 

ドサイドンはじっとガブリアスを見下ろしたまま、臨戦態勢に入った

 

「(ドサイドン……!トリックルームがまだ有効だから確実に先手をうって来る筈…)ガブリアス、警戒して!」

 

「ガブッ!」

 

ガブリアスに警戒を促させながらそう考える。こちらのおいかぜはもうすぐ切れるが、しかしそれがなくてもガブリアスは元々速いポケモンだ。確実に先手を取られるから相手の出方を見るしかなかったのがクレハ達の実情だ。

 

「ふふふ…ドサイドン、〝つるぎのまい〟!」

 

「ドォォォ……!」

 

妖しく笑いながら青年はドサイドンに指示。

指示を受けたドサイドンはつるぎのまいの効果によって攻撃力を高めていく……

 

「っ、つるぎのまい……!ガブリアス、〝じしん〟!」

 

「ガブッ!ガブリァァァッ!!」

 

相手は火力を高めて確実にドサイドンを倒す気なのに気付き、ならばその隙にとじしんを指示。

ガブリアスは足を思いっきり踏みつけ、地面を揺らしに行く。しかし……

 

「そんな簡単にドサイドンを倒せるものか!〝ゆきなだれ〟!」

 

「サァァァイッ!!」

 

「ガブリァァァッ!?」

 

「ガブリアスっ!?」

 

地面を揺らしてもまるで応えた様子はなく、そのままゆきなだれを発揮、そのままガブリアスはもろに受けてしまってトリックルームの壁に叩きつけられる。

しかもゆきなだれはガブリアスの攻撃によるダメージが入った事で威力が倍増され、その上ドラゴンタイプのガブリアスには効果抜群の氷技。当然もろに受けたガブリアスは目を回してダウンしてしまった。

 

「はっはっはっ!まずは1匹!!」

 

「っ、ごめんね…ガブリアス…!……お願い、ロズレイド!」

 

「ロズレッ!」

 

青年の笑い声を悔しげに聞きながらもガブリアスをボールに戻してゆっくり休んでと労いの言葉を付け加えて次の手持ちを繰り出す。現れたのが両手が色の違う薔薇の花となっているくさタイプのポケモン、ロズレイド。彼女はガブリアスの仇を取らんとドサイドンを睨みつけている。

 

「ほう……ロズレイドか…しかしまだトリックルームは有効だ。ドサイドン、〝つるぎのまい〟!」

 

「サァァァイ……!!」

 

サターンの言葉と共にドサイドンは再び攻撃力を高めていき、ロズレイドを狙い撃ちにせんとする。

 

「ロズレイド、〝やどりぎのたね〟!」

 

「ロズレッ!」

 

しかしクレハもこの隙に相手の体力を奪い、自身の体力を回復させるやどりぎのたねをロズレイドに指示。ロズレイドはそのままドサイドンの足元に種を撃ち込み、陣を作っていく。

 

「小癪な手を……!ドサイドン、〝れいとうパンチ〟!」

 

「ドォォォンッ!!」

 

やどりぎのたねを撃ち込まれ苦虫を噛み潰したような顔をしながられいとうパンチを指示。ドサイドンはそのままつるぎのまいで高めた攻撃力でのれいとうパンチをトリックルームの効力を利用して先手で叩き込もうとする。

 

「それはどうかな!〝まもる〟!」

 

「ロズレッ!!」

 

しかしクレハも先制技であるまもるを指示。ロズレイドはれいとうパンチを叩き込まれる寸前でバリアを貼り、防御。

それと同時にトリックルームが切れ、その上にやどりぎのたねでドサイドンの体力を奪っていく。

 

「くっ、やはり防御技を持っていたのか!ドサイドン!」

 

「サイッ!」

 

しかしまもるの性質上、次が決まる確率は低い。

ドサイドンの特性のハードロックによって一撃では倒れぬと踏み、くさタイプにも効果抜群のゆきなだれでのカウンターを狙いに行く事にする。

 

「ロズレイド、〝ギガドレイン〟!!」

 

「ロズレッ!!」

 

「ドサァァァ…!!?」

 

「な、ドサイドン!?」

 

しかし彼の判断は結果的に失敗となる。要因は二つ。クレハのロズレイドの特殊攻撃力を侮っていたことと、ドサイドンのハードロックを過信していた事である。

なぜならクレハのロズレイドは主と共にこうてつじまで修行していた猛者。そこらのロズレイドとは訳が違う上に持たせている持ち物はおおきなねっこ。ギガドレインなどの体力吸収技の効力を高める効果を持つものを持たせているのだ。しかもやどりぎのたねもあり、ドサイドンはそのまま目を回してダウン。沈黙する

 

「……君、名前は?」

 

「自分から名乗ってよ。それが礼儀でしょ!」

 

ドサイドンをボールに戻しながら青年は恐ろしささえ感じる程冷静な様子でクレハに名を訊く。

しかし痛烈に返され、それもそうだなと納得し名乗り出す。

 

「私はサターン。……名乗ったぞ」

 

「クレハ。……フタバタウンのクレハ」

 

「クレハか。認識を改めようクレハ、君はいずれ間違いなく我々ギンガ団の脅威となる……!」

 

あっさりと名乗った事に拍子抜けと得体の知れなさを感じながらもクレハも名乗る。

対するサターンはただの生意気な子供という認識を改め、自分達の脅威と認定。可能ならばここで潰そうとボールから手持ちを繰り出すのだった───




クレハ
ドサイドンをなんとか突破。

ロズレイド
まもる、やどりぎのたね、ギガドレインからわかる通り耐久型である。しかし当の本ポケは優しく姉御肌だったりする。現在の時間軸ではナナカマド研究所でドラピオンと仲良く暮らしている。

サターン
ようやく名前が明かされたギンガ団の幹部。
次の手持ちがドサイドンなあたり、かなりのガチトレーナー。

ドサイドン
みんな大好き重量級ポケモン。ガブリアスを討ち取るという快挙を成し遂げた。技構成はつるぎのまい、れいとうパンチ、ゆきなだれ、じしんと自分の弱点であるくさタイプ、及び強力なポケモンが多いドラゴンタイプの相手を想定したものとなっている。ちなみに持ち物はオボンのみ

四角い箱
何故か本編中影も形もない。オカシイナー?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。