元トレーナーの育て屋さん。   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

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久しぶりの本編ですー


育て屋さんと伝説を追う後輩

「……よし。…おいでコラッタ、ごはんだよー?」

 

「コラッタッ!ラッタッタ!」

 

「あはは、可愛い…」

 

「コラッタッ!…ラッタァ…こく…こく…」

 

もうそろそろ昼時になるというところ、クレハ達は今日も預けたポケモン達の世話をしていた。他のポケモン達はゴウカザル達に任せ、クレハは最近預けたポケモン達の間に生まれたばかりなコラッタの世話を焼いていた。

クレハの片手には用意したミルクの入った哺乳瓶があり、空いた方の手でコラッタにおいでおいでをしている。その辺はさすが育て屋で、かなり手馴れている。ミルクを見たコラッタは目を輝かせながらクレハの元に飛びつくように走り、早く早くとおねだりするようにミルクを求める。そんなコラッタを可愛らしく感じつつ、クレハはコラッタを抱き抱え、しっかりと苦しくしないように姿勢を正してやってからミルクを飲ませていく…

 

「…預けた卵って孵して大丈夫なんすか?」

 

「大丈夫だよ。ちゃんと家で孵してもいいってトレーナーから事前に許可を貰っているから」

 

「な、なるほど…」

 

「そんなことよりリクト。もうお昼だからご飯食べなよ。せっかく作ったんだからさ」

 

「うっす!ゴチになりますっ」

 

ミルクを飲ませていたクレハに育て屋の制服の役目を担っているエプロンを着けた少年が思い浮かんだ疑問を投げかけるがそれに対し、クレハはきちんと答える。そう事前に許可を得ていればここで卵を孵しても構わないのである。理由としては、こちらに預けたトレーナー側がなんらかの理由で卵を預かれない場合の為に設けたルールだ。疑問が解消された少年…リクトは納得したように頷くとクレハに促され、そのまま昼食を食べに既に他のポケモン達の食事を配り終えただろう、ゴウカザル達が待つテーブルへと向かっていく。クレハはテーブルに向かうリクトを見届けつつ、お土産渡す為に来た上に手伝いまでしてくれる後輩に感謝した。ちなみにコラッタはミルクを飲み終えた後お腹いっぱいになったからかそのまますやすやとクレハに抱かれたまま、眠り始めていたりする。それを確認したクレハはさて自分も昼食にするかと赤ちゃんポケモン用のベッドにコラッタを優しくそっとおいてからテーブルへと向かっていくのだった…

 

「うめぇ!働いた後の飯は格別だ!」

 

「それは良かった。ありがとうね、お土産だけじゃなくて手伝いまでしてくれて」

 

「いやいや、いいんすよ。俺が自分で申し込んだんすから」

 

昼食のクリームシチューを美味しそうに食べるリクトを嬉しそうに見ながらクレハは感謝の言葉を告げる。はるばるシンオウからカントーのここまでお土産のもりのヨウカンを持ってきてくれた上に店の手伝いまでしてくれたから礼を言うのは当然だ。しかしリクトはにかっと笑いながらそう言い、それにこんな美味いシチューもごちそうになったし!と付け加えた。そんなリクトにクレハは微笑み、相変わらずだねと伝えながら自身もシチューを食べていく

 

「そういやクレハ先輩、フウマ先輩から聞いたんすけど旅行先はどこに行くとか決めてるんすか?」

 

「フウマぇ…まぁどうせなら行ったことない地方にしようかなって」

 

「ならイッシュ地方がおすすめっすよ!カントーからだと遠いけど、それに見合うぐらいいいとこっすから!」

 

「…イッシュかぁ…うん。そこにしてみるよ。でもまだしばらく先かなぁ」

 

「あ、育て屋なら大丈夫っすよ。その間俺やブロウ達がここのポケモン達を世話するっす」

 

そんなやり取りをしつつ、その前に育て屋はどうしようと考える。少なくともコラッタを含めた預けたポケモン達が全員トレーナーの元へ帰って来るまで旅行など行けないのだ。しかしリクトは名案とばかりにそうクレハに伝え、それにクレハは驚いたようにリクトを見る。流石にそこまでしともらうのは悪いからだ、しかしリクトは大丈夫だと伝える。ロマンあふれる伝説のポケモンを追うのはいつだって出来る。しかし尊敬する先輩の今後が関わる事ならばできる限りのサポートをしたいという後輩心というのもあるのだ

 

「…いいの、リクト。大変だよ?」

 

「望むところっすよ!それに先輩がジムリーダーになるかもだなんて最高じゃないすか」

 

「まだ迷ってるけどね。旅行から帰って来るまでは答えを出してみせるよ」

 

「あんまり待たせちゃ駄目っすよ?カツラのじいさんがポックリ逝っちまうかもしれないっすから」

 

「あの人は多分まだまだ大丈夫だと思う…」

 

そんなやり取りをしながら、談笑という名の時間が過ぎていくのであった…

 

 




クレハ
旅行行ってきます

リクト
今話から本格登場。過去編のこうてつじまでちらっと登場した少年が成長した結果伝説という名のロマンを求めるトレーナーになった。相棒はブロウことルカリオ
ちなみに手持ちがこちら
ブロウ(ルカリオ)
スナイプ(ジュナイパー)
クロー(フライゴン)
キッカー(ミミロップ)
アクア(ラプラス)
が確定の5匹。6匹目は今の所自由枠で理由はしっくり来るのが居ないとのこと。旅行行ってる間は彼が育て屋を切り盛りする事に。家が裕福な為育ちがよくマナーがしっかりしてる上、割と真面目

赤ちゃんコラッタ
皆のアイドル

もりのヨウカン
ハクタイの隠れた名物。決してあの屋敷ではない


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