元トレーナーの育て屋さん。   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

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シンジィィィ!ゲッコウガァァァ!!(オープニング見た作者の反応)


コラボ回! 先生VS育て屋VS異世界チャンピオン part3

「俺もだ。負けるつもりなんてこっちもねぇよ!」

 

私の言葉に続くようにグレイブくんもそう言う。

さぁ誰からバトルする!?私は誰からでもいいよ!!

さぁさぁさぁ!!!(ハイテンション)

 

「って誰も決めないんかい。

それじゃ選出できないでしょうが。

あー…分かった、俺とクレハさんが最初な」

 

あ、はい。了解です…

 

「ご、ごめんね…。あ、でも了解したよ」

 

冷静に考えたらその通り過ぎてなんにも言えない。

……反省しなきゃ…

 

「わかったなら俺はゆっくり観戦するとしようか。」

 

うーん、正直な話。私的にはリョウくんの相手は私じゃなく、グレイブくんから先にやって欲しかった。情報アド的な意味で。

まぁ当の本人は少し離れた草地に座ってすっかり観戦モードだし、何より私了承しちゃったし、もう仕方ないと割り切ろう、そうしよう。

 

「分かりました。では二人とも、互いに位置についてくださいまし。

…準備はよろしいですか?」

 

「ああ」

 

バトルフィールドのトレーナーエリアに立ってるから私もOKです!……それにしてもリョウくんの今の顔、さっきまでツッコミ入れていたとは思えない程…

 

「……いい顔してるね」

 

そう。すごくいい顔してる。真面目でキリッとしていて、トレーナーとしての姿勢が全面的に出てる。

……ジムリーダーになったら、これを結構な頻度で受けるんだろうな。だからこそ私もリョウくんをしっかり見据えるんだ。それが最大級の礼儀だと信じているから。

 

「まあ、なんだ…先生、だからな。負けてはやれない。チャンピオンにも」

 

「…では、これよりクレハさんと先生による3VS3のポケモンバトルを開始します!…始め!!」

 

「行ってこい!フェイ!」

 

「える~♪」

 

リリィちゃんの試合開始の宣言と共にリョウくんは私より先に先発を繰り出してきた。それにしてもまた見た事がないポケモンだ。

ちっちゃくて、綿がまるでゆるふわカールみたいになっていて、凄くかわいい姿をしたポケモンだ。

…フェイって名前は多分ニックネームなんだろうな。ギルガルドのリッターもそうだし。

 

「あ、かわいい。って…私も出さないと。──レントラーお願いっ!」

 

「……トラッ!」

 

見とれてる場合じゃないから私も先発を…ムクホークの次ぐらいによく最初に出しているレントラーを繰り出す。

久しぶりのバトルだからか、レントラーはバチバチと放電しながらリョウくんの手持ち…フェイちゃんを睨み付けている。

……無難にムクホークを選ばなかったのはバンギラスを活かした新しい戦い方をする為にある技を覚えることの出来るレントラーにする必要があったんだ。

 

「フェイ。いつも通りに『からかってやれ』」

 

「るふふ~、えるっえるっ♪」

 

「トララァ…ッ!」

 

さて早速その技を…ん?からかってやれ???

──!?…レントラーの様子が変だ!?

フェイちゃんを睨んでいたレントラーがまるで怒り狂ったケンタロスみたいに鼻息を荒くしながら唸っている…!?この効果って…!

 

「からかう?…レントラー!?──そうか、〝ちょうはつ〟!…仕方ない、レントラー〝ボルトチェンジ〟!」

 

やられた。あのフェイって子にレントラーは文字通り〝ちょうはつ〟されたんだ。これじゃあ変化技がしばらく使えない。

仕方ないからボルトチェンジで1度下げてバンギラスかゴウカザルに交代しなきゃ…!

 

「フェイ!絶対に通すな、〝まもる〟だ!」

 

「えるふっ、ぅぅっ!」

 

「トラッ…!?」

 

〝まもる〟!?まずい、攻撃がもこもこの綿に弾かれた…!でもこれでレントラーに持たせたかえんだまが発動してやけど状態になる。これで攻撃力は倍増。当たればかなりのダメージになるはず…!

 

「ボルトチェンジ、よく知ってるよ。だがそれは攻撃が成立しないと帰らない。そして…フェイ!〝ようせいのかぜ〟!」

 

「るふっ!えるっふー!!」

 

「トラララァ!!?」

 

流石にボルトチェンジの弱点を完全に把握してるか…ポピュラーな技だし、それは仕方ないけど、フェイちゃんの技を至近距離でくらったせいか、レントラーが吹き飛ばされてしまった。だけど…

 

「レントラー!」

 

「シャーッ!」

 

私のレントラーの身のこなしは凄いんだ。空中に吹き飛ばされてもそのまま一回転して姿勢整えて着地しちゃうんだから。

それにしてもえげつない戦い方…真っ向から挑んだら痛い目見そう…でも私達がやることは変わらない。

 

「レントラー!〝ボルトチェンジ〟を繰り返して!」

 

昔も今も戦う時は真っ向から!攻撃が当たらないなら当たるまで続ける!それだけだ!

 

「仕込みは上々。…フェイ、綿を固めろ!」

 

……へ?

 

「えるっ!るぅぅっ…るふっ♪」

 

「わざと受けてきた?…なるほど、だっしゅつボタン…!

でもこっちも交代できる!…ゴウカザル、お願いっ!」

 

「ウキャー!」

 

やられた…!まさかダメージを受けることで自動的に交代させる効果を持つだっしゅつボタンを持たせていたなんて…!

意地悪過ぎるよ、フェイちゃんとリョウくん!

うわぁ、これじゃあレントラーはやけど損だよ…!でもこれで相棒のゴウカザルに交代出来る。これでなんとか巻き返して見せないと…!

 

「なるほどゴウカザル…確かにキツい相手だが、やってみせろよ、モーア!」

 

「ヌオッ!」

 

…… ここで相性の悪いヌオ ーってマジですか???

いやこういう時の為にゴウカザルには〝くさむすび〟を覚えさせてる!これで何とか…出来るといいなぁ…

 

「……ゴウカザル出してよかった。(精一杯の強がり)

よし、それなら〝わるだくみ〟!」

 

「ウキャッ」

 

まずはわるだくみでゴウカザルの特殊攻撃力を上げていく!

 

「モーア。〝たくわえる〟」

 

「ヌッ!」

 

で す よ ね 。

そりゃヌオーといえば耐久上げる〝たくわえる〟は鉄板だもんね!?

だからわるだくみでゴウカザルの火力を上げたわけだけど。

 

「っ、やっぱりそうくるよね…!ゴウカザル、〝くさむすび〟!」

 

「ウキャーッ!!」

 

まずはヌオー唯一の弱点を突けるくさタイプの技で足を取る!モーアと呼ばれたヌオーの足元の草が輪になって…

 

「ヌォッ!?ぬぬ…ヌオーッ!」

 

よし、転ばせたぁ!!そのままだいもんじで…「クレハさん、いい事教えてあげようか」…へ?

 

「モーアに〝わるだくみ〟は意味が無い。

なんせそんな事には気付かない『天然』だからな」

 

てん、ねん…?──あのヌオー、まさか特性てんねん持ち!?しまったぁぁっ?!

しかもあのヌオー転ばされた仕返しに〝ねっとう〟をゴウカザルに浴びせてるし!

そしてあのヌオーの持ち物はやっぱりたべのこしだぁ…持久戦に持ち込まれる前に何とかしないと…

 

「ウキャッ!?…ウキャキャキャッ!」

 

〝ねっとう〟をまともに浴びたゴウカザル。でも耐えてくれたけど、キレちゃったのか私が指示する前に狂ったように〝くさむすび〟を連発しまくる。

 

「…そうだったよ。でもそれなら泥臭く戦ってやるんだから…!」

 

他の技の指示はしない。だってヌオーに確実にダメージを与えられるのは〝くさむすび〟しかないから。特性がてんねんな以上、〝だいもんじ〟や〝インファイト〟じゃロクにダメージが入らないのは分かりきっている。

でもあのヌオーもただ転ばされているだけじゃない。

転ばされて起き上がる度に〝ねっとう〟で応戦してきている…〝たくわえる〟で耐久上がっているとはいえ、弱点タイプを何度も突かれて立ち上がってくるのは正直、末恐ろしいものを感じる。

 

 

「そうだな、そうするしかない。モーア、〝じこさいせい〟!」

 

「っ、ヌオヌオ…!」

 

~~っ、くさむすびから飛び退いて回復された!これだよ、ヌオーはこれが厄介なんだ。たべのこしに〝じこさいせい〟

このふたつのせいで大抵のダメージは帳消しにされちゃうんだ……!

 

「たくわえるのお陰だな…モーア、〝どくどく〟!」

 

「ヌッ!ぬぉぉ…っ!」

 

どくどく!?とことんスタンダードでえげつないタイプのヌオーだ!しかもご丁寧にも毒を多方面に撒き散らしてきてる…!

 

「ウキッ!?…ウキャ……!」

 

ゴウカザルは自慢の足で毒を何とか避け、それでも避けきれないものは……

 

「ゴウカザル!そのまま火を吹いて!」

 

私が指示をして火を吹かせて毒を焼かせる。

毒物は熱消毒あるのみだよ!……あ、ゴウカザルがついでとばかりにヌオーに火を向けてる…私が言う前にやってくれる辺り本当に助かる。付き合いの長さは凄く大事だね、うん。

 

「ヌオッ!?」

でも避けられた。あのヌオー…いやもうそろそろちゃんとモーアって呼ぼう。モーアはやたら反射神経がいいなぁ…結構不意打ちだったと思ったんだけど…

 

「モーア、よく避けた!偉いぞ!ならとっておきを切るか…モーア!

毒と熱湯をばら蒔け!!」

 

……はい?

 

「!…ヌォォォオォッ!」

 

な、ぁ…、嘘でしょ?どくどくとねっとう混ぜてフィールドにばら撒くとかあり!?

 

「ウキャ!?」

 

まずい…今は端まで行って避けきれてるけど、このままフィールドが毒沼状態にされたら逃げ場が無くなる…だったら!

 

「ゴウカザルッ!こうなったらこっちも炎をばらまいちゃえ!

──毒なんて殺菌あるのみだよ!」

 

「ウキャァァァッ!!!」

 

眼には眼を歯には歯を…ばら撒きにはばら撒き。

…ついでに〝だいもんじ〟をモーアに仕掛けていこう。

 

「…ああ、そうすると思ったよ。

クレハさん。あなたは熱くなるタイプだから、そうしてくれると思った。

モーア、だいもんじ到達まで、〝たくわえる〟最大!」

 

か、完全に私の性格を見透かされてる…。私を性格ほのおタイプって例えたシロナさんといい、そんなにわかりやすいのか、私。

……なんて言ってる場合じゃない!?〝たくわえる〟を最大まで発動された…!これじゃもう〝だいもんじ〟を受けてもダメージはまともに入らないし、それにモーアはたべのこしや〝じこさいせい〟があるから突破が難しすぎる…

 

「ぬぉ!ぬっ…ぬっ…ぬおー!」

 

……案の定〝だいもんじ〟を受けてもピンピンしてるし!

こうなったら…

 

「っ!…ゴウカザル、そのまま〝だいもんじ〟を継続!そしてそのままモーアに接近!」

「ウキャーッ!!」

 

無茶させてごめん、ゴウカザル…!

モーアにこれ以上〝どくどく〟を撃たせる訳には行かないんだ…どうにか踏ん張って、相棒…!

 

「なるほど、毒を封じる…確かに上等だ。だが…モーア!『跳べ』!!」

 

「ぬおぉ!ぬー…おー!!」

 

…は?え???……ヌオーというかモーアが、跳んだぁぁぁ!?

〝ねっとう〟を地面に吐いて〝だいもんじ〟を飛び越えて、ゴウカザルの斜め上をとってきたぁ?!

 

「モーア!〝ねっとう〟!」

 

「ウキャッ!?」

「ゴウカザル!?」

 

しまっ…、完全にあっけにとられた!?不意打ち気味に〝ねっとう〟を浴びせられた…!ここで毒戦術から切り替えてくるなんて…!でもゴウカザルはギリギリだけど持ち堪えてくれた…!

モーアは今、空中にいる。──…一か八か、賭けるしかない!

 

「ゴウカザル!?──でも空中じゃまともに動けないでしょ!もう一度〝だいもんじ〟!…それからモーアの落下場所に向かってダッシュ!」

 

まともに身動きが取れない今の内に…特性もうかで火力を上げた〝だいもんじ〟を、放つ!

 

「ウキャーッ!──ウッ、キィィィ!!」

 

そしてそのままゴウカザルはヌオーの落下場所に向かってダッシュ。

狙いはタイミングを合わせて〝インファイト〟を叩き込む事。でも…

 

「もうか…!怯むなモーア!〝じこさいせい〟しながら受け身体勢!」

 

「っ、ヌッ!ヌゥゥゥオォォォォ…ッ!」

 

そう。リョウくんも特性もうかによるほのお技の火力の凄まじさは知ってるはずなんだ。……だから、簡単に上手く行く筈は無いと分かっていた。…ここからどうする?どうしたら…!

 

「──ウキ!」

 

…ゴウカザル?

 

「──うん、もう一度〝だいもんじ〟!」

 

ゴウカザルはモーアが何かしようとしてるのに気付いていたんだ。

…だからこそ、私に〝インファイト〟じゃなくもうかで威力が上がってる〝だいもんじ〟にして欲しいと目配せしてきた。

……私はゴウカザルを信じる。信じて、託す…!

 

 




クレハ
出会って間もない相手に性格見抜かれるジムリーダー候補がいるらしい。

先生
先鋒いたずらごころエルフーン、次鋒てんねんたべのこしヌオーのヤベー奴。
これでギリ勝てないとかこいつらの世界の某赤帽子とか最早強さが異次元レベルではないだろうか…

グレイブ
クレハ視点なので途中から影が薄くなった。
申し訳ない、愛月さん…

お嬢様
グレイブと同じ理由で途中から影が薄い。審判だし仕方ない…筈


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