元トレーナーの育て屋さん。   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

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どうも、ウツロイドで泣くとは思わなかったノイズです(アニポケ感想的挨拶)


コラボ回! 先生VS育て屋VS異世界チャンピオン part8

「それじゃ次はサーナイトGO!」

「サナッ」

 

 ギルガルドがやられたグレイブの2番手はサーナイト。

 繰り出された瞬間、空中で華麗なムーンサルトを決め、優雅に着地する。

 

「ヌオーッ」

「次はサーナイトか…エスパーだし…それに…(特性によるが、シンクロならジリ貧かな)」

 

 優雅に決めるサーナイトを見て綺麗だなぁと呑気な感想を漏らすモーア。バトルする相手にも関わらず、こうなのは彼本人の性格故だろう。しかしその主人であるリョウは警戒態勢。無理もない、サーナイトは素で特殊耐久が高い上、強力なサイコパワーを持つエスパータイプだ。その上状態異常を共有してしまう特性、シンクロ持ちだった場合、勝負がジリ貧になってしまう可能性があり、そうなるとモーアが不利だ。

 特殊主体のサラメのこともあり、リョウからしたらサーナイトはなんとしても落としたいことだろう。

 

「サーナイト〝エナジーボール〟を頼む」

「サナ! …サーナ~…!」

 

 そんなリョウをお構い無しとばかりにグレイブは指示を出す。サーナイトはそれに頷くと自身のサイコパワーをフル活用し、モーアの周りを囲むように大量のエナジーボールが生成されていく。どうやらグレイブの方も、モーアをここで落としたいようだ。

 

(うわぁ…これはえげつない…なにあのエナジーボールの数…)

「──わお。モーア、全力で退避!」

「ヌオッ!? ぬ、ぬお──っ!?」

 

 これには流石にクレハはドン引きし、リョウも思わず声を漏らしてマジでかとなるが、モーアに全力で逃げるように伝える。モーアはえ、そんな無茶な!? とでも言いたいだろうが、流石にあのエナジーボールを受けきれる訳がないので、地面へと水を吐いて、上空へと逃げていく、が…

 

「〝サイコキネシス〟で叩き落とせ」

「サナッ!」

 

 それを許すほどグレイブは甘くない。全力のサイコキネシスでモーアを捕らえ、地面に落とす。当然ながら鈍足のモーアでは振り切ることなど出来ず、ロクな抵抗も出来ないまま地面へと叩き落とされてしまう。

 

「エスパーってだから嫌い。

 だけど…モーア、もう少し耐えてくれ! 

 〝ねっとう〟でエナジーボールを叩き落とせ!」

「ヌッオ! ヌオーッ! ヌオー!!」

「わかる、私もエスパータイプ苦手。ずるいもん…」

 

 しかしモーアはじめんタイプ。自身の体の弾力性を利用して、ポヨンと跳ねてそのままギルガルドの時と同じようにエナジーボールへと向かってねっとうを放ち、弾いていく。

 ちなみにクレハはリョウの言葉に全力で同意。エスパータイプには散々痛い目にあったからだろう…というかサイコキネシスがずる過ぎる。しかしそんな2人の心境を他所に、グレイブはとんでもない事を指示する…

 

「〝サイコキネシス〟でモーアを捉えながら〝エナジーボール〟を操作してぶつけろ!」

「サナ! サ~ナ~…!」

「なに! サイコキネシスは対象一体だけではないのか!?」

 

 ……本来ならば、サイコキネシスという技が操作出来る対象は1つのみ。それが常識、自然の摂理。しかしグレイブのサーナイトはあろう事かそれをガン無視。サイコキネシスで2つの対象を操作したのである。そしてこれには思わずクレハもツッコミを入れる。むちゃくちゃにも程があると。

 

「ん? どしたよこのぐらいやり方次第じゃ他のエスパータイプでもやれそうだけど」

 

 ど ん な や り 方 だ 。

 

「禁止だ禁止ぃ!! っと、こりゃ不味い…何個か落としてはいるが…モーア、お前なら耐えれる! 切実に頼む、〝じこさいせい〟!」

「ヌオオー!? ヌオ、ヌゥゥゥォォォォっ!!?」

 

 それとこっちもこっちで大概である。リョウの無茶ぶりにマジか、といった顔をした後にじこさいせいを始め、サイコキネシスの拘束に逆らうように体を丸めて、耐え抜く姿勢に。

 そしてエナジーボールの嵐がモーアに降り注ぎ、痛々しい声を上げながらも耐えていき、エナジーボールを全て受けきった後地面に落下。

 

「ヌ、ヌォォ……」

(マジかお前耐えるんか…)

 

 ヌオーって怖い(畏怖)。……まぁおそらくたくわえる3回が効いたのだろう。フラフラしつつも、じこさいせいで傷を癒していく。しかし耐え抜いたモーアの表情には耐えたという達成感がない。彼の気持ちを代弁するならもうマヂ無理死ぬ、である。

 

(えらい…えらいよ…モーア…!)

「Wow…あれを耐えるなんて驚きだ。じゃあサーナイト〝サイコキネシス〟解除」

「サナッ」

 

 クレハはモーアを心の中で称え、グレイブは驚きながらもこれ以上やっても無意味だと判断したのか、サイコキネシスの解除をサーナイトに指示していた。

 

「ぬ、ぬお…? ヌオーッ…ヌオ──!!」

 

 何かがキレたように…というかキレて雄叫びをあげるモーア。そりゃあんなことされればキレる、誰だってキレる。主人であるリョウはこれに思わず苦笑いするが、状況は厳しいままで、どうしようかと考えていき…閃いた。

 

「…試すか。モーア、やるだけやってみよう! 〝どくどく〟をばらまけ!」

「ヌオッ! ヌオ!!」

「わぁ…激おこだぁ…」

 

 リョウの指示の元、ぶちギレモーアは全身から毒を分泌し、これでもかとばかりにフィールドにばら蒔いていき、フィールドは瞬く間に毒の地面へと早変わりする。こうなってしまえばサーナイトがちょっとでも動こう物なら、間違いなく毒に侵されてしまうだろう。

 そして見ていたクレハはぶちギレモーアに苦笑い。あれはキレても仕方ないのは勿論分かっている。

 

「ありゃりゃ…逆に不味ったな迂闊に動けば猛毒の餌食になるっと。サーナイト〝マジカルシャイン〟だ。…無理に動かず冷静に対応するんだ」

「サナッ! サナナー!!」

 

 当然ながら、グレイブはそれを理解している。それ故にフェアリー技のマジカルシャインを指示。サーナイトの体が輝き、モーアに着実にダメージを与えようとする。

 

 

「出たよフェアリーの謎技!」

「先生! どうして光るだけで攻撃になりますの!?」

「ねえ今やってるから後にしてくんない!? 〝じこさいせい〟して耐えろ! それから〝ねっとう〟を地面に撃て!」

 モーア「ヌゥォォ!! ヌオ────!!!」

 

 リョウもツッコミを入れつつ、リリィの疑問に勘弁してと伝えてから指示をし、モーアはじこさいせいで傷を癒すことでマジカルシャインを受け切ると、毒に塗れた地面へとねっとうを放つ。ゴウカザルの時のように地面の毒を飛び散らせて、どくどくをサーナイトに仕掛けに行く。

 

「私も気になります!」

 

 ついでとばかりにクレハもリリィに便乗したが、完全にスルーされた。

 

「ふーむこれは…〝サイコキネシス〟でどくどくをはねかえせ」

「サナッ!」

「ハッ、使ったな! 

 モーア、〝どくどく〟と〝ねっとう〟を合わせて放て!!」

「ヌゥゥ、ォォォッ!!」

「〝まもる〟だ」

「サナ…!」

 

 グレイブはならばと、サーナイトのサイコキネシスでどくどくを操作し、どくどくを跳ね返す。しかしそれさえ読んでいたらしいリョウはどくどくとねっとうの合わせ技を放ち、跳ね返ってきたどくどくごと、サーナイトに放つも咄嗟にまもるで防ぐ。

 

「サイコキネシス、エナジーボール、守る…と。じゃあもっかい〝どくどく〟

 

 〝サイコキネシス〟、〝エナジーボール〟、〝マジカルシャイン〟、そしてたった今使った〝まもる〟。これでサーナイトの技が全て見え、それをリョウは把握しながらまたしてもモーアにどくどくを指示するとモーアは自身が撒いた毒に塗れたフィールドを気にせず進みながら着実にサーナイトの方に接近しつつ、どくどくを放ち続ける。

 ちなみにモーアはこの野郎とばかりの様子で、未だに相当怒っているのがわかる。

 

「〝エナジーボール〟で絡め取りながらお返ししてあげなさい」

「サナナ!」

 

 どくどくは流石に受けたくないのか、グレイブは何故か丁寧語でサーナイトに指示。エナジーボールでどくどくを巻き取り、モーアの方へと返す。

 

「モーア、次! 〝ねっとう〟で押し返せ!」

「ヌオッ!!」

「サナナ…!」

「〝エナジーボール〟連続発射で押し返せ!!!」

「! …サナナ~~っ!!!」

「……何あれ。まるで爆弾押し付けあってるみたい…」

 

 対するモーアも残り少ない力を出してねっとうを放ち、どくどくの紫が混ざって正に毒々しい色合いとなったエナジーボールをサーナイトへと押し返す。しかしサーナイトの方も負けじとエナジーボールを乱発し、手数を増やして押し返そうとする。

 その光景はクレハの呟き通り、まるで起爆寸前の爆弾を押し付けあってるようである。

 

「発射やめて横に!」

「ヌオォ!?」

 

 しかしこれでは埒が明かない上、手数ではあちらが有利だ。そう判断したリョウはモーアにそう指示すると、モーアは慌てながらねっとうを止めて横へと体を逸らし、サーナイトが放った大量のエナジーボールが通過していき、バトル用に作られた頑強な壁へとぶつかる。

 

(ねっとうも残り少ないか。…けど、あれだけエナジーボールを使ってるならサーナイトも同じだ。もう少し粘り…キツいよなぁ…)

(ふーむどうすっかな〜これは、技は知られているし…エナボも残り1回)

(なんという耐久戦…! いや、ヌオーとサーナイトがバトルしたらそうなるのは当たり前だよね…)

 

 モーアとサーナイトはどちらも打たれ強さに定評のあるポケモンであり、それ同士でバトルをすれば泥沼と化すのは当然の事。しかしそれでも限界はある。

 そしてそんな2人のバトルをクレハは息を飲みながらじっくりと見ている。次へと活かす為に。

 

「モーア、もうちょい頑張れるか?」

「ヌオ──ーッ!!」

 

 リョウの言葉に対し、モーアはやってらぁ! とでも言ってるのだろうか、気合いの入った声で返事を返す。正直言うと本当に傷だらけなのか疑わしいが、多分じこさいせいしていたお陰だろう。

 

「サーナイト〝マジカルシャイン〟」

「サナナ!!」

「突っ込め!! そのまま〝どくどく〟を放て!」

「ヌオ──ーッ!!!」

 

 

 モーアは雄叫びをあげながらサーナイトが放つマジカルシャインを耐え抜いいて受けきり、じりじりと接近していき、段々と距離を詰めていく。そうして充分なくらいサーナイトとの距離を詰めるとそのまま技を放ち続けるサーナイトにもとどくどくを放ち、毒に塗れた自身の体で抱き着きにいく。

 どうやら意地でもどく状態にしたいようだ。

 

「〝まもる〟だ、その後に〝サイコキネシス〟で浮遊しながら退避」

「サナッ、サナナ…!」

「絶対に逃がすな! 〝どくどく〟をしながら追え!」

「ヌオ! ヌオ! ヌオォ!!」

 

 だがそう思惑通りにはいかない。サーナイトはまもるによって発生させたバリアでモーアの行く手を阻むと、サイコキネシスを利用して上へと浮遊することでどくどくを避けるも、それをモーアがどくどくとついでにねっとうを放ちながら追う。

 

「〝エナジーボール〟をモーアの足元を狙って撃て」

「サナ!!!」

「モーア! 退避!」

「ぬおっ!」

 

 当然ながら、サーナイトはただ上へと逃げているだけではない。モーアの足元目掛けてエナジーボールを撃ち、モーアはリョウの素早い指示で退避、結果的に空振りとなったエナジーボールが地面へとぶつかり、周囲に強烈な砂煙が舞う。

 モーアと共に巻き上げらた砂煙を見ながら、リョウは今の状況に困った顔だ。なんせ相手は攻撃を受けるつもりがないのだ。このままではジリ貧だ、何と

 

「〝サイコキネシス〟」

「サナナー!」

「……? 何のつもりだ…?」

「…ヌオッ」

「〝サイコキネシス〟」

 

 だがグレイブは何を思ったのか、サーナイトにサイコキネシスで砂煙を操作し、モーアを取り囲んでいく。しかし、モーアはじめんタイプだ、砂煙はあまり意味が無い、それを裏付けるように何の何のそのとばかりにモーアは口の中に水を貯めら次の攻撃の準備しているも、グレイブはまたしてもサーナイトにサイコキネシスを指示し、主の意図を察したサーナイトは砂煙を操作し、モーアの周りに配置し、更なる指示を出す。

 

「サーナイト、やれ」

「サナッ!」

 

 主の指示にサーナイトは頷き、力を込めてサイコパワーを高めていき、モーアを囲む砂煙はまるで砂嵐のように強烈な回転をし、段々と縮小させていく。

 

「…いやこれは違う! 

 モーア、"ねっとう"でぶち抜いて突っ込め!」

「ヌオォー! …ヌッ!!」

「サーナイト! …〝マジカルシャイン〟! 押し返せ!」

 

 当然ながらこんなものを真正面から受けるつまりなどなく、ねっとうで砂煙に穴を開け、そこに飛び込んで脱出し、サーナイトに再びねっとうを放つもすかさずサーナイトがマジカルシャインを放ち、ねっとうを押し返そうとする。

 

「いい! 突っ込め! こうなりゃ捨て身だ! モーア、全力で突っ込みながら最後の〝ねっとう〟!!」

「ヌッォォォォォ!」

「そのまま〝マジカルシャイン〟を続行だ!」

「サッナァァァァ!」

 

 流石にモーアは限界であり、最早マジカルシャインを押し返すことすらままならない状態…故に捨て身でいくとリョウは判断し、モーアもリョウの指示に従ってねっとうを放ちながらマジカルシャインへと突っ込み、力を振り絞った最後のねっとうを勢いよく放ち、サーナイトもマジカルシャインの威力を上乗せして、押し返そうとする。

 

「……今だ! 持てる力を込めて、〝どくどく〟!」

「ぬっ…ぬお…ヌオ────!!!」

 

 キツいバトルだ、リョウはそう思いながらもモーアのタフさを信じ、マジカルシャインの中を突っ込ませる。ねっとうも押し返される直前に放つのを辞めさせ、どくどくをしたまま、押し返そうと技を放つサーナイトの上へと飛び上がり、サーナイトへとのしかかりにいく。

 

「〝サイコキネシス〟で防げ!!!」

「サナッ!」

 

 しかしそれは無情にもサイコキネシスでどくどくごと動きを止められ、そのまま弾き返されてしまう。

 

「ヌオ──ー! ぬおっ…! ぬ、ぬぉ…」

「…モーア、よく頑張った、十分だよ」

「ぬおー……」

 

 モーアはそのままリョウの足元へと跳ねるも、まだやれると体に鞭打って、立ち上がろうとする。その姿にリョウはモーアの限界を感じ、頭を撫でて制止させる。モーアは、撫でられる心地良さを感じながらリョウの言葉に頷き、そのまま力尽きるのだった……

 

 




なんというかアローラ組のノリというか雰囲気が好き【アニポケ感想その2】
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