元トレーナーの育て屋さん。   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

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SVの情報が待ち遠しい…(挨拶)


コラボ回! 先生VS育て屋VS異世界チャンピオン part13

 

 

「ぎらぁぁぁぁ〜!」

「え、ちょ、バンギラス待っ……ぐぇえええ!?」

 

 勝利したバンギラスは獰猛な雄叫びをあげ…る事はせずに嬉しそうに泣きながらクレハに突撃して抱きしめる。忘れがちだが、彼女はまだ生まれて1年少しの子供で、本来は温厚かつ甘えんぼなのだ。抱きしめられているクレハは潰れたニョロトノみたいな声を出しているが。

 

「インテレオン、行ってこい」

「インテ」

 

 しかしグレイブは2人のそんなやり取りを完全スルー。静かにインテレオンを出し、出てきたインテレオンはクールにキメたがクレハとバンギラスのやり取りに微笑ましくみていたがバトル中なのですぐに気を引き締めた。

 

「イタタタ……バンギラス、戻って……!」

「ぎらぁ……」

 

 ちょっと残念そうにしながらクレハに従い、ボールに戻る。ちょっと痛いぐらいで済んだのはバンギラスがちゃんと手加減していたのとトレーナー特有の頑丈さからである。

 

 ───────────────────────

 

「レントラー!」

「トラッ」

 

 気を取り直してボールを投げてレントラーを繰り出す。タイプ相性的には有利だが、当のレントラーは火傷を負っているからあまり長引かせる訳には行かない。

 

「〝とんぼがえり〟」

「インテ!」

 

 本来なら長期戦に持っていってレントラーを消耗させるのがセオリーだが、インテレオンはお世辞にも長期戦に向いていないのでボルトチェンジと交代攻撃技を仕掛けに行かせる。

 インテレオンは空高く飛び上がり、その柔軟な体を活かしながら空中で一回転してから右脚を突き出したキックをレントラーにお見舞いしようとする。

 

「(とんぼ返り!)……レントラー、〝ボルトチェンジ〟で迎え撃って!」

「トラッ!!!」

 

 ならばこちらもと対抗するようにとんぼがえりの着地点に向かってボルトチェンジで突撃する。

 特性こんじょうにより攻撃力という名の身体能力が上がっている上にインテレオンの弱点タイプである電気技。分はレントラーにある。

 

「インテ」

「〝とんぼがえり〟中断。ジャンプして回避し、一足先に〝れいとうビーム〟」

「インテ!」

 

 レントラーにかかったなとばかりに悪い笑みを浮かべたインテレオンは指先から水を少しだけだしてボルトチェンジが来るより先に着地し、グレイブの指示通りジャンプしてレントラーの背後を取り、指先かられいとうビームを放つ。

 

「っ! レントラー、〝10まんボルト〟!!」

「トルァァァァッ!」

 

 不意を打たれたレントラーだったがすぐにボルトチェンジを止めて背後から撃たれたれいとうビームを10まんボルトの電撃で相殺し、すかさず2発目の10まんボルトをインテレオンに放つ。

 

 ───────────────────────

 

「インテ!」

「了解。インテレオン戻れ! GO! ギルガルド」

「──!」

「トラ」

「わかってる。レントラー戻って! バンギラス、〝ちょうはつ〟!」

「ギラララッ!」

 

 しかしグレイブはすかさずインテレオンをギルガルドに交代することで10まんボルトを躱し、クレハも少し遅れたタイミングでレントラーからバンギラスに交代するとちょうはつを駆使してキングシールドを封じにかかる。

 

 

「ギルガルド〝アイアンヘッド〟を連発」

「───!」

「ギララ!?」

 

 若干の苛立ちが混じった指示が入り、ギルガルドは頭を突き出してバンギラスに鋼鉄の頭突きを連続で放つ。バンギラスは少し掠ったりするも、何とか避けていくもどうしよう…とクレハを見つめる。

 

「(ゴウカザルに交代させる隙がない……!)バンギラス、自分の周りに〝ストーンエッジ〟!」

「ギラッ! ギラァァァ!!」

 

 連続で放たれるアイアンヘッドの波状攻撃は隙がなく、とてもじゃないがゴウカザルに交代する隙がない。ならば作るまでだとばかりにアイアンヘッドが掠っただけでも痛そうにしているバンギラスに指示し、ストーンエッジで大量の岩壁を作り出し、ぶつけさせる事でギルガルドの勢いを殺してアイアンヘッドの威力を削いで無理やり隙を作ろう…という魂胆だ。

 

「──?」

「"シャドーボール"でストーンエッジを粉砕だ」

「───!」

 

 アイアンヘッドを中断し、どうする? とグレイブに訊くと当の本人から指示が飛ぶ。ギルガルドは頷くと布のような両手からシャドーボールを放ち、ストーンエッジで作り出した岩壁を破壊する。

 

「(動きが止まった!)バンギラス、交代! ゴウカザル、〝だいもんじ〟!」

「ギラッ!」

「ウキャァァァァア!!!」

「かわして〝アイアンヘッド〟」

「───!」

 

 しかしずっと隙を伺っていたクレハはここが好機だと判断。すかさずバンギラスからゴウカザルに交代させ、出てきたゴウカザルは早速くらえとばかりにだいもんじをギルガルド目掛けて放つ。だが当然とばかりにギルガルドはだいもんじを回避し、鋼鉄の頭突きによる突撃をゴウカザルに放つ。

 

「下に潜り込んで〝わるだくみ〟! …〝だいもんじ〟!」

「ウキャ! …ウキャァァァ!!」

「───!」

「ちょうはつが切れたんだ! …ならゴウカザル、ギルガルドを捕まえて〝だいもんじ〟!」

「ウキャ!」

「──!?」

「んなっ!?」

 

 身体を仰け反らせることもギルガルドのアイアンヘッドを交わし、さりげなくやったわるだくみで強化されただいもんじを放ちにかかる。しかしここでバンギラスにかけられたちょうはつが解け、ギルガルドは自発的にシールドフォルムになり、キングシールドでだいもんじを防ぐと再びブレードフォルムになってアイアンヘッドをゴウカザルに叩き込もうとするもすかさずクレハの指示が入り、なんとアイアンヘッドを開始する前にゴウカザルは両腕を突き出してギルガルドを捕まえ、だいもんじを放つ。

 

 ───────────────────────

 

「やらせねぇよ! 戻れ、ギルガルド! インテレオン、〝ねらいうち〟だ」

「インテ!」

 

 そうはさせるかとグレイブはギルガルドをボールに戻してだいもんじを空撃ちさせると、離れた位置にインテレオンを繰り出すとインテレオンは早速指先から細い水流をゴウカザルに放つ。

 

「ウキャ!?」

「ゴウカザル戻って! レントラー、〝10まんボルト〟!」

「トラァァァ!」

「〝れいとうビーム〟で迎え撃て!」

「インテ!」

 

 迫る水流にゴウカザルが飲み込まれる前にレントラーに交代。レントラーは横に移動することで水流を躱すと、その水流に電撃を流してインテレオンを感電させようとするが、インテレオンは空いた片腕を突き出してその指先から発射される冷気のビームで電撃とぶつかり、拮抗状態に入る。

 

「レントラー、そのまま10まんボルトを撃ち続けて!」

「トラァァァ!」

「インテレオン〝れいとうビーム〟出力上昇」

「インテッ!」

 

 火傷のダメージにより体力が落ちているレントラーに元々持久戦が得意でないインテレオンは互いに息を切らしながら、互いの技の威力を高め合い、ぶつけて行く。勝つために、負けないために…そして拮抗を破ったのは…グレイブ達だ

 

「インテレオン全力だ! 凍てつかせろっ」

「イン、テェェ!!」

「……今だ、レントラー! 走って!」

「トラッ!」

 

 拮抗を破ろうとれいとうビームの出力を最大にするも、実はタイミングを見計らっていたクレハの合図と共にレントラーは10万ボルトを中断。れいとうビームをスレスレで避けつつ、全速力でインテレオンに接近する。

 

「地面に"れいとうビーム"だ! レントラーの動きを制限しろ!」

「インテッ!」

 

 ──ボルトチェンジが狙いだな。そう読んだグレイブはインテレオンにれいとうビームを指示。しかし標的はレントラーではなく地面…つまりバトルフィールドだ。

 分かったとばかりにインテレオンは指示通りれいとうビームを地面に撃ち込み、バトルフィールドを一瞬で氷漬けにしてみせる。とてつもない火力だ、流石はチャンピオンのポケモンである。

 

「(え、マジ? フィールド全部氷漬けにしちゃったよ…)そうくると思ったよ! レントラー、爪たてて!」

「トラッ!」

 

 ──まず潰すなら機動力だろう。そうすればよりインテレオンは技を命中しやくすなるのだから。クレハはそれを読んでいたのだ。……流石にここまで派手にやるとは思わなかったのか少し引き気味だが。

 ちなみにレントラーは今自身の丈夫な爪をたててブレーキ代わりにする事で緩急をつけ、実質的に変幻自在ともいえる機動力を獲得したのだ。

 爪たてて。この一言でここまで出来るとは、なんともアドリブがきいたレントラーなのだろう。しかしやけどを負ったままなので…それでも若干の不利は否めない状況だ──

 

 

 




世界屈指で豪華な消化試合の勝者がまさかのカルネさんという。タイプ相性の無慈悲さよ…(お読み下さりありがとうございます)
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