元トレーナーの育て屋さん。   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

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フル装備なサトシ結構好きです。(感想的挨拶)


コラボ回! 先生VS育て屋VS異世界チャンピオン part15

「おつかれ……相棒」

「……う、き、ぃ…」

「ゴウカザル、お疲れ様。──まだ、やれる?」

「……うき」

 

 グレイブは倒れた相棒をボールにもどし、クレハは勝ってくれたゴウカザルに…2人はそれぞれ自分なりに労う。もう既にボールにいるインテレオンから返事がないが、ゴウカザルの方はふらふらで…クレハに肩を貸して貰わなければならない程、疲労しているが…それでもやると頷いて見せた。

 

「ギルガルド、GO」

「───!」

「……ゴウカザル、一旦交代。──バンギラス、〝ちょうはつ〟」

「うき…」

「ギラギラギラッ!」

 

 クレハよりいち早く切り替えたグレイブが繰り出すのはラスト1匹であるギルガルド。静かに佇み、クレハ達をまっすぐ見据えながら剣を構える姿からは負けられないという気迫をありありと感じさせているが…クレハはここは冷静に対処。ひんし1歩手間まで疲労しているゴウカザルを動けるレベルにまで回復させる時間を作る為、一旦下げてからバンギラスに交代し、あまり意味はないが砂嵐をまきながらギルガルドの完全防御技をちょうはつで封じさせた。

 

「ギルガルド〝かわらわり〟だ。…何が来てもやり続けろ!」

「───!!」

「(砂嵐が止むまでゴウカザルはまだ出せない…)バンギラス、〝れいとうビーム〟の勢いで躱して!」

「ギラッ!」

 

 本来足の遅い筈のギルガルドとは思えない程の凄まじい速さで、バンギラスに接近するも、流石に4倍弱点は無理と判断したクレハはれいとうビームの勢いを利用して、避けるように指示。どうにか躱す事ができ、距離を置くのに成功する。

 ここはどうにかして砂嵐が止むまで耐えきらねばならないのだ。なぜならレントラーはやけどを負って死に体、ゴウカザルは言わずもがなと…ギルガルドを削りに行けそうなのが砂嵐を撒いてしまうバンギラスのみの状況だからだ。

 

「そのまま〝かわらわり〟続行」

「───!!」

「ぎららー!?」

「〝ストーンエッジ〟してから走って距離をとって!」

「ギラっ!」

「ちっ、鬱陶しいな…斬れ!」

「───!」

 

 しかしそれはグレイブとギルガルドも理解しており…防御をかなぐり捨てたひたすら責める戦法を取り、バンギラスをじわじわと追い詰めようとするも、バンギラス側もストーンエッジで壁を作ってから距離をとりに入るが、ギルガルドは逃がさんとばかりに岩を斬り、バンギラスとの距離を詰めていく。

 

(どうする!? 今のでストーンエッジはもう1回しか撃てない! あの時乱発したのが今になって響いてる…!)

 

 脳裏に浮かぶはサーナイトにしたゴリ押し。あれでかなりストーンエッジを使ってしまったのが仇となったのだ。しかもそれはれいとうビームも同じで…頭を回転させて計算すればあと3発。砂嵐が止むまで持つかわからない。しかしそれでもやるしかないのだと奮起した。

 

 ───────────────────────

 

(砂嵐が止むまで逃げようなんてやらせるか。こいつさえやれば後はやけどによる自傷がでかいレントラーに瀕死寸前のゴウカザル。…俺のギルガルドならやれる、信じてるぞ)

「───!」

「バンギラス! 左、左、右、左! 〝れいとうビーム〟で回避ぃ!」

「ぎらっ! ぎらぁっ!?」

「(こいつらギルガルドの攻撃パターンを見切ってきてやがる…)〝かわらわり〟は続行。フェイントを織り交ぜて攻撃しろ」

 

 しかしフェイントを織り交ぜた攻撃パターンもクレハは予測していたのか…それさえ躱していき、砂嵐ももうすぐ止むところまでいけた。

 

「…よし、バンギラス! 〝ちょうはつ〟!」

「〝キングシールド〟! 〝かわらわり〟!」

「───!」

「ぎらぁっ!? …ギララァ!!」

「頑張ってバンギラス! 〝ちょうはつ〟を続けて!」

「…ちっ、〝かわらわり〟だ。倒れるまで打ち続けろ!」

 

 1度キングシールドでちょうはつを防ぎ、かわらわりも叩き込むも…それでもバンギラスは倒れず、クレハの指示通りにちょうはつを続け…ギルガルドも何度も、何度もかわらわりをしていき…

 

「ぎ…ら…」

「……ようやく倒れやがった。なんつう、タフな奴だ」

「バンギラス、ありがとう。4倍弱点を3回も耐えるなんて、貴女は凄いよ……」

 

 バンギラスも限界を迎え、その巨体をバトルフィールドに沈める。砂嵐は止んで、晴天であり…ギルガルドを削ることは出来なかったが、消耗させることは出来た。一応の目的は果たしたのだ。

 

「警戒しろよ、ギルガルド。次出てくるのはきっとゴウカザルだ。瀕死寸前とはいえな」

「───!」

 

 こくり、とギルガルドも理解しているように頷く。ゴウカザルは速い。瀕死寸前とはいえおそらくもう走り回れるだけの体力は回復しているはずだ。あのバンギラスはそれだけの時間を稼いだわけなのだから。

 確かに技を一撃でも浴びせればゴウカザルは倒れる筈だ。しかしそれはギルガルドも同じなのだ。迂闊に近づけばもうか発動状態のだいもんじを浴びる事になる。そうなれば如何にギルガルドでも一撃であり、例えキングシールドが使ったとしても後手に回った瞬間、文字通り倒れるまで相手が焼きにくるのが容易に想像出来る……だからこそもうグレイブとギルガルドは攻め一辺倒を取るしかないのである。

 

 ───────────────────────

 

「……お疲れ様バンギラス。偉いよ、ゆっくりおやすみ。──ゴウカザル!」

「ぎらぁ…」

「ウキャァァァァア!」

(……気を引き締め無いとこっちがやられるな。…いいね、好きだぜ? そういうの)

 

 

 仰向けで倒れたバンギラスを労ってからボールに戻し、ゴウカザルを繰り出す。動けるまでには回復した、が…それでも

 一撃でも貰えば倒れふす事は間違いないと思わされる程消耗もしている筈だ。しかし雄叫びを上げ、頭の炎を燃え上がらせる姿からはそんな様子は微塵も感じさせず…グレイブは気を引き締め無いとこちらがやられると再確認し…笑みを浮かべ、ギルガルドも武具としての本能か…強敵との戦える事に歓喜する。…どこまでも似たもの同士なトレーナーと手持ちである。

 

 ───────────────────────

 

 こうして、事実上の最後の戦いが火蓋を切った。勝つのはクレハか…それともグレイブか…

 





ゴウカザル
ほぼ瀕死。ゲームでいうとHP10とかくらい。でも根性で頑張っている。これでも普段はおっとり系のイケメン猿

レントラー
ゴウカザル程でないが火傷のダメージが積み重なってかなり不味い。ぶっちゃけシャドボ受けただけで沈むくらいには消耗してる。

バンギラス
今話のMVP。技が撃てなくなるまでになるほど消耗してまで、時間を稼いだ。ママの為なら頑張れる健気な女の子
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