元トレーナーの育て屋さん。   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

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|・д・)…はーじまーるよー


育て屋さんと幼なじみサイエンティスト

「ん〜……あさぁ…。…?……??」

ピピピピピピピと鳴り響く目覚ましのアラームに起こされ、音を消そうと手を伸ばし、ボタンをおしてアラームを……消すことが出来なかった。あれ?と思って目覚まし時計にがある位置に手を伸ばすが、ない。目覚まし時計がそこにないのだ。しかしアラームは鳴っている。この謎の自体に流石に眠気が吹き飛んだクレハは──

 

「そぉぉおい!!!」

 

──大声を出しながら布団をひっくり返すような勢いでベッドから出る。そしてアラームが鳴る方へと顔を向ける。そこに居たのは……

 

「ゴースッ」

 

ゴーストである。しかも何故か頭にプロ野球チーム〝エレブーズ〟のハチマキを巻いている。だがクレハにはそのハチマキは見慣れたものだった

 

「……ご、ごーやん!?」

 

「ゴースッ♪」

 

そう、今はナナカマド研究所で働いているリリカに続く三人目の幼なじみ、フウマの手持ちのゴースト、ごーやんだったのだ。エレブーズの熱狂的ファンであるフウマ手作りのハチマキを巻いているのが何よりの証拠だった。そしてクレハは思い至る。ここにゴーストがいるということはつまり…

 

「ウチもおるということやっ」

 

「そうそう。フウマもいるって事──ってうわぁ!?」

 

推理をするクレハの後ろから声が響く。そのあまりの自然さにクレハは気付かずに同意して、そしてあとから気づいて思い切り、驚く。

 

「なんや自分そないにけったいな声ださんでもええやんけ」

 

「いやいや、驚くからねっ!っていうかどうやって中に入ってきたの!?」

 

クレハの反応に面白いとばかりに笑うフウマにどうやって自宅に入ってきたんだと、クレハは訊く。返答次第によっては、フウマをジュンサーさんに通報しなければならないのだ。

 

「待て待て、落ち着きいっ!?ゴウカザル!ゴウカザルが入れてくれたんやっ」

 

「……ゴウカザルが?」

 

電話を取り、画面をタップするクレハを止めながら慌ててフウマは事情を話す。

どうやら自宅にフウマ達を入れたのはゴウカザルらしい。

──なんでとは思わなかった。だってフウマは普段から仕事が忙しく基本的には研究所で缶詰め状態だ。きっとゴウカザルはごーやんを見て、フウマに気付いて喜んで入れてあげたんだろう。どっつんこと、ドダイトスにも会えるし。とクレハは納得する。

 

「…ならそのゴウカザルは?というかムクホークにレントラーも居ないし……」

 

そして今気づいたがごーやんも居ない。とクレハは付け加えてフウマに言う。

 

「ゴウカザル達は家の手持ちと一緒に庭にたむろってるで。あと多分ごーやんもや」

 

あっけからかんと言うフウマになるほどと納得しながらクレハは思う。──ああ、今頃ゴウカザルはガブリアスに説教されてるんだろうな。とそれはそうだろう、だって友人とはいえ主人の許可もなしで勝手に家に入らせたのだから。もし間違いがあったらどうするんだって怒るガブリアスの姿が目に浮かぶ。

 

「──と、クレハ支度せんでええんか?」

 

「はっ!?やばい、いかなきゃ!」

 

「おう、行ってら〜」

 

その言葉を聞き、慌てて支度をしに浴室に向かうクレハ。それをフウマはカラカラと笑いながらで見送のだった

 

 




クレハ

遅刻、遅刻〜!

フウマ

ウチ、本格的に登場や!

ごーやん

まさかのポケモン側の初セリフがこいつ

ゴウカザル、ガブリアス

クレハの懸念通りただいま庭で説教中
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