元トレーナーの育て屋さん。 作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)
「ふぅ…仕事完了っ」
あの後慌てて準備をしたクレハはいつも通り預けたポケモンの世話を手持ちと協力しながらして、ポケモン達を寝かしつけて、一段落をつけたところだった。
「……さてと、フウマおしゃべりしよっか」
「いきなり来てもうて堪忍な〜?」
「ほんとだよっ!朝起きたらごーやんが居てビックリしたンだからねっ!?」
クレハは後ろを振り向き、ある程度の手伝いをさせてたフウマをジト目で見つめる。仕事の手伝いをさせていたが、それはそれ、これはこれとばかりに謝るフウマに苦言を告げる。
誰だって怒る。そりゃあ怒る。朝起きたらゴースト居たんだもの。ビックリもする。しかしクレハの場合は事前に連絡くれたら時間を作ってもてなす準備をしていたのにという理由だが。フウマもそれはわかっていて、少しばかり、本当に少しばかり反省している。だから詫びがわりに仕事を手伝ったのだから。
そんな二人を苦笑いしながらゴウカザルやごーやんを含めたそれぞれの手持ち達が見守っていたのだった。
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「……まぁとにかくだよ、本当に何の用で来たの?」
しばらくしてようやく落ち着いたのかクレハは改めてフウマに訊いた。まぁ内心リリカみたいにドッキリで来たんだろうけどと当たりをつけてはいるが。
「そんなんドッキリに決まっとるやん」
「やっぱりね…」
あっさりとしたフウマの答えにガックリと肩を下げる。
なんでリリカといい自分にドッキリを仕掛けるのか。
「……まぁそれだけやないさかい」
「えっ」
「ちょい自分、上に上がってウチとサシで話をしようや。勿論ゴウカザル達を置いてな」
「えっ、う、うん??」
「ほな、二階に行こうや」
「え?…えぇぇ……!」
いきなりガラリと雰囲気を変えたフウマの言葉に気圧され、思わず頷くクレハ。
ぽかんとする二人を見つめる互いの手持ちが特にゴウカザルやバンギラスが驚く中、そのまま自分より一回り小さいフウマに手を引かれてクレハはそのまま二階に言ってしまうのだった。
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「……話って?」
フウマに手を引かれるまま、二階の自室へと連れていかれたクレハは椅子に座りながら話とは何かとフウマに訊く。
「単刀直入に言うで。クレハ、自分カツラのじーちゃんからグレンジムのジムリーダーにならんかって誘われたんやって?」
「──なんで知ってるの」
フウマの口から出たのは自分と自分を誘ったあの元気な老人しか知り得ない事の筈で、クレハは間の抜けた顔をしながらフウマをじっと見てそう訊く。
「ミドリばぁちゃんから聞いとるねん」
「え。なんでおばあちゃんが……?」
「そらそうやろ。一人娘兼孫の人生に関わる事や。身内にあらかじめ連絡するやろ」
さも当然のように言うフウマに、なるほどと納得する。確かに一大事だし、そりゃ家族にも事前に連絡くらいするよね…ましてやカツラはクレハの祖母のミドリの若い頃からの友人でもあるし、当然携帯番号も持っているから連絡は容易なのだ。
「さて納得したようやから訊くで?」
「……うん」
「ジムリーダーになるんか?それとも……」
「わからない。まだ、悩んでる……」
「……そか」
フウマはクレハの様子を見ながらそう言い、改めて訊いた。
訊かれたクレハは正直にフウマに迷っていると答える。
それもそうだろう、人生に関わる大事な事だ。悩まない理由がなかった。
「……まぁえぇわ。クレハ、悩んどるなら旅行とからどうや?イッシュとかおすすめやで?」
「…フウマ」
「来ないな時はな、ぱーっと遊んで頭ん中すっきりさせた方がえぇねん」
考えるんはその後でえぇ。そう付け加えてクレハの頭を撫でてから改めて……こっからは楽しいガールズトークしようやと伝えクレハも笑って頷き、昔話を交えながら翌日の昼にフウマが帰るまで共に過ごすのだった。
クレハ
実はジムリーダーにならないかと誘われていた。実際なっても育て屋はできるし、ジムの移動もカイリューに乗れば問題ない。しかし人生が関わる事だしトレーナーやめた癖にいいのかなと悩んでいる
フウマ
割と幼児体型。
幼なじみが悩んでいるのをその身内から聞いて強引に休暇とってすっ飛んできた。相談に乗ってあげた。
ちなみに手持ちはこちら
どっすん(ドダイトス)
通称ドツキドス。その巨木でツッコミを入れてくる重量級のツッコミ系。
ごーやん(ゴースト)
いたずら好き。
びりやん(エレキブル)
ボケもツッコミもこなす、フウマの幼なじみポケモン。エレキットからの付き合い。
フウマは研究者なのでパーティはフルで揃えていない。ちなみに全員がエレブーズのハチマキ巻いてるのが特徴。
カツラ
うおおおおぉす!
ある意味クレハの悩みの元凶。
ミドリ
クレハの祖母。ジョウト出身でクレハのカイリューの前トレーナー