カゲロウプロジェクト~裏メカクシ団~   作:kミント

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皆さんお久しぶりです。

リアルが忙しいため全然投稿できませんでした。誠にすみません。

ついに遊園地編もこれで最後です。次回からは第二章に入ります。

これからもよろしくお願いいたします。それでは本編をどうぞ。


遊園地(Ⅲ)

何なんだ?あいつは・・・まぁいいか。

 

そう言えばマリーの要件が途中だったな。

 

「ところでマリー」

 

「?」

 

「なんだよ・・・。なんかあったのか?」

 

マリーは黙って頷くと指をさした。そして、俺が見た先は遊園地の

アトラクションの一つ『氷の大迷宮』だった。

 

つまり・・・。

 

「あれがなんなんだよ・・・入りたいってことか?」

 

「うん。二人一組なんだ・・・」

 

(どうする・・・。この様子じゃもしここで断ると・・・)

 

       ~シンタロー妄想タイム~

 

「他のヤツ誘えばいいだろ?じゃあな」

 

「う・・・うあーん!!!」

 

突然、大きな声で泣き出すマリー。

 

「警備員さん!あ、あれ・・・!!」

 

騒ぎ立てる入館者。

 

「変質者が無垢な少女に暴行を!!!」

 

「すぐ連行します!!!!」

 

俺を連行するために走ってくる警備員二人。

 

「この高校中退!!無職!!!」

 

「引きこもりめ!!童○め!!!」

 

罵倒されながら二人の警備員から暴行を受ける俺。

 

     ~シンタローの妄想タイム終了~

 

「うん・・・」

 

俺は妄想の様にならないためマリーの誘いを受けることにした。

 

「・・・わかったマリー、一緒に入れば満足なのか?」

 

「うん!入りたい!一緒に行こう!!」

 

そこでマリーのパンフレットが見えた。そこには・・・。

 

(このおびただしい赤マルは行きたいアトラクションか・・・!?)

 

そこには全てのアトラクション欄に赤マルがしてあった。

 

「お、おう・・・」

 

あれ・・・?そういえば女子組は団体行動を取ってたはず・

・・。

 

「マリー・・・。他のやつらは?」

 

「ええと、あの後またキドとモモちゃんとジェットコースタ

ーに乗ったんだけど。私一人だけ違う列に入ちゃってわかれ

ちゃったの」

 

「そ、そっか。まぁモモとキドが一緒なら安心だな・・・」

 

意外と活発なんだなこの子。とは本人に言えず俺は心の中で

押し殺した。

 

「あんまり並んでないね!良かった!」

 

ゲッ!!もう向かってるし!!よくこんな暑い中走れるな。

 

流石にマリーを見失わないよう細心の注意をしながら俺は

マリーの後を追う。

 

「し、シンタロー。ここ大迷宮なんだよね・・・。念のため

お茶とか飲んでおいた方がいいかな・・・!?」

 

「あ?そうだな・・・。念のため飲んでおけばいいんじゃ

ないか?」

 

え~と・・・あくまでアトラクションだよな?そんなことを

考えていた途中・・・。

 

「次の方どうぞー!」

 

「え、もう入れんのか・・・」

 

もう入れることに驚きを隠せずマリーと一緒に入ろうとしよ

うとマリーの方を向くがマリーは水筒の蓋を持ってあたふた

していた。

 

「おい。マリー次の人もいるし中に入ってから水筒のふた閉

めようぜ・・・」

 

「わ、わかった・・・!」

 

そうマリーに言い聞かし俺とマリーは「氷の大迷宮」のアト

ラクションに入った。

 

「うおお・・・。結構涼しいなぁ・・・」

 

アトラクション名の氷みたいな寒さはないが今現在の外の

温度と比べ天国と言っていいだろう。まぁ実際氷みたいに

寒かったらやばいわな、と俺は心の中だけでそう言う。

 

「よかったなマリー。お前さっき相当暑がって・・・たー」

 

そこで俺は信じられない光景を目撃することとなった。

 

「さっ・・・さっささ・・・ささむいいい・・・!!死んじゃ

うう・・・!!!」

 

「・・・お前何しにきたの・・・?」

 

「こ・・・こんな寒いって・・・。思わなくて・・・」

 

えっ!?俺にとっては天国なんだけど!?

 

「いやそんな凍えるほどでもないだろ!!っていうかその

水筒落としたら危ないからこっちよこせ」

 

「え、うん・・・。ありが・・・へ・・・」

 

え?マジで?このタイミングで?ちょっと待て!?お願い

だからもうちょい待ってk・・・。

 

「ヘクチッ!!」

 

びっしゃぁぁぁあああああ・・・。最悪のことが当たった。

 

「ひぎゃあああああ!!!凍るうううう!!!!!!」

 

「ひえええ!!ごめんなさい!ごめんなさい!!ふ、拭くもの

・・・」

 

          ~数分後~

少しずつゆっくり時間をかけ寒い中一つ一つ問題を片付けて

いきアトラクションから出た。

 

「ふぅ・・・。散々だったぜ・・・。凍え死ぬかと思った・

・・。つか、マリーの奴・・・あいつもう別のアトラクション

行きやがった・・・」

 

でも、これでようやく一人の時間を満喫・・・。

 

「シ・・・シンタロー!!た・・・頼む・・・!お前の力

が必要なんだ!!」

 

「あれ・・・。お前モモと一緒じゃ・・・」

 

「ああ・・・。ちょっと面倒なことになってな・・・!」

 

俺はキドから何があったのか聞き理解しキドにもう一度聞く。

 

「つまり・・・。キドとモモの二人でお化け屋敷に入ったも

ののキドが“ある事情で”一人だけ出て来てしまって“ある事情で”

一人では中に入れなかったと」

 

もしかして、こいつ見た目によらず・・・。

 

「モモはキドがいないと能力のせいで人を集めてしまうから

一人でまだ中にいるってことでいいのか?」

 

「そ、そうだ!飲み込みが早いな・・・。さすがだシンタロー」

 

「つーかお前・・・。怖がりだろ・・・」

 

「ば、馬鹿か!!別にこ、こんな子供だましでビビるものか

・・・!」

 

(要は一人じゃ怖くて入れないから一緒に入れる人を探し

てたわけか・・・)

 

でも、こいつの能力使えば別に大丈夫なんじゃないのか?

バレないんだから。もしかしたら単に怖がりで能力使っても

入れないとかか?

 

「しかし・・・。このお化け屋敷なかなか出来が良いな・・・

なぁキd・・・」

 

俺は同情を誘うおうとキドに話かけキドの方を向くと・・・。

 

「なっ!?」

 

音漏れする程の音量を出し全ての音を遮断していた。俺の声

も含めてだ。

 

俺はそれがわかってすぐキドのイヤホンを取った。

 

「うわあああ!!!なにするんだシンタロー!!!」

 

「アホ!モモがどこにいるかもわかんねぇのにこれじゃ会話

できねぇだろ!!」

 

「それはそうだが・・・。しかし・・・!!」

 

俺はキドの今の状況を見て思ったことは・・・。

 

(生まれたての子ヤギみたいだな・・・)

 

そう思っていた時、キドが何かに気付き素早く前を向いた。

 

「お、おい。キド・・・?」

 

そのまま俺をその場に置いていきそそくさと歩いて行く。

 

「もしかして・・・」

 

俺もそっ、と自分の背後を見ると・・・。

 

「ああああああああああああ」

 

背後には大量のゾンビが俺たちに迫ってきていた。

 

「すみませんすみません!!勘弁してください!!!」

 

なんなんだあいつらは!?畜生本気で命乞いしてしまった・

・・!!!

 

(あれ?そういえばキドは・・・)

 

「う・・・うわああああ!!!は・・・離せ!離せ!!!」

 

キドの叫び声が聞こえた!!でも、何で離せなんだ?

 

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

なぜ壁から無数の手が?つか何で襲われてんだ?つか犯罪

じゃねぇか?

 

「はっ」

 

あいつ俺に気付いたのか?

 

「はぁ・・・はぁ・・・。おお・・・。シンタローか・・・」

 

「いやお前!オレだけ置いて逃げんなよ!!めちゃくちゃ

怖かったろうが!!!」

 

「え?あぁ・・・。すまんすまん。ちょっと急用を思い出し

たんでな・・・。だが、もう大丈夫だ!」

 

こいつダメだ・・・。本当に使い物にならない・・・。

 

「・・・で、モモとどこら辺で別れたんだよ。もうちょい

先か?」

 

「・・・つ、次の角を曲がったあたりだ。た、たぶん・・・」

 

(多分って・・・。つか何で棺桶が・・・?確かこの館は

『人形館』だったはず・・・。それなら棺桶なんて必要な

いだろ・・・しかし、それを言うならゾンビもよくわからな

いし、壁から飛び出す無数の手なんてさらにわけがわかわな

い)

 

でも、それにビビってるオレたちって一体・・・。

 

「ん?」

 

そう思っていた俺が周りを見渡していると棺桶の山の裏に

見覚えのあるおさげが見え少しだが安心感を得た。

 

「・・・いた」

 

その言葉を聞いて背後にいたキドが俺の背中に素早く隠れた。

 

「いいいたって何がだ!?おい!!」

 

「いや、幽霊じゃねぇよ!!ほら、モモあそこに隠れてんだ

ろ」

 

棺桶の山の裏に隠れているモモに俺は指をさした。

 

「な・・・なんだキサラギか・・・!見つかって良かった。

・・・礼を言うぞシンタロー」

 

(いまさらかっこつけても・・・)

 

「キサラギ!!俺だ!置いて行って悪かった。早くここを

出・・・――ッ!?」

 

 

「だ・・・団長さぁぁん・・・」

 

モモの頭には斧が振り下ろした様に刺さっていて顔には血も

流れている、おいおいやりすぎだろ。

 

「~~~~~~~~~~~ッ!!!!」

 

「あ・・・」

 

そのモモを見たキドが何も言わずに気絶していった・・・。

おいおい、どうすんだよ・・・。

 

「あれ!?団長さん!?驚かせ過ぎちゃったかな・・・?え

っお兄ちゃん!!お化け屋敷入れたの!?超ビビリのくせに

・・・」

 

「これぐらい入れるわ!つーかなんなんだよお前のその格好

・・・!」

 

「あ、これ?いやぁ、団長さんに置いてかれて一人で隠れてた

んだけど斧の小道具見つけてさ。せっかくだから戻ってきたら

驚かせようと思って・・・」

 

「ど・・・どうすんだよお前!これじゃ出れねぇじゃねぇか!!」

 

「うわああああそうだった!!団長さん起こさなきゃ!!」

 

「いや、お前はまずその顔をなんとかしろよ!またこいつ

気絶するだろ!!」

 

「そ、そっか!」

 

(はぁ~・・・。なんかめちゃくちゃ疲れた・・・)

 

「結構時間経っちゃったか・・・。でも、もうちょっと遊ぶ

時間はあるよね」

 

(今朝撮った集合写真が待ち受けか・・・。オレの顔だけ見

切れてんだけど・・・。そう思えば和彦の奴いつ帰ってくる

んだ・・・?)

 

「団長さん。起きてください!遊園地閉まっちゃいますよ!?」

 

「キサラギ!」

 

すげぇ~・・・。自分の心配より相手の心配しながら起きて

きた。

 

「お、俺はなんで寝てたんだ!?」

 

「あ・・・。ええと・・・。なんかいきなり・・・。気絶

しましたよ?」

 

俺のことチラ見しながら平気で嘘つくな。

 

「そ、そうか・・・。まぁいい!とりあえず・・・。キサラギ

だけ姿を見えないようにした俺とシンタローはこのままここ

を出るぞ」

 

(便利な力だなぁ・・・。オレならその力で銭湯に通う)

 

待てよ?何か忘れてるような・・・。

 

(あれ・・・なんか変な感じが、いや)

 

実はモモに会った時からオレは違和感を感じている・・・

何だ・・・?あ・・・!!

 

「ん?どうしたシンタロー。早く出るぞ」

 

「なぁ・・・キド、エネってジェットコースターに乗った

後・・・どうした?」

 

「ん?エネならあの後すぐお前に付いて行くと言っていなく

なったぞ」

 

そ、そうゆうことは・・・まさか・・・。

 

・・・ヴヴッ、け、携帯が・・・

 

『うわああああああジャージがあああああ!!!』

 

イヤホンを付けようとしたら音量上げて無理だし・・・。聞

かれたくねぇ~・・・。

 

『あああああああ!!!すみませんすみません!!勘弁して

ください!!!』

 

「おい・・・」

 

『うっ・・・なんかきもちわりいぃ・・・うぇ・・・うっ・

・・』

 

「あああもう!!!やめろ!!それは流すな!!」

 

『あっははは!!!あぁ、お腹いたい・・・!いやぁ、すみ

ません!!だってご主人あまりにも美味しい素材を提供して

くださるものですか・・・ぶッ!!あっはは!!!!』

 

「誰が素材だ誰が!!!」

 

『ひぎゃああああ!!』

 

「あぁ・・・。お前がいるとわかってたら口にガムテープ

貼ってたのによぉ・・・」

 

『ぎゃああああ!!何だこいつ!!すみませんすみません!!』

 

そんなこと言っても携帯から流れてくる俺の悲鳴や叫びの

垂れ流しの刑が止まるはずもない・・・。

 

『あっはっはっは!!も・・・いい加減苦しくなってきまし

た・・・!ふぅ!で・・・ご主人!!』

 

「なんだ・・・?」

 

『今日は楽しめましたか!?』

 

「・・・あぁ・・・。おかげ様で最悪の一日だったよ。あり

がとうな」

 

『いやいや。お礼には及びませんよ!?』

 

「そうか」

 

『はい!だって・・・、私がまだぜんっぜん遊んでないです

し!今日はまだまだ回りますよ!?』

 

「はあぁ!?いやお前もう十分楽しんだろ!?もう帰ろうぜ

・・・」

 

『いやです!まだ全然楽しんでないです!ご主人は「一緒に

遊ぶ」って約束しました!!ワスレテマセン』

 

(めんどくさ・・・)

 

『・・・遊んでくれないのであれば妹さんにご主人秘蔵フォ

ルダを・・・』

 

「よぉし!遊びたくなってきた!!じゃあどれから乗ろうか!

なるべく激しい動きをしないやつな!!!」

 

こいつ・・・強引すぎる・・・。

 

『さっすがご主人!!じゃあ最初はですね・・・えーと・・・!』

 

(全く・・・。はしゃぎやがって)

 

『あ!ご主人!あれなんかいいんじゃないですか!?椅子に

座ってエイリアンを撃ちまくるやつです!!ご主人シューティ

ングゲームは得意でしたよね!』

 

「はぁ?お前なんでそんなこと知ってんだよ。一緒にやった

ことなんてないだろ?」

 

ふっ・・・。なんだ?いきなり笑い出しやがって。

 

『あれ?そうでしたっけ?まぁいいじゃないですか!』

 

「・・・」

 

『私はご主人のことならなんでもわかるんです!そんなこと

よりも早く行きましょう?ほら!』

 

――今、なんとなく昔のことを思い出しそうだったが、まぁ

いいか。

 

「・・・わかったよ。しゃあねぇから付き合ってやる」

 

今はこいつのワガママを聞いいてやることでいっぱいい

っぱいだ。

 

「頼むから。あんまり騒がないでくれよ?」

 

本当に自分勝手で意地が悪くて

 

『了解です!』

 

つかみどころのないやつだ。

 

「なぁ・・・エネ」

 

でも、こいつ本当にどっから来たんだ・・・?気になるでも

答えないしでも、今なら・・・。

 

「前にも少し聞いたけどさお前って・・・その・・・」

 

だから、もう一回聞こう。

 

「一体どこから来たんだ・・・?」

 

『・・・ご主人。それはですね・・・』

 

答えるのか・・・?

 

『――ナイショです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、過去のどこかの学校の一教室――

 

「遥・・・」

 

その教室で一人の女子生徒が誰かの名前を小声で言いそのま

ま眠りについた。

 

つづく

 

カゲロウプロジェクト 第一章 遊園地(Ⅲ) ~完~




最後までお読みいただきありがとうございます。

次回は第二章に入ります。ご期待くださいませ。

それではまた次の咄しでお会いしましょう。
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