カゲロウプロジェクト~裏メカクシ団~   作:kミント

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皆さんお久しぶりです。

大変お待たせしました。更新が遅れてすいません。

それでは本編をどうぞ


榎本貴音(Ⅱ)

どうしよう・・・。

 

「・・・とは言ったものの射的かぁ・・・」

 

私には友達がほとんどいない、家に帰ってやることといえば

暗い部屋にこもってオンラインゲームばかり・・・。

 

          ~中学時代~

 

「ねぇねぇ、榎本さん」

 

「またいきなり倒れたよ?寝てないの?」

 

「や・・・寝た・・・。12時間くらい・・・」

 

「あはは、そんなにー。なんで寝ちゃうわけ?皆で話してた

のに」

 

「え・・・。そうだっけ・・・ごめん」

 

「えー、また覚えてないの?」

 

「ちょっと、やめなよー」

 

ホラ、榎本さんなんか病気なんでしょ?だからいつも遅刻と

か・・・。

 

さぼってるだけじゃないの?

 

と言う言葉が小声で聞こえてくる。

 

(その辺の連中は苦手だ・・・)

 

私はあんなふうにワイワイ馴れ合うだけのあまっちょろいや

つらとは違う。      

         ~回想終了~

 

どうせ何かやるなら周りを見返せるようなものを作りたい!!

 

「あ、あの・・・」

 

「なに」

 

「やっぱりさ、無理なようだったら別のにしない?」

 

「ダメ!無理って言ったら無理になるに決まってるでしょ!

あんたもやりたいって言ったんなら考えてよ!」

 

「あ・・・。う・・・うぅ~ん」

 

「はあぁ・・・」

 

「二人共おもしろい・・・プッ」

 

「萌奈もだよ。でも、どう考えても大掛かりな屋台を作るの

は無理だよね。先生、日曜大工とかは・・・」

 

「おう!やったこともねぇ!」

 

「――だと、思いました」

 

となると・・・。

 

「私、萌奈と遥の三人だけでやるしか――」

 

「えー!!私肉体労働なんてやりたくなぁ~い!!」

 

「お、おいおいちょっと待てって!」

 

萌奈は相変わらずの面倒臭がり屋だし・・・。はぁ~・・・。

仕方ないから先生の発言に期待するしかないか・・・。

 

「確かに日曜大工的なことはできねぇがあれだぞ?プログラ

ミングとかなら相当出来るぜ!?」

 

「あぁ・・・。そうですか。へぇ・・・」

 

なんで先生そんなことで自慢してるんだ?

 

「私もコンピューターとか得意だよぉ~」

 

いや、萌奈のは聞いてないから・・・。

 

「じゃあ、邪魔(先生)なんで恋愛シミュレーションゲーム

でも、作っててくださ――」

 

ゲーム?

 

大道具の作れないこの状況・・・。景品は珍海魚の標本一つ

だけ・・・。

 

     目標は最高に面白い――「射的」!!!

 

 

ダァン!!私はいい考えを思いついたことで興奮し、無意識

に机を叩いてしまった。遥すっごく驚いてたな・・・。

 

「うおあ!!」

 

「!?どったの!?」

 

「ちょちょっと待て貴音!ふざけた俺が悪かった!穏便に行

こう!な!?」

 

「――先生、思いついたんです!射的!できるかもしれません

!!」

 

「え?あ。おぉ射的な」

 

「でも、準備にしても相当大変って言ったのは貴音だよ?」

 

「あ、そこはもうこれっぽっちもアテにしてないです。そう

じゃなくて・・・」

 

私は先生、萌奈の二人を見る。

 

「二人共、プログラミングできるんだよね?」

 

「え?まぁ・・・」

 

「そうだけ・・・!?」

 

フフ、私の考えを察したな二人とも・・・フフ、だが、もう

逃がさないよ。

 

「な、なんかあったの貴音・・・?」

 

「ふふふ・・・。居眠りしてる場合じゃないよ遥」

 

「はぇ?」

 

「射的できるかもしれない、あんた絵上手だよね・・・?」

 

「ひぃ・・・!!」

 

(情けない男たちだな・・・)

 

「お、おい貴音。もしかするとお前が言ってる『射的』って

のは・・・」

 

「ふふ・・・そうです。実際にノコギリが使えなくても『射

的ゲーム』だったら作れますよね?萌奈?逃げないの」

 

「ゲッ!?」

 

「キャラクターとか背景は遥が書けばいいし、それなら景品

もひとつで済むし・・・」

 

「え・・・!?ゲーム作るの!?今から!?」

 

「そうだよ?遥、ゲームに出てくる絵全部描けるんだよ!」

 

「・・・」

 

「やる気出るでしょ?」

 

(うっわ・・・。遥めっさいい笑顔になっちゃった・・・。

仕方ないか・・・)

 

「結構大変だろうから頑張ってね!」

 

「まぁ・・・。ほとんどは先生と私がやるんだけどね」

 

え?萌奈が納得してくれた?あの萌奈が?

 

「はぁ!?おいちょっと待てよ!!やっぱり俺たちがやんの

!?俺たちの作業量だけとんでもないだろうが!!!」

 

「まぁまぁ、先生落ち着いて。私も手伝うんだから」

 

「萌奈からも言ってやれ!!正気か!?ってお前、ゲーム

作るのにどんだけ――」

 

「理事長」

 

「全力でやろう!良いもん作ろうぜ!!!」

 

「・・・」

 

「流石、先生だよねぇ・・・ハハ」

 

「はぁ~、でも、一つ気になるんだが・・・。「景品一つで

済む」ってのはどういうことだ?」

 

「だね、さすがにクリアする人数まではこっちじゃ把握でき

ないし、かと言って難易度設定も滅茶苦茶にしたら反感買う

し」

 

「心配はいらないよ萌奈」

 

「??」

 

「ゲームの形式はクリア制じゃなくてポイント制。それと、

2プレイヤー形式でお願いします」

 

「それは出来るが・・・って、まさか・・・」

 

「そうです!私が対戦相手になって挑戦者とポイントを争い

ます。こ~んな女の子が相手だったら難易度うんぬんの話は

なくなりますよね?」

 

あれ?先生は知っているはずなんだけどなぁ~・・・。

 

「えっ、貴音が戦うの?」

 

「一回、負ければ景品なくなるんだよ?貴音。負けた後のこ

とはどうすんのさ」

 

「そのあとなんてないよ?だって私負けないもん!」

 

「は?なに言ってんの?貴音」

 

「うん。学園祭の最後あたりで一回だけ負ければきっと盛り

上がるし・・・。まぁその辺は調整するけどね」

 

「調整?」

 

「でも・・・」

 

遥と萌奈が不安そうなのも無理はない。

 

ゲームなんて何が起こるかわからないし万が一負けることだ

ってある。

 

「あぁ、遥、萌奈こいつなぁ」

 

でも、大丈夫、私は二人には話していない“特技”がある。

 

「ネットじゃ超有名人なんだよ。テレビでやってるCMある

だろ?あのゾンビ撃ちまくるやつ」

 

絶対に話したくないけど・・・。絶対に絶対に・・・。

 

「あ、見たことある」

 

「私もぉ~」

 

「オンラインゲームのやつですよね?確かちょっと前に大会

をやってたような・・・」

 

「おぉ、そうだ。こいつその全国第二位なんだよ」

 

「ぎゃあああああ!!!な、な、な、なんで言うんですか!!?」

 

「へー。貴音そうだったんだぁ~」

 

「萌奈うっさい!!あああああ遥ぁ・・・!!ちっ、ちが・・・」

 

「なにが違うの?」

 

「違うの・・・!!!」

 

体感型ゾンビ殺しまくりオンラインシューティングゲーム

『DEAD BULLT -1989-』私は稼働開始後 四時間ほどで

トップランカーへと上り詰めたヘヴィプレイヤーだった。

 

独自のプレイスタイルで活躍し今や、数百人規模のファン

コミュニティまで形成されるほど名を轟かせた。が、女子高生

が他の娯楽を投げ打って心酔するにはあまり漢気溢れる

グロテスクな殺戮ゲーム――・・・。

 

 

    それが『DEAD BULLT -1989-』・・・!!!

 

 

(こんなのが二人にばれたら・・・!!)

 

 

         ~貴音妄想タイム~

 

「うわ、女子の癖にグロゲー厨とかこわwww近寄らない

どこwwwww」

 

「え?マジィ?貴音ってグロゲー厨なの?www」

 

         ~妄想タイム終了~

 

(とかなんとか言うに決まってる・・・!!!)

 

「貴音・・・。すごいね第二位なんて!僕ビックリしたよ!」

 

え・・・?

 

それは意外な言葉で私はとても驚いた。

 

「なんで今まで黙ってたの?ねぇ面白いの?」

 

「え・・・う・・・あ・・・」

 

「はっはっはっは!!よかったじゃねぇか貴音、一緒にゲーム

やる友達探してたんだろ?」

 

「そなんだ」

 

「俺はちょっとあれは合わなかったから二人を誘ってやりゃ

あいいじゃねぇか」

 

「はぁ!?な、なに言ってるんですか!?大体私だってそんな

ことやってるわけじゃ・・・」

 

「へぇ~・・・。あんだけ、入り浸ってりゃやってる方だと

思うがなぁ・・・。えーとなんつったっけ?お前の名前確か

『閃光の舞h・・・』」

 

「ぎゃあああああああああ!!!!ああああああああ!!!!」

 

「どうした!?」

 

「もうあれです!理事長に言います全部!!」

 

「ああああ!?それだけはよせ!!わかった!!俺が悪かった!!」

 

「あ・・・あの・・・二人とも落ち着いて・・・」

 

キーンコーンカーンコーン・・・。ここで授業の終了を知らせる

チャイムが鳴り、気づけば私と先生の息が切れている状態で

あった。

 

「と、とりあえずはお互い口を閉ざすってことで異存はねぇ

な」

 

「えぇ、それが得策みたいですね・・・。わかってますね。

もしこれ以上漏らしたら」

 

「お前こそ理事長の件わかってるな・・・」

 

「・・・わかりました。今回の件は私の中に留めておきます

・・・」

 

そこで先生が一旦息を吐き前を向き直しす。

 

「そんじゃあ・・・。あ~、まぁ俺にも責任はあるわけだし

なんとか作ってみっか」

 

「先生どこ行くの?」

 

「ちょっとな。・・・ってことで次の時間もまた打ち合わせ

だトイレだけ行っとけよ~」

 

そう言い残すと先生は教室から出て行った。

 

「ふぅ・・・。――なんとかなるのかなぁ・・・」

 

「・・・なんだか無茶言っちゃったけど貴音のおかげですご

く楽しくなりそう!きっと何とかなるよ!僕も頑張る!」

 

「・・・うん!」

 

「遥が何か良い事言ってるぞ!!こんチクショーめ!!」

 

「痛い!!痛いってば萌奈!!」

 

(えっ、私今なんか顔赤くなってなかった!?)

 

・・・いや、これはきっとゲームのことがバレて恥ずかしか

ったからだろう・・・。

 

きっとこの笑顔も苦笑い以外の何ものでもない。

 

「・・・案外、つまらなくもないな」

 

「んー、どんな敵がいいのかなぁ・・・」

 

そうだ!!そう言って僕は二人に似た絵を書くなんだか学園祭

が楽しみになってきた。

 

 

つづく

 

カゲロウプロジェクト 榎本貴音(Ⅱ)~完~




最後までお読みいただきありがとうございます。

次回からは更新を早くできるよう努力をしていきたいと思います。

それではまた次回にお会いしましょう
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