前回、宣言した通り今回で第二章完結です^^
次回も早目に投稿できればいいなぁ~(笑)
それでは本編をどうぞ
――遥、大好き。
「やっとわかったのに・・・。やっと伝えられると思ったのに」
――なにかが、なかったんじゃない。「あいつ」がここにいな
いんだ。
『やっぱり・・・。もう・・・ダメだったんだ』
やっぱあの子が言った通りになったんだ・・・。
決まっていたのに私が何をするべきなのかを、ただ私が遅かっただけ・・・。
『ここでしか、この場所でしかもう伝えることができなかった
のに・・・!』
確かにそうだ、今現にこの場所でしか伝えられない・・・。
なら、いっそ・・・。
『こんな・・・こんな世界なら、いっそのこと・・・』
そんなこと言わないで?間に合わなかったけど、最後の最後で
私は自分の気持ちに気づけたんだから。
なら、いっそ・・・。もう一回やり直せばいいんだよ・・・。
『ごめんね・・・。貴音』
最後の言葉は届いただろうか・・・。
あれだけ苦しかった息も、千切れるくらい痛かった足も今は何
も感じない・・・。
私は・・・。私は死んでしまったのだろうか。
「はぁ、なんだか全然わけわかんな・・・」
え?自分の声が聞こえる・・・?
「あれ!?あ!あ~!あ~!」
確かに自分で声を出してる・・・。
「・・・声は出る。え~っと・・・。ん~。体も・・・ある」
まだ生きてるの・・・?でも、こんな場所学校にあるわけない
し・・・。しかも真っ暗だし。
「じゃあ、なんなんだろここ。どっかに閉じこめられてるって
感じでもないし・・・」
なんだろう・・・。さっきまで夢みたいなものを見ていた。
目を覚ますとあそこにいて、外の世界が壊れていく。そして、私
は懸命に丘を目指して――そして、ヘッドフォンから聴こえた
もう一人の私の声・・・。
「っていうか、なんで私はあそこで目が覚めたんだろ。まるで
突然眠ちゃったあと目を覚ましたような・・・」
思い出そうとするがなぜか思い出せない・・・。
「きっと私は『病気』で気を失っちゃたんだろうな。えーと、
なにかに必死だった気がするんだけど・・・。なんだっけ・・・
なんだっけ・・・」
なぜか私はその“必死だった”ことを思い出せない・・・。
「ん~!!わかんない!!もう!!真っ暗だし!!なんなのこ
こ!??ちょっと誰か!!誰かいませんか~!!!」
突如だった。まるで呼ばれてきたのかのように私の目の前に窓
が出現した。
「う、うわぁっ!びっくりしたぁ・・・。なんなのこれ窓?」
私は突如出現した窓に恐る恐る近付いた。
「なに・・・?実験室みたい」
その窓越しには実験室のような部屋が見えた。しかも、全然見た
ことのない部屋だ。
「ん~・・・。暗くてよく見えないけど・・・。誰か喋ってる?」
私は聞こえてくる喋り声を聞くため窓に耳を付けた。
『・・・ズ1は、とりあえず成功だな』
(あれ・・・。この声・・・)
『はっは・・・。まさか一発で上手くいくとはなぁ』
この声聞き覚えがある、いや聞き間違えるなんてない・・・。
『一年間かけて準備した甲斐があるってもんだ・・・』
「え・・・先生・・・?」
そう私たちの先生だった。
「なんでこんなところに・・・。あーもう!暗くて見えにくい!!」
そして、先生の他に見えたモノがあった。それはとても驚くで
は表せなかった・・・。
「あれ・・・」
そうそこには・・・。
「なに・・・。あれ・・・――」
機械のベッドに寝かされている“私”があった。
「あれって・・・。わ、私・・・!?」
まだ目に付いた自分だったモノに驚きを隠せないでいた・・・。
あの後、一体自分になにがあったのか今だに思い出せないでいる。
「ど、どういうこと!?だって私ここにいるのに・・・!」
もしかして、私これ“幽霊”ってやつなんじゃ・・・――
「まさか・・・。ホントに死んじゃったの・・・?」
私は暗い部屋であまりの真実で座り込んでしまった。
「いや!そうは言ったって私は今、確かにここにいるんだし・・・
消えちゃったわけじゃないし!」
と言って私は自分自身に言い聞かせるが、まだ情緒が不安定だ。
「とにかくここは、どうしたらいいんだろ。さっきの先生の声
もっと右から聞こえた気がするんだけど・・・」
先生がいるってことは、あの部屋のどこかに“遥”“萌奈”が
いるはずだと思い窓越しに見える部屋を隅々まで見渡す。
「ぜんっぜん見えな・・・。もっと奥に・・・」
あ!やっぱあの喋り声は先生・・・。じゃあどこかに二人もい
るはず・・・。
「え・・・?」
そこで私の目に入ったのは・・・――
「は、遥・・・!?」
大きなカプセルに入った。“遥の形をした”違う者の姿だ。
(違う・・・。白い髪に薄いピンク色の目・・・)
私はそれに目覚えがあった。
「あれって確か、遥が作ってた『コノハ』・・・?」
『とにかく“鍵”は手に入った』
口にしたと同時に先生も言葉を発した。
『これで次の“カゲロウデイズ”を開けることができる』
「カゲロウデイズ・・・?」
『コノハ・・・。お前はまだ・・・」
その時だった、いきなり窓の外が真っ暗になり何も見えなくな
ってしまったのだ。まるでいきなり電源が切れたテレビの様に。
「え!?」
それに続けるかの様に私の手が消え始めた。
「ひぃ・・・ッ!!う、うわああああ!!なんなのよこれ!?
体が消えてく・・・!!!ちょっ・・・どうなってんの!!?」
そして、今度は窓越しに「DELETE」の単語が出てきた。
「で・・・デレて!?」
私はその単語をそのままローマ字読みで読んでしまい。実際に
行動を起こしてしまった。
「テヘッ(´>ω∂`)☆」
なんだろう・・・。なぜか早く体が消えていくみたいに感じる・・・。
「ぎゃあああ!!!なんにも変わらない!!じゃあなんだって
のさ今の指示は!!?」
そうこうしている間に、私の体は消えていく。
「あああ、足がなくなる・・・!!!むっ胸は・・・。まぁ
最初からないけどね・・・」
いやだ。こんなわけわかんないままなんて・・・。
でも多分、消えちゃうんだろうな・・・。ああ・・・。
「神様・・・」
そう思った直後だった。いきなり聞いたことのない声が私の背後
から発せられた。
この部屋は真っ暗で、さっきまで私一人しかいないのにだ。
【・・・哀れだな小娘。体を失ってなお生き延びてなんの意味
がある?】
「え・・・」
【戻ったところで、お前の居場所などどこにもないぞ?】
だったら・・・。
「だったら作るよ!!どんな場所だって、そこを私の居場所にす
ればいいんだ」
【随分傲慢な娘だな。それほどまでに、ここを抜け出したいか?】
「そ、そりゃもちろん!だって、このままじゃわけわかんない
し・・・」
【・・・抜け出したいのなら“目”を覚ませ・・・小娘】
「――え?・・・っていうか、あんた誰・・・?」
振り向いた直後だった。
「ッ!?熱い!!目が焼ける・・・――」
いきなり目に焼ける様な激痛が走る。
そして、それと同時に姿も変わっていく。足がなくなり髪の色
が青色に変わり青色の服を身に纏った。
『――なるほど、そういいうことね』
そして、目の前にはpcを初めて買ったかのような、設定の表示
があった。
『じゃあ・・・。まずは居場所探しかな』
それの名前入力部分に名前を入れた“エネ”と。
『できるだけ、退屈しなさそうなところがいいよね』
WELCOME
そして、私の長い電脳紀行はここから始まったのだった・・・――
つづく
カゲロウプロジェクト 第二章 伝えたかったこと ~完~
最後までお読みいただきありがとうございました。
前書きでも言った通り今回で第二章は完結です^^
第三章では、ついにヒビヤ君が登場しオリキャラもどんどん、登場させていくつもりです。
それでは皆さん、次の咄しでお会いしましょう