前話では、ほぼゴリ押しでオリキャラ出してしまい申し訳ございませんでした^^;
では前置きはこの辺にしといて、本編をどうぞ
とても面影がある顔のまま、男性をにらみ続けている。
「いきなり、それはちょっとマナー悪いんじゃない?お兄さん」
「・・・っ」
顔の表情を全く変えず、その男性の目を見ながら言った。
そして、その男性もついに怖くなったのか男性の体が少し強張った
様子だった。
「・・・」
ヒヨリちゃんは、その怖い顔のまま集まっている野次馬をちらっ・・・
と見ると、一度深く息を吸った。すると――・・・。
「あんたたちも、ちょっとは考えなさいよ!!」
この年代にはあまりにも、大きすぎる声を放ち年齢関係なくそのま
まタメ口で話始めた。
「許可も取らずに女の子にカメラ向けるだなんて、常識知らずも甚
だしいわ!!」
「でも、ヒヨリだってもサイン・・・「ゴズッ!!」ごほっ」
ヒヨリちゃんのパンチがまたも綺麗に、ヒビヤ君の顔に炸裂した。
「とくかく!モモさんは今、プライベートなの!解ったらとっとと
帰りなさい!」
私とお兄ちゃんは、ヒヨリちゃんの圧倒的な変わりようを見てただ
ポカ~ンとしていることしかできなかった。
「な、なんかすげぇ子だな・・・。」
「う、うん。助けてもらっちゃったけど・・・」
私は一向にあの怖い目つきをしていたヒヨリちゃんの面影がある、と
言う人物が思い出せない。
例えるなら、その人物だけを忘れている感じだ。ど忘れとはまた違う
なにかだ。
「フー・・・――。いやぁ、大変でしたね!モモさん!」
「え!?あ・・・」
不意に会ったときの可愛らしい表情に変わっていて、何かぎこちない
返事をしてしまった。
「うぅん!むしろなんか、ごめんね?助かっちゃった!」
「いえいえ。とんでもない」
でも、ホント誰だろ・・・。見覚えはあるんだけどなぁ・・・。
「あ・・・。それでその・・・」
「ん?どうしたの?」
ヒヨリちゃんは、悲しい表情をして一度自分の足元を見た。
「あの、サインやっぱり大丈夫です。無理なこと言ってごめんなさ
い・・・」
その時だった・・・――。
「おいおい。兄ちゃんさっきそこの女の子に言われなかったっけ?」
先程、ヒヨリちゃんが向いていた方で声が聞こえた。
「あれは・・・――」
そして、声のした方を向くと見知った顔の人物が携帯を片手に持って
いる男性と話していた。
「許可も取らないで写真撮ろうなんて、常識知らずにも甚だしいっ
てよ」
「な、なにすんだよ・・・は、離せよ」
「ったく、あんな小さい子に言われて辞めない大の大人ってどうな
んだよ」
「あ、あんたには関係ないだろ!?」
「関係ない?大人ならあんな小さい子に「常識知らず」って言われ
るか!?」
「し、仕方ないだろ?珍しいモノを目にしたら誰でもこうなるさ」
(め、珍しい、モノ・・・――?)
その言葉を聞いた直後、私の心になにかグサッとくるものがあった。
「あいつは、人間だモノなんて言ってんじゃねぇーよッ!!」
直後だった、携帯を片手に持っていた男性が不意に気絶してしまった。
なんの拍子もなく。
「やりすぎですよ。カズさん」
「だってよ・・・」
「まぁわからない気もしますが、ここまでやらなくても」
後から長身の男性がきて気絶している男性をおぶった。
「大丈夫か?モモ」
「カズさん。倒れちゃった人は大丈夫なんですか?」
「あぁ大丈夫だ。ヒヨリもよくあんな大人数に言えたな」
カズさんは優しい笑顔でヒヨリちゃんの頭を撫でた。
「シンタローも久しぶり」
「お、おう。和彦」
「あのカズさん。一つ聞いていいですか?」
と私は一つ疑問に思っていたことをカズさんに聞きたいと思い、質問
の許可を得ようとした。
「なんだい?」
「この子と知り合いなんですか?」
「知り合いってよりか、親戚だよ?ヒヨリとは」
「あ、え、・・・。はいわかりました」
これでやっとあの時の、ヒヨリちゃんの表情の面影がわかった。
「んで、今俺の後ろにいる奴が『リュウ』だ」
「はい。樹桜龍雅と申します」
「さて、ヒヨリ今日はモモを助けてくれてありがとうな」
「カズさんと、モモさんの関係ってどういった形なんですか?」
といきなり、小学生にはした難しい言葉を使って質問を投げかけた
ヒヨリちゃんに私は驚きを隠せないでいる。
「んん?モモの隣にいる赤ジャージ・・・」
とカズさんはお兄ちゃんを見て、不敵に笑った。待ってあの笑みは
悪いこと考えてる時の顔だ・・・――。
「モモのな彼氏さんで、彼氏さんとは高校が同じだったんだよ」
と爽やかな笑顔で爆弾発言をしたカズさんであった。
「えっ!?ちょっ!?カズさん!!ち、違うから!!このニートジ
ャージ私のお兄ちゃんだから!!」
「ニートジャージってなんだよ!?」
『ご主人の彼女なんて言われるなんて、妹さんが可哀想過ぎます!!
なに考えてるんですかご主人!!』
「オレのせいかよ!?」
(なんか不憫だな、この赤ジャージ・・・。てか、あの携帯の中の
人なんなんさろ・・・)
とヒビヤ君が心の中でそう思い、ヒヨリちゃんはまだ状況が整理で
きてないのか、可愛い顔できょとんとしている。
「嘘だよヒヨリ、俺の友達の妹だ」
「全くカズさんは・・・」
「なんだよリュウ、あ、そうだ」
「あまり時間をかけないでくださいね。カズさん」
「わーかってるよ。ヒヨリこっちおいで」
ヒヨリちゃんは呼ばれてすぐとことこと、カズさんの所へ向かって
いった。
「さっきモモのことを助けてくえれただろ?あいつは借りは返す性格
だから、今日一緒にお買い物付き合ってもらえますか?って聞いたら
いいよって返事くるから言ってみな」
ヒヨリちゃんに気付かれないよう、私に聞こえるボリュームで言い
私はまんまとカズさんの策に落ちてしまった。
でも、ヒヨリちゃんに言わせるのもなんだし、助けてもらったのも
事実だし。
「あのさ、ちょっといいかな?」
「は、はい・・・?」
「よければこの後お買い物一緒にとか、どうかな?」
「ほほう」
「えぇ!?ほ、本当ですか!?」
うおっ!!すっごい可愛い笑顔見ちゃった。
「うん。助けてもらったお礼もちゃんとしたいし、私サイン書くの
遅いからここじゃちょっとアレだし・・・。ね、いいよね?お兄ちゃん?」
「ん?ん~。まぁこの子たちがいいなら別にいいんじゃね?」
「うわああああ!うわああああ!ありがとうございます!!!」
「ちょ・・・ちょっと待ってよ!今日は僕たち二人で買い物って・・・」
「は?ああ別にいいじゃない。二人じゃなきゃ行けない理由もない
でしょ?」
そう言われると、急に悲しい顔をして黙ってしまった。
「そ、それはそうだけど・・・」
「カズさんも一緒にいきますか?」
「いや、俺は今からリュウと行くとこがあるから、もう出る」
「わかりました。じゃあまた会いましょうねカズさん。
「おう。じゃあシンタロー、ちゃんと三人の面倒見ろよ」
「うっせー!!」
カズさんはリュウさんと一緒に私たちの反対方向へと歩いて行った。
「だから、次回でいいでしょ!?」
「で、でも・・・」
「ははぁん・・・。なるほどね・・・(デートしたかったのか・・・)」
「な、なんだよ・・・」
「いや?」
そう言ったものの私はチラッとヒヨリちゃんの方を見た。
「なーんか、悪いことしちゃったかなぁ~って(・∀・)ニヤニヤ」
「~~~~~っ!!!?」
図星を突かれ言葉にできない声が彼の口から出てくる。
「な!?なな、なにわけわかんないこと言ってるんだよ!変な勘違
いするなよ、おばs・・・」
その言葉の最中にヒビヤ君は静かになった。
「じゃあいこっか。えっとヒヨリちゃんでいいのかな?」
「はいっ!あっじゃあ、私人払いしますよ?また色々寄ってきたら
大変ですし」
「え、ホント?なんかお世話になりっぱなしで・・・」
そして、うずくまっている僕の横に誰かが寄ってきた。
「なんか・・・不憫だなお前・・・」
「あんたに言われたくない・・・」
ただの買い物のはずがどうしてこんなことに・・・。
それからまずはペットショップへ行き、殿の餌を買いそのペット
ショップと経営している雑貨屋で個々人で買い物を済まし、座れる
場所に移動しサインを描き始めた。
「なんだあの気持ちわりぃサイン・・・」
そして、サインを描いた後ヒビヤって男の子がエネのことを見てみ
たいと言ったのでスマホを渡し、その数分後だった。変な悲鳴をあ
げヒビヤが泣きそうな顔で怯えていた。
そんなヒビヤを置いてくかの如く、二人はゲームセンターの中へと
吸い込まれて行った。
「あっはっはっはっは!!お兄ちゃん変な顔~。あー楽しかった」
「う、うるせぇな」
プリクラなんて初めてだし、大体カメラ事態苦手なんだよ・・・。
そして、ゲームセンターを出てからも喫茶店や、ショッピングモー
ルなどに行き荷物がオレの体を蝕んでいく。
(ふう・・・。なんか予想外に色々まわって疲れた・・・)
「ホント今日すっごく楽しかったです!」
「ね!私もこんな遊んだの久しぶりだよ~!また今度遊ぼ?」
「いいんですか!?やったぁ!」
(絶対行きたくない・・・絶対行きたくない・・・)
とオレは心の中で一生懸命そう願った。
「でも、ヒヨリちゃんもヒビヤ君も夏の間しかいられないんだよね?」
「はい。その間こっちの親戚の家にお世話になってて・・・」
「そっか・・・。親戚の家ってカズさんの家?」
「違います。カズさんは父方の親戚なんです。そして、お世話にな
る方は母方の親戚です」
「そうなんだ、よし!ヒヨリちゃんちょっと携帯借りていい?」
「え?い、いいですけど・・・」
私はヒヨリちゃんの携帯を借りて操作した。
「はい!私の番号!」
「えっ!?」
「こっちにいる間にまた遊ぼ?いつでも連絡待ってるからさ。そして、
今度はカズさんも一緒に」
「モモさん・・・!!」
「でも、おばさん。そんな時間あるの?」
「え!?あ、あはは。大丈夫大丈夫多分・・・!って、おばさん言うな!!」
すっかり打ち解けてるな・・・――。
『はぁ・・・。妹さんのアイドルのお仕事ご主人が半分でも、替わ
れたらいいんですけどねぇ・・・』
「お前はオレをどうしたいんだよ・・・」
不意にもオレは、モモの衣装を着た自分の姿を想像してしまった。
「じゃあ私たちこっちだから」
「はい!ご迷惑じゃなかったら、また一緒にお出かけしたいです!」
「もちろん!待ってるね!」
そして、私はヒビヤ君を見た直後あることを思い出した。
「そうだそうだ。ヒビヤくんちょっと」
「な、なに?」
そして、私はヒヨリちゃんに聞こえない様に細心の注意を払いヒビ
ヤ君に囁いた。
「さっき選んでたキーホルダー、ヒヨリちゃんに渡すんでしょ?」
「!!!?な!?な、なんでそんな・・・」
「ふふふ。やっぱり。いやいや、実はそこの角を曲がったところに
いい公園があるんだよねぇ・・・。この時間だといいムードなんじゃ
ないかなぁ?」
「う、うるさいな!余計なこと言うなよおばさん!!」
「ふっふっふっ、がんばれ少年!」
最後に元気に二人に向かって手を振り、お互い反対方面へと歩いて
行った。
「ありゃ、なんの話してたんだ?」
『少なくとも、。ご主人が考えているようなヤらしい話じゃないと
思いますよ』
「いや、考えてねぇよ」
そんなくだらない会話をしていたらいつの間にか、家に着いていた。
「待たせて悪かったなぁ、殿ちゃん」
『ニートの奇行で餓死なんてたまったもんじゃないですもんね』
「うるせえな!にしても、今日は疲れたなx・・・」
『外出なんて久々ですもんね。でも、見事な進歩じゃないですか!
これを機にいざ社会復帰です!ってことで・・・』
「オレは今の生活が気に入ってんだよ。だいたいお前は・・・」
その時だった。ばたんっ!!とひと際大きな音を立たせて部屋の扉
が開け放された。
「お兄ちゃん大変!!!」
「ぎゃああああ!」
「なんだよいきなり・・・。っつ~かノックくらいしろ!」
「どっ、どうしようこれ・・・」
そう言うと掌に乗っているキーホルダーを桃はオレに見せた。
「あ?そのキーホルダーどうしたんだと?」
「ヒビヤくんがヒヨリちゃんにあげようとしてたやつだよ・・・!
喫茶店入った時、間違えて持ってきちゃったんだと思う・・・」
「なんだよそんなことか。だったら明日にでも連絡したらいいじゃ
ねぇか?間違えて持ってきちまったってよ」
「だ、ダメだよ!だって、ヒビヤくん今日・・・」
なんでこいつ、こんなガッカリしてんだ?
「今日?なんだよ」
「と、とにかくすぐ連絡した方がいいよね!ね!?エネちゃん!」
『そうした方がよいと思いますよ~。っていうかご主人ほんっと空
気読めないですね』
「は、はぁ?」
「とりあえず、ヒヨリちゃんに電話かけてみるっ」
プル…プルルルル・・・。不思議に中々出ない更に焦ってしまう。
「あっヒヨリちゃん?」
そして、ようやく電話に出てくれて少し安心を得て事情を話そうとした。
「ごめんね。実は私間違えて・・・」
『タスケ・・・』
「え・・・」
なぜか電話の先から助けを求めるヒヨリちゃんの声が聞こえた。
その直後だった・・・――。
『キキイイイイイイッ!!!!!!!!』
明らかに車の急ブレーキをかける音が電話から聞こえてきた。
『嫌・・・もうやめて!!!!』
そう言った時だった・・・――『ガシャァアアンッッ!!!!』
今度は車が“何か”に当たったような音が聞こえてきた。
「ひ・・・ヒヨリちゃん!?どうしたの!?ねぇヒヨリちゃ・・・!?」
そして、何の前触れもなく不自然に電話が切れた。
「な・・・なんなの・・・これ・・・」
そして、この出来事が次々と災厄のきっかけを呼ぶことを・・・――
8月15日0:18のこの二人には知る余地もなかった。
つづく
カゲロウプロジェクト 試練の始まり ~完~
最後までお読みいただきありがとうございます。
30話はまだ打ち込み途中で投稿がいつになるかわかりません^^;
気長にお待ちしていただけたら嬉しく存じます。
そして、30話までいったら新しい完全オリジナルの小説も投稿いていく予定ですので、良かったらそちらもよろしくお願いします。
それではまた次回にお会いしましょう