それでは本編をどうぞ
俺は爆発音がした後方を向く。
「な・・・何だあいつら・・・」
俺はここから逃げようと行動に出たが時既に遅し・・・。
ガシャァァン!!
シャッターが閉じられた。
(シャッターが閉まった・・・。閉じ込められた・・・!?)
『ご主人!大丈夫ですか!?今の音一体何が起きて・・・カメラ
向けられます!?見えないです!!』
俺はエネの声で正気に戻りエネに状況を説明しようとする・・・。
「エ・・・エネ!なんか・・・」
「おいコラ、何してるんだよ!」
「わっ!」
が、武装した男の一人に見つかり、そのまま腕を掴まれた。
『ご主人!ご主人、どうしました!?』
「・・・っ!」
『ご主人!!』
ごめん、エネ・・・!!心の中でエネに謝罪した俺は携帯をその
ままポッケへと入れた。
「ぐっ!!」
武装した男に連れてかれた場所には、たくさんの一般客がいた。
そして、俺は適当な場所へ投げられた。
(うわ・・・。縛られた・・・!)
「13時、時間です」
「おう」
そう言うと武装した男の一人が携帯を無精髭の男に渡した。
『あーテステス、おっ聞こえてるな?』
なんだ・・・?ふざけてんのか?そう俺は思ったが次の言葉で、
そんなことはないと実感させられる。
『えー。警察の諸君お勤めご苦労。一度しか言わないのでよく聴
くように』
(携帯からスピーカーに・・・。もしかしてこいつら・・・)
『簡潔に言うと、要求は一つ―――』
(なんだ・・・?)
『今から30分以内に、十億円を用意しろ!』
(なっ、何言ってんだこいつ!?そんな大金30分で用意できる訳
ねぇだろ!!)
『受け渡しは30分後、この棟の最上階で行う。ここからはもう
すでに受け取りを待機させてるんでヘリから落としてくれ』
そして、俺は気付いた。こいつらはやはり立て籠もり犯だと。
『偽札だの発信機だのそこらへんは、無駄だから辞めるように・・
・あとまぁ。解ってると思うが準備ができないだの人質解放が優先
だの言った場合―』
俺はあの無精髭の男が今から何を言うのかが大体わかっていた。
『ここに居る奴らはすぐに、全員殺す』
まさかのドンピシャだ。
「な・・・うそだろ・・・!?そんな要求通るわけ・・・」
『ご主人』
俺は携帯の画面を見た。
『大丈夫ですよ!気を確かに!!』
ハハ、なに訳がわかんないことを言っている?お前は今の状況の
理解もできていないだろ・・・。
『きっと、助かります!!』
待て?エネは外の状況、ほとんどわからないはずなのに・・・。
片耳だけの一方通行だけど、ちゃんと声を届けてくれる・・・。
冷静になれオレ――。
やつらの人数は、このフロアに9人ほど・・・。
他にも受け取り役が一人。
それと、もう一人―――。
シャッターを落とし館内放送の回線を操作している人間がいるは
ず・・・。
何が最先端のコンピューターで安全が保たれてるだ・・・。
瓦解しまくってるじゃないか!!
(せめて、シャッターが開いてくれたら・・・。ん?)
シャッター・・・?待てよ・・・。
(そうだ!・・・いや・・・でも・・・)
だめだだめだ、この状況じゃだめだ・・・。でもこれしか方法が・
・・。
(せめて、何か・・・何かきっかけがあれば・・・)
「っつ!!」
「!?」
「おい、てめぇ!!誰の頭殴ってんだよ!!オイ!!」
「え・・・ちょっ・・・私じゃありまs・・・うぐっ!!」
「?」
何だいきなり・・・。誰も殴ってないのに・・・。
「くくっ」
突如、笑い声が聞こえそっちを向くと。
「え・・・?」
目に涙を浮かべていてフードを被っている猫目の男が俺と同じく
つかまっていた。
「・・・?あ、いや、ごめんごめん」
俺の視線に気づいたのかいきなり俺に謝り始めた。
「あんまりおかしかったもんだから、つい・・・ね」
「おかしいって・・・何が・・・?」
おかしいってお前の頭がか?
そんなことより。
なんだこの人・・・。この状況で笑えるなんて。
「え?まぁ色々とね。にしても君・・・」
は?お前の頭がやっぱ色々やばいの?
「さっきから、ずいぶんと面白い『目』をしているね」
「へ?」
俺の計画がわかっ、た?一体なんなんだ?
「何かしてやろうかな~・・・でもチャンスが無いな~・・・
みたいな感じの」
「な、何でそんなこと・・・」
あってる・・・。まさしくドンピシャだ・・・。
「いやぁ、なんとなくだけど」
なんとなく、って・・・。
「でも、実際はどうなの?」
「え?」
「秘策あり、って感じ?」
ハハ、ダメだもうばれてるよ・・・。仕方ないもう言うしかない
か・・・。
「・・・30秒」
意を決して言うしかない・・・。この人だけには・・・!!
「この手が自由になって30秒もあれば・・・」
この人なら俺の力になってくれそうだ・・・!!
「確実に、こいつらの目を丸くしてやれる!!」
「へぇ・・・。そりゃすごい。まぁ嘘って感じはしないなぁ、勝算
は何パーセント?」
「・・・。くやしいけど・・・」
言いたくない。だけど言うしかない!!だって・・・。
「100パー」
この人なら信用できる!!
つづく
カゲロウプロジェクト 団員No.7シンタロー(Ⅲ)~完~
最後までお読みいただき、ありがとうございます
次回もお会いましょう