小説の林堂 二次創作 小説「ソードアート・オンライン この現実世界にて」   作:イバ・ヨシアキ

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皆さんこんにちわ。
イバ・ヨシアキです。
9月も終わる頃合いですが、まだ近所にはひぐらしの鳴き声が響いておりますが、夏はまだ続くのでしょうか? 10月といえば文化祭など沢山イベントが盛りだくさん。何かキリアスに発展は出来まいかな。
さて、アニメのソードアート・オンライン。
キリトさん大活躍ですな。
さて、今回はあのアバターキリコさんを絡めたキリアス小説です。
最後までお付き合いくださいませ。

では、また。


おしおきと仲直り

 

今回の死銃事件に関しては、明日奈とユイには悪いことをしたと思う。

最初は巻き込みたくはないと、心配をかけまいと自分勝手に思っていたが、結局明日奈には心配を掛けたし、ユイも色々と頑張って、俺と明日奈を助けてくれた。

巻き込みたくはなかったと、一人で勝手にあんな危ない事をしたのは、凄く反省しているのだか、

 

「……明日奈……この格好は……やっぱり……」

「動いちゃダメ……バランス悪くなっちゃうから」

「うう……く、くすぐったい……あ、明日奈。ストップ。ストップ!」

「だーめ。我慢しなさい」

「こ、これって……こんなにくすぐったかったのか?」

「うーん、和人君の肌ってすごくきれいだよね。つるつるしてる」

「あ、明日奈……だ、だめ……」

「よし、完成! ほら、ユイちゃん。パパ綺麗になったよ♪」

「わぁーパパきれいです」

「……本当に綺麗だよ……和人君……かわいい♪」

 

うう、素直に喜べない。

明日奈の携帯端末から覗いている、愛娘のユイの無邪気な声もさることながら、見惚れている明日奈の視線が厳しい。それに何かくすぐったい感覚があるし、すごく恥ずかしい。

何より明日奈の視線の熱が少しずつ上がっているような気がする。

「……和人君……本当に綺麗……ああ、黒髪のウィッグも良いけど、やっぱり私と同じ色が良いかな♪ もう、もっと別のウィッグをもってくれば良かったな」

「あの、明日奈さん?」

「あ、でも黒髪で同じ髪型にしてみたいし……ヘアピンを使って……あと、もう少しお化粧をして……」

「……あの……」

「あ、ママ。パパの目元も、もう少し、まつ毛をあげたら、こんな感じになりますよ♪」

「うわぁー♪ この和人君も良いなぁ♪」

こちらから見えないが、携帯端末に表示されただろう、俺のメイクアップ・シュミレーションを母娘楽しそうに相談しているのだか、一体なんでこんなことになってしまったんだろう。

まあ、全てはあの事件の後のお詫びから始まっていた。これも明日奈とユイのお詫びとなればと思うけど、やっぱり恥ずかしい。

女装は。

 

そもそも何故こうなってしまったのか?

エギルの店を借りて詩乃の過去の問題を解決したあと、俺は久しぶりにALOに帰還する予定だったが、その前に待っていたのは、明日奈とユイの母娘からのお説教だった。

詩乃が帰ってからのダイシーカフェにて明日奈いわく、

 

「なんでキリト君は、私に相談しないで一人でいつも、危ない事をするのかな?」

 

それに続いて、

 

「そうです! パパはもっと人に頼るべきです!」

 

妻と愛娘の可愛らしい注意に、

 

「……すいません……」

ただ謝るしかできず、返す言葉も謝るしかできなかった。

「それにSAOの事はキリト君が一人で悩む事じゃないのに、ちゃんと相談して欲しかった……」

「ごもっともで……」

「誰にも迷惑をかけたくないパパの気持ちも大切ですけど、私とママはパパの家族なんですよ。今度からは私達に必ず頼ってください! 私はともかくママを心配させたら、絶対にダメなんですからね!」

「ユイちゃん、ありがとう♪」

「ママァ♪」

見ていて羨ましい仲の良い母娘の会話に、今頃海外で苦労しているだろう、自分の親父の事を思い出してしまう。

やはり娘は、パパよりママが好きになるものなのかな? と、かつて親父も直葉やお袋にこんな気持ちを味わっていたんだろうなと、まだ高校生ながら親父の苦労事が忍ばれる。

親父もこういう時、どうやって乗り越えていたんだろうと、考えている中で、

「パパ!」

「はい!」

ユイに呼ばれ慌て返事を返すと、

「ちゃんとママに許してもらわないと、もう、パパと口聞いてあげませんからね!」

「ま、まて、ユイ! そ、それは……」

「ぷんぷんなんですから!」

可愛らし頬を膨らますユイに顔が思わずほころびそうになるも、ここで笑ってしまえば、ユイはさらに可愛らしく怒るだろうが、二人に心配をかけてしまった事は事実。

ここは素直に、

「……明日奈、ユイ本当にごめんな。俺が意気地がないせいで、二人に迷惑をかけてしまって……」

もっと俺に勇気があればと思う。

コミュ障だとか、そんな言葉を理由にしたくはない。死銃に関しても、ラフィン・コフィンの事に関しても、ある意味逃げていただけだ。

ザザとの切りあいの中で土壇場で明日奈の手の温もりを感じられなければ、俺の手は動かなかった。銃を手にし、あの赤目のザザを倒せたのは、明日奈のお陰なんだ。

それなのに俺は心配をかけまいと、もっとらしい言い訳でごまかして逃げていただけ。

彼女に頼る勇気を持てずに、自分で。自分でと、思っていたくせに、結果として明日奈に心配をかけてしまい助けられてしまう。

仲間に頼る方法も確かにあった筈だけど、それなのに俺は何処かで、明日奈やユイに自分の過去の罪を知られたくはないと逃げていたんだ。でも、結果として明日奈に心配をかけてしまい、ユイにも心配をかけてしまった。

何をやっているんだろう。

だったら、ちゃんと謝らないとな。

「……パパは意気地無しじゃありません!」

謝ったあと、ユイが珍しく大きな声をだして、

「パパは優し過ぎるんです。優し過ぎてみんなに心配をかけたくない気持ちが先にあるから……何も相談しないで……でも、優し過ぎると、周りの……パパが大好きな人達は……ママとか一番心配するんですよ……」

「ユイ……」

「……ユイちゃん」

端末の電子の世界でポロポロと涙を流すユイに、俺と明日奈は互いに表情を曇らせてしまう。

「……明日奈……ユイ……今回の事は謝る。一人でなんとかできる大丈夫だとか、最初はそう思っていたど……SAOのあの忘れていた事を認めたくなくて、結局は逃げていただけなんだ。もし、あの時、アスナが手を握ってくれなかったら……どうなっていたか……本当にありがとう」

「和人君……」

「……パパ」

「ユイもありがとうな、色々ママを助けてくれて、本当に、ユイは俺と明日奈の自慢の可愛い娘だよ」

「えへへ♪」

幸せそうに笑うユイの声に、明日奈の顔にも笑顔が浮かび良かったと、安堵していたが、

「でも、GGOのパパも、すごく可愛かったですよ♪」

「……う!」

「そう言えばなんで和人君、女の子のアバターだったの?」

地雷を踏まれてしまった。

「あ、でも、今のゲームじゃ、性別変更はできないはずだよね?」

「いや……あれは……プレイ時間で出現するレア・アバターで……一応、性別は男性なんだけど……」

「ええぇぇ! 男の子なの? あんなに可愛かったのに?」

そんなに驚かないでほしい。

一応、あのアバターは俺の中では黒歴史であり、出来れば消したいけど、詩乃に、

 

「いいキリト。私と決着を着けるまで、絶対にそのアバター消しちゃダメだからね!」

 

念押しされているので、残したままになっている。

本当、なんであんなアバターなんだろうと、悩んでいる中で、

 

「でも、すごく綺麗だったなぁ。和人君が、あんなに可愛くなるなんて」

「本当です。パパとても可愛くて、戦う姿もすごく綺麗でした♪」

「ははは」

うっとりしている母と娘に渇いた笑いしか出てこない。

正直忘れて欲しかったが、ネットで放送されていたなら、記録に残っているよなぁ。

ん?

まさか。

「とくにほら、ママ。パパのこのシーンかっこよすぎです♪ 向かってきたロケット弾を、ていやぁ♪って一撃ですよ♪」

「わぁあ♪ キリト君かっこよすぎだよ♪」

ユイが携帯端末から見せてくれる画面には、GGOのあの大会の映像が流れ、勝ち抜き戦の時の様子が映しだされ、バズーカ砲を構えた敵と戦う俺のあの姿が映しだされていた。

「あ、パパ。そう言えば!」

「ん? ど、どうした? ユイ?」

少し怒った様子でユイが頬を膨らまして、

「ダメですよ! こんな格好、もし他の人に視られたらママが可哀想です」

と、ユイは携帯端末の液晶画面に、あの画像を映してしまう。

俺が河を泳ぐ際に裸になった画像を。

「ち、ちょっとまて、なんでそんなのがあるんだ」

「GGOのメインサーバーから見つけてきました♪」

あっさりととんでもない事を言ってのける我が娘の能力を誉めてやりたいが、まさかあの時の画像があるなんて!

その画像を見た明日奈が、

「か、和人君……こ、これは一体……どういう事なの!」

「いや……これは……」

とりあえず、理由を話す。

あの時、衛星からの追跡から逃れるため、河に身を潜め、ついでに向こう岸に渡るためにと、裸になり、河を泳がざる得なかったことも。

VRだから服のままでもと、明日奈に言われるがVRの中でも服の濡れ具合は再現さ、感触はなくても泳ぎにくくなる使用は存在し、それにあの河の流れは速く、仕方なくに服を脱がざるおえなかった。

「まさか中継映像に残っているなんてなぁ」

完全に油断していたなと、反省しているなかで、

「……な……んで……ど……うして?」

驚いている明日奈は大慌てで、

「か、和人君! なんで、あ、あんな、は、裸、はだかになっているの! ユ、ユイちゃん、もしかしてこの映像は放送されたの?」

「大丈夫です。この映像はGGOのメインサーバーから、ちゃんと消しておきました!」

「ありがとう、ユイちゃん」

「え、あ、あの、明日奈さん」

「和人君のバカ! 襲われたらどうするの!」

え?

お、襲われる?

まあ、何も装備してなければ、ダメージ量も変わるからな。

「大丈夫だよ。ちゃんと周囲に誰もいないのを確認して脱いだから」

「そういう問題じゃないの! あんな、外で肌を晒すなんて……それに放送されているんだよ……もし、みんなに視られたら、どうするの!」

悲しそうな顔をしながら本気に怒る明日奈に続くようにユイも、

「そうです! パパの身体はパパだけのものじゃないんですよ!」

ユイにも怒られてしまう。

凄い剣幕の二人に押される様に、

「ご、ごめん……」

仕事の内容を隠してGGOに参加した以上に、二人から怒られてしまう。

「もう、和人君なんて知らないんだから!」

そのまま泣いてしまう明日奈に、

「ママ……泣かないでください。もう、パパ、ママが泣いちゃたじゃないですか!」

頬をリスみたく膨らますユイに怒られて、どうしたらと頭を悩ます中で、

「……あの、明日奈……その……」

なんでこんなに泣いているんだろうと、不意に彼女を傷つけてしまった自分の軽率さを情けなく思う。

「本気にごめん。俺、なにをやっているんだろう、明日奈やユイをこんなに傷つけて、悲しませて……最低だ。なにをやっても許される訳じゃないけど、償いたい。明日奈、ユイ、償わせてほしい。何でも言ってくれ」

自分でもどうしたらと、精一杯に頭を悩ませても出来ることが解らず、二人に謝ると、

「……何でも?」

「ああ、なんでも言うことを聞くよ」

「……パパ、本気にですか?」

「ああ、本当だ」

迷惑を掛けたんだ、どんな事だって聞いてやるさ。

「……その、お願いがあるの……聞いてくれる?」

「なんでも遠慮なく」

「じゃあ……」

 

そして今にいたっており、明日奈プロデュースのもと俺は完璧に女装をさせられ、我が娘ユイ名カメラマンの撮影会になってしまっているのだ。

今日自宅に両親と直葉がいなくて良かったと、せめてそれくらいは胸を撫で下ろしたい。

「パパ、もっと笑ってください」

「こ、こう?」

「違いますぅ! もっと微笑んでください」

「こ、こうかな?」

「はい、それです♪」

 

と、撮影は続き、ユイが満足したところで。

 

「パパ、ママお疲れ様でした♪」

「和人君、お疲れ様」

「ああ……」

なんか、本当に疲れた。償う事は、容易ではないと、改めて痛感する。

「じゃあ、わたしは今から写真の整理にいきますね♪ パパ、ママごゆっくり」

ご機嫌な声でユイは、電子の世界に戻っていく。

明日奈と二人。

自室に残り、気まずいなぁと、なにを話そうと頭を悩ますなか。

「キリトくん!」

かばっと、そのまま明日奈に押し倒されてしまう。ベットにボスンと、シーツを揺らし一人混乱していると、

「き、きりとくん……か、かわいい♪」

暴走していた明日奈がいた。

「ア、明日奈さん!」

「もう、キリトくんが悪いんだから! こんなにかわいいなんて、ずるいよ!」

いつもと違う明日奈のテンションに慌てしまい、そのまま唇を奪われ、

「……しよう」

男性なら決して断ることも逃れることのできない彼女のおねだりに、

「わかった……」

そのまま、互いに高まってしまった欲望のまま、二人の時間を過ごした。

 

その後。

 

「……また、その姿になってほしいなぁ♪」

抗いがたい明日奈のおねだりに、どう返答すべきか、頭を悩ます事となる。

 

END





最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
アニメ、ソードアート・オンライン2のキリトもといキリコさん。
普通にオーケーです。
黒髪キャラに弱い小生にはツボです。
松岡さんの演技も凄く、マジで女の子でした。あのアバターなら、GGOで男とバレても構わないとカミングアウトするプレイヤーがいるのかも。
とりあえず、明日奈さんはストライクですな。

では、最後に。
アズマオウさんの紹介にて、お気に入り登録が180をこえました。
登録してくださった方々、本当にありがとうございました。
お気に入り登録された方にもハーメルで小説を掲載されている方々も沢山いておどろきました。
また、別の機会に絶対に拝読させて頂きます。
本当にありがとうございました。

これからも頑張っていきます。
ありがとうございました。
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