夜明けの火種達   作:ゲイツ

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『マネー!!!このような未開の地にも流通している素晴らしい発明品!!貴方もそう思いませんこと?いえ、貴方なら理解していることでしょう、誰よりも彼よりもマネーを集めるそうすれば誰よりも彼よりも偉く強くそして最も高い存在になり、それで何よりも――』

『待って待って!いきなりそんな早口で喋られても何もわからないよ!』
                  

    
                  ――《ペトラ商会》商会長ペトラ・ウェニミーチェ ロドス購買部クロージャと出会って


メインテーマ/テラ歴1096~
銭ゲバであり商人であり異界技術販売/ある予兆


移動要塞型都市シャイロック 16:50

 

 

 移動要塞の甲板、薄緑色を中心として塗装された輸送機がひっきりなしに離着陸を繰り返し、甲板上の乗員が荷物を輸送し輸送機に積み込んでいる。このシャイロックにとってはもはや見慣れた光景だ。

 

「A2に待機中の輸送機に載せる荷物のデータを端末に送ったので確認お願いします」

 

「こっちに人よこしてくれ、この荷物は一人じゃ無理だ」

 

「流石に武器や弾薬はこっちに紛れてきてないよな?前はそれでえらい目に遭ったからな」

 

 指示や従業員同士のやり取りが繰り広げられる甲板上、その従業員たちの姿は多種多様である、馬の特徴を持つ者やヤギの特徴を持つ者、ネコの特徴を持つ者等、テラに住む先民と呼ばれさらにその中の様々な種族の者達がこの移動要塞の甲板上で働いていた。

 

 だが、その甲板で働いているのはテラの住人だけではない甲板周辺を警備しているラフな制服の上にボディアーマーを着ている者や作業服を着て輸送機の整備などをしている者、その全てがテラの住人が持つ動物の特徴を有していない。

 それもそのはず、彼等は元々ここを拠点として活動して来た者達、即ちシャイロックが転移して来たのと同時に来た者達だ。元は難民だったが労働力確保ということで雇用されたテラの住人とシャイロックのクルー、最初の頃は双方とも警戒していたがシャイロックの最高責任者たる提督の手腕と双方の交流によって世間話を出来るくらいには落ち着いていた。

 

「ふう、今日こっちが担当の荷物はあとどれくらい残ってるんだ?あともう少しで終業だぞ」

 

「あとはこれだけだ、終業までは間に合うから安心しろよ」

 

「そうか!そいつはよかった残業しないに越したことはないからな」

 

 労働者の二人が最後の荷物を台車に載せる、終業にまで間に合うということもあってか心なしか仕事が速いように感じていた。

 

「しかしここに連れてこられた時はどうなるかと思ったが、雇用されて働くことになるとは思ってもみなかった、見ず知らずの人を雇うなんて普通は考えない」

 

「俺達みたいな難民でも労働力になるならそれでよかったんだろうさ、それに俺達が暴れても抑えられる自信があるんだろう、アイツ等がいるからな」

 

 二人がチラリと警備員を見た、実は元難民の労働者達はシャイロックのクルーの軍事部門や治安部門に勤める者達に少しばかりの恐れを抱いていた理由は無機質さだ。一切の感情も心情も見せない姿が人間味を見いだせず恐ろしさを際立たせるのだ。

 それは警備員を見る視線にも表れており、複数の労働者から送られる視線は複雑な感情を乗せていた。しかし警備員達は気にも留めることなく粛々と自身の仕事を遂行していた。

 

「ああ、アイツ等の実力を知ってるならやり合おうだなんて思いはしない、目もつけられたくもない……それに、警備員達の仕事は真面目だ」

 

「確かにそこは美点かもな、滅多に暴力も振るってこないし理不尽に詰めてくることもない、何事も公平に平等に取り合ってくれるしかも賄賂もせびってこないんだ……今まで見てきた連中で一番かもしれねえ」

 

 ワイワイと荷物を乗せながら会話に花を咲かしていると集団の足音が聞こえた。興味を引かれたのか二人がそちらに目を向けるとそこには特徴的なバッジをつけた小規模の警備員部隊がいた。二人はその部隊の事をよく知っていた。

 

「おいおい『提督』の護衛部隊じゃないか、『提督』が出かけてきたのか」

 

「だろうな、じゃないとアイツ等はここには来やしないさ」

 

 確信している二人に応えるかのようにコツンと一層甲高く響く足音が迫ってきて、最後にカツンと足音を鳴らし甲板に到着した。

 

「相変わらずの騒がしさだな、ここは」

 

 現れたのは年若い青年、しかし若い風貌であってもその威風堂々とした姿勢で現れた彼は軍人として何も劣ってはいないことを証明しているようだった。

 

 周囲を警護に固められている提督は何かを気にするように空を見上げた後に自身が付けている腕時計を見て警護の者に目を向けた。

 

「ペトラ商会長を乗せた専用便の航路状況は?」

 

「ハッ、確認しましたところイレギュラーなことは起きず順調に飛行中とのこと、このまま行けば時間通りに到着されます」

 

「そうか、ならあと五分もかからんな」

 

 空を見上げれば言葉通り高速で接近する輸送機が指定された発着場へと近づいて来るのが確認でき、『提督』もそれに合わせるかのようにゆっくりとそちらの方向へ向け歩き出し警護の部隊もそれに続いた。

 ゴォーという轟音と共に黒色の特別製の輸送機が垂直着陸を行なわれ、無時に着陸した。そして自動式の扉が開かれる。

 

「おや、まさか貴方が出迎えとは珍しいこともあるものね、この要塞都市『提督』のマクシミリアン卿」

 

 ポニーテールにサングラスをかけているペトラと呼ばれた女は少しからかうように言いながら開いた扉から降りてくる。それに対して提督ことマクシミリアンは動じることなくペトラに向き合った。

 

「君に聞かなければならないことができたからだ、ペトラ商会長」

 

「へえ、それは?」

 

「ウルサスでの件についてだ」

 

 マクシミリアンの言葉にペトラは首を傾げた。その反応を予想していたかのようにマクシミリアンはタブレットを取り出し操作する。

 

「君が武器取引をした取引相手たち、その者達に少々怪しい噂が確認された」

 

「ええ、確かにそのような噂はありましたわね、ですが今までその事を気にしましたの?貴方も特には気にしてはいなかったではありませんか」

 

「今回は前までとは少々事情が違う」

 

 操作し終え、端末をペトラに見せる。その端末には一つの武器の画像が映し出されていた。

 

「地上戦用に使われる重砲フラマこれがその怪しい者達の手に渡った、それが問題だ」

 

「と言われましても、その重砲は既に軍でも更新が進んでリストに載せて販売する許可は下りてますわ、それで注文が来たから販売したそれのどこに問題がありまして?」

 

「その怪しい者達が動いている、詳細は不明だが何処かの都市に自身の駒を送った」

 

「わざわざ送ると言うことはその都市で何かの悪巧みを企んでるのでしょう、しかしよくその情報をキャッチできましたわね?」

 

「ネットワークの構築は当然のことだ、その為の商会でもある」

 

「まあ、それはわかっていることなのだけれど、改めて言われますと商会の全てが私のものでないのは悲しいものですわ~」

 

 ヨヨヨと何処からか取り出した扇子でわざとらしく悲しげに目元を覆い隠した。それに対しマクシミリアンは特に気にする様子はない。

 

「もう!こんな美少女が悲しんでいるというのに何か気の利いた言葉一つないのかしら?」

 

「立体的な肉体を持たず影だけが投影される故に未開拓惑星などの商売に差し支えないよう、トレース型アンドロイドを使用しているチェレン星人の君に気の利いた言葉は必要か?」

 

「相変わらず冷たい方なのね!まったく!」

 

 プリプリとペトラが怒り、フンとマクシミリアンから顔をそむける。しかしそのことを気にするマクシリミアンではなく、ペトラとは別方向に顔を向けた。

 

「話を戻す、最近の調査によってどこの都市に向けて駒が送られたのか判明した」

 

「そういう有能なところが腹立ちますわね、それでどこに?」

 

「チェルノボーグだ」

 

 その一言にペトラから「えっ」という声が漏れ出た、同時にペトラのビジネスバッグから音が鳴る。慌ててペトラがバッグから携帯を取り出し応対する。

 

「はい!私、ペトラでございます!お久しぶりのお電話ありがとうございますボリス侯爵」

 

『久しぶりだなペトラ商会長、さっそくで悪いのだが例の注文した品はどうなっているかな?』

 

「それでしたら、今運んでいる最中であり今日中には運び込めるかと」

 

『おお!そうかそうか、それを聞けて安心したぞ、その荷物は我がチェルノボーグに欠かせぬ物だ、しっかりと届けてくれたまえよ』

 

「はい、無論にございます我が商会は安心安全をモットーにしておりますから、それで商品の運び込みはいつものゲートでよろしいでしょうか?」

 

『ああそこで構わん、あそこの機密性の高さは折り紙付きだ察知される可能性は低い、繰り返すようだがくれぐれも頼んだぞ?』

 

「ええ、ええお任せください、しっかりと確実にお届けさせていただきます」

 

『うむ、ではまたチェルノボーグでな』

 

 侯爵の別れの言葉と共に電話が切れた、プープーという音がしばらく続きペトラは茫然とした。先ほどのマクシミリアンの報告がそうさせたのだ。

 

「それで荷物の搬入か何を運ばせているんだ、我々に」

 

「……チェルノボーグ市の動力源の解析装置ですわ」

 

「ほう、侯爵は結構な物を商会長に発注したものだ」

 

 珍しくマクシミリアンが興味を示していた、それにペトラは嫌な予感を感じた。このことを利用されそうなそのような感じだ。

 

「安心したまえ商会長、別にすぐどうこうしようというわけではない、ただ侯爵がわざわざ商会長が高値で扱っている製品まで取り寄せ解析しようとする動力源、それが気になるというだけの話だ」

 

「私も詳しくは知りません、それにあくまで売れるグレードの物を売ったのだから問題はありませんわよね?」

 

「分かっている、少なくともその違反は侵さないと君のことは信頼しているとも」

 

 そのように言うマクシミリアンに胡散臭そうな目をペトラは向ける、だが見られた当人はどこ吹く風のようだ、むしろどう利用しようか考えてすらいる。

 

(相変わらずこの男は……私の商会だと言うのに我が物顔でこの*テオススラング*!)

 

 内心で毒づく、しかしこの男がいるお陰でこちちらも商売ができ金を稼ぐことができるということはペトラもわかっていた。

 

「……ハァ、貴方と長い付き合いでなければこの関係は早々に破綻していましたわ」

 

「そうだろうな、だが長い付き合いだからこそ了承したのだろう?浸透作戦の協力を」

 

「否定はしません、それで話が大分逸れてしまいましたが何を企んでいますの?その入り込んだ者たちは」

 

「流石にそこまでは探り切れなかった、とはいえ何をするかは予想できる古今東西変わらないものだ」

 

「なるほど、テロもしくはそれを起点にした何かということになりますわね」

 

 そういうことだと、ペトラに言ってマクシミリアンは腕の時計を確認して移動要塞の進行方向に目を向けた、それにつられてペトラも続く。

 目を細めてもいまだ蜃気楼をもつかめぬ光景であったが高性能アンドロイドに搭載されている目は遠方にある国境地帯近くにいる都市を確かに捉えた。

 

「向こうに見えるのはチェルノボーグ……もしかして予想はついてましたの?」

 

「さて君の指定された座標に向かって移動していただけだが、君にとって何の問題もあるまい、流石にこれ以上の接近は厳しいが」

 

「ぐぬぬぬぬ、その通りですから何も反論できないのが口惜しい!」

 

 ハンカチがあれば噛んでいたであろう程の激しく悔しがっているペトラを横目にチェルノボーグを再び見る、どこにも変わりはない、いつも通りの平和な都市だ、だが妙な予感がマクシミリアンにはある。

 入り込んだ異分子たち、それが果たして自分たちが目的を果たす間、大人しくしているのかと。

 

(できる限り警戒は怠らないほうがよさそうだな)

 

「んー……んん~?」

 

「むっ?そんな声をあげてどうした?」

 

「いえ、ただあそこ、なんだか燃えていませんこと……?」

 

 ペトラが指を指した方向をマクシミリアンも凝視する、彼方に見えるチェルノボーグで数秒後、ドカンと響きそうな爆発がビルから発生した。

 

「燃えるどころか爆発したな」

 

 確認したことを呟き隣を見るとペトラは絶句していた。そしてワナワナと震えながら遠方にあるチェルノボーグを指さしてマクシミリアンを見た。

 

「な……な……な……」

 

「残念ながらアレが現実だ」

 

「そんなこと言わなくても分かっていますのよ!!問題はこれだと取引がパーになってしまうということなのだわ!!」

 

 チェルノボーグの異変よりも商取引を優先するペトラの変わらなさに苦笑しながら小型無線で司令部に繋ぐ。

 

「私だ、チェルノボーグで爆発確認した艦の戦闘レベルを3に引き上げる、機動部隊は戦闘準備体制に移行し空輸部隊の準備を整えさせろ、必要とあれば介入する」

 

『各地での衝突を繰り返してきた我々が介入するのは他国家から我々に介入される危険がありますが?』

 

「その時はチェルノボーグで我が艦の重要人物が襲われた故にやむを得ず介入したという筋書きを用意しよう、ちょうどペトラ商会長が向かう予定があったからな」

 

『ハッ!では直ちに準備を進めます!』

 

「今回の利益がー!!!!!」

 

 ペトラの哀叫が甲板を支配する、それをマクシミリアンは気にすることはなくこれからについて思案するのであった。




NAME:「マクシミリアン・ヴァルドール」
〇クラス:光翼騎士 ミーム:テオス ブランチ:バール/ネチェル
経歴:星間国家たる大星団テオスに王たる星王ディオスに仕える提督であり、バール氏族の一人。長きにわたり大星団テオスで戦い続けてきた。
   原初と呼ばれる古老のバール氏族に次に生まれた第二世代、教育を受けた後から戦場を渡り歩き長きにわたってテオスに貢献してきたことによりその地位を固め、惑星を与えられテオスの艦隊の一つを編成する許可をもらうほどに出世する。
   しかしとある星域の戦闘において突如としてカオスフレアとして覚醒する。本人としては忌々しい力に覚醒したことを疎んだものの、後に考え直し今では星王に反逆する者を狩る力として受け入れ積極的に反逆者討伐にも赴いている。


   テラには自身の移動要塞型都市シャイロックと共に地上に転移、地上であっても走行可能だったためテラでも問題なく行動できたもののその要塞の巨体からテラの国家から警戒され衝突したこともあったものの、圧倒的武力とそれを背景にした交渉により一先ずの安定を得ることに成功。
   そのためテラ各国に警戒されつつもその武力と技術から各国も容易に手が出せず、本人もそれを承知の外交関係を築き、一時離れ離れになっていたペトラに商会を再開させ交易によってさらに攻めづらくさせつつテラの情報を集め、いずれ訪れるであろうテラ征服に向けた準備に勤しんでいる。


NAME:「ペトラ・ウェニミーチェ」
〇クラス:星読み ミーム:テオス ブランチ:チェレン
経歴:大星団テオスにおける平民にあたる階層ディエティに属する宇宙人の一種族チェレン星人の青年女子。お金好きのチェレン星人の例にもれずが騙してでもお金儲けをすることが大好きで数々の惑星で商売している。
   チェレン星人の商人としては割かし新参者であり、その立場から積極的に自分から商売の為に色々なところへと飛び込みで行商をやりながら宇宙を回り、自身の商会を立ち上げるまでとなりテオスでもそれなりの商売人として名を馳せていた。
   その名を聞いたマクシミリアンが商会を訪ね、その時にマクシミリアンが自身の侵略に商売を組み込めることからペトラに自身の侵略の協力と見返りに商売の独占権を提示、前々からさらなる飛躍を考えていたことから熟考の末それを承諾、ビジネスパートナーとなる。
   カオスフレアとしては初期の駆け出しの行商人として駆け回っているときに目覚め、心理的な影響を受けて他者を騙すような真似は控えるようになった。喉に魚の骨がつっかえる感覚が嫌になったとも。


   テラには自身のトレース型アンドロイドと少々の商品だけで放り出される、最初は嘆いたものの持ち前のしぶとさと強かさによってテラにおいても資金を確保、行商しながらテラを見て回りマクシミリアンの噂を集め何とか合流することに成功する。
    合流した後に自身の商会に戻り商売を本格稼働、マクシミリアンの指示もあり進んだ技術による多種多様な商品を販売し、更には現地に売りつけても問題ない兵器まで売りつけ歩行戦車を普及させる原因ともなるが本人はそんなこと気にせず毎日商売に勤しみ、金稼ぎに邁進している。


〇TIPS


「移動要塞型都市シャイロック」
 テラの大地に転移してきた巨大移動都市型要塞。『提督』マクシミリアン・ヴァルドールが指揮する軍事拠点であり統治している巨大都市でもある。
 テラに転移した際、その余波による一時停止状態と共にその巨体からテラ国家領土内に侵入してしまい、しかもそこがクルビアだったため調査名目で派遣された人員の報告による進んだ技術と物資の発見されてしまい民間、公的組織共に狙われるも全て武力によって追い払い、再起動にも成功しクルビアから離脱。しかしながら武力による撃退は他国からの警戒感を強めてしまい結果として各国との衝突が連続してしまうがすべて武力によって撃退する。それによりますます緊張を高めてしまうもこの事態を重く見たラテラーノの使者からの接触を受けラテラーノによる仲裁を受け入れ一先ず交渉によって各国との外交チャンネルを開き同時にペトラも帰還したことにより警戒されながらもテラにおいてシャイロックの地位を安定させる地盤を築いた。

 テラ各国とは警戒されているため貿易はペトラ商会を介して行われており主に工業品が輸出されている、工業品のレベルはテラに合わせているものの、それでもその質はシャイロックの技術レベルの高さからテラ各国家に比べて圧倒的であり、それを知ったからこそテラの国家はシャイロックを警戒しながらもペトラ商会を仲介役とした貿易を行っている。
 規模は言うまでもなく巨大であり一つの移動都市以上である、マクシミリアンにとっては都市以上の価値を持っており軍事拠点と補給拠点であることを両立させるためあらゆるラインで自動化させている、しかしそれでも広すぎる為、自動化では補えないところもありそのため常に労働力を必要としている。
 なお、機構としてテラの移動都市のように都市部分は区画ごと分離可能であるため必要に応じて区画を変えることが可能である。

外部の勢力を強引に排除していることから排他的に見られているが実際のところ都市の人口は少なく労働力確保のため難民を積極的に回収している、これはマクシミリアンが任務の為、住人達を別の都市艦に区画ごと移動させ新たな区画を接続した直後に転移したため労働力を必要となったためである。

 ほとんどの人口が難民であるが治安は良好である、これは治安維持部門から軍事部門まで全てマクシミリアン直轄の兵士の手によって行われており、その全てが法に基づき公平、公正に仕事を行うためである。しかし冷徹に効率的に人間味も見せずまるで機械のように人々を法の下に裁く無機質さからは住人達から恐れられてもいるがマクシミリアンは治安維持には恐怖も必要であるという立場でありこれを良しとしている。

 そして軍事力は言わずもがな強力の一言でありエーギルを除いたテラの国家群よりも発達した技術により強力な装備と兵器を有しており、更には宇宙艦隊もその巨大な要塞都市に収容しており、テラにおいて圧倒的存在感を示している。
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