「はぁぁ……疲れた……」
なんとか帰宅し、ベッドに倒れ込んだ。ここまでハードな一日は体験したことがない。いや……まだ数時間経過していない。だが特に今から予定は無い。頭を中を整理しつつ、ゆっくり過ごそうか。
「……」
横になってみたものの、寝つける気配は微塵も無い。
あれだけのことがあったからか、なかなか頭の方は真っ白になって睡眠モードとはいかないものだ。
まだ時間は夜の7時頃であった。
休みの日は、用事が無ければ、特に外出することも無い出不精ではある。
そういう時は目覚ましもかけず、昼過ぎまで寝ることなんてザラであった。
今日は昼前に目を覚ましたこともあり、昼食でも買いに行こう、気分転換でもしよう、とふらっと出掛けたのである。結果は散々であったがな
「戦闘に巻き込まれた時寝てたからか……な」
普段であれば、昼寝を繰り返すこともあるんだが、今日は無理だな、と確信した。
お腹はさっき少し食べた、いや、ほとんど食べてないか……今から買いに行くのも気が引けるな。
特にすることも無く、いつもの手グセでテレビのスイッチを入れた。適当にチャンネルを変えつつ、ビタミン剤を口に含み、ミネラル・ウォーターで流し込んだ。
「ま……何も見るものも無いか」
携帯端末を手に、適当なネット記事を漁る。
「あのジオンの残党は連邦軍が倒したのか……」
なるほど。
だが待て 僕は、確かにあの戦場で戦っていた。だがそのようなことは、一切書かれていなかった。その方が確かに、都合は良いのだが……。
難しいことを考えても始まらない。リフレッシュも兼ねてシャワーでも浴びてこよう。
「ふぅぅ……多少スッキリしたな」
パジャマに着替え、冷蔵庫にストックしてあるジンジャー・エールを手に取る。シャワーの後の一杯は格別だな。優雅に一杯を決めている時だった。大きく響く爆音と共に火の手が上がった。
距離は遠いがハッキリ見える範囲であった。
「ここも時期に巻き込まれる……」
見境なく繰り返される紛争に嫌気がさしていた。
最初は小規模だったものが、段々と広範囲に、そして激しくなっていった。
「あのガンダムがあれば……」
そうだ 昼時ように……だが場所なんて覚えてない 方向音痴にはかなり自信がある。地元でも逆方向に行ったレベルだ。
「……!?」
頭にズキッと痛みが走る こんな時にいったい何なんだ。
「呼んでいるのか?僕を」
謎の女性の声が響く。一目散に家を飛び出した。普段乗っている自転車を駆り、導かれるように無心で漕ぎ続けた。残念ながら車もバイクもない。そこまで遠出はしないからな。
一筋の光が見える。まるで道標のように伸びている。
「ハァ……ハァ……」
閃光が示した場所は、昼に訪れたあの建物であった。
「下に降りれば……」
この瞬間にもどんどんと音が大きく響いている。戦況が拡大しているのであろう。
「また会えた……な」
「お前を待っていたんだ マフティー」
「誰なんだ 僕はマフティーなんかじゃない!!」
カボチャのマスクを着けた謎の人物が、柱の影から現れた。
「そうか。だがお前のその意思は、アイツにそっくりだぜ」
「……アイツ??」
「早く行け」
こんなやつと話してる場合じゃない。これ以上戦火を広げさせたくないんだ。
コックピットに入り、Ξガンダムに火を入れる。
「……やってみせろよ マフティー!」
カボチャマスクが何かを言っているような感じがしたが、気のせいなのか?
「よし……動かせる」
昼時に無理矢理出撃した際に空いた穴から地上に出た。よく建物が崩れないな。
勢いよく上空まで飛び去った。まるで一筋の光のように