善悪裁定拝火神殿 アクワルタ・クワルナフ 副題 竜蛇を嘆く神   作:オーシャンビューバー太郎

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なかなか時間がねぇよ…


1節 危機

― 潜航中… ―

 

 

「ふぅ…なんとか着いたね。」

 

まだ船内にいるとはいえ、ゼロセイルすると達成感がある。

 

「そういえば天草は残るんだっけ?」

 

なんかアイマスクつけているエセ神父がそれをはずす。めっちゃくつろいどるコイツ。

 

「ええ、船内の戦力として。いざとなればそちらに助けに行くのでご安心を。」

 

「先輩、お任せください。今回は私も護衛兼手伝いなので、天草さんに関しては何かあれば止めますよ!」

 

と胸をはっている後輩。相変わらず可愛い。

 

まぁそれはともかく天草はこうやってふざけてる事も多いが、やるときは120%な結果を出してくれる。そういう英霊というのはわかっているので、

 

「うん。宜しく、天草。」

 

「ええ、お任せを。」

 

と言う所で…

 

「御館様、御館様。」

 

「どうしたの、千代女?」

 

「いい感じに締まったところ恐縮でござるが、天草殿はまだ何か隠しておりますよ、恐らく。」

 

その言葉を聞いて、

 

「え、なんでバレたんです?あ…」

 

と割りと素でびびってる。しかも あ… とか言っちゃってるし…

 

「そんなジト目で見ないでください…言いますよ。」

 

そこで一度切って、

 

「マスター。私が此処に残った理由でもありますが、絶対に宗教を聞かれたら…

 

 

 

 

 

 

 

『貴方達と同じです。』と答えて下さい。」

 

その重要さは目が物語っていた。なら…

 

「分かった。信用するよ。久しぶりに真面目だったぽいし。…じゃ、マシュ、天草。宜しく。まあホームズとかもいるから大丈夫とは思うけどね?」

 

「はい‼️先輩の方は心強い英霊達が居てくださるのは百も承知ですが、お気をつけて!!」

 

「おう、マシュ。マスターの事は儂に任せとけ!年長者の意地ってな。」

 

と安心する声で村正が言う。

 

「よし、皆、行こう‼️マシュ、ダヴィンチちゃん、ホームズ、ネモ、天草!!行ってきます‼️」

 

今できる飛びっきりの笑顔で。一度の別れを。

 

~上陸~

 

「ここがイランか~」

 

「その様だな。俺はずっとネーデルランドから出た事は無かったが、汎人類史もこのような光景なのだろうか?」

 

とジークフリートが立香や村正、千代女に聞く。

 

「いや、昔の日本出身で外の国出れんのは中々いねぇよ。ましてや儂なんてただの刀鍛冶だからな。」

 

「拙者は忍びでしたので…それに甲斐国や信濃国は海もございませんでしたから。」

 

「む…気が回らなくてすまない…」

 

「まぁまぁ…ほらこんなに晴れてるし…」

 

そして何気なく空を見ると…

 

「な、」

 

「な?って…」

 

他のサーヴァントたちも同じく上を見ると、

 

「「「「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁ!!!???」」」」

 

『そっちも見えたようだね。』

 

「あ、ダヴィンチちゃん!」

 

『うん。おそらくあのおっきい輪から空想樹と似た役割を果たしているっぽい!引き続き調べておくよ。』

 

「うん。お願い!」

 

その時、急にジークフリートが村正に目配せしながら剣を構えた。

 

「どうし…」

 

そう言いきる前に…

 

大地が割れた。

 

 

 

「へ?」

 

光が視界いっぱいに広がり、

 

キイィィィィン‼️ と鳴る。

 

土煙が立ち、光の方に、そしてジークフリートの方を見ると…

 

「ジークフリート…?」

 

そこには鎧が砕け、瀕死のジークフリートがいた。

 

「クッ…なんとか耐えたが、やはりお互い竜殺しというだけはあるか…いや、もう聞いても狂化されて答えられないか、シグルド(・・・・)。」

 

「え…?」

 

ジークフリートの対の位置に立つのは多少見た目が変わってたり、呪いを噴き出しているが、シグルドだった。

 

「マスター、無事か?…大丈夫そうで何よりだ。」

 

と、安心させるかの様に微笑み、

 

「マスター。シグルドの相手は俺が務める。あとで落ち合おう。」

 

「ダメだよ!そのままじゃ!!せめて回復してからじゃなきゃ!」

 

と、取り敢えず回復はするが、傷が深く、完治出来なかった。

 

「村正、千代女。マスターを頼む。ああそうだ。令呪は置いておけ。そのうち、もっと重要なことに使うだろうからな。」

 

「やっぱり、それでも!ってうわっ!!」

 

「悪いがマスター。抱えさせてもらうぜ。千代女の嬢ちゃん!!殿を頼む!ありゃあ英雄ならではの矜持だ!儂たちが何か言うもんじゃねぇ‼️」

 

「承知!」

 

 

 

 

 

「ふぅ…無事、逃がせたか。まだ、多少は抗えているようだがな、シグルド。では…来い‼️」

 

「■■■ーーーー‼️」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この光景を見た男が二人いた。

 

片方は

「全く、これだから英雄は、」と怒気を含ませながら、

 

もう片方は

「流石は英雄。何て」と嬉しげに、

 

 

 「「美しい」」

 

 

 

 

 




さて、何処が分岐点になるかがこの物語の主流だが、いかに…

次はいつになるかな(震え)
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