前世で黒死牟に敗北した主人公がパワーアップして
二代目、女縁壱として打倒黒死牟を目指す話です。
私には生前の記憶がある。
戦国時代の世を生き、弟との戦いに敗れた記憶が。
あそこで確かに私は弟から致命傷をもらい死んだ
だが実際はこうして意識もはっきり生きているではないか
なぜこんなことになったのか
そんなの私が知るか。
状況を整理するとどうやら私は生まれ変わったらしい。
弟にリベンジするチャンスを得たってわけだ。
あの弟のことだ。そこいらの鬼狩りに遅れはとっていまい。
まあそもそもいまこの時に鬼がいるのかすら現状はわからないのだが
もしまだいるのなら私が死んだあと縁壱とかがどうしたかなど聞こうかな
ひとまずは自分の今世の状況を確認するところから始めよう。
ひとまずここは山ということしかわからない。
ま、まあ詳しい場所や私が死んでからどれくらいたっているのかはおいおい知ればよいだろう。
というのも明らかに以前の体に比べて小さい。
前世でも背はそこまで大きくなかったと記憶しているが、
今はそれよりもはるかに小さい。
年齢にしてだいたい4.5歳程度だろうか。
すぐさま自分の置かれている状況を確認してみるが、
栄養の行き届いていないか細い手足に
ぼさぼさの長髪
それでいながら水面に映る顔を確認してみればかなり整ったきれいな少女の顔があるではないか。
自分が客観的に見ても容姿の整ったの部類に入っていそうなことを確認出来てだいぶ満足である。
とまあ外見のことはさておき
そもそも周りに人の気配がない。
私ぐらいの年齢の子供の周りに、親がいてくれてもいいのだが。
もしかして私捨て子か何かの可能性がある感じですか?
どうやら生前と異なり私の今世での環境はよほどひっ迫したものだったのだろう
生前はなんやかんやでお偉い武士の家計だったからなあ
わたしが偶々、前世の記憶を持っていたからどうにかできそうだがそうではなかったらこの体でもすぐに死んでしまっていただろう。
せっかくまた生きれるんだから、楽しんでいきたい。
私がまず取り掛かったのはこの体での呼吸の適性を確かめるところからだった。
小娘一人が山の中で生き抜くためには呼吸法によるバックアップが必要不可欠だからだ。
幸運にもこの体でも前世の私の呼吸である星の呼吸が使用できた。
呼吸に体を慣らしていると何やら違和感を感じた。
違和感というと悪く聞こえてしますが、そうではない
まるで自身が全能になったかのような
草木や生き物の気配を感じすぎる。
身の回りの森羅万象を理解できるようにも錯覚するくらい世界がよく見える。
明らかに見えすぎている。
以前、縁壱から話を聞いていた透き通る世界というものと状況がとても類似しているように思う。
これがその透き通る世界というものだろうか。
縁壱しか理解していなかった透き通る世界を私も理解した。
こうして星の呼吸の使い手であり透き通る世界へと覚醒した私に敵なしだなと
これも転生したことの影響なのだろうか。
とりあえずお腹もすいたし、寝床も確保する必要がある。
今持つ力を最大限利用して今度は生き延びてやると私は決意した。