温かい目で見守って下さい。
作者の自己満足の塊です。
プロローグ
地獄のとあるコミューン
二人の男が崖の淵に立ち、空を見上げていた。
一人は、髪が腰の辺まで伸びており、後ろには、大きな紅い巨人を従えていた。
一方、もう片方の男は、顔は先ほどの男と瓜二つと言っていい程似ており唯一先ほどの男より、つり目で鋭い目をしていた。髪も短く肩の少し上程までしかない。
また彼も背後に巨人を従えていた。…しかし先ほどの男と違い、白い巨人と黒い巨人の二体である。
「樹王、綺麗な空だと思わないか?」
「…そうだね。星が綺麗だ。…兄さん、やっぱり麻倉にするの?」
紅い巨人を従えた男、大陰陽師 麻倉葉王が二体の巨人を従えた男、麻倉葉王が弟、麻倉樹王に声をかける。
樹王は、兄の言葉に答えると共、兄に気になっていた事を聞く。
「そのつもりだよ。なんせ麻倉には、僕達の血が流れてる。巫力、持ち霊共に揃った今、勝ちにいくつもりだよ。…樹王ももちろん麻倉だろ?」
「……いや、今回は仲間を集める事もあるから違う家にしようと思ってるんだ。仲間は、人でも多くいた方が良いからね。……いれば盾にもなるからね。」
「盾ね… 相変わらずだね。…さてそろそろ行こうか。」
「そうだね。そろそろ…」
二人が話終わる前に二人と三体の巨人の姿は、その場から消えていた。
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東の海
そこでは、とある客船が海賊船に襲われていた。
「げはははは。野郎共、金と女と食い物以外いらねぇ。やっちまえ!!」
海賊達は船長の言葉を聞き、略奪にさらに力を入れる。
同船のとある船室、そこには腹の大きな女がベットに横になり息を荒くしていた。
女の顔からは、脂汗が吹き出しベットを冷たく濡らしていた。
誰が見ても女は、妊婦であり今にも産まれそうな状況にある。
そんな船室のドアが勢いよく開け放たれる。
「へっへへ…こんなとこにも一人、いや二人か。へへへ…悪く思うなよ。こんなとこにいるこの船が悪いんだぜ。それにしてもこんな妊婦を殺れるなんてついてるぜ!こりゃ神様にでも感謝しなきゃな。はっはははは。」
ドアから剣を片手に下品な顔をした男が入って来る。
女は、男を見て絶望的な顔になる。
「はぁはぁ、お願いします。この子だけは…この子だけは、見逃して下さい。私は、どうなっても構いません。この子だけは、見逃して下さ、うっうう…」
女は、話しきる前に陣痛の波によりいきむ。
男は、そんな女を見逃す訳も無く、女目掛けて剣を振りかぶる。
しかし、その剣が女に届く事はなかった。
【女よ出産の儀、大義であった。男よ、この者は今世での母だ。貴様には引いてもらおう。】
男の剣は、宙に浮かぶ黒い小人のような者が止めていた。
黒い小人の後ろに似たような姿の白い小人に抱かれた赤ん坊がいた。
先程の声の主は、どうやらこの赤ん坊らしい。
男は、見たこともない小人や赤ん坊を見て腰を抜かす。
「な、なんだ?!お前ら何者だ!?来るな!来たら切るぞ。」
男は、その剣が小人に止められた事も忘れ、腰を抜かしたまま懸命に剣を赤ん坊に向ける。
【僕は、樹王。麻倉樹王。未来のシャーマンキングの右腕となる者だよ。】