堕ちろよ、人間(完結)   作:かりん2022

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この糞ったれな世界

 

「あんたら舐めてるの? 勇者が堕ちる所がみたいんであって、最初から高みに登りようもないクズを見たいんじゃないのよ! 親友助けられなかった時点で五条 悟とやらも失格よ、失格! 大のために小を切り捨てるんじゃなくて、小も救う! それが人間ってものでしょ!? そんな勇者様を堕としてこそ意味があんのよ!」

「五条先生強いじゃない。何が不満なのよ、我儘ね」

「どこの世界の人間ですか」

「五条先生が出来ないことって誰が出来んの?」

 

 私はグッと黙った。

 アニメの世界の人間はそーだったと言っても馬鹿にされるだけである。

 しかし、なんなのだ、伏黒は。

 伏黒の語る堕ち事例は単なるクズの所業としか思えない。

 そんなブラックな環境ゴミ箱にダンクシュートして捨ててしまえ。

 

 そうは言っても、私のときだってそれなりにブラックだったと思い至る。

 人間を守らされてる五条 悟。人間のために特攻させられた私。

 

 そこに、違いなんてないのかもしれない。

 

 私が欲しいのは、そんな糞ったれな世界を救う、あの日の私を救う勇者様で、それが堕ちるさまを見るのが私の望みで。

 

 一瞬、嫌な事に気づきかけて、ブンブンと首を振る。

 

「とにかく! あんたらがなんと言おうと、ハロウィンはやるから! 止めたいなら止めなさい、殺したいなら殺しなさい、でも私を殺して終わりだなんて思ったら大間違いよ!」

「それは予想つく」

「殺して終わりって思ってたらこんな悠長な接触方法、選びませんよ。あれだけ無茶やってて、五条先生が六眼だと何も見えない。魔眼だと怖くてみることも出来ない。だそうですから」

「ああ、術式だっけ? いい目してんの? 魔眼ねぇ。わかった。見返さないよう気をつけるわ」

「お願いします」

「見返すとどうなんの?」

「色々」

「ちょっとやめてよ。怖いじゃない」

「神宮寺はどんな能力?」

 

 私はんーと言葉を濁す。別に、隠したいわけではない。

 ただ、私は邪神であり女神なのだ、なんて中二病な言葉を言う勇気がなかっただけである。

 いや、演技はしたけどね?

 私は邪神なのだ―なんてガチで言うなんて、相当やばいよ?

 

「スライム生み出す力はあるよな」

「ゾンビを作る力もあるわね」

「それと電波ジャック!」

「潜在能力を引き出す力もあるな」

「呪力は見えないんだっけ?」

「あんた自身、相当つえーだろ?」

 

「……まあ、色々出来るには出来るわね」

 

 伏黒が、真剣な顔で言う。

 

「クトゥルフな方ですか」

「違います!」

 

 三人を追い出した後は、エゴサーチのお時間だ。

 勇者の選定方法についてのヒントを探すのもある。

 

 そこで、ゾンビーズらしき書き込みを見つけた。

 

『ゾンビになったことを理由に解雇された。家族もいないし、死ねないし、保険金降りないし、酷すぎる。ピコ様責任とって』

 

 これは責任を取らねばなるまい。

 私は、カチャカチャとキーボードを押す。

 

『給料ナシ、食費ナシ、衣服支給、寝場所だけ用意、魔法支給、休日は週一日、報酬:成仏チケット 以上の労働条件で良ければ雇ってあげる』

『酷すぎワロタ』

『ブラック オブ ブラック』

『しかし魔法支給である』

『ゾンビじゃなくても雇ってもらえますか?』

『生き物は無理だろww』

『ゾンビにしてもらえばいい。病弱だから、ワンチャン走り回れる体がほしい。この際、死体になってもいい』

 

 ふむ。

 

『よろしい。今夜、23時から24時の間、跪いて祈るのです。ピコ様に忠誠を誓うと』

 

 私はグラウンドへと向かった。

 

 何故か三人もついてきた。うちに帰ったんじゃなかったのか。

 

「何のよう?」

「監視ー!」

「ああ、そう。行き先はグラウンドよ」

「わかった。何すんの?」

「部下を募るのよ。と言っても2、3人でしょうけど」

 

 グラウンドに着くと、私は大きな魔法陣を描いた。

 そして、召喚を行った。

 

 23時から24時の間の一時間、跪いていた祈り捧げしものを指定して。

 

 

 00:05。

 グラウンドが埋まっていた。

 選抜方法何も考えてない。

 




こんな駄文に何故こんな凄いUAとPVが
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

あ、ありがとうございます!!
ご期待に添えなかったらすみません!
評価が凄くてあわわわわわ。

読んでくださりありがとうございます!
今回も短くてすみません。

感想ほしいけどないようがないようなので強請れない、くっ……!
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