堕ちろよ、人間(完結)   作:かりん2022

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前回、更新直後直近一時間のゲージが80突破して吹きました。


沢山の評価と感想、ありがとうございます!
何より拙作を何度も読み返していただき、ありがとうございます!

今回も短くてすみません。
よろしくおねがいします!


蠱毒を作ろう

 さて、いい加減正体がバレた私は異空間に引きこもっていた。

 そして、一週間ほど頭を悩ませていた。

 中々フェムト様のようには行かない。

 先日のハロウィンは小手調べというのは本当だ。

 

 実際の試練となったら、大のために小を切り捨てれば皆が助かる風を装いつつ、その小を助ければ犠牲0、切り捨てれば被害極大というのが好ましい。

 

 今、城で行われている蠱毒のようなデスゲーム(死なないのだが)などもってのほか。

 

 うむぅ。

 

 城でのサバイバル生配信に望み通り「イイネ」をプレゼントしながら、私は思い立った。

 

「せっかく雇ったのだもの。知恵を借りに行きましょうか」

『驚くような策をご用意してお待ちしております、ピコ様』

 

 動画の中から蠱毒の勝者がご挨拶。どうやってか、こっちの様子も見てるわね。

 羂索様は中々頭がよろしいようだ。カルマ値もどん底で、実践してきたことも伺える。

 っていうか城の中で実践してたし。

 パスを伝って私に干渉できないか試みてるし。

 パスを辿ってこられれば、私だって相手を「視る」。うさぎが狼に睨まれるぐらいのプレッシャーを24時間味わう事になるはずなのだが、物ともしない。

 

 一年、かな。

 

 それ以上は、羂索に乗っ取られる可能性もある。用心に用心を重ねるに越したことはない。私だって邪神を殺せた。人間が私をどうにか出来ないわけがない。

 

「ちょ――――――っと待った!!」

 

 そこで、五条と夏油の親友コンビが転移してきた。

 

「その試練とやら、コンペを開かせて欲しい!!」

『これはこれは、異な事を。試練を受ける勇者が試練を提案する? 何を言っているのかわからないね』

「僕は勇者失格なんだろ。せめて被害が少しでも少ないように誘導したい」

『それで面白い物が出来るとでも? 嘲笑ってしまうね。大人しくピコ様に遊ばれたまえ』

「ふむぅ。そうね! どうせ呪術は見えないんだもの。呪術師は除外しましょう! それならいいでしょ?」

「『!!』」

『しかしピコ様。貴方の力なら、呪力を見えるようにするのも容易いのでは?』

「視界を借りることは出来るけど……。皆が見えない娯楽なんてつまらないわ。それじゃあ、三日後に案を聞かせて頂戴。企画書はA4一枚に纏めてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから三日後。

 私は、異空間に作り上げた執務室で、紙を捨て、丸め、燃やしていた。

 

「なんなの!? 呪術師なんなの!? 邪悪すぎるわ!! 被害を小さくするんじゃなかったの!?」

 

 私は堕ちるのを見たいのだ。糞が糞をしても胸糞悪いだけである。

 ダンッダンと炭になったそれを踏みにじる。

 そして、私は一枚のそれを取り上げた。

 

「っ!! これか……! これなぁ」

 

 夢の世界に二国を作り、戦争をしようというものである。

 物質化させないならば、さほど力も使わない。

 正直、一番心が惹かれた。でも、どこにも堕ちる要素がない。

 面白いだけじゃない。

 

 むぅぅ、と考える。

 

 そうだ。

 いくつかの陣営に分けて創造をさせ、戦争をさせ、最後に勝った陣営だけ自我と命を与え、現世への道を作るというのはどうだろう。

 そうだ、100の実体化の宝玉を、適当な所でばらまこう。

 それを取り合って戦争してもらう。宝玉を食べれば、あるいは宝玉を食べたものを殺せば、権利が得られる。

 

 現世へ通れる道はハロウィンのみ。しかも、実体化の宝玉を得たものだけ。

 こころを得るのは、現世に降りてから。創造者にも、どう転ぶかはわからない。

 

 新たな生命を殺すか迎え入れるか? なかなか面白そうだ。

 

 夢の中で遊ぶくらいは呪術師やゾンビーズにも許可してもいい。

 

 このルールなら、私の目的を知ってなお、防ぐことも難しい。

 

 凶暴でなくては勝ち残れない。だが、凶暴にしすぎたら現世に来た時、被害が甚大になる。

 

 お正月までにキャラを数体作らせて、何もない平原に放り込もう。

 各々持たされたポイントから、如何に生産系と戦闘系の割り振りをするかが鍵だ。

 8月までは好きに遊ばせてやろう。9月から死亡有りにしよう。

 10月に宝玉をばらまいて、31日に現世への道を開き、現世に触れたものから自我に目覚めていく。

 

 うん、こんな感じかな。

 そうして、12月24日。

 待ちきれなかった私は、朝に日本全土の電波をジャックした。

 

『はーい♡ おっはよー! 堕落乙女ピコちゃんです! 今日は、皆にゲームの招待をしちゃうよ! ゲームの参加方法は簡単! 日本で今夜24時までに枕の下に五芒星を書いて寝るだけ! ゲームの内容は……』

 

 海外からの観光客が激増した。

 

 

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