出オチ丸奇烈伝   作:チャクラコントロールに全振りでござる

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三度目の雨隠れ~霧の謎

雨隠れは一年中雨が降るジメジメした土地でござる故、発達した産業も独特な色をしているでござる。

 

例えば、この雨量と湿度ではまともな作物は育たないでござる故、本来は他国から食料を輸入しなければならないのでござるが……。

 

この国は鎖国しているでござる故、食料自給率は驚異の百%でござる、まあ普通に足りないから餓死させてるだけでござるが。

 

鎖国により自己完結した独自の産業体系は見ていてとても楽しいでござるな。

 

産業といえば、雨量を活かしたキノコ栽培や水生植物栽培、淡水漁業が特異的に発達しているでござる。

 

他の見所は波力発電や雨力発電でござろうか、波力はともかく、雨力発電は聞いた事すらなかったでござる故、異文化圏に来たという実感がもりもり湧いてくるでござるよ。

 

異文化見学は何時やっても楽しいでござるな。

 

さて、雨隠れの件は大体一ヵ月ぐらいで方が付いたでござる。

 

簡単に纏めると、まずシスイ殿とイタチ隊長、そして拙者のスリーマンセルで小隊を組み、小南殿に変装して雨隠れをこっそりと乗っ取ったでござる。

 

次に雨隠れの忍者を使って五大国に使者を走らせ人道的な支援を要求、それに最速で木の葉が呼応し人員と物資、寄付金での支援を約束。

 

それに対し雨は、貧困の大本は大戦にあり、原因である五大国の忍者の立ち入りは信用出来ないと断り、寄付金ではなく国債を発行するから買って欲しいと提案。

 

木の葉はその要求を丸呑みし、更に他の五大国や小国に対し、己の良心と忍道に従った責任のある行動を呼びかけたでござる。

 

これにまず砂が木の葉に忖度し、そして何故か霧隠れの里が支援に賛成して木の葉に支援物資と金銭の代理納入を依頼。

 

少し遅れて岩が続き、最後に雲が霧と同様に木の葉へ代理納入を依頼したでござる。

 

雲は嫌々渋々って感じでござったな、流石でござる。

 

ま、ともあれ五大国が雨隠れに支援を行ったという事実が完成したのでござる。

 

最後の仕上げに雨隠れの貧困は指導者である私、長門にも原因があるとして引退を宣言し、長門殿の篤い信仰者の中から後継者を選んで教育と引継ぎを適当に済ませて終わりでござる。

 

彼であれば長門殿(木の葉)の置き命令を忠実に守った政治を貫いてくれるでござろう。

 

その間に長門殿(木の葉)の神パワーを使って公文書をちょめちょめして架空の会社や団体を幾つか作成し、適当な国有地の売買記録や納税記録等をコッショリした後、木の葉が保持したり大蛇丸殿に売却したりもしたでござるな。

 

ここまでバレずに上手く行ったのは長門殿や小南殿の露出が極端に少なかったのが原因でござろうな、後は雨忍自体のレベルが低い事でござろうか。

 

これが木の葉であれば白眼や写輪眼、チャクラ感知や嗅覚感知等ですぐに偽物であるとバレる筈でござるからな。

 

まあ雨にもそこそこ優秀な忍者はいたでござるが、一人や二人であれば消せば良いだけでござる故、無意味でござるよ。

 

拙者のお仕事がちょっと増えるぐらいでござるな。

 

さて、木の葉上層部はやった!やった!と喜んでいたのでござるが、それはそれとして霧隠れの里の動きがめっちゃ不自然じゃない? との話が出たのでござる。

 

霧といえば戦争と侵略以外の外交を知らない、こんにちは死ねが伝統の里でござる故、率先して人道支援に勤しむなんて本来はあり得ない筈なのでござる。

 

上層部は、砂雲岩霧の順番で支援に同意すると考えていたのでござる、霧に対しては四里から圧力を掛けてようやく動くかなー? やっぱ動かないかなー? 動いたら嬉しいなー? 程度の期待度だったのでござるな。

 

それが率先して動いたのだから驚きは一入でござる。

 

ちなみに岩と雲の順番が逆になったのは土影殿の影響でござろう、両天秤のオオノキ殿は政治家としても極めて優秀だと木の葉にまで届いているぐらいでござる故。

 

木の葉、砂、霧が支援に賛同した時点で時勢と自里の利益を素早く読み取り、支援に賛同したのでござろう。

 

何度も繰り返すでござるが、だからこそ霧の動きが途轍もなく不気味なのでござる、水影が誰なのかさえ知らないでござるが、老獪のオオノキ殿よりも時勢を見極める目が優れているとはどうしても思えないのでござる。

 

もしかしてマダラ殿の洗脳の影響でござろうか?

 

まあ原因は一旦置いておくとして、とにかく霧が外交に応じてくれるならば乗っからない手はないでござる。

 

水の国の産業は全く分からないでござるが、水は島国でござる故、造船は確実にやっている筈でござる……たぶん。

 

そして造船といえば木材でござるな。

 

火の国は森の国でもあるでござる故、良質な木材が取り放題でござるし、木材なら確実に買って貰える筈でござろう……たぶん。

 

造船して貰うのも良いでござるな、水の国なら世界最高水準の造船技術を持っている筈でござる……たぶん。

 

たぶんだらけでござるが、霧隠れと水の国の事は何も知らないでござる故、これは致し方のない事なのでござる。

 

首尾よく友好が深まれば雷や風、田辺りに霧を紹介したり、交易の仲介もしたいでござる。

 

更に水の国は火の国の背後に位置する国でござる故、同盟を組めるならば軍事的にもありがたいでござる。

 

まあそうなると世界から孤立した土の国がどう出るかが怪しいところでござるが……。

 

と思っていたら土の国の岩隠れの里から使者が来たみたいでござる。

 

話を聞く限り、三里同盟の影達と土影が対話を望んでいるから検討して欲しいとの事でござった、つまり四影会談でござるな。

 

この辺りは流石オオノキ殿と言うしかないござるな……岩隠れが孤立する流れであると読み取って三里同盟分解政策から融和政策へと素早く切り替えたのでござろう。

 

戦争を望む雷影辺りは臍を噛みそうな流れでござるが、嫌戦派である木の葉としては大歓迎でござるな、ちなみに弱小の砂に発言権はないでござる。

 

砂は毎年恒例の軍縮により、大国に通用する戦術が一尾ぶっぱぐらいしか残っていないでござるからな。

 

風影殿は軍拡を心から望んでいるのでござろうが、三里同盟に参加している時点で逆立ちしても無理でござろう。

 

ちなみに、もしも砂が裏切れば半日も経たずに拙者の手によって風影殿の首を落とし、火影殿が呼びかけて再び三里同盟に参加させる予定でござる。

 

まあ時勢は五大同盟に向かっているっぽいでござるし、そんな事は起きないでござろう。

 

さて、話がだいぶ逸れたでござるが、土影から始まり、火影様が呼びかけるならば他の影殿達も問題なく集まるでござろう。

 

問題は場所でござるな、地理的には雨が一番いいのでござるが、雨は五大国の忍者立ち入り禁止でござる。

 

まあ影クラスの会談であれば許可が下りるかもしれないでござるが、雨はまだまだ未開発地域でござる故、影クラスを招くには文化レベルが低過ぎるでござる。

 

それに大国への憎しみがまだまだ残っている国でござるし、テロられる可能性も高いでござろう。

 

雨に近い火の国でやっても良いのでござるが、出来るなら中立国で開催するのが無難でござろう。

 

そんな訳で湯の国に声を掛けたら簡単にOKを貰えたでござる、ありがたいでござるなあ。

 

湯の国とは、火の国と雷の国の間に位置する小国の事でござる。

 

地理的には火-湯-水の飛地-雷、って感じでござる。

 

豊富な観光資源を生かした観光大国でござる故、文化レベルもかなり高い国なのでござる、そして何より治安が良い。

 

まあ木の葉寄りな国でござるし、肝心の中立性は怪しいところでござるが……。

 

完全な中立国というのは難しいでござるなぁ。

 

さて、護衛は二名まで許されているでござる故、火影様はシスイ殿とイタチ隊長を連れて行くみたいでござる。

 

うちはと仲が良いアピールでござろうか?

 

火影様はうちはとの融和政策に全力を傾けているでござるからなぁ……。

 

まだほんのりとでござるが、次期火影もうちは一族から選びたいと考えているみたいでござる。

 

シスイ殿を雨隠れに向かわせたのは統治の練習台にピッタリだったというのもあるのでござろう。

 

仮にシスイ殿が火影に就任すれば現時点で上層部であるフガク殿と合わせて、木の葉の上層部の半分がうちは一族で染まるでござる。

 

そうなればうちは一族が謀反を起こす可能性はゼロになるでござろう、むしろ謀反を起こされる側でござるな。




長門:雨隠れの支配者、神として崇拝されている。里民と交流はない。

小南:長門の側近、天使として崇拝されている。里民と殆ど交流がない。
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