出オチ丸奇烈伝   作:チャクラコントロールに全振りでござる

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ダンゾウ粛清~三里同盟

常在戦場は忍者の理想でござるが、忍者も息抜きぐらいはするでござる、具体的にいうと飲み会でござるな。

 

今日はカカシ隊長とシスイ殿とイタチ殿とで一緒に飲み会でござる。

 

未成年も参加しているでござる故、節度を持って楽しむでござるよ……未成年の飲酒やアルハラは厳禁でござる。

 

「いやぁ、一時はどうなる事かと思ったけど、なんとか丸く収まってよかったよ」

 

「襲われた俺が言うのも何だが、ダンゾウが暴走した御陰だな」

 

「あの日以来、一気に事が動いたでござるな、正直目が回りそうな勢いでござるよ」

 

ダンゾウ殿が企画したシスイ殿暗殺計画は火影様の怒りを買ったでござる。

 

本気で怒った火影様は穏便に済ませようとする他の上層部達を一睨みで黙らせ、根の調査と解体を決行したのでござる。

 

根の調査によって色々と民衆には見せられない実験や所業が見つかって、火影様の怒りの炎に油が注ぎ込まれたのは言うまでもないことでござるな。

 

まぁ非道な実験や所業より、うちはをこっそり扇動して、粛清されたうちは一族から出る大量の写輪眼をおいしく戴く、漁夫の利計画が露見した事が大きいようでござるが。

 

当然、ダンゾウ殿は指名手配されたのでござるが、お優しい火影様はそれでも命までは取らなかったでござる。

 

しかし、失脚したダンゾウ殿を危険視した他の上層部……うたたねコハル殿と水戸門ホムラ殿の命により、ダンゾウ殿は抹殺されたのでござる。

 

ちなみに暗殺を担当したのは拙者でござるよ。

 

当初はシスイ殿にやらせるつもりだったようでござるが、シスイ殿本人からうちはの者が手を掛けるのはあまりよろしくないと進言したみたいでござるな。

 

そして、シスイ殿の指名で拙者にお鉢が回ってきたのでござる。

 

ダンゾウ殿の暗殺は……まあ、いつも通り感知探索からの不意打ち首落としでござったな、特に問題は無かったでござる。

 

そしてフガク殿に根の新編成と統率を命じたのでござる、つまり亡きダンゾウ殿のポジションにうちはフガク殿が就任した形でござるな、フガク殿は大出世でござる。

 

これには流石に他の上層部も難色を示したのでござるが、マジギレモードの火影様に無理矢理押し切られていたでござるな。

 

離れたところで聞いていただけの拙者もおしっこちびりそうな怖さだったでござるよ、流石は最強の忍者と噂される火影様でござるな。

 

「激動の数日だったな、上層部クラスの粛清は流石に事後処理も莫大だった……だが、一族と里との間でギリギリの綱渡りやるのに比べればどうって事ないけどな! ホント良く死ななかったな俺達!」

 

「これからは里とうちは一族が手を取り合えると素敵でござるな」

 

「ああ……だが父さん……フガクは大きな発言権と武力を持った穏健的急進派だ、上層部にフガクが就任した事は他里を大きく刺激するだろう」

 

「そっちも頭が痛いな……出オチ丸、他里の侵入者は増えているか?」

 

「そうでござるなぁ……侵入者はいないでござるが、里の結界ギリギリをうろうろしている忍者なら何人かいるでござるな」

 

今は岩と雲と雨が来ているみたいでごさるな、遠路遥々御苦労でござる。

 

結界に一歩でも入った瞬間に手足を切り落としてやるでござる故、早く入ってくるが良いでござるよ。

 

「ま、間者は暗部やうちは一族がどうにかするとして、問題は他里の上層部だな……特に雲隠れ」

 

雲と岩は国土が近い上に、総武力も似通っているでござるから、しばしば木の葉と敵対していて小競り合いや戦争が絶えぬのでござる。

 

フガク殿を含む木の葉上層部は、今のところ他里と争うつもりはなさそうでござるが、他里の考えはわからんでござるからなぁ……。

 

「雲隠れと木の葉はかなり仲が悪いでござるからなぁ……」

 

「日向事件もまだ大衆の記憶に新しいしな……」

 

「うちはと火影の結束が強まった今の木の葉は正直強すぎると言っても良い、恐らくは岩と雲が結託して……」

 

うちは騒動が収まってほっとしたのも束の間、話がドンドン悪い方向に転がって行くでござる。

 

内乱が終われば、次は他里。何時の世も戦争でござるなぁ……。

 

◇ ◆ ◇

 

今日も平和でござるなぁ……他里の間者は全然侵入してこなくなったでござるし、うちは一族が張り切っているでござるから治安も抜群に良いでござる。

 

さて、あれから更に何週間が経ってようやく里は落ち着きを取り戻したのでござる。

 

イタチ殿とシスイ殿は、てっきりフガク殿の直轄暗部になるのかと思っていたのでござるが、なんと火影様の直轄になったでござる。

 

つまり、二人は相変わらず二重スパイ生活でござるな。

 

まあうちは一族と里との間を取り持てる忍者は少ないでござるからなぁ……。

 

ちなみに拙者の所属は相変わらずカカシ班でござる。

 

ところで、問題視していた他里との外交でござるが、木の葉隠れの里はまさかの雲隠れの里に強固な同盟を持ち掛ける方針みたいでござる。

 

まあ雲隠れは五大国の中でもトップクラスの武力と財力を持っているでござる故、同盟を組めればとても心強いでござるな。

 

ところで、雲隠れを抱える雷の国は文明が進んでいる、とても強大な国なのでござるが、山々が連なる土地という事もあり、食料に乏しい国でもあるのでござる。

 

一方、木の葉隠れを有する火の国は平坦で広大な国土を持ち、毎年莫大な量の穀物や農作物を産出している国なのでござる。

 

これは雲が木の葉を侵略する理由の一つでござろうな。

 

そこで、火の国で取れた大量の農作物を雷の国に輸出するのでござる。

 

雷の国はとてもお金持ちでござる故、火の国は儲かるでござるし、雷の国も頭を痛めていた食糧難を一発解決出来るのでござる。

 

まあそれだけだと雷の国が貿易赤字でござるし、火の国は雷の国の優れた機械や道具、良質な鉱石等を輸入するみたいでござるな。

 

御陰で、手裏剣や刀などの忍具や薬剤等も良いモノが入って来ているでござる。

 

里と国は建前上は同等でござるが、やっぱり財布を握っている国の方が実質的な立場は上でござるからなぁ……。

 

国同士の利害が合致すれば、里同士も自然と仲良くなるというわけでござるな。

 

ちなみにこの方策は全部フガク殿が考えた策でござる、クーデターを成功させた後に始動させる予定だったのでござろうな。

 

外交問題は一先ずこれで落ち着きそうでござるな、木の葉・雲・砂の三里同盟には流石の岩隠れも簡単には手を出せないでござろうからなぁ……。

 

霧隠れは内乱でそれどころではなさそうでござるし、しばらく忍界は平和でござろうな。

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