最強麻雀プロ、咲-Saki-の世界に来たので無名校を日本一にしてみた。   作:ユッキ〜ゆきゆき

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通算UA1000件突破そしてお気に入り登録40件ありがとうございます。これからも楽しい話を作れるように頑張りまふ!
※変換ツール初心者なんでたびたび編集しに来ると思います


親友

「綾子、ここが?」

 

「そう、ここが萌間高校麻雀部の部室になるわ」

 

 

うぉ、すごい。ぼっろぼろの木の板に"麻雀部"って書かれてる!!初めて生で見た!!やっぱ歴史を感じるなぁ(?)

 

 

「この後私仕事があるから、まぁ、その、なんだ……頑張れ!」

 

「うん?ちょっと待って今なんて言った?」

 

 

綾子のやつ私が言い終わる前にどっか行きやがったちくしょうめ。でもまぁ、ようやくスタート地点に立てたわけだからさすがに気分が高揚しますよこれわぁ。まぁ、さっきのはただの戯言だということで早速お邪魔しまーす。

 

・・・

 

フゥ、深呼吸……よし、もうツッコんでもいいよね?いいよね?じゃあ、ツッコミます。

先生方との挨拶も終わって念願の麻雀部にレッツラゴーって思ってたけど、本当にここの麻雀部活動やってのこれ?部室埃まみれだしデジタル打ち用の参考書は散らばってるし雀卓に至っては壊れてるじゃん。活動してるとは到底思えないんだけど………。一応1雀士として言わせていただくと整理整頓清掃、壊れたものは修理するか廃棄する!これね。麻雀界の常識だからみんな覚えて帰ってください。知らんけど。まあ、私が直しておいてあげますよ。え?お前そんなことできるようには見えないって?チッチッチッ。皆さん、前世と併せて何回修理したと思ってるんですか笑 2回も修理したんですよ2回も。しかも完璧に笑笑 驚いてるかもしれませんがこれでも私一応修理できるんですよ笑 じっくりその目に焼き付けて帰ってください

 

 

終わった……どうやんのこれ、カラフルな線が沢山あるだけでなんも分からないし、しまいにはどこが壊れてるのかも分からない。誰か助けてください。え?なんで修理できてないんだよ!って?正直に言います超見栄はりました。1回動画みたから感覚でいけるいける大丈夫大丈夫って思ってたけど現実と同じ上手くいきませんでした。くそぉ上手くいくと思ってたのに……こうなったらやけくそだすこやんに連絡をしよう!すこやん"何か困った時はいつでも相談してね?"って言ったからすこやんならきっときっーと解決してくれはずだ!すこやんああ見えて私よりできること多いからなぁ器用だし…。ということで早速電話しましょう。メッセージだと時間かかるしね!えぇとすこやん……すこやん

……あ!あった!

 

prrrrrr

 

 

「あ、もしもしすこやん久しぶり!元気した?」

 

『元気してた?じゃないよもう。最近連絡来なかったから心配してたんだから』

 

「ごめんごめん。許して?で、早速本題なんだけどさ!彼氏出来た?」

 

『そんなくだらないこと聞くためだけに連絡したの!?しかも私後10分したら対局室に行かないとなんだけど!!』

 

「いいじゃんいいじゃん。久しぶりに私の親友であるすこやんとこうやってお話するんだからちょっとぐらい付き合ってくれてもいいじゃん」

 

『良くないよ!!』

 

「これだからアラフォーは……」

 

『アラサーだよ!!てかまだ24歳だし、あなたと同じ年齢なんですけど!?』

 

「ハッハッハ、やっぱりすこやんは面白いし可愛いなぁ。うんうん、電話入れて正解だったよ!」

 

『私はもうこの一瞬で疲れたよぉ』

 

「これから対局なのに疲れてどうすんのさ。まっ、私が疲れさせたんだけどね」

 

『全くだよ……』

 

「プロは忙しいそうだねぇ。私は辞めたから何も無いしほぼ自由の身だよ〜」

 

『美波ちゃんは…プロに戻る気は無いの?』

 

「すこやん…」

 

『みんな待ってるんだよ。同じチームの咏ちゃんに、エミネンシア神戸の理沙(りさ)ちゃん、それにはやりちゃんとか靖子(やすこ)ちゃんとか一美(かずみ)ちゃん。色々な人が美波ちゃんのプロへの復帰を望んでいるんだよ。もちろん私だって……だからさ、もう一度私たちと麻雀しようよ』

 

「すこやん……私もう決めたから。この決意はもう誰にも止められないよ。私もかずみんと同じ夢を持ってるから。あと、今戻ったらみんなになんて言われるか分からないからね」

 

『美波ちゃん………うん、やっぱ美波ちゃんらしいね。美波ちゃんのそういう所大好きだよ』

 

「え?告白ですかぁ?すこやん〜」ニヤニヤ

 

『そ、そ、そういう意味じゃないから!』

 

「アレアレ〜?結構焦ってますけど大丈夫ですかすこやん〜」ニヤニヤ

 

「〜〜〜っ////美波ちゃんのバカ!」

 

 

切られてしまった。ちくせう。やっぱすこやんは面白いなぁ。いちいち動揺するところがたまらなく好きなんだよなぁ。ふぅ、ひっさびさにすこやんと話せて私も満足満足さて、これから何しようかなぁっと………あ、やべ。完全に雀卓のこと忘れてた。

 

 

※この後近くにあった業者さんに完璧に直してもらいました。めちゃくちゃ怒られました。

 

 

 

さぁて、あと入学式までの5日間、時間を余裕で余してしまった。部室もあらかた綺麗に片付いたし、今後必要になる教材も買っておいた。もちろんインターネット関係を整えるために校長の許可の下工事も行っている。もちろん自費でやりました。これでもう私がやれるだけやった気がする。

 

まぁ、かなり疲れたし休憩がてら久しぶりに近くにあったフリーで打つとしますかね。最近ここ1、2週間はもっぱら取材やら引っ越しやら準備やらでまともに牌すら触ってない。正直かなりマズイ。3、4日だったら何とかなるんだけど2週間は本当にやばい。みんなも経験あるでしょ?アクションゲームとかシューティングゲームとかだったらよくわかると思うんだけど、何日かやってないだけでかなりプレイが雑になるでしょ?それと同じでまともに牌に触ってないとケアレスミスが多く発生するし、感も鈍くなる。運7割実力3割と言われる麻雀だが、だからといって3割の方を蔑ろにしていい理由にはならない。実力が伴わなければ運も実力もついてこないし、結果最悪"スランプ"に陥る可能性だったある。だからこうしてフリーで打ってるが…………

 

 

「ツモ、タンのみ1000点」

 

{三四五六七八⑥⑦⑦⑦ ツモ⑧ } {横456}

 

「かぁ、やっぱりプロ相手だときついなぁ」

 

「1回しかあげれなかった……」

 

「……」チーン

 

1位 59400(美波)

2位 18900(客A)

3位 16300(客C)

4位 5400(客B)

 

 

結果私の一人勝ち。う〜ん………。やっぱ素人だからかなぁ、不完全燃焼だ。相手のしたいことが全て手に取るようにわかっちゃう(・・・・・・)からズルしてる感じで申し訳ない。やっぱり時間もあるし今からでも遅くないから妹の家に行って私の調節付き合ってもらうかぁ。一応プロ(・・)だし。

 

 

「あの〜、望月美波さん…ですよね?」

 

「うゆ?確かに私は望月美波だけど…君は?見る限りかなり歳低そうだね」

 

「あたし、桜羽 七海(さくらは ななみ)って言います。15歳です。」

 

「七海ちゃんだね。よろしくー。で、早速で悪いんだけど要件の方聞かせてくれないかな?」

 

「はい、私と一局勝負してくれませんか?」

 

「ほほぉ…」

 

 

こりゃおったまげた。私に挑んできたのはそんなに驚かなかったけど、この子髪色から肌、服装。何から何までほぼ白一色で埋め尽くされてるんだもん、そりゃ驚くでしょ。まぁ目だけは綺麗な藍色をしている。うわぁ、まつげ長!!普通に人形とかで売ってそうな見た目してるよ〜裏山C〜〜。

 

私達の会話が聞かれてたのか周りにはギャラリーが出来てる。これじゃあ断りにくいてかまぁ特段断る理由はないんだけどさ。私も暇してたし。しかもこの子面白いわね。稀に見る私たちと同じ特別な領域(・・・・・)にいる子だねぇ。この子周りとの実力が離れすぎていてつまらないと感じている目をしている。言っておくがここにいる人達は決して弱い訳では無い。どちらかと言うとまぁまぁ強い部類に入るほうだ。それを倒してここにいるということはこの子………フフ、これは少し楽しくなりそうね

 

 

「全然いいわよ。喜んで相手をしましょう。」

 

「ありがとうございます。」

 

「でも、条件があるわ」

 

「条件……でしょうか」

 

「そう。私が勝った場合あなたを萌間高校麻雀部に入ってもらうわ!」

 

「はい、喜んで」

 

 

………えっ?ちょ、、えっ?……軽すぎじゃない?なんか……もっとこう……慌てるようなシーンでしょ?え?なんでこの子は微動だにせず笑顔で"はい、喜んで"って言えるのすごいな〜私が逆に慌ててるわ裏山C〜〜。私もこんな子になりたかったよ〜お母さん〜〜。

 

 

「そうじゃあ不公平なので私からも条件を加えます。」

 

「い、いいわよ」

 

「じゃあ、私が勝った時は………」

 

「か、勝った場合は?」

 

 

 

………

 

 

 

「私とデートしてくれませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 


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