新世紀エヴァンゲリオン-And become Joseph-   作:さえもん9184

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前回の初号機や今回のリュウジの戦闘は、某ステルスアクションゲームに登場する人物が使用する近接戦闘術をイメージしてください。

リュウジの戦闘能力は、五作目の毒蛇ぐらいを想定しています。
髑髏たちにカウンターするのが、とにかくかっこいい。

すいませんプレイしていない方はわからないと思います。


序-過去-

第3新東京市出発前夜

 

「……お久しぶりです」

 

「ああ……貴方か、その節は助かりました」

 

「貴方にお礼を言っていただける日が来るとは、夢にも思いませんでした。教官」

 

「もう私は、貴方の教官でもなんでもない」

 

「いえ、まだ貴方から学びたいことが……」

 

「それは貴方自身で学ぶこと。私が教えられることは全て教えた」

 

「……すいません。話が脱線しましたね。情報は未だ」

 

「ええ、貴方のお陰だ。感謝してます。今日まで半ば、隠居の身でいられた」

 

「恐れ入ります」

 

「でも、大丈夫ですか?こう言ってはなんだが、貴方の立場が危うくなる可能性がある」

 

「別に構いません。私も逃げ道は用意していますから」

 

「だとしても……」

 

「いいんです。貴方に頼られて、悪く無い気分ですから」

 

「……ならばことのついでに、人探しを頼みたい」

 

「……この女性を?」

 

「ああ、所在がわかればでいい。連絡を取りたいわけでも、連れてきて欲しいわけでも無い」

 

「……手がかりは?」

 

「最後にユーロにいたことは確認した。その後も恐らく、ユーロにいる可能性は高いが、確証はない」

 

「解りました。ユーロには伝手があります」

 

「任せる。よろしく頼む」

 

「……ちなみに、この女性の名は?」

 

「………………真希波…マリ」

 

 

使徒戦より、約三十六時間後。

拘束室。

 

(リュウジさん!)

 

(先生!!)

 

(リュウジ)

 

(よかった……リュウジ……)

 

(大丈夫だよ……おじちゃん)

 

(おじちゃんは、僕らが守るから……)

 

(……よか…た。リュウジ……で)

 

何もしないでいると、トラウマがフラッシュバックしてくる。眠っている訳でも、目を瞑っている訳でも無いのに、恨みも罵倒もなく、彼が犯した罪は、常に笑顔と優しい微笑みで襲ってきた。

 

(ああそうさ、どんどん襲ってこい。学習していない俺を、このまま襲い続けろ。その上で俺は生き続ける)

 

死んで楽になるようなことは絶対にしない。結局同じ道を辿っている自分に対し、リュウジは、その罪と罰を受け続ける。

 

(ここで死ねば、俺に向けられたあの笑顔が無駄になる!)

 

その時、拘束室のドアが開いた。

 

「碇リュウジ。でろ」

 

その言葉が終わった途端、リュウジはスッと立ち上がり、拘束室を出た。

三人の諜報部員が、リュウジの前以外を囲む。

 

「これから碇司令のオフィスまで、お連れします」

 

(ということは、ゲンドウが俺に会うということか?)

 

考えをめぐらしながら、リュウジは連行されていった。

 

「シンジは、今どうしてるんですか?」

 

「お答えできません」

 

だろうな、とリュウジは思っていた。

彼らはリュウジに対して、何もいうことは無い。此方の質問は一切受け付けないのだ。

そうこうしているうちに、エレベーターへと乗り込む。

 

「……それで、これはゲンドウの命令か?」

 

「……お答えできません」

 

「気の毒にな、たった三人で」

 

その瞬間、背後の男が何か振り下ろそうとする。

 

(スタンロッドか……)

 

リュウジは素早く反応し、振り下ろされるより早く、背後へ肘打ちを鳩尾に見舞う。

直後左の男は同じくスタンロッドを、右の男はテイザー銃を構えていた。

 

(殺す気はないらしい)

 

拘束された両手で、右の男のテイザー銃を奪いつつも壁に叩きつけ、すぐさま左の男が振り下ろすスタンロッドを避けつつ、器用に手首をひねり上げ、

 

「グアアアッ!!!」

 

敵の首筋にスタンロッドを当て気絶させる。

そして、背後にいた男に奪っていたテイザー銃を当てて、

 

「あががががっ!!!」

 

同じく気絶させる。

先程壁に叩きつけた男が起き上がろうとしたので、

 

「ぐふっ!」

 

溝に強烈な蹴りを見舞って気絶させた。

そしてエレベーターが、目的の部屋がある階に止まる音がした。

 

(気配はあるが、敵意はないな)

 

そのまま、リュウジは扉の前で待機した。

扉が開くと、そこには白髪の初老の男性がいた。

 

「すまないな。試すような真似をして」

 

「これで試した気でいるんですか?」

 

「ははは……、君にとっては造作もないかこの程度」

 

「……で?貴方は?昨日司令室にいらっしゃいましたね?兄の横に」

 

「ああ、私は冬月コウゾウ。ここの副司令をやっている」

 

「冬月?……ああ、貴方が兄と義姉の恩師ですか」

 

その言葉に、冬月の眉がわずかに動いた。

 

「……ユイ君のことも知っているのかね?」

 

「ええ、最後に会った時、貴方の名前も出ましたよ」

 

「そうか、逆に碇の奴は、君の話は終ぞ出すことはなかった」

 

「あいつの中で、私の存在は無いも同然です」

 

「……まぁいい、こっちだ」

 

そう言って冬月はリュウジを連れて歩き出す。

 

「ああっと、忘れるところだった」

 

そう言って冬月は懐から鍵を取り出し、リュウジを拘束していた手錠を外していった。

 

「尤も、君には何の拘束にもなっていないだろうがな」

 

「……いえ、ありがとうございます」

 

そういうと、冬月の目が丸くなる。

 

「……何か?」

 

「いや、碇と違って、君は良い男のようだからな。こんな失礼な態度を取っておいて、お礼を言われるとは思わなかった」

 

そう言われて、リュウジは笑いそうになるが、なんとか堪えた。

 

「兄は嫌な男でしたか」

 

「ああ、あんな男と、ユイ君が一緒になったのは、本当に驚いた」

 

「兄を可愛いという変人でしたからね」

 

その言葉に、今度は盛大に冬月が笑った。

 

「君とはいつか酒でも飲んで、存分に碇の愚痴を言い合いたいものだ」

 

「その時は、ぜひ良い店を教えてください」

 

「勿論だ。さ、ここだ。入りたまえ」

 

だだっ広い部屋に通され、リュウジは冬月の後に続いた。

 

「君の経歴だが、諜報部のお陰で色々とわかってきた」

 

「別に隠した覚えはありません。好きにお調べください」

 

リュウジは、冬月に着いて行き、それぞれ大きな机に用意された椅子に、腰をかけた。

 

「だがこんなものを読んだだけでは、人となりを理解することなどできん。そこで、これだ……」

 

そう言って冬月は将棋盤を机に置いた。

 

「ルールは分かるかね?」

 

「ええ。嫌いでは無いですし」

 

「結構。碇が来るまで時間がある、是非とも付き合ってくれ」

 

「……解りました」

 

そう言って二人は、駒を並べ始めた。

 

「……まぁこう言っておいてなんだが、君の経歴を見ての感想は、異常としか言えんな」

 

「……そうでしょうね。隠す気はありませんが、誇れるものでも無いですから」

 

「何をいう。君はセカンドインパクト後の世界に、秩序とバランスをもたらした英雄だよ」

 

そう言われたリュウジは、ギロリと冬月を睨み、

 

「……私がもたらしたのは、戦争と死ですよ」

 

同時刻、葛城ミサトのオフィス。

彼女は諜報部から上がってきた、碇リュウジの経歴が判明している限りで、記載されている書類に目を通していた。

 

「で、何かわかったの?貴方から鮮やかに銃を奪った男について」

 

丁度所用があって訪れていたリツコがミサトに問う。リツコも、ミサトが戦闘に優れた人物である事は承知している。

そのミサトを上回る実力を持ち、尚且つ今まで誰もしたことがない、エヴァと使徒の戦いにおいて、優位になるよう指示、と言うよりパイロットが自発的に動けるよう誘導して見せた司令官の弟。

ある程度、経歴に見当はつくが、気にならないと言えば嘘になる。

 

「まぁあれだけのことして見せて、本当にただの一般人なんてことは無いわよね?」

 

ミサトは無言で、見ていた書類をリツコに渡そうとするが、

 

「……持ってるものを一旦置いて、コーヒーも飲み込んだ方がいいわ」

 

一度引っ込めた。

 

「……ある程度見当をつけてるんでしょうけど、それより遥かに凄まじいわ」

 

「……そんなに?」

 

ミサトの真剣な眼差しに、リツコも彼女に言われた事に従い、再び差し出された書類を受け取り、目を通し始めた。

 

1988年高校卒業後、自衛隊に入隊

 

1990年 除隊 階級 三曹

 

1991年アメリカ陸軍特殊部隊 通称グリーンベレー入隊

湾岸戦争従軍 白兵戦におけるキルカウントタイトルホルダー。

 

1998年CIA編入 スーダンへのミサイル攻撃の関与の記録あり。

 

現状セカンドインパクトまでに判明している受勲歴。

シルバースター 十字勲章 名誉勲章 航空戦功勲章 海戦特殊勲章 特別国防勲章

 

ここまで読んで、軍事に関して専門家ではないリツコも、その異常性を理解した。

 

「今時B級アクション映画の主人公でも、こんな経歴ないわよ」

 

そう言いつつも、読み進める。

 

2001年 アメリカ軍再編成特別顧問就任 特殊部隊訓練の教官を併任を確認。

 

2003年 日本戦略自衛隊再編成特別顧問への招集を受け就任。諜報部隊特別教官併任を確認。

 

2005年 ロシア実験部隊アドバイザーへの招集を受け就任を確認。

 

2007年 国連軍諜報部顧問就任を確認。

 

2009年 ユーロ特殊訓練兵部隊教官就任を確認。

以降の消息不明。

 

なお、情報はセカンドインパクト以降のため、錯綜している部分があり、正確な就任時期は不鮮明であることを承知されたし。

 

 

「……これ、本当に内の諜報部が上げてきたの?」

 

「仮にそれが全て嘘だとしても、うちの情報部にそんな荒唐無稽な情報をつかませた時点で、遥かに有能である事に変わりないわ」

 

アメリカ、日本、ロシア、国連、ユーロ。世界の主な国家や勢力において、教官や、顧問、アドバイザーとしてセカンドインパクト以降招かれている。

それが意味するところは、

 

「つまり、碇リュウジは、セカンドインパクト以降の、各国の軍の再編成を行った?」

 

「そう言うことね。実際セカンドインパクトから僅か15年。世界情勢がここまで落ち着いているのは、パワーバランスが異常な速さで回復したのが大きな要因よ。でなければ、そもそもエヴァンゲリオンなんて金食い虫造れるはず無いもの」

 

今でこそ、落ち着いていられているが、そもそも世界人口が半減し、南極周辺の永久凍土融解による海面水位の上昇。更には世界秩序が崩壊した未曾有の大災害、それがセカンドインパクトである。

各国の影響力が一気に塗り替えられてもおかしくない、あの大災害が起こってなお、パワーバランスは、セカンドインパクト前のように早急に戻っていった。

 

「この記録だけでは、リュウジさんがどれだけの影響力が有ったのかはわからない。でも、このパワーバランス回復に一役かっていたのは、間違いないでしょうね」

 

「ミサト!貴方その意味がわかってるの!?」

 

「勿論よ。ただ軍人として優れているだけでは無理。恐らくまだ判明していないか、セカンドインパクト以降の混乱によって、記録が消失しているだけで、様々な科学実験や、実験部隊、国防システム、法整備に関わっていたはず。私達が考えている以上に、今の世界の根幹に深く関わっている。こんな人がその気になれば、五年間ぐらいシンジ君を面倒見ながら、気付かれずに定食屋経営するぐらい訳ないでしょ」

 

戦闘に特化しているだけでなく、科学、法律、技術、国家勢力事情に精通し、軍人であり、法律家であり、科学者であり、技術者であり、システムエンジニアであることが、先程の経歴をこなす最低条件である。軍を編成し、動かすには、それだけの知識や技術が求められるからだ。

 

「ワンマンアーミー、ならぬワンマンガバメント。現状ではそれが彼の正体ね」

 

リツコの驚いた表情とは対照的に、ミサトは椅子に身を預けるように、天井を呑気に見上げていた。

 

「……リツコ。私もしかしたら、そう遠くない内に、貴方とこんな風に気軽に話せなくなるかも……」

 

「はあ?何よ急に」

 

「今後のエヴァの運用において、彼の力は絶対に必要になる。昨日の戦闘で、リツコもわかったでしょ?」

 

「……まぁ、それは認めるわ。実際今回の修繕費、エヴァに限ってはかなり抑えられたものね」

 

「その上、パイロットへの好影響。少なくともシンジ君は、リュウジさんを信用している。彼しかパイロットがいない現状を考えると、指示をする人間を信用できるか否かは、作戦に大きく影響する」

 

「……ミサト、貴方」

 

「だから、碇司令に申し入れたのよ。彼をネルフに迎え入れ、作戦指揮を執れる立場に据えるべきって」

 

使徒戦直後。

碇ゲンドウのオフィス。

 

「お願いします。碇リュウジのネルフ入りを認めてください」

 

「だめだ。得体の知れない人間を、いきなり入れるなどできん」

 

「弟さんではないですか。素性ははっきりしています」

 

「弟だからこそだ。職権濫用をして、身内贔屓したとなれば、内外に示しがつかん」

 

「碇リュウジが的確なエヴァンゲリオンの運用をして見せたのは、先程の戦闘において紛れも無い事実です。それほどの人材を、このまま失うのは、この世界の危機において、人類にとって、大きな損失です」

 

「結果がそうだとしても……」

 

「お言葉ですが、身内憎さに優秀な人材を登用しないのは、それこそ内外に示しがつかないと思いますが」

 

「……私もここまで言ったのです。処罰を受けることも覚悟しております。であれば、平の職員になっても構いませんから、私の今の階級や役職を、碇リュウジにお与えください!彼には、それだけの価値があります」

 

「……葛城二佐。それは君がどんな人事でも受け入れる。ということで間違いないか?」

 

「はい!……構いません」

 

現在。

葛城ミサトのオフィス

 

「貴方本気なの?」

 

「当然よ。どう考えても、それがベスト。私はお払い箱」

 

「……どうしてそこまで」

 

「今になって実感したのよ。私たちは今、子供達に世界に命運を託している。大人なのに……」

 

「そうね。でもそれを承知の上で、私も貴方も戦う事を決めたのではなくって?」

 

「でもそれが、大人として最低な選択である事を、私は自覚してなかった。でもリュウジさんはシンジ君が乗る時言ってたのよ、『最低だ、俺は』って。大人なら、子供を真っ先に守るべき、それが出来ない最低な自分。でもそんなリュウジさんのために、シンジ君は乗る決意をした」

 

「……ええ、そうね」

 

「それは紛れもなく、シンジ君にエヴァに乗らなくていい、と言ってのけたから。そうなれば、人類が、何より自分が死ぬ事を知って彼はそう言った。……どうしてそう言えたのか解らないけど。少なくとも、最低である事を自覚していない私より、最低である事を自覚しているリュウジさんの方が、子供達にとってもいい指揮官となる。そう考えたのよ」

 

「……ミサト」

 

「それに、私がネルフにいる理由は、地位や昇進の為じゃないしね」

 

だから、これでいいのよ、と呟きながら、ミサトは遠い目をしていた。

 

再び碇ゲンドウのオフィス。

碇リュウジ対冬月コウゾウ第2局目の、終盤にもなろうとしていた。

 

「君は、後悔しているのかね?パワーバランスを復活させた事を」

 

そう言われ、リュウジは驚きつつも、呆れたような表情を浮かべた。

 

「何を言っているんです?」

 

「いや何、先ほどの言いようでは、君のなした事を後悔しているように見受けられたのでね」

 

「後悔?私は後悔などしていません。まだ途中なんですから」

 

冬月は疑問の表情を浮かべた。

 

「途中とは?どういうことかね?」

 

「確かに今の各国の軍のあり方は、私が理想としていたものとはかけ離れています。ですが、まだ終わっていません。これからまだ変革はできる……恐らく貴方は私がこの五年間、世捨人のような生活をしていたので勘違いしたんでしょう。結局何も変えられずに、世界に見切りをつけたと」

 

「そうではないと?」

 

「ええ私が戻ったのは家族を、シンジを守る為です。ユイさんとそう約束しましたのでね」

 

再び碇ユイの名前が出て、冬月の駒を動かす手が一瞬止まった。

 

「もし、自分の身に何かあって、シンジに何かあったら、守ってほしい。彼女はそう言いました。なぜそう言ったのかはわかりませんが、その約束を、私は今も守っているだけです」

 

「そして、その約束の為に、君もここへ来た」

 

「ええ、結局はシンジに守ってもらうことになってしまいましたがね」

 

二人は再び、駒を動かし始めた。

 

「因みに、君が目指す軍のあり方とは何かね?」

 

「子供達を守ること。それが私の理想です」

 

その余りにまっすぐな理想に、冬月は鳩が豆鉄砲を食らったような表情をした。

 

「ふざけないでくれたまえ」

 

「ふざけてないです。寧ろ当然のことのはず」

 

「我々への皮肉かね」

 

「ですから違います。私は本気で、その理想を掲げてきました。そして約束が果たせれば、その為に再び戦場に戻る所存です」

 

冬月の目からして、リュウジの表情に嘲りや、揶揄うような様子は見られなかった。馬鹿げていると思ったが、リュウジは本気のようだった。

 

「君は歴戦の戦士だ。恐らく悲惨な現実を、数多く見てきたのだろう」

 

「……ええ」

 

「にも関わらず。なぜそんな理想を持ち続けられる?」

 

「悲惨な現状を見てきたからですよ」

 

「何……?」

 

「子供達の未来が、我々の勝手で失われていく。そんな種族に未来などあるはずがない。何故なら、子供達の未来こそが人類の未来なんですから」

 

冬月は変わらず、リュウジの表情を見る。現実を知ってなお、諦めず戦う男の表情だった。

 

「貴方方の事情は私にはわかりません。ですが、子供達が人類の未来のために戦うなど、そんなアベコベな事を、私は今だに許容できない。何よりも、シンジを乗せてしまった自分が、今一番許容できません」

 

「……驚いたな。ここまで純粋な男が碇の弟とは……ん?」

 

「……今度は私の負けですね」

 

「そのようだ。なんとか一勝一敗に持ち込めたな」

 

ちょうどその時、部屋のドアが開いた。

 

「失礼します。碇司令が戻られました」

 

「そうか。良い区切りだ」

 

「三局目は、またいつか」

 

「ああ、久しぶりに手に汗握らされた」

 

そして無言で、碇ゲンドウが入室した。




作中に出てくる戦争や、勲章、部隊は一部実在します。
飽くまで一部ですので、存在しないものもあります。

ご意見、ご感想お待ちしております。

誤字脱字、ございましたら何卒ご報告ください。

よろしくお願いします。

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