新世紀エヴァンゲリオン-And become Joseph-   作:さえもん9184

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ゴールデンウィークになってしまいました。
全然書けてなくて本当に申し訳ありません。


Sin-詭道-

「4+3号機!全ての信号をロスト!」

 

ブリッジに青葉の言葉が響く。

 

「13号機は?」

 

だがミサトは努めて冷静に返す。

同士討ちを狙っていたことを考えれば、まだ結果を悲嘆するには早い。

 

「……13号機の反応確認」

 

「リュウジ……」

 

思わずミドリはそう漏らした。

リュウジが同士討ちを狙っていたと思い込んでいた彼女からすれば、

 

(リュウジが、失敗した?)

 

と思わずにいられなかったからだ。

 

(リュウジ…、あなたは本当に……)

 

だが、時田は違和感を感じていた。

4+3号機(リュウジ)が13号機(ゲンドウ)に負ける。それは即ち、真っ向勝負を行ったと言う事だ。

 

(そうなれば、負けることは自明の理であったはず)

 

コンバットハイにより、状況判断力が鈍り、真っ向勝負に至ってしまった。その可能性もないではないが、

 

(リュウジほどの熟練した兵士が、そんな事あり得るのか?)

 

この事である。

そんな違和感が拭えない中、時田の耳に通信が入る。

 

「こちら時田」

 

『剣崎です。時田さん、これより計画を次の段階に進めます』

 

思わず時田は立ち上がった。

周囲は慌しい状況の中、その剣崎の言葉に、時田の耳は全てをシャットアウトした。

 

「計画?私は何も知らされてないぞ」

 

『私もです。ですが教官は、「後はシンジとマリに託してくれ」と』

 

『need to know』の原則。

ここに来てリュウジは策略家としての彼自身を、遺憾なく発揮し始めた。

 

『現在敵機の接触を許しました。艦内システムへのハッキングも予想されます』

 

「……わかった。私が対処しよう」

 

そう言って通信を切ると、時田はミサトへと向き直る。

 

「艦長。これより敵機の艦内侵入、艦内システムへのハッキングの阻止へ当たります」

 

ミサトは何か感じ取ったのか、一瞬時田を見据える。

 

「了解。すぐに取り掛かりなさい」

 

「はっ!」

 

時田は端末を携えると、ブリッジを後にした。

 

※

 

同時刻。

 

「……教官」

 

「ウソでしょ……」

 

ネルフ本部にて殿を務めていたアスカとマリは、その手にリュウジが息絶えているであろうエントリープラグを携えた13号機を目の当たりにし、呆然としてしまっていた。

 

「やっぱり……リュウジでも」

 

アスカは悲嘆に暮れてしまうが、

 

「………」

 

マリだけは思慮にふけっていた。

 

(教官が彼我の戦力差を把握していない訳がない)

 

戦う前から勝敗は決まっている。

よく言われていることだが、リュウジ程それを理解している人間はいないとマリは考える。

だからこそ、

 

(何かしら算段があって、教官は戦いに臨んだんじゃ……)

 

そう思い、マリはリュウジを送り出したのだ。

だが蓋を開けてみれば、13号機と4+3号機の機体性能差そのままに、リュウジはゲンドウに敗北をきした。

となれば、

 

(教官は負けると解っていて……いや、これは)

 

マリは14年前のリュウジの死を思い出し……、

 

『―――覚悟しておくといい……『イスカリオテのマリア君』』

 

『……何をです?』

 

『……後悔をする覚悟だ』

 

「やられた……」

 

更に昨日の恩師との会話を思い出し、

 

「マリ?」

 

ようやく自分が騙されていたことに気が付いたのだ。

 

「……戻ろう、アスカ。―――どちらにしろ、ここでアタシ達ができることはもうない」

 

「待ってマリ」

 

そしてそんなただならぬマリの様子に、アスカが気づかないはずがなかった。

 

「アンタ、何か気づいたの?」

 

「……今はまだ何とも言えない。だけど……」

 

嫌な予感がする。ただそれだけで、何がリュウジの狙いなのかはまだ何も思い至っていない。

 

「このままじゃ手遅れになる、アタシ達も、……そしてゲンドウ君も」

 

だがそんな確かな予感だけが、マリの中で渦巻いていた。

 

※

 

シンジは一人、警報音が響く中、隔離室の自身のベッドに静かに腰を下ろしていた。

 

あたりは警報時特有の赤暗い警灯色に染まっていたが、その様をシンジはどこか達観した心持ちで眺めていた。

 

その彼の耳に、殊更響く靴音が届いた。

 

「間も無く、君のお父さんが来る。最後かもしれん。会っておくといい」

 

「……別にいいんですよ、剣崎さん。誤魔化さなくても」

 

開いたドアの先には、剣崎が佇んでいた。

その手には、14年前に慣れ親しんだ自身のプラグスーツがあることを思えば、剣崎の思惑は見て取れた。

 

「すまない。これは……」

 

「おじさんは負けた。そして、今度はボクが父さんと対峙する。でしょう?」

 

そう言ってシンジは、剣崎からプラグスーツを受け取った。

 

「そして恐らく、これもおじさんの作戦のうち……」

 

「教官はすまないと言っていた」

 

「大丈夫です。今更父さんと戦うことを、躊躇ったりしません」

 

「それもあるが、君をこの作戦の駒とすることになる。それを教官は……」

 

剣崎はそれ以上の言葉が詰まってしまったが、シンジはそれを聞いて、えも言えぬ高揚感を感じた。

 

「そっか、……ようやくおじさんは、ボクが駒となるほどの存在になると、認めてくれたんですね」

 

リュウジは最後まで、シンジに戦いなどして欲しくないと思っていた。その想いは嬉しかったが、逆を返せばそれは自分がまだ守られるべき、

 

『未熟な存在』

 

から脱却できていなかったと言うことだ。

だがその無邪気な思いに、剣崎は胸が詰まった。

 

(恨まれますよ。教官)

 

恐らくシンジは最後に後悔するだろう。

リュウジが最後に見せる、この作戦の残酷な結末に。

 

「アナタは、どうするんですか?」

 

そう言われ、剣崎ははたと意識を戻す。

 

「……私は、散々駒になってきたからな。———最後に一度だけ、教官に一矢報いてみるつもりだ」

 

そう言って剣崎は、不敵な笑みを浮かべた。

 

「フフ…。わかりました。健闘を祈ります」

 

プラグスーツを身に纏ったシンジは、スッと手を差し出した。

 

「……互いにな」

 

そして手を握り合った手を離し、シンジは一足先にその場を後にした。

 

※

 

そしてその間も、儀式の準備は着々と進む。

 

黒き月の槍への強制流用。

 

人工的なリリスの再現。

 

ヴンダーも取り憑いてきたエヴァオップファータイプによる、侵食を完了しつつある。

 

「時田主任!状況は!?」

 

『既にメインシステムは乗っ取られています。急拵えではありますが、マギコピーをはじめとしたプロブラムの複製をヘイブンに写し終えました』

 

「艦内への侵入は」

 

『侵入経路のLCL濃度を上昇させました。現状止められてはいますが……』

 

時田の報告を聞いたミサトは眉を釣り上げるが、

 

「いえ、よくやったわ」

 

時田は現状において最善を尽くしたと言えるだろう。

 

「艦長」

 

だが現状は待ってはくれない。

 

「……来たのね」

 

青葉の映し出したモニターには、艦首甲板上に一人の人物が来訪していることを指し示していた。

 

※

 

ゲンドウの傷ついた体が、彼自身の荒い呼吸で激しく上下する。

 

「ようやく…だ。私はようやく……」

 

「———随分と、手酷くやられたようですね」

 

痛む体に鞭打って、ゲンドウは声のした方を見やる。

 

「お久しぶりです。碇司令」

 

「葛城大佐」

 

ミサトは今のゲンドウの姿を見て、酷く冷めた心持ちとなった。

 

「人を捨てて、弟を生贄にして、そうまでして目的を果たしたいのですか」

 

「人を捨てたのでは無い。この世の理を超える情報を書き込んだに過ぎん。それに、もはやリュウジは円環の最後を踏み荒らし、歪める『害悪』でしか無い。私はその歪みを正したのだ」

 

「……フフ」

 

その様が、後ろに控えていたリツコには滑稽に見えてしょうがなかった。

 

「何がおかしい」

 

「いえ、おかしいのではありません。ただ、———哀れにすぎる。そう思っただけです」

 

碇ユイを助ける。それがリュウジの目的と考えていたが、今になってそれは手段に過ぎないのだと思う。

無論リュウジの目的が何かはいまだにわからないが、この目の前の兄も救おうとしていたのではないか、と考え至ったのだ。

そう思えた途端、弟に勝ったはずの目の前にいる兄が、垂れ下がった救いの糸を、自ら断ち切った、

 

『哀れな男』

 

にしか見えなかったのだ。

 

「まるで人ごとだな。我々人類は、このままでは神とその使徒がもたらす滅びを受けるか、永遠にその神の哀れな傀儡になるしかない、哀れな存在だと言うのに」

 

「いつか滅ぶとしても、我々は神や使徒にも、人類補完計画にも屈することは選びません」

 

与えられた選択しか選ぼうとしないゲンドウに、リツコはそう毅然と返した。

終わりは避けられない。だからこそどう生きるかを、自分達で勝ち取る。リツコにはそうして戦ってきた自負があった。

 

「あなたの弟は、滅びの未来を嘆くのではなく、今この瞬間を、大切な相手と生きることにこそ、人類の可能性があると信じていました。私は、彼が信じたその可能性を信じます」

 

ミサトも紆余曲折はあったが、今はこうして、受け継いだ大切なものの為にここに立っている。

それを教えてくれた恩人が例え死んだとしても、彼女の信念には些かの迷いも無かった。

 

「ヤツには世界も、真理も見えてはいない。ましてや、あいつの望みはなんであったか、君たち二人も分かっているはずだ」

 

だがゲンドウは、そんな二人の覚悟に冷めた心底であった。

ゲンドウにとって、リュウジはおぞましい人類の醜悪さの集合体であり、そんな存在の教えを後生大事にしている二人が、それこそ哀れに見えて仕方なかったのだ。

 

「闘い、戦争、殺し合い。人が人である限り、それらは続く。リュウジはその永遠に続く螺旋を望んだ、まさに戦争そのものだ」

 

その言葉にミサトは愕然とした。

確かにリュウジは最後に、

 

『戦争が好きだ』

 

と言ったのは確かだ。

 

「それが弟を、……碇リュウジを殺した理由ですか」

 

だがその狂気に染まっていったのは、その『戦争』から身を守る術を持たぬ者たちを守るためだ。

それをゲンドウは知らない、いや、見ようとしないのだ。

ゲンドウの中では、碇リュウジ(弟)は、

 

『ただ戦争を求める狂人』

 

でなければならないのだ。

 

「そうだ。そんな害悪な存在に成り果てた弟を、私は最後に兄として、せめて人類の神化と補完の贄とする事で浄化するのだ」

 

そう言うとエントリープラグをその口に咥えた13号機が、そのアギトに咥えたままに、

 

『グシャリ』

 

と閉じた。

遂に、『フォース・インパクト』その始まりの儀式に、使徒の贄が捧げられた。

 

※

 

形成された巨大な槍が、ガフの扉中心へと深く突き刺さる。そしてこの地球(ほし)の生命を均一化し、魂を浄化させる。

 

「これで我々人類は、種の器を捨て、その集合知を汚れなき楽園へといざなうことができる」

 

そう言うとゲンドウのモノアイが、強烈な光を発した。

 

「では、預けていたエヴァ初号機を返してもらう」

 

そして13号機が、ヴンダーの主機となっていた初号機を抱える。

その様を静かに見据えていたゲンドウが、乾いた金属音と共にミサトとリツコの前で『ドサリ』と倒れた。

 

「……剣崎、君」

 

音がしたところを見やれば、拳銃を構えた剣崎キョウヤと、プラグスーツに着替えた碇シンジが立っていた。

 

「シンジ…、剣崎」

 

ゲンドウは脳天を撃ち抜かれながらも、立ち上がると二人を見据える。

だが剣崎は容赦なく引き金を引いた。

 

「碇司令。これが最後のチャンスです」

 

「父さん。今ならまだ間に合うよ」

 

シンジは懇願するでもなく憐れむでもなく、ただ静かに己の父(ゲンドウ)そう言った。

 

「私はもう選んだのだ。止まることはない」

 

「ですが迷っている。違いますか?」

 

剣崎も拳銃を構えたまま、シンジと同様に静かにそう言った。

 

「14年前もそうだった。私を使って教官を殺した時と同様に、あなたの中に今も不安が付き纏っている。そうでしょう?」

 

その言いようと、リュウジの肉体と化している剣崎の様相も相待って、ゲンドウの中に言いようのない怒りが沸いた。

 

「勝ったのは私だ。最早その事実は揺るがない!」

 

だがその迷いを、ゲンドウがリュウジに勝ったと言う結果が目を逸らさせる。

 

「そうですか」

 

その迷いを自覚しないと見定めた剣崎は、ゆっくりと拳銃を下ろした。ここにきて剣崎もシンジも、

 

『最早何も言うまい』

 

と言う境地に至った。

 

「父さん……」

 

最後の己の息子(シンジ)の呼びかけにも答えずに、ゲンドウは13号機に静かに乗り込む。

 

それと同時に、13号機が咆哮を上げると、その機体はマイナス宇宙へと転移した。

 

※

 

「で?これで本当に良かったのか?」

 

さらに別の声が響く。

 

「さぁ。ですがどちらにしろ、今我々に碇ゲンドウを止めることはできなかった。違いますか?時田さん」

 

できる事を全てやり終え、時田も現場へと訪れていた。

 

「どう言うことかしら。剣崎君、時田主任」

 

「艦長もある程度察していらっしゃるんでしょう?教官が最初から同仕打ちを狙っていたわけじゃない事を」

 

「さっき剣崎さんが言っていた通りだと思います。14年前と同様、おじさんは父さんに自分を殺させる事で、本当の目的を達しようとしている」

 

「いい加減にしてよ!」

 

そこに悲鳴に似た声が加わる。

 

「またアイツは、世界を滅ぼしかねない賭けに出たってわけ!?」

 

ミドリは近くにいた時田に喰ってかかる。

 

「何か知ってるんでしょ!いい加減話してよ!いつまでも何も話さないで、結果上手くいけば問題なし!?そんなしたり顔、いつまでもされるとムカつくのよ!」

 

だが捲し立てられながらも、時田は静かなままである。

 

「ハッキリと申し上げますが、私も、剣崎もここに居る誰も、リュウジが何をしようとしているかは今も分からない。そうでしょう?」

 

知らない以上、何か隠す事も、誤魔化す必要もない。

 

「ええ、教官からは『後はマリとシンジに託す』とだけしか言われておりません」

 

「……今更———おじさんが何をしようとしてたかなんて、わからないよ」

 

でも、と言うとシンジは一間、目を瞑り、

 

「……父さんを止める意思があったのは間違いない」

 

瞼を開き、ミサトを見た。

 

「そうね。私もそれは間違い無いと思う」

 

ミサトも、シンジの覚悟に応えるかの様に視線を合わせる。

 

「だけどその為には、父親と、碇ゲンドウと戦うことになるわよ。シンジ君」

 

ミサトの言葉に、シンジは小さく、だが力強く頷いた。

 

「そう。わかったわ」

 

その瞬間、通信が入る。

 

『艦長〜!遅れてメンゴ〜!』

 

『張り付いてたやつは排除した。で、これからどうすんの?ミサト』

 

「ちょうど良かった。二人ともすぐ艦首甲板に来るように」

 

※

 

「つまりこれから。何を目的にしてるかわからない、リュウジの作戦に乗るってワケ?」

 

「ま、アタシに言わせればいつも通りだけど」

 

「て言うかシンジはまだ分かるわよ。なんでアタシじゃなくて、コイツに任せるのよ」

 

事の顛末を聞かされたアスカは、最後の最後で指名から漏れた事に不満を口にしていた。

 

「ガフの扉の向こうは、マイナス宇宙が広がっている。どちらにせよ、オーバーラッピング対応型の、八号機でしか向かうことはできないわ」

 

リツコはそう冷静に返すが、リュウジがマリを指名したのは恐らくそれだけでは無いだろうと検討付けていた。

 

「アスカ」

 

若干不貞腐れ気味の戦友に、マリは優しく声をかける。

 

「アスカも大概とは思うけど、アタシもかな〜り、教官には振り回されてきたからさ、———先にあの人の事、ぶん殴らせてくれないかな?」

 

そう言われたアスカは、不満の表情のままであるが、

 

「……フ」

 

軽く息を漏らすと、

 

「アタシの分も、ちゃんととっておいてよね」

 

拳を突き出し、

 

「モチのロン」

 

マリもそれに応えた。

 

「シンジ!」

 

そしてシンジに向き直ると、そのまま歩み寄る。

 

「いい加減、あの兄弟の子供じみた喧嘩もあきあきだから、アンタがキッチリ、ケジメつけて来て。———これだけは、家族であるアンタでしかできない」

 

「わかった。アスカも……」

 

次の瞬間、アスカはシンジの口を、自らの口で塞いだ。

 

「……それと、生きて帰って来て。アンタがいない世界なんて、もうゴメンだから」

 

いきなりの口付けにシンジは面食らったが、すぐさまアスカにさらに深く口をつけた。

 

「約束する。……だから、信じて待ってて」

 

そしてシンジは、アスカの額に、自身の額を合わせ、互いの体温を感じた。

リュウジは、

 

『生きて帰ってこい』

 

と言うことはあったが、

 

『生きて帰る』

 

という約束はしなかった。

リュウジは戦いの厳しさを知るからこそ、必ず生きて帰る自信が最後まで持てないでいた。

だがシンジは殊ここにきて、アスカと口付けを持って約束を交わした。今この瞬間、シンジはリュウジを超えたのだ。

 

「アスカ、シンジ君」

 

そしてミサトが、二人を覆うように抱きしめた。

 

「数ヶ月だったけど、アナタ達やリュウジさんと過ごした日々は、決して忘れた事は無かった。私にとって、本当にかけがえの無い日々だった」

 

そう言うと、ミサトは二人を離し、そしてシンジを見つめた。

 

「だから私からも言わせて。『生きて帰ってこい。それが何よりの戦果』だから」

 

その言葉に、シンジは再度力強く頷いた。

 

「ミサトさん。行って来ます」

 

「行ってらっしゃい」

 

※

 

同時刻

第三村ヴィレ第五独房

 

「王手をかけられたか。リュウジ君」

 

冬月は外の様相を見てそう漏らした。

封印柱の結界によって、エヴァインフェニティの波は食い止められてはいるが、このままでは破られるのは時間の問題だろう。

 

「兵は詭道なり。さすがだよ、まったく」

 

だが冬月にとっては、順調な事の成り行きであった。

 

「安心したまえ。後は全て私が……」

 

リュウジの目的を唯一知るその男は、その覚悟が成就しつつあることに胸が詰まり、

 

「リュウジ君……」

 

涙ながらに思わず彼の名をこぼし、うずくまった。




ゲームや映画もそうなんですが、最近メジャーリーグも気になってしまってます。

村上選手が向こうでも村神様になっててメチャクチャ胸熱です。

大谷選手ももちろん気になってますし、個人的には菅野投手が歳近くて応援してます。
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