モンスターハンター ─異世界転生英雄伝─ 作:桜樹斗
通常の派生攻撃と違ったり、派生攻撃を派生なしで攻撃したりしますがアリス独自の戦闘スタイルと言う事でお許し下さい。
私は両足で力一杯地面を蹴り上げて全力ダッシュで飛び出す。
咄嗟に気づいたリオレイアが咆哮を上げるがスキルのお陰で無効化される。
私は咆哮に向けて回避を行い、やった私自身驚くが咆哮を踏み台にして空へと舞い上がる。
咆哮を踏んで飛ぶって変な感じだ。
私はそのまま大剣を背中に突き刺すと無意識の内に黒いサバイバルナイフを右手に握っていた。
それで背中を何回も突き刺す。
左手では必死にリオレイアにしがみついて振り落とされない様にする。
リオレイアも咄嗟の事だったが暴れて私を振り落とそうとしてきた。
それでも何度も背中をサバイバルナイフで切るとリオレイアが大人しくなる。
今だ!
私は背中に突き刺していた大剣を引き抜くと天に掲げる。
呼吸を整えて集中する。
大剣に力が集まるのを感じる。
所謂溜め攻撃だ。
リオレイアの背中に力一杯大剣を叩きつけると即座にリオレイアから飛び降りる。
リオレイアはその場で倒れて足をもがいている。
どうやら隙を作れた様だ。
「凄い凄い!エリアルシャンプに乗り攻撃フィニッシュ!エリアルスタイルなんだね!」
リリィが言った。
エリアルスタイル?
なんだろう。
私は武器を納刀しようとする。
しかし、それをやめて攻撃する。
これが、納刀キャンセル攻撃と言うらしい。
使い方はしっかりと体が覚えていた。
「ブレイヴスタイルの納刀キャンセルまで!?」
「リリィ!向こうまで走って!
リオレイア通りすぎたらこっち向かないでね!」
私はそう言ってアイテムを取り出す。
取り出したのは閃光玉とけむり玉だ。
これでリオレイアの視界を遮って逃げるのだ。
倒せるだけの自身はあるがそれでもかなり時間はかかるだろう。
ここから村までの距離も分からないし体力は温存しておくべきだ。
ここは逃げるのが良いと判断した。
リリィが走り出してリオレイアの後ろを通りすぎるのを見てから閃光玉を投げて眼を瞑る。
少ししてからけむり玉を投げて私もリリィの方に逃げる。
「リリィ!逃げるよ!ここから村まで案内して!」
「任せて!村はこっちだよ!」
全速力でリリィと共に森の中を走る。
後ろではリオレイアの咆哮が聞こえた。
そして、それと同時に私達の頭上を蒼いモンスターがリオレイアの方へ飛んでいった。
「リオレウス亜種だ!
逃げてて良かったね。
2体同時なんてかなりキツいからね。」
どうやらあれがリオレイアのつがいらしい。
あと少し遅かったらあれも混ざっていたと思うと恐ろしい。
「アリス!こっから先狭いけど我慢して!」
リリィがそう言って屈みながら穴に飛び込んだ。
え!?そこ行くの!?
私も一緒に飛び込む。
リリィが屈んで通る穴を私なんかが通るにはほふく前進だ。
「この穴を通ればモンスターに見つからずに村まで行けるんだ。
この穴を抜ければ村はすぐだよ。」
そう言って穴を進んで行く。
そうして数分穴を進むと光が見えてきた。
どうやら出口が近いらしい。
「この先が村だよ!」
そう言って外に出る。
すると、そこには傷ついたリオレイア亜種がいた。
え!?どう言うこと!?
「バレてた!?」
「ううん、多分たまたま。
こっちの方を探しに来たんだと思う。
でも、近くにリオレウスは居ないみたいだから今の間に倒すしかない!
ここからだと逃げれば村を襲いかねないから。」
リリィが言った。
「わかった。ここは任せて。」
「手伝うよ。これでもモンスターの生態調査が仕事だもん。
武器だって使えるんだよ。」
そう言ってリリィが取り出した武器は私のサバイバルナイフと同じ様なサバイバルナイフだ。
「ただ、私のは剥ぎ取り用のナイフだからダメージは期待できない。
だから、アリスの援護をするよ!
少し時間を頂戴!私がシビレ罠を設置するから!」
私は頷くとリオレイアに見えるように走り出す。
それを見たリリィが素早くリオレイアの足元へと走り出した。
リオレイアは私を見ていてリリィには気づいていない様だ。
リオレイアはファイアブレスを3発放ってきた。
私はブレススレスレを回転しながら避ける。ブシドー回避と呼ばれる技だ。
その反動を使ってリオレイアに駆け出すと大剣で顔を切り上げる。
その瞬間にリリィのシビレ罠が作動した。
「行くよ!必殺!!大タル爆弾G!」
リリィがそう言って彼女の身体よりも大きなタルを取り出すとそれを足元に設置した。
そして、離れるとそれを起爆させる。
爆風が私の方にも来るが私はこれを予測していたかの様にエリアル回避の足場として飛び上がり、空中で大剣の溜めを行い着地と同時に切り下ろす。
それとほぼ同時にシビレ罠が壊れてリオレイアが罠から解放される。
「これで終わりじゃ無いよ!麻痺投げナイフ!」
そう言ってリリィがナイフを投げるとリオレイアがその場で麻痺をした。
「アリス!小タル爆弾投げるよ!爆風使って!」
リリィがそう言って私目掛けて小さなタルを投げてきた。
リオレイアの顔に当たると爆風が私にも来る。
私はそれを特殊納刀で受けると咄嗟にリオレイアを斬りつける。
「これで、決める!」
私がそう言って再度特殊納刀から納刀キャンセルして溜め切りを叩き込む。
するとリオレイアはその場で倒れて動かなくなった。
「やった、やった!リオレイア討伐だね!凄いよアリス!」
リリィがそう言って私の両手をぎゅうっと握り締めて跳び跳ねる。
「取り敢えずこのリオレイアのつがいが来る前に村に戻ろう。」
私が言うとリリィが頷いて村へと向かって歩き出した。