モンスターハンター ─異世界転生英雄伝─ 作:桜樹斗
村の広場まで戻る。広場には十字路があり、北側がギルド、南側が村の入り口だ。
ここから東側に加工屋とか雑貨屋が、西側にはオトモ広場と訓練所があるよ。
そう言ってリリィは東側へ続く道を歩く。
すると、屋根に煙突のついた家が見えた。
店先には1人の少女が立っており、少女は店先に出ている武器を見ていた。
「ハーミット、こんにちわ!」
「おう、リリィじゃないカ。
隣のは見ない顔ダナ。どうしたんダ?」
身長168cm程で茶髪ツインテールの髪に碧眼の瞳。しゅっとした顔立ちで大人びた感じもする。
胸はC程度で括れた腰に筋肉のついた腕。
服装は白いビキニに黄色い長ズボン、茶色いブーツをはいており身の丈程の黒いハンマーを持っている。
「アリスはハンターだよ。村を案内してるの。」
「そうカ。アタシはハーミットダ。
シエラの妹でここの加工屋をやってル。
ハンターなら贔屓にしてくれヨ。損はさせないからサ。」
ハーミットがにししと笑う。
「にゃ!ボクはニャンパチって言うゾニャ!ここでオトモの装備を作っているゾニャ!
オトモの武具が必要ならボクに言って欲しいゾニャ!」
茶色いネコが言った。
リリィから聞いた特徴的にこの子がアイルーと呼ばれる種族なのだろう。
「うん。必要な時は頼らせて貰うね。」
「それじゃ、ハーミット、ニャンパチまたね。」
リリィがそう言って私の手を引いて数十m先の建物に案内した。
「いらっしゃいませ。リリィ。何かご用ですか?」
そう言ったのは身長180cmで黒髪シャギーカットで狐みたいなつり目に黄色い瞳。
しゅっとした顔立ち。
筋肉こそ無い物の男らしい身体ではある。
服装は白いYシャツに黒いズボン、白い白衣の様な上着を着ている。
「ううん。今はアリスに村を案内してるの。」
「こんにちは。今日からこの村でハンターをやらせて貰うアリスと言います。」
「そうでしたか。それでしたら、自己紹介をば。
私はミカゲ。この雑貨屋の主をしております。
ここではハンターが狩りの際に使う携行品を取り扱っております。
取り扱いの無い商品でもご相談してくだされば取り寄せも出来ますのでぜひ、ご贔屓に。」
ミカゲさんが言った。
「はい。これからよろしくお願いします。」
雑貨屋の次はその隣にあるお店だった。
そのお店では大きな釜のフチにリリィと同じくらいの背のお婆ちゃんが立っており大きなオールで釜を混ぜていた。
「あらあら、リリィちゃんじゃないかい。
元気そうだねぇ。
お隣はお友達かい?」
身長はリリィと変わらない位で白髪頭。
眼は開いてるのかわからない位細く、顔はしわくちゃ。
腰も曲がっており時折腰を叩いていたし腰痛持ちなのだろう。
服装は紫色の着物に白い割烹着を着ており白い足袋に茶色い草履を履いている。
耳が尖っているしこの人も龍人の様だ。
「えと、今日からこの村のハンターになりました。アリスです。」
「そうかい。新しいハンターかい。
あたしゃゾラって言うんだ。
ここ、マカ錬金屋を切り盛りしてるよ。」
マカ錬金?なんだろ?
「マカ錬金?」
「あぁ、マカ錬金って言うのはね。一部のアイテムを増やしたり、レアなアイテムを作ったり、装飾品を作ったり護石を別の護石に変換したり出来る術さ。
素材を持ってきてくれればあんたが狩りに行っている間にあたしが錬金しといてやる。」
「へぇ~アイテム増やせるなら便利そう。」
「ゾラばぁの錬金は凄いんだよ!アリスもお世話になると思う!」
リリィが言った。
それなら、私も頼ってみようかな。
「それじゃ、次に行くよ!次はねぇ・・・御飯だよ!」
そう言って連れられて来たのは食堂だ。
奥には大きな窯があり、その前には丸々と太ったアイルーとその弟子の様な5匹のアイルーがいた。
「あらあら、リリィちゃん、いらっしゃい。お腹空いたかい?」
丸々と太ったアイルーが言った。
そのアイルーは白い毛並みでベージュのエプロンに赤い帽子を被っており銀縁の小さな丸眼鏡を掛けていた。
「ううん、グランマ。今日は新しいハンターのアリスに村を案内してるの。」
「アリスです。よろしくお願いします。」
「あらあら、随分と可愛らしいハンターさんねぇ。
私はこの食堂を切り盛りしているグランマって呼ばれているよ。
美味しい御飯を用意して待ってるからお腹が空いたら何時でもおいで。」
にっこりと微笑んだグランマの周りにはグラタンやスープが並んでいた。
どれも食欲をそそる匂いだ。
「グランマはね、かなり有名な料理人なんだよ!他の村からわざわざ御飯食べに来る人もいるくらいなの!」
リリィが言った。
確かに美味しそうな料理が並んでいる。
「アリスちゃんも狩りに行く前はおいでねぇ。
狩りに行くならおばあちゃんの御飯食べれば元気一杯だからねぇ。」
グランマがそう言って微笑む。
「はい。狩りの前には是非寄らせて貰います。」
私はそう言うとリリィと共に食堂を後にした。
その後私達は広場に戻り、今度は反対側にあるオトモ広場へと向かうのだった。