モンスターハンター ─異世界転生英雄伝─ 作:桜樹斗
オトモ広場はその名の通りの平原になっており周りを桜の木で囲まれている。
真ん中には大きな桜の木がある。
広さ的にはそこまで広くないのだがそこにいるのは殆どがアイルーの為か狭くは感じない。
「いらっしゃいニャ!ここはオトモ広場!オトモを募集したりオトモ達にお願いして色々な事が出来る施設の揃った場所ニャ!」
ベージュの毛並みのアイルーが言った。
「真ん中の木の根本、あそこがオトモ紹介所。あそこでオトモを紹介して貰えるニャ!
左側にあるのがオトモ探索隊基地。
あそこではオトモにお願いして素材集めをしてきて貰えるニャ!
右側にあるのがオトモ訓練所。ハンターさんが狩りに行っている間に訓練をしてオトモが強くなるニャ!
木の裏側にあるのがオトモ交易隊本部。
オトモにお願いして付近の村や街と交易をして貰えるニャ!
それぞれに担当が居るから担当から詳しい話を聞くと言いニャ!」
入り口にいるアイルーがそう言って軽い紹介をしてくれた。
中々色んな施設があるらしい。
てか、オトモってそんなに沢山雇えたんだ。
てっきり一緒に連れていく子だけかと思った。
「それじゃ、紹介所に行ってみよ。」
リリィに手を引かれて向かった先はオトモ紹介所。
そこには1人の女の子がいた。
「いらっしゃいませぇ~
リリィちゃんと、初めてのお客様ですねぇ~
私はノエラ。ここでオトモの斡旋をしてますよぉ~」
そう言ったのは身長138cmで銀髪ショートボブで猫耳の女の子だ。
眠そうな眼に紫色の瞳。丸顔で幼い顔立ち。
華奢な体つきでぺったんこな胸に括れた腰。
服装は白いワンピースに白いベルトサンダルでワンピースには肉球のマークがあしらわれていた。
背中側には肉球の形に穴が空いており背中が覗いていてセクシーな感じもする。
「私はアリスです。よろしくね。」
「ここに来たって事はオトモをご所望ですねぇ~
オトモにはアイルーとガルクがいますがどっちが良いですかぁ~
サポートに優れたアイルーかぁ~
機動力と攻撃力に優れたガルクですよぉ~」
なんか、のんびりとした喋り方で聞いていると眠くなってくる。
「相棒!折角だし一匹位雇ってみない?」
リリィが言った。
それも良いかも。
うーん、アイルーかガルクか、どっちにしようか。
サポートならリリィがやるって言ってくれてるし、ガルクにしようか。
「それじゃあガルクをお願いします。」
「ガルクですねぇ~
それじゃあ、良さそうなガルクをご紹介しますよぉ~」
そう言って指笛を吹くとどこからともなく5匹のガルクが走ってきた。
5匹のガルクは私の前にお座りをした。
「ガルクには得意な傾向がありますよぉ~。
近距離、遠距離、護衛、万能がありますぅ~
近距離は近距離武器を使用した攻撃が得意ですぅ~攻撃力が高い代わりに属性値は小さめですねぇ~
遠距離は遠距離からの攻撃が得意ですぅ~
攻撃力が近距離より低い代わりに属性値は高めですぅ~
護衛は防御が得意で攻撃力が低い分防御力が高いですねぇ~
万能はどの傾向もこなせますがその分他の傾向よりステータスはバランスよりですねぇ~
武器によって必要とする傾向も違いますし、よく考えてお選び下さいねぇ~」
ノエラが言った。
うーん、ステータスが低くても万能型の方が良いかな。
私の武器は何種類もあるし。
「万能型が良いです。」
「分かりましたぁ~今すぐに用意できるのはこの子達ですねぇ~」
そう言うと2匹のガルクの頭を撫でる。
1匹は黒い毛並み、もう1匹は白い毛並みのガルクだった。
「うーん、黒い方にします。よろしくね。」
「わふっ!」
黒い毛並みのガルクに近寄って言った。
「それじゃあその子に名前をつけてあげて下さい~」
うーん、名前かぁ。
あ、昔飼ってた犬の名前で良いか。
「じゃあストリーク。よろしくね、ストリーク。」
「わふっ!」
「はい~これでこの子はあなたのオトモですよぉ~
武器や防具を用意してあげて確りと準備を整えてあげて下さいねぇ~
他のオトモも欲しかったら言って下さいねぇ~
それと、この広場の他の施設を利用するなら最低2匹はオトモが必要ですからねぇ~」
ノエラはそう言ってふぁ~とあくびをするとその場に座り込んだ。
「あはは、ノエラ活動限界みたいね。」
リリィが苦笑いで言った。
どうやらノエラはいつもこんな感じらしい。
「広場の他の施設はまだ使えないし今はクエストの準備をしよ!
ストリークの装備も必要でしょ?」
リリィが言った。
実はその事は心配なかったり。
私のアイテムにガルク用の装備があったのだ。
「ガルクの装備なら持ってるんだ。」
「そうなの?なら、ガルクに着せてあげる為にもマイハウスに行こう!
アリスはここの村人じゃないからギルドの中にある借り部屋が使えるよ。」
そう言ってリリィが案内したのはギルドの4階だった。
そこには4部屋用意されていてその内の1部屋を借りられた。
室内は狭くないが広すぎる訳でも無い。
大きなクイーンサイズのベッドにソファが2つとローテーブル。
ドレッサーとスツールにタンスとクロゼット、その隣には赤い箱があった。
入り口脇にはオトモ用らしい寝床が2つと青いコルクボードがあった。
「それはオトモボード。
そこでオトモの編成とか戦略とか変えられるんだ。向こうの赤い箱がアイテムボックス。モンスターの素材とか携行品を入れておけるよ。
隣のクロゼットが装備ボックス。
装備を入れる場所だね。
とまぁ、部屋はこんな感じ。
それでさ、相棒。
今日から私もここに住んじゃダメかな?
相棒と一緒にいた方が狩りとかも行きやすいし、それに折角相棒になったからもっと仲良くなりたいなって。」
リリィが手を後ろに組んで恥ずかしそうに言った。
「もちろんだよ。同じベッドで良ければ是非一緒に暮らそ。私とストリークじゃこの部屋は大きすぎるしさ。」
「ほんと!?ありがとう、相棒!」
そう言ってリリィが私に抱き付いてくる。
「改めてよろしくね、リリィ。」
「うん、相棒!」
私達はお互いに握手をして微笑んだ。
異世界生活とかどうなるか不安だったけど今のところは順風満帆。楽しい生活が出来て良かった。