ボーマンダ、、、老人のボーマンダについて情報をまとめてみよう。
基本的にボールからは出されており、昼間は家の近くでずっと眠っている。怖がっているのか、近寄ってくるポケモンはいない。
自分自身、夜に外出することがないから夜の生態などは分からないが、どこかへと飛び去る姿を窓から見たことがあるので、たぶん何かをしているのは間違いない。
そして、次にあの強さである。
強さの種類にもいろいろあるだろうが、その根源は大きく分けると2つ。トレーナー側とポケモン側であろう。要するに、実はポケモンはそれほどだが、戦術的面が大きく優れているのか。それとも、ただ単純にポケモンが強いだけか。
結論的には、限りなく後者であろうと予測できる。
というのも自分が見た戦闘についてなのだが、老人はまともに指示を出していない。
技の指示だけで、ボーマンダ自身が勝手に相手の技を避けるよう、飛び回っているのを黙って見ていた、、、ように見えた。
もちろん、自分にはわからない方法でボーマンダに指示を飛ばしている可能性はあるが、それであれば自分のように技までも声に出す必要はなかろう。
また、相手があまりにも弱すぎて相対的に強く見えているだけという説もあるが、どうだろか。
正味の話、平均的なトレーナーがどれほどの強さで、今回の相手がどれほどのバトルの腕をもっているのかはよく分からない。
けれども、自分とフライゴンよりも確実に1まわりも、2まわりも上であるということが実感できるほど、鍛えられたポケモン・そして経験から来るであろう戦術勘をこちらに見せるシーンは多数あった。
僕の中で比較できるのが、ジムバッチ8個を集めた猛者が集うポケモンリーグの選手達ぐらいなのだが、彼らと同等、、と断定することはできないが、出ていてもなんら遜色ないと言える。
ホウエン地方で一番強いトレーナーの称号である「チャンピオン」というものがあるのだが、それを賭けた防衛戦が度々行われるらしい。先のトーナメント形式で行われるポケモンリーグの勝者が「四天王」と呼ばれるタイプエキスパート4人(自分は強いジムリーダーという認識)に勝利を収めることで、現チャンピオンとバトルを行い、勝った方が次期チャンピオンになることができる。
そして、その防衛戦が2ヶ月程前に行われたのだが、圧倒的だった。
結局、挑戦者は現チャンピオンのポケモンを2体しか倒すことができなかった。
それと老人のバトルがひどく似ているように思えてきた。
しかし、チャンピオンは何度かポケモンを交換しているのに対し、老人は1匹のポケモンで6匹のポケモンをなぎ倒した。
もしかしたら、老人はチャンピオンよりもポケモンバトルが強いのかもしれない。
・・・いやいやいや、それはさすがに言い過ぎか。
相手の質が違い過ぎる。挑戦者はチャンピオンのポケモンを把握し、それに対する対策をしっかりとしているだろう。
自分からするとあんなボーマンダに対する対策など、あったら教えてほしいものだが。
まあ、いずれにしても自分の中ではチャンピオンぐらいしか比較対象がいないという時点で、かなり上位なのであろう。
というか、あのボーマンダが言うことを聞くトレーナーなど、なかなかいないだろう。
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初めてボーマンダの近くに行ったのはちょうどナックラーがビブラーバへと進化した頃だっただろうか。
その時は、まさかあそこまで強いとは思っておらず、ちょっと興味本位で近づいて行った。
あと少しで触れるというほど近づいたとき、急に目を開いて、にらみつけるかのような視線でこちらを見た。
ぐるっと周りを確認して、自分とビブラーバしかいないことを確認すると、興味がなさそうにまた眠りについていた。
別にビブラーバは何も感じてなさそうだったが、自分はかなりの威圧感に気圧され、さっさとそこから撤退した。
それから数日後実際に戦っているのを見た後、もうそこに行こうとも思わなくなった。
しかし、それからかなりの時間が経過した後、今から三週間ほど前だ。ちょっとした事件が起こった。
フライゴンと野生のポケモンとバトルの最中、近くにいたジグザグマに技が当たってしまい、怯えて逃げてしまったのだ。さすがに放っておくと、他のポケモンのテリトリーに侵入してしまうと色々なトラブルが発生する危険性などがあり、面倒だ。
ということで、フライゴンに乗って急いでその後を追っていったのだが、この方向がボーマンダのいる方向であることに少し経った後、気付いた。
やばい。そんな思いが心を支配したときにはもうジグザグマはボーマンダまであと数十メートルほどだった。ジグザグマはこちらから逃げるのに必死で前を向いていなかった。
ようやく手を伸ばせば届くという距離まで詰めたときにはもうボーマンダにぶつかる数秒前だった。
――止まれ
そうフライゴンへと指示を出したのと同時になんとかジグザグマを捕まえることができた。
が、自分の重さが加わったからだろうか。必死に止まろうとするフライゴンだが、止まる気配がない。そんなフライゴンを尻目に、自分は進路を変えるよう指示を出すのが適当であったと後悔し、半ばあきらめの心情で必死に身をかがませ、衝撃に備えた。
その瞬間、羽ばたきの音だけが聴こえた。
予想していた衝撃なしに停止をすることができたという事実を受け入れるのには数瞬の猶予が必要だった。
疑問とともに開いた眼には、上空には眠っていたはずのボーマンダがその大きな翼をはためかせている姿を映し出していたのだった。
やばい状況であればあるほどなぜか頭は冷静になるらしい。
とりあえずジグザグマに、ポケットに入れておいたオレンのみをもたせて、元居た方向へと逃がした。
最初、何が起きたのか理解できなかったのだろうか戸惑った様子を見せたが、すぐにこちらに尻尾を見せて数秒後にはこちらから確認できないほどにまで離れ去っていった。
さてと、どうしたものか。と頭を働かしていたころにはもうフライゴンはボーマンダのもとへと向かっていた。
こちらから見守ることしかできない。
数分間、上空で繰り広げられたそれは「対話」とでも言うべきなのだろうか。
フライゴンが周りをせわしなく飛び回り、それを黙って見るボーマンダが飛んでいるだけ。
時折、フライゴンがこちらを見てくるのには気付いたが、それが何を示すのかはまったくわからない。
心情としては平常には程遠いものだったが、こちらを向いたフライゴンの笑顔だけが自分の緊張を幾分か和らげた。
すると何の前触れもなくフライゴンが勢い良く降下し、ボーマンダがそれに続いてゆっくりと自分の目の前まで降りてきた。
ん?
・・・フライゴンがこちらに何かを伝えようとしているようだ
興奮しているからだろうか、よくわからない
とりあえず嬉しそうにしているから適当にヘラヘラしておいた。
するとボーマンダの雰囲気が変わった。
その前足にエネルギーのようなものが集まっている
そして、巨大な三本爪を形成していく
それがはっきりと視認できるようにまでに膨れ上がると、それを勢いよく振り下ろした。
ズドンという爆発にも似た音があたりに響き渡った。
耳が痛い。てか、なんだこれ。
そんな感想を抱きながら恐る恐る眼を開いてみた。
その時に広がっていた景色に衝撃を受けたのを覚えている。
ボーマンダの目の前に穴が、とても一本の腕、いやポケモンから創り出したとは思えないほど巨大なものだった。
呆然といていると、フライゴンが小躍りを踊っていた。相当うれしそうであった。
この時初めて何をしているのかを理解できた。
技を教わっているのだ。ボーマンダに。
そして、あれが何の技だったのかということなのだが、おそらくだが「ドラゴンクロ―」だ。
爪を用いる技である「~クロー系」のいずれかではあると思うのだが、正味の話あとは「シャドークロ―」ぐらいしか知らない。もっと言うと、あれが何の技であろうと大した問題ではない。
ただ強力な物理技であることはわかった。
そして、フライゴンの特訓が始まった。
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毎日、ボーマンダのもとで、それが技と言えるレベルになるまで繰り返し、繰り返し練習していた。
当然ながら自分が介入できるわけもないので、最初の数日こそは見学していたが、なかなか進展しないものを見続ける根性はなく、すぐに飽きていった。
その間、何もしないのもあれだったので、バトルの勉強の一環でホウエンリーグの試合を観戦して、余った時間で主にこの世界の情報(他人に見られても特に困らないもの)をノートにまとめておいた。
そして今日に至るのだが、さっきちらっと確認したところまだ思うような成果は出せてはいなかったようだ。
結構頑張っているみたいだったから、こちらとしても何かをしたいとは思っていたのだが、それっぽい情報は探しても見つからなかった。
うーん。。。シグナルビームのときは、いつのまにか覚えていたのだが
無論、技によって習得・精度向上にかかる時間には差異があるのだろうから、今回のような事例は特段珍しいことでもないのだろう。ただ、習得に時間がかかるのは威力の高い技、またはそのポケモンのタイプとは異なるタイプの技であろうと想像していたので、なぜなのかが分からない。
やはり、これはなにか大切なことを見落としているように感じる。
この2週間の中でそれを解決する要素があったのかもしれない。
今の自分にはそれを探し出すくらいしかできない。
確か、技に関しての疑問が生じた記憶がある。なんだったか、さすがに重要なことだったらある程度覚えていると思うのだろうが、試合に夢中だったからか、いまいちピンとこない。
「疑問」ということは、自身の想定とは異なる事象が発生したということだ。
バトルを見ていて意外に感じたことだったら、同じポケモンでも使っている技でかなりの印象が変わることであろうか。そのポケモンの個性を活かす戦い方はもちろんのことなのだが、バトルのレベルが上がるほど使用する技に個性を見出しているように感じた。
相手に隙を見せず攻撃技の連打や、変化技による拘束からじわじわとなぶり殺しにする戦法、相手が技を繰り出し無防備になったところにカウンターで一発逆転など、とても同じポケモンとは思えないほど多様な戦い方を展開していた。
こんな感想に意味などあるのか?
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いや待てよ
そうだ。技の数だ。
技の数が4つだったんだ。