今回の作品が処女作になりますので、文章が拙いものになっております。これから書き続けていく中で、筆者自身もレベルアップしていけたら、と思っております。
では、1話目をどうぞ!
第1話 運命の始まり
──西暦2022年11月6日──
歩夢(この時を待っていた……。そう、ソードアート・オンラインが正式リリースされる日をな!!)
かく言う俺はベーターテストの応募には落選したものの正式版パッケージを入手することのできた幸運者であった。
しかし元々歩夢はゲーマーといえるほどゲームに熱中するタイプの人間ではなかったため、ナーヴギアを持っておらず、SAOが購入できた途端に慌ててナーヴギアも購入したのだ。
では、なぜ歩夢はSAOを購入したのだろうか。友達に自慢したいから? 世界初のVRMMOを体験してみたかったから?
否、どちらも否である。その理由は…
歩夢(実際のところ何でSAOに惹かれたのか分かんねえんだよなぁ。ただ、PVを見たときにビビッときたっつーか。まあ、俗に言う直感ってやつだろーな。)
普段は、直感などというものには全く縁のない歩夢だが、今回ばかりは、SAOのPVを動画配信サイトで見たその瞬間、無性に己自身の手でSAOの世界観に触れてみたいと、そう強く感じていたのだ。これを直感と言わなければ、何を直感言うのだろうか。
そして、いち早くSAOの世界を体験するために、日曜日だというのに友達とも遊ぶことなく俺は、自室に籠り、時計に向かってにらめっこしながら、午後1時になるその瞬間を今か今かと待ちわびていた。
歩夢(っても頻繫に遊ぶほど友達は多くねえんだけどな。)
そんな自虐をしていると、時計の針が午後1時を回ろうとしていることに気が付く。…もうすぐあの世界を、余すことなくこの全身で味わうことができるのか!そう考えると、俺の胸はドンドンと高鳴っていった。
とにかく急いでベッドに横になり、ナーヴギアを被って仮想世界に入るための呪文の言葉を唱えた。
歩夢(んじゃいっちょ行きますか。) 「…リンクスタートッ!」
そうして歩夢は希望と期待を抱き仮想世界へと飛び立っていく。これから始まるデスゲームのことなど露も知らずに……。
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倉橋先生「木綿季くん…いいんですか?」
木綿季「うん…ボクがそのメディキュボイドっていう機械を使えば、ボクみたいな人達が幸せになれるんだよね?」
倉橋先生「確かにメディキュボイドの臨床試験が終わり、製品化が早まれば救われる人々は大勢いるでしょう。しかしメディキュボイドは試作段階のものですし何かしらの未発見の危険性が潜んでいるかもしれませんよ?」
木綿季「それでもボクはチャレンジしてみたいです! …姉ちゃんみたいに何もできないまま命を終えちゃう人をこれ以上増やしたく無いから……」
木綿季は切なさを帯びた笑顔でそう答えた。
倉橋先生「木綿季くん……」
木綿季の姉である藍子はちょうど4カ月前に13年間に渡る長い闘病生活の末に他界していたのだ。両親もその1年前に亡くなっていたため木綿季はついに家族と心の拠り所を失い、それからしばらくの間は無気力に日々を過ごしていた。
だが、木綿季もいつまでもふさぎ込んではいられないと思ったからなのか、いつからか以前のように笑顔を見せるようになっていった。
しかし、倉橋には木綿季の笑顔にどこか陰りを感じていた。そこで倉橋が考えたことは、仮想世界という異世界を体験してもらうことだった。もしかしたら仮想世界に行くことが、木綿季の気分転換に繋がるのではないかと考えたが故である。
さらにタイミングのいいことに、あと1年は掛かると考えられていたメディキュボイドの試作第1号機が完成したのだ。何やら神代凛子という人物が積極的に開発に携わってくれたおかげらしい。
そしてこのことを木綿季に提案すると、木綿季に二つ返事で承諾された。メディキュボイドを使う候補者は他にも数名いたが、木綿季は他の人と比べて高いVR適性を持っていたこともあって、第1被験者として選ばれた、というわけだ。
木綿季「それに、ボクもSAOで遊んでみたいからね!仮想世界で自由に動き回れるなんて夢みたいだよ!」
倉橋は久しぶりの木綿季の満面の笑みを見て、思わずこちらも嬉しくなってしまい、笑顔がこぼれる。
倉橋先生「そうですね。とても楽しい体験になると思いますよ。」
木綿季「先生、そろそろ行ってもいいかな?」
と、木綿季はソワソワし始めた。どうやら木綿季は仮想世界という未知の世界に興奮を抑えきれないようだ。
倉橋先生「では一旦6時になったらログアウトしてください。メディキュボイドのデータのチェックを行いますから。」
木綿季「はーい!じゃあ、行ってきます! リンクスタートー!」
こうして運命の歯車が1つ動きはじめたのだった。
1話目はプロローグ程度に捉えてもらって結構です。批評をお待ちしております。…とは言ってもこの程度の文字数と内容に批評もクソもないとは思いますが…
では、また2話目でお会いしましょう!