~SAO with Yuuki~   作:うずつるぎ

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 段々と文字数が増えてしまっている…。
 このままでは、一日で書き終えることが出来なくなってしまうのではないかと、恐れ始めている筆者がここにいます。

 では、どうぞ!


第15話 魔境の水没ダンジョン

 あの後、アルファとユウキは各層の雪景色を見て回った。どの層も美しかったが、アルファはやはり二層で見た、荒野の中での降雪というものが、普段では有り得ない光景だったので、特に印象に残っている。ユウキは三層主街区の巨大バオバブの最上階から見る、森の雪景色がお気に入りとなったようだった。

 翌日の25日は、三層のエルフクエストを今度こそクリアし、二層でクリスマスらしく、トレンブル・ショートケーキを食べてから(もちろん、今回は割り勘で)四層の迷宮区に向かった。ユウキが発見してくれた細い水路の探索は、迷宮区でレベリングをしてから行うことに決定し、二日間、迷宮区でレベル上げ兼宝箱探しをした。

 四層の適正レベルを大きく超えているせいか、ポンポンとレベルを上げることは出来なかったが、宝箱から武器強化の成功率をブーストしてくれるアイテムが入手出来たので、二人の武器を最大限に強化してから、明日の探索に備えるために、それぞれの宿へと戻った。

 

 現在、アルファ達は、ユウキが先日発見した狭い水路を通って、その先にあった水没ダンジョンに突入していた。水没ダンジョンの水路は複雑に入り組んでおり、それだけでも、今日だけではとてもマッピングしきれないほどの広さであることが伺える。

 薄暗い水路には、スカットル・クラブが頻出し、その度に船上での戦闘を余儀なくされるため、二人の集中力は徐々に削がれつつあった。途中に何度か、桟橋と扉を見かけたので船から降りて扉に入って見たが、どうやら正解ルートではなかったらしく、宝箱に錆びた装備品が入っているだけだ。

 ただ、他のプレイヤーがこのダンジョンを訪れたことがあるのか、いくつかの宝箱は、既に開封済みであった。

 

 ユウキ「あ、右に扉が見えるよ」

 

 ユウキの声に顔を上げて、いざ前方を確認してみると、三十メートルぐらい先に、今日何度目かの鉄扉が見えてきた。扉に入ると今度は宝箱ではなく、ボロ布が置いてあった。

 性能を確認すると、<アルギロの薄布>というアイテムで、周囲が水に囲まれているときに透明化できるらしい。何に使うのかはよくわからなかったが、一応回収しておく。二人はゴンドラに戻ろうと、来た道を引き返すと、水路の先に地下へ降りる階段を発見した。

 

 アルファ「…行くか?」

 

 ユウキ「うん!」

 

 ユウキの承諾が得られたので、階段近くの船着き場にゴンドラを留め、慎重に階段を下っていく。すると、目の前に大扉が現れた。アルファが扉を開けようとするが、扉が錆びているせいか、少しずつしか開けなかった。

 恐る恐る扉の先を覗いてみると、そこには、ダークグレーの鎧に身を包み、覆面で顔を隠した男がチラリと見えた。その姿を見た俺は、思わず息を吞んでしまう。

 

 ユウキ「あれって…フォールンエルフだよね…」

 

 ユウキもさっきまでの陽気な顔から打って変わって、真面目な表情で俺に確認してきた。

 

 アルファ「あぁ…キャンペーン・クエストの一環か…?」

 

 フォールンエルフとは簡単に言えば、第三層のエルフクエストの終盤に出てくる第三勢力だ。名前の通り、邪悪な存在であり、毒や目くらましなどを駆使する厄介な敵である。

 

 ユウキ「でも、クエストだったらログが発生するはずだけど…」

 

 アルファ「どうする?向こうに進むか?」

 

 アルファ達がいる場所の先には、左右に通路が別れており、まだこのダンジョンに続きがあることが伺えた。

 

 ユウキ「…行こっか」

 

 先ほどのフォールンエルフのカーソルは薄ピンクだったため、万が一戦闘になったとしても、二人なら容易く倒せるだろう。しかし、他の場所にもフォールンエルフがいるだろうから、味方を呼ばれる恐れもあるので、なるべく戦闘は避けていきたい。

 フォールンエルフが右の通路に移動したその隙に、二人は左側の通路に入り込む。そのまま慎重に、道なりに進んでいくと、左右に木の扉が幾つかある一本道に入った。一つ一つ丁寧に、木の扉の中に入っていくと時々宝箱が発見できる。…そろそろお腹が減ってきた。外はお昼頃だろうか。

 そんな下らないことを考えながら、更に下に降りる階段を見つけた二人は、それに従って階段を下っていく。すると、いきなり広い部屋に出た。奥には大扉があり、二人は自然と、扉を開けようと足を運ぶ。その時、突然向こう側から扉がこちらに開かれた。

 

 「「何者だ!」」

 

 扉から現れたのは7人のフォールンエルフだった。左右三人ずつがとっさにそれぞれの武器を構え、アルファとユウキを包囲する。アルファは6人をしっかりと確認すると、<フォールンエルブン・ナイト>と表示された。

 さっきの巡回兵よりはカーソルが赤に近いが、問題なく倒せる範囲の敵だ。横目でユウキの方を見ると、ユウキは顔面蒼白といった様子で一点を見つめている。そしてアルファも、その方向を見て絶句せざるを得なかった。

 

 アルファ「なッ……!?」

 

 そこにいた男は<フォールンエルブン・エリートナイト>という名前で、頭の上に浮かぶカーソルが深紅に染まっていたのだ。これ程濃い色は、フロアボス並みである。

 

 『ほう…忍び込んだのは薄汚い人族か…貴様ら、中々の強さだな…お前らでは荷が重い。どれ、特別にこの私が相手をしてやろう…』

 

 「「はっ!!」」

 

 周囲のフォールンエルフが一歩引く。今すぐここから逃げ出したいが、周りのフォールンエルフが邪魔で、強行突破ができそうにもない。

 

 『光栄に思うがよい、…我が剣の錆となれることをなッ!』

 

 そう言ってエリートナイトが片手直剣を構え、こちらに飛び出してきた。アルファも覚悟を決めて両手剣で迎え撃つが、勢いを殺しきれず、軽く吹き飛ばされてしまう。

 

 アルファ(片手剣の癖に、両手剣並みの重さだとッ!?)

 

 エリートナイトは、アルファに向かってすかさず追撃を決めようとしてきた。アルファは態勢を整えて、今度はしっかり剣を受け止め、反撃しようと剣を振るうも、紙一重で避けられ、むしろこちらがダメージを食らってしまう。ダメージはフロアボスほどではないにしても強烈であり、更にボスより小さい分、小回りが利いて厄介だ。

 エリートナイトがまたもや追撃しようとしてきたが、アルファは体術スキル<水月>で応戦する。これは相手にとっても予想外だったらしく、ダメージを与えることができた。フロアボスのようにHPバーが何本もないのが唯一の救いである。

 

 『ふむ、やはり腕は確かなようだ』

 

 エリートナイトは余裕たっぷりの表情でそう言った。直後、ユウキがエリートナイトに向かって横から奇襲を掛けるが、あっさりと受け止められてしまう。

 

 ユウキ「ッ……!!」

 

 『私は小娘とて、容赦はせんぞ』

 

 そう言って次は、ユウキにターゲットを変え、剣を激突させた。ユウキの反応速度は凄まじく、エリートナイトの剣技を的確に捌き、反撃を試みるが、ことごとく防がれてしまっている。

 ユウキとエリートナイトの剣戟は更に激しさを増していき、お互いの体に攻撃がヒットし、じわじわとHPバーが削れていく。両者の体力がイエローゾーンに突入した頃だろうか、エリートナイトがユウキに足払いを決め、ユウキが転倒状態に陥る。

 エリートナイトがとどめを刺さんとするが、直前にアルファが割り込んで剣を受け止めた。

 

 『小娘よりも弱い貴様に何ができる…』

 

 アルファ「…やってみなきゃわかんねえよ!」

 

 確かに、アルファはユウキのような反応速度を持っておらず、普通にエリートナイトと戦えば待っているのは死のみだろう。だが、頼みの綱のユウキは転倒状態であり、このままではユウキが死んでしまうのだから、故に割り込むしかなかったのだ。エリートナイトの体力はイエローゾーンに突入している一方で、アルファは体力をほぼ全快させているので、勝機があるだろうと見込んでいる。

 アルファは両手剣を突き出し、エリートナイトが回り込んで回避したところを、足技で崩そうとする。しかし、その攻撃は見切られており、半歩下がって足技を避けた後、こちらに剣を突き出してきた。

 アルファは焦って、両手剣を自身の前に持ってきてガードの態勢に入るが、それはブラフだったようで、エリートナイトはアルファの背後に回り込み、ソードスキル<シャープ・ネイル>を綺麗に決められる。

 アルファの体力が一気にレッドゾーンにまで突入した。とどめの一撃と言わんばかりにエリートナイトが突きを一閃してくるが、ギリギリのところで軌道を逸らす。間一髪で避け切るが、エリートナイトは攻撃の手を休めることなく、更に追撃を仕掛けてきた。

 

 アルファ(……死ぬのか…?)

 

 アルファは死を予感した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アルファ(いや、まだ……まだ死ねないッ…!!)

 

 その瞬間、アルファには世界がスローモーションに見えた。さっきまでは対応すらままならなかったエリートナイトの攻撃が、今は完璧に把握できる。振り下ろし攻撃を紙一重で捌き、エリートナイトの重心が僅かに右足に傾いたことから、突撃してくることを理解して、左側に体を動かし、すれ違いざまに太刀を浴びせる。

 

 『き、貴様!?』

 

 流石のエリートナイトも、こうもいきなり相手の動きが変わると、驚きを隠せないようだ。

 

 アルファ「……」

 

 エリートナイトが動揺している隙ついて、両手剣を上からの右斜めに振り下ろす。エリートナイトはこの攻撃を避けようと、左へステップ回避し、むしろアルファの懐を目指して剣を向ける。

 しかし、今のアルファにはその動きが見えていたので、体を半回転させ、下から剣を斬り上げて、相手の剣を宙に向かせる。

 

 『…なッ!!』

 

 エリートナイトが剣を振り下ろす前にその胴にタックルし、吹き飛ばす。だが、流石はエリート、吹き飛ばされても態勢を崩すことなく持ち堪えた。エリートナイトは半ば狂乱状態になりながら、アルファをこの世から消滅させるために懸命に剣を振り続けた。

 

 アルファ(右、左、右、右、後ろ、左……そこッ!)

 

 アルファは、エリートナイトが剣を振るう時の態勢、重心、剣先の向き、剣身と体の微細な動きを見て瞬時に次の攻撃を理解し、最小限の動きで回避し続ける。痺れを切らしたエリートナイトが大振りになった瞬間、アルファは手元を攻撃して、エリートナイトの片手直剣をファンブルさせた。

 

 『し、しまったっ!』

 

 アルファ「終わりだ…!」

 

 アルファは無防備になったエリートナイトを肩から斬りつけ、そのHPバーを全損させる。

 

『人族の戦士よ…見、事な剣技だ、った…ぞ…』

 

 エリートナイトは最後にそう呟いてから、その体をポリゴン片に変え、散っていった。

 

 「た、隊長がやら、れた…?」 「バカな…」

 

 残りの六人のフォールンエルフは、目の前で起きた出来事を理解することに時間がかかっているようだった。しかし、現実を受け止め始めたのか、やがて

 

 「撤退だッ!」

 

 と、誰かが言ったのを皮切りに、途端に残りのメンバーもそれに同調し、クリスタルのようなものを使って、何処かに転移していく。その場には、アルファとユウキだけが残った。啞然としていたユウキも我に返り、こちらに駆け寄ってきた。

 

 ユウキ「ア、アルファ、だいじょうぶ!?」

 

 アルファ「……」

 

 ユウキ「アルファ?」

 

 俺より少し背の低いユウキが、こちらを覗き込むように俺の安否を確認してくれているが、体も頭も疲れ切っていて、身体が思うように動かない。

 

 アルファ「……大丈夫だ、…けど、ちょっとばかし疲れた…な」

 

 そう言ってアルファはその場に倒れ込み、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 アルファ「……んっ」

 

 アルファはまどろみの中で、意識を取り戻した。一体どれほどの間、意識を失っていたのだろうか。それは数分にも、数時間にも思える。このままだと思考の海に沈んでいきそうだったので、そろそろ身体に意識を向けていく。

 ふと、自分の頭が何か温かく、やわらかいものの上に乗っていることに気が付いた。

 

 アルファ(地面はタイルだったから冷たいはずなんだが…)

 

 アルファは自分の身に何か異変が起きているのではないか考え、目を開けることにした。すると、目の前にはユウキがいた。…いや、いるにはいるんだが、なぜか俺の顔のすぐ上にユウキの顔があったのだ。

 

 ユウキ「あ、気が付いたんだね、おはよう」

 

 ユウキがニコリと笑って声をかけてくれる。イマイチ状況が把握できないが、何となくこちらも挨拶しなければ、と思い、返事をする。

 

 アルファ「お、おはよう、…俺って、どれぐらい気絶してたんだ?」

 

 ユウキ「ん~、五分ぐらい?」

 

 ユウキは可愛らしく手で数字の5を表してくれた。…正直、もう少しこのままでいたかったが、ユウキにも悪いと思い、体を起こすことにした。

 

 ユウキ「…あ……」

 

 アルファ「サンキューな」

 

 礼を言ってから、レッドゾーンのまま放置されていた体力を、ポーションを飲んで回復させる。ぶっちゃけ、俺はポーションの薬とミントを混ぜたような味が嫌いなので、是非とも誰かに美味しいポーションを開発してもらいたい。

 いや、むしろ俺が料理スキルとか取ったら、作れたりするんだろうか。…今度キリトに聞いてみよう。ポーションの回復を待つ間に、ユウキに現状を説明してもらうことにした。

 

 アルファ「ユウキ…結局、今はどういう状況なんだ?ここは安全なのか?」

 

 ユウキ「ん~…多分安全だよ、ここにいた兵士たちはみんなどっか行っちゃったっぽいし」

 

 アルファ「そうか…取り敢えず扉の向こうに行ってみないか?」

 

 ユウキを誘って扉の先に進むと、そこには金銀財宝がある…わけではなく、代わりに宝箱が一つ存在していた。宝箱を開けると、中にはレイピアのように細く、しかし、重厚な輝きを放つ片手剣が収められていた。

 剣の名前は<ムーンナイト・ソード>和名は月夜の剣といったところだろう。ユウキの最大強化したアニールブレードよりも強い性能らしく、そろそろユウキのメインアームも更新しないといけなかったので、今回の宝箱ガチャは大成功だ。

 

 ユウキ「あのエリートナイトって、もしかしてこれがメインの武器だったのかな?あの人、突き攻撃ばっかり使ってたし…」

 

 なるほど。…ユウキの観察眼スゲーな、と俺は心の中で思う。やはりそういう所がバトルの強さに繋がっているのだろう。

 

 アルファ「…そうだったら今頃俺たちは死んじまってるだろうな」

 

 ユウキ「アハハっ、それもそうだね~、笑えない話だよ!」

 

 …ユウキさん、笑ってますけどね。と心の中でツッコミを入れておく。

 

 アルファ「取り敢えず主街区に戻ろうぜ、もう今日は休みたい」

 

 ユウキ「んっ、そうしよっか」

 

 緊張の一戦を乗り越えた俺たちは、くだらない会話をしながらインディゴ号に向かって、来た道を引き返していった。

 

 

 

 

 

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 ユウキ達は現在、水没ダンジョンを脱出するために、出口の方向へとゴンドラを進めている。寄り道することなく、出口に向かって一直線に舵を切っているので、行きと違って帰りは、早めに出口が見えてきた。

 途中、何度かモンスターにエンカウントしたが、ユウキの新調したムーンナイト・ソードの威力は強烈で、瞬く間にモブを撃破していた。

 

 ユウキ(ボクは細身の剣の方が向いてるのかもね)

 

 ユウキはそんな自己分析しながら、水没ダンジョンを後にした。太陽は既に傾いており、正午はとっくに過ぎていることが伺える。

 不意に、ユウキの視界に、メッセージが届いたことを知らせるベルマークが表示されたので、メッセージを開けてみると、それはアルゴからのメッセージで、内容はなんと、午後一番でフロアボスの攻略が始まるとのことだった。

 

 ユウキ「アルファ!もうボス攻略が始まっちゃってるってアルゴからメッセージが来てたよ!どうする?」

 

 アルファ「…マジか、まぁ俺たち抜きでも大丈夫だろ、今から行っても間に合わねえし、大人しく今回は見送ろう、それにフロアボスよりもいいもんゲットできたからな」

 

 アルファはやけに上機嫌だった、エリートナイトから何かドロップしたのかな、とユウキは考える。あの時のアルファは、いつもとは何かが違う洗礼された動きで、エリートナイトを圧倒してた。あの動きは、今のユウキにはとても真似できそうにないものだ。

 

 ユウキ(そう言えばアルファの寝顔可愛かったなぁ……)

 

 ユウキがあの時のことを思い出していると、突然アルファが話しかけてきた。

 

 アルファ「そういや、ユウキはなんで俺に膝枕してたんだ?」

 

 ユウキ「ふゃあ!?」

 

 正直に寝顔が可愛かったから、つい出来心で…。なんてボクには到底言えないよっ!?何とかしてごまかさなきゃ!と一瞬のうちに思考を巡らせる。そして導き出した答えは……

 

 ユウキ「えと、その、…クリスマスプレゼントのお返し?あ、あと、エリートナイトを倒したで賞?的な感じのかな?」

 

 見苦しい、見苦しすぎるよ!?、と、ボクは頭の中で奔走するもう一人の自分に苛まれ、何故かアルファがどんな反応をするのかを知ることが、途端に怖くなった。

 

 アルファ「ふーん、ありがとな、じゃあ、次のクリスマスも膝枕にしてくれよ」

 

 ユウキ「……」

 

 アルファの答えがボクの予想の斜め上行ってしまい、思わず黙り込んでしまう。

 

 アルファ「いや、今のはじょうだ…」

 

 ユウキ「…まぁ、考えといてあげる…」

 

 二人は、透き通る水面に反射したオレンジ色に輝く夕陽の光を受けたせいで、少し頬を赤く染めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 これにて第四層は終了です。因みに、水没ダンジョンでアルファが発揮した力は、スポーツの世界で特に有名な、ゾーンです。
 筆者も、学生時代に一度だけゾーンっぽいものに入れたことがあったので、今回はその経験を小説にぶち込みました。
 筆者は、小説に書いたまんまの状態になりました。あの快感を味わうと、もう普通には戻れません。

 では、また第16話でお会いしましょう!
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