スーパーロボット大戦OG 唸れ!俺のロケットパンチ! 作:ボートマン
A月Z日
俺はあれからギリアム少佐にマジンガーと共に連邦軍に保護された。
とはいえ身分を示す者がないため、個室で滞在することになった。
一応免許証とか保険証はあるけど、この世界では登録されてないとかで役に立たなかった。
それにしても俺どうなるんだろう?
ギリアム少佐は悪い人には見えないけど、他の人はわからないし。
でも、あのまま根無し草で彷徨うわけにもいかないし。
とりあえずマジンガーが無事であることを祈ろう。
A月Y日
ふむ……あの虫ロボットはエアロゲイターっていう異星人?のロボットだったのか。
軟禁されてもネットやテレビはあるので、俺はニュースやネットからあの虫ロボットを調べた。
それにしても異星人か。
ネットでは異星人の話題にのるかのようにアイドネウス島のメテオ3やEOTI機関などが話題になっていた。
それにしても、異星人……。アイドネウス島……。ビアン・ゾルダーク……。メテオ3……。
異星人……。アイドネウス島……。ビアン・ゾルダーク……。メテオ3……。
ああっ!?思い出した!?
ここは……スパロボの世界、なのか?
俺はよくスパロボをプレイしたので覚えていた。
だけど、スパロボの世界とは言っても色んな作品があるんだよな。
そうだ!ギリアム少佐がいるからOGの世界なのかな?
それともオリジナルの世界なのかな?
今は判断できないけど、どっちの世界にしても今後は気を引き締めないといけない。
「失礼する」
数日経ったある日、ギリアムが譲が滞在する部屋を訪れてきた。
「さて、君には色々と聞きたいことがある。いいかね?」
「はい」
「まず君に関して調べさせて貰ったが、残念ながら君のことを証明する情報は一切見つけられなかった」
「…………」
「現在も調べているが見つかる可能性は低いだろう」
譲は元々譲はこの世界の住人ではないため、情報が無いのは当然であった。
「もう一つ、君が乗っていたあの機体のことだ」
「…………」
マジンガーの話になり、譲は気を引き締める。
「あの機体に使われた技術は我々の知らない技術で造られていた」
「…………」
「上の人間はあの機体を押収して分解すべきだという」
「!駄目だ!それだけは絶対に駄目だ!」
マジンガーを分解という言葉に慌てて叫んでしまった。
「……安心したまえ。どんな危険があるかわからないため、今のところは分解せず調査するようにしている」
「え?あ、よかった~」
分解されてないことに安心したのか譲は息をついた。
「だが、君があの機体について話さない場合はそうなる可能性は高い。だから、君が知っていることを話してくれないか?」
「ここでの会話は他の人に聞かれてないですよね?」
「ああ。会話は私が記録している」
ギリアムが記録しているなら編集などは出来るはずだろう。
「ギリアム少佐は俺が別世界から来た人間と言ったら信じてくれますか?」
「それは、どういう意味かな?」
「冗談かと思えるかもしれないですけど聞いてください。実は………」
それから譲は自分が別の世界の人間であると説明する。
無論、スパロボの話は省いてだ。
「なるほど。君のことはわかったが、それを証明できるものはあるのかね?」
ギリアムの問いは最もだ。
証明できなければ頭のおかしい奴となる。
「確かに証明できるものはありません。ですが、信じてください……ヘリオスさん」
なるべく聞こえるぐらいの声量で言い、ギリアムに頭を下げる。
「!?どうして君がそれを……?」
ギリアムは自身のもう一つの名前を言われたことに大きく驚いている。
「事情は離せませんが、こう見えて色々と知っています」
譲は不敵に笑い、反応を見る。
「………では君が別世界の人間としてあの機体はどうなんだね?」
「あれは……託されたんです」
実際、自分が何故マジンガーに乗っていたのかはまだわからない。
だが、必ず意味はあると譲は考えている。
その意味を知ることがこの世界に来たことに関係していると譲は睨んでいる。
「だから、あれは、マジンガーは誰にも渡せません!」
力強く渡さないとギリアムに譲は宣言する。
「君は……」
ギリアムが何か言おうとした瞬間、警報が鳴り響く。
「司令部!何があったんだ!」
ギリアムはすぐさま司令部に連絡を取って異常を確認していた。
「どうやら君と話す時間は無くなってしまったようだ」
「どういうことですか?」
「ビアン・ゾルダーク博士が
「それじゃこの警報は?」
「ああ、敵がこの基地に攻撃を仕掛けている」
DCが宣戦布告したということはすでに原作は始まっている。
「ギリアム少佐はどうするんですか?」
「私は基地を守るために出撃する」
「……なら俺も戦います!」
「何を言っているんだ君は!」
「敵の戦力はどのくらいかわかりませんけど、マジンガーを奪われるわけにはいきません」
DCがマジンガーを見たら鹵獲か破壊のどちらかをやるはずだ。
それだけはさせるわけにはいけないと譲は考えていた。
「それに、戦力は多いほうがいいでしょう?」
マジンガーの力は強大だ。
その力を戦わせないんて勿体ないに決まっている。
「………わかった。なら君は今から軍に入ってもらう」
「へ?」
「何分身分がないうえに、民間人にあの機体を動かさせるわけにはいかない。だから、軍に入ってもらう」
「ええと、そんな簡単に軍って入れるものではないと思うんですけど?」
「問題ない。君のことはあの機体のテストパイロットとして後でデータを作成する。これが聞けないなら君を戦わせるわけにはいかない」
確かギリアムは情報部に所属していたので、データの改竄はできるのだろう。
「うぅ……わかりましたよ。そちらの提案に乗りますよ」
ギリアムの提案に譲は仕方なく乗ることになった。
「よし。では急いで格納庫に向かおう。君の機体はそこにある」
「はい!ギリアム少佐!」
譲はギリアムと共に部屋を出て格納庫に向かうのであった。