スーパーロボット大戦OG 唸れ!俺のロケットパンチ!   作:ボートマン

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第3話

戦闘の余波によって揺れる基地を移動し、譲とギリアムは格納庫に無事に到着した。

 

「ギリアム少佐!」

 

整備員がギリアムを見つけると、急いでギリアムの下に駆け付ける。

 

「機体の状況は?」

 

「整備は万全です。……ん?その少年は?」

 

整備員が譲を不思議そうに見つめる。

 

「彼はあの機体のパイロットだ。彼にも出撃してもらつもりだ」

 

「え!?いいんでしょうか?」

 

命令されてないのに譲を連れ出したことに、整備員は不安そうな表情で尋ねる

 

「今は非常事態だ。戦力を出し惜しみする余裕はこちらにはないんだ」

 

話が長くなりそうな気がした譲は、マジンガーを見つけると足元のホバーパイルダーに乗り込む。

 

「何をしているんだ譲!」

 

「悪いけど、今は話に時間をかけている暇はないんだ!」

 

ホバーパイルダーを起動し、急いで上昇させる。

 

「やってやる……やってやる!いくぞ!パイルダーーー!オーーーーン!!」

 

ホバーパイルダーの両翼を折りたたみ、マジンガーとドッキングすることができた。

 

マジンガーの目に光が灯り、黒鉄の巨人が動き出す。

 

「よし!上手くできた!はぁぁぁよかった~」

 

上手くドッキングできたことに譲は嬉しくもあり安心していた。

 

「っと!安心するのはまだ早い。本番はここからなんだ」

 

これから先はゲームとは違う。

 

文字通り命を懸けた戦いだ。

 

油断すればその瞬間に死ぬ。

 

気合を入れた譲はレバーを強く握る。

 

そして、マジンガーは格納庫から発進する。

 

外に出て見れば戦況は酷かった。

 

DC部隊の攻撃によって基地の戦力の殆どがやられていた。

 

「何だあれは?」

 

「連邦軍の新型か?」

 

マジンガーに気づいたDCの戦闘機部隊はマジンガーを攻撃目標にした。

 

「いくぞ!まずはこいつだ!」

 

マジンガーは右腕を構えて、左腕で右腕を支える。

 

構えるマジンガーに戦闘機部隊は攻撃が届かないと思っている。

 

「くらえ!ロケットパァァァァンチ!」

 

まさか右腕を発射するとは思わなかった戦闘機部隊は急いで回避行動をとるも、そのうちの1機にロケットパンチが命中する。

 

「もういっちょ!」

 

更に左腕も発射し、もう1機の戦闘機を撃墜した。

 

しかし、今ので戦闘機部隊はマジンガーから距離を取り始めた。

 

「距離を取るか。なら、こいつだ!」

 

譲が右のレバーを倒すと、マジンガーの口のスリットから強風が出る。

 

「ルストハリケーン!」

 

戦闘機部隊にルストハリケーンを吹き付けると、強風を浴びた機体はたちまち錆び始めていた。

 

「どうだ!」

 

特殊な酸によって翼が錆びてしまい、機体の制御ができず墜落していた。

 

どうにかルストハリケーンを回避して生き残った戦闘機部隊は後退し始めた。

 

「これで終わってくれよ」

 

敵の増援が来ないことを祈る譲に通信入ってきた。

 

「全く、無断出撃は困るのだが?」

 

通信相手は先程発進したギリアムのゲシュペンストMr.Ⅱだった。

 

「す、すいません」

 

「まあいい、敵はその機体の力に今は退いてくれたようだ」

 

マジンガーの底知れない力にDC部隊は後退したようだ。

 

「よ、よかった~!」

 

敵が後退したことに安堵した譲は気が抜けたのかシートに身を預ける。

 

「しかし、その機体はとんでもない力を持っているな」

 

「え?そ、そうですか?」

 

「ああ。ミサイルでは刃が立たない頑丈な装甲。それに加えて強大な力に先程の酸を含んだ強風。私はその機体にはまだ隠された力があると思うが?」

 

ギリアムの言う通り、マジンガーにはまだ強力な武器が二つ残っている。

 

「ハ、ハハハ……いや~そんなわけないですよ~」

 

「……ならば、そう言うことにしておこう」

 

笑って誤魔化す譲に、ギリアムは今回は引き下がってくれた。

 

その後は格納庫に機体を預け、譲はギリアムと共に先程の部屋に案内された。

 

 

A月X日

 

あれからしばらく待った後、ギリアム少佐から基地を放棄することが決まったことを告げられた。

 

敵を撃退できたのはよかったけど、逆に敵を本気にさせてしまったということだった。

 

強大な力を持つマジンガーに対して、敵はMAPW(Mass Amplitude Preemptive-strike Weapon)という大量広域先制攻撃兵器を使用すると睨んだらしい。

 

実際、この基地にMAPWを積んだと思われる戦艦が向かっているらしい。

 

俺のせいで基地を放棄させてしまったことに、ギリアム少佐は君は悪くないと言ってくれた。

 

それでもと思ってしまった俺に対して、ギリアム少佐から思い上がるなと叱咤された。

 

俺があの時戦おうが戦わなかろうが、こうなる可能性はあったと言われた。

 

唖然とする俺にギリアム少佐は極東の伊豆基地に向かう指令書に、軍人としての身分を示すIDを渡すと何処かへ行くのであった。

 

………ギリアム少佐の言う通りだ。

 

マジンガーの力が凄いからって思い上がってはいけない。

 

力に溺れたら絶対によくない予感がする。

 

俺は頬を叩いて気合を入れると、極東の伊豆基地に向かう準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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