スーパーロボット大戦OG 唸れ!俺のロケットパンチ! 作:ボートマン
「はぁ…………」
マジンガーを積んだタウゼントフェスラーが極東の伊豆基地に向かう中、譲は与えられた個室の中で膝を抱えて座り込んでいた。
「本当に、どうしようもないな……俺」
どうして譲がこんな状態になったのか。
理由は前回の戦闘が原因だった。
あの時は戦うことだけに集中していたが、落ち着いた頃に譲は気づいたのだ。
自分が人を殺してしまったという事実に。
その事実に譲の精神は大きく疲弊して、現在の状態の陥っていた。
そこへ突如機内に警報が鳴り響く。
「!!」
警報に驚いた譲は体をびくつかせる。
「け、警報!?そうだ!」
慌てて起き上がった譲は操縦室に連絡を取り始める。
「何があったんですか!?」
「DCから攻撃を受けている!」
「何だって!まさか……」
DCがわざわざ譲たちを攻撃する理由に心当たりがあった。
「だったら!」
部屋を出た譲は支給されたパイロットスーツに着替えずに格納庫に向かう。
そして、格納庫に着いた譲はパイルダーに飛び乗る。
「俺がマジンガーで出て敵を引きつける!その間にここから脱出してくれ!」
「し、しかし!」
「頼む……!」
「………了解した。生きて戻って来いよ!」
「ああ!いくぞ!パイルダーーー!オーーーーン!!」
マジンガーとドッキングすると、格納庫の扉が開く。
「マジ~ンゴー!」
格納庫から発進したマジンガーは近くの島に着地した。
「考えるのは後だ。今は戦いに集中するんだ!」
敵は潜水母艦から戦闘機部隊に加えて、見慣れない機体を発進させていた。
「あれが
戦闘開始と言わんばかりに戦闘機部隊はミサイルを、AM部隊は左腕のレールガンを発射する。
マジンガーは両腕をクロスして防御する。
爆発で土煙が巻き上がり、マジンガーはすぐさまその場から移動する。
「(空を飛べないマジンガーじゃ空を飛ぶ敵はキツイ。だから、あらゆるものを利用するんだ)いくぞ!ロケットパァァァァンチ!」
土煙の中からでてきたロケットパンチに数機の戦闘機に命中する。
しかし、敵もロケットパンチの発射場所を予測して攻撃してきた。
「くそー!やっぱりキツイ!」
敵も決して近づかずに距離を取っているせいで、こちらの攻撃は中々命中しない。
じり貧の状況にどう打開すべきか考えていると、戦闘機部隊とAM部隊が攻撃を受けていた。
「こちらはゴースト1、カイ・キタムラだ。無事か?」
マジンガーの隣に来た緑色に塗装したゲシュペンストが通信してきた。
「援軍か?誰が?」
「お前が先に逃がした輸送機から救援要請を受けた」
どうやら先に逃がした輸送機のパイロットのお陰だった。
「援軍は俺だけじゃない。見ろ」
援軍はカイだけでなく、他にも3機の戦闘機がDCの戦闘機に攻撃を仕掛けていた。
「救援に感謝します!」
カイ達の援軍で戦況は少しずつだが押し返していた。
それでも戦力はDC側が有利であることには変わらない。
「(やっぱり母艦を叩かないと……)あれを……使うしかない」
敵が援軍に気を取られているうちに譲は行動する。
まず、ロケットパンチの攻撃を止め、潜水母艦を見据える。
「ん?おい、あの黒いの何する気なんだ?」
「ちょっと大丈夫なの、アレ!?」
「………」
戦闘機のパイロットであるジャーダ・ベネルディ、ガーネット・サンデイ、ラトゥーニ・スゥボータは戦闘中に攻撃の手を止めたマジンガーを見る。
「まずはしっかりと腰を据える。そして、次は武器パネルの赤いボタンだ」
マジンガーは腰を据え、武器パネルを押すと赤いダイヤルとメーターがでる。
「目標に狙いを定めて、ダイヤルを押さずに回す」
敵の潜水母艦に狙いを定めると、ダイヤルを押さずに慎重に回し始める。
ダイヤルを回し始めると、どんどん光子力エネルギーが増大する。
「青……緑……黄緑……黄色……オレンジ……赤!くらえ!光子力ビーーーム!!」
マジンガーの両目から放たれた光線は潜水母艦に命中する。
あまりの強大なパワーに装甲はもたず、一瞬で潜水母艦は爆散した。
「す、凄え……」
「噓でしょ……」
「………」
「何て力だ……」
マジンガーの光子力ビームの威力にカイ達だけでなく、DC部隊も唖然としていた。
「降伏しろ!まだやるなら次の目標はお前たちになるぞ!」
譲はこの機を逃さず、DCに降伏勧告する。
そして、脅しが効いたのかDC部隊は降伏はしなかったが後退し始めた。
「ふぅ~助かりました。皆さん、ありがとうございます」
「いや、そんなことはない。それよりも凄いなその機体は」
「アハハ……そ、そうですか?」
「いやいや凄いに決まってるだろ!」
「そうよ!さっきのビームなんか特に!ね、ラトゥーニ?」
「………」
こうして譲は味方の援軍もあって、DCの急襲をどうにか乗り越えることができたのであった。