過去の英雄の提督録   作:紫玉ねぎ

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「いつかあの海へ」3話すごかったですね。

友軍艦隊到着した時涙が出ました。




本編
現代:舞鶴鎮守府


2021年7月15日 舞鶴

 

 

 

 俺達は男に案内されるがまま着いていった。 

 

男は塩谷と名乗った、迷い人を保護するR機関の特務大佐らしい。

 

 

 

「この世界は未曽有の脅威に晒されている。今から8年ほど前に、小笠原諸島の海上を走る未確認の生物を付近を走行中の漁船が目撃した。それ以来日本近海付近に出没するようになり、やがて大西洋でも同じ時期に確認され始めた。この生物は人間に敵対しており、砲撃や鳥型の飛行物を飛ばして攻撃してきた。防衛省は臨時の事態として、大本営を設置。未確認生物を深海棲艦と名した。軍令部は各鎮守府に防衛戦を、横須賀主力部隊に反撃作戦を命令。1ヶ月の準備期間を経て立案した『轟作戦』を実行したが大敗北。20隻の艦船、83機の航空機が撃破され、轟作戦指揮官の第一艦隊司令長官植松大将が戦死、更に運の悪いことに小笠原諸島に建設された敵飛行場から来襲した、敵航空機の空襲により、横須賀鎮守府及び軍令部が爆撃され沈黙。

 

呉鎮守府予備部隊が展開した必死の奇襲作戦にて小笠原諸島を奪取、呉鎮守府長官が軍令部部長に、同参謀長が横須賀鎮守府長官に着任した。轟作戦にて海軍軍人が4000人戦死し、軍令部、横須賀鎮守府が爆撃されたことで作戦的には大失敗だった。軍令部が次期作戦の準備をしようとした頃、深海棲艦と戦う女性の姿をした生物が現れた。彼女らは艦娘と呼ばれ、深海棲艦とまともに戦える存在だった。しかし、艦娘の戦闘には妖精と言われる生物が居なければならないが、妖精が見れるのはごく一部だった、只でさえ轟作戦にて少ない海軍軍人が戦死し事で当時の海軍軍人は3000人ほど、その中で妖精を見れるのは、340人ほどだった。更にその内訳が士官が30人、特務士官が55人、准士官が15人、下士官が70人、残りの170人は兵と文官だけだ。ここで妖精が見れないものは裏方に回ることになって大抵が陸戦隊、設営隊、技術部に配置された。...俺のように外部機関に所属するのも居るがな。海軍は人手不足だった。全国で妖精が見れる人を徴兵し、予備士官として集めたがそれでも800人ほどだ、軍人として育つにも10年はかかる。だが奇跡が起きた、静岡県にて一人の男が保護された。彼は気が付いたらここにいたと言い、当初は工作員を疑ったが、彼は深海棲艦を知らないという、他にも情報の錯誤があり出した結論は別世界の人間となった。彼は妖精が見ることが発覚、更に全国で3ヶ月に2人位保護され続け、政府は迷い人と呼称、迷い人が来るときに磁場が乱れ、緑の雲が目撃される事から、迷い人が来た時に混乱して騒ぎを起こさないように俺達、旧海軍軍人を中心にR機関が設立された。俺は関西支部の京都担当だ。」

 

 

 

長い話の末舞鶴鎮守府に到着したようだ。

 

 

 

「現在舞鶴鎮守府は人員が最も少ない鎮守府だ、日本海側は比較的被害が少ないから舞鶴鎮守府は士官は10人ほどで他はほとんど予備士官の練習配置だ。」

 

 

 

そう言うと、塩谷大佐は警備の兵へ向かっていった。

 

 

 

「私たちはどうなるのでしょうか?」

 

山村一曹が聞いてくる。

 

 

 

「さぁな、話の流れからして、我々に妖精が見えるか確かめるのだろうな。」

 

 

 

「しかし、我々が別世界へと迷い込んでしまうとは、元の時代に戻れるのだろうか。」

 

 

 

「わからん。戻ったところでもうどうにもならん。」

 

 

 

「皆さんこちらへ、これを首からかけてください。」

 

 

 

戻ってきた塩谷大佐は青文字で『関係者』と書かれた名札を渡してきた。

 

 

 

「今から応接室へ案内します。そこで舞鶴鎮守府長官の新田中将が話の続きをするでしょう。私はここで待機しているので案内役の艦娘が来るまで少し待ってください。」

 

 

 

そういうと塩谷大佐はどこかへと電話をかけはじめた。

 

 

 

十分ほどすると、2人の少女が来た

 

 

 

「どうも~第九駆逐隊~山雲です~よろしくお願いしま~す。」

 

 

 

「第六駆逐隊、暁よ。提督の命で案内をするんだから。」

 

 

 

「あぁ、頼む。」

 

 

 

灰色の髪をカチューシャで止めた少女と腰まで届く紺色の髪と帽子を被った少女が来た。

 

 

 

「じゃあ、ついてきてよね!」

 

 

 

こちらに背を向け歩きはじめる暁と山雲

 

 

 

「こっちが庁舎よ~それであっちが私たちの訓練場よ~。」

 

 

 

「そっちが通信施設よ。あそこが倉庫なのよ。」

 

 

 

「もう少しで応接室よ~」

 

 

 

「そうか。」

 

 

 

「そういえば~どこかで~会ったことありますか~?」

 

 

 

「わからないな。」

 

 

 

「そうなのね~」

 

 

 

「ついたわよ...暁よ。連れてきたわよ。」

 

 

 

「どうぞ、入ってくれ。」





植松俊太大将 現代
 第一艦隊司令長官 轟作戦指揮官。植松大将と幕領のほとんどが戦死

持田徹大将 現代
 軍令部長 轟作戦中 軍令部爆撃により戦死

福屋知也大将 現代
 海軍省大臣 轟作戦時 軍令部爆撃に巻き込まれるが辛うじて生き残る。後任を指定して予備役へ

瀬田光明中将 現代
 横須賀鎮守府司令長官 轟作戦立案。実戦部隊指揮官は植松大将のため、瀬田中将は横須賀鎮守府防衛だったが、艦隊は全滅、鎮守府爆撃で戦死

塩谷久一大佐 現代
 舞鶴鎮守府参謀長→R機関:関西支部第一課長

新田義太郎中将 現代
 軍令部第一部長→佐世保鎮守府司令長官→呉鎮守府長官兼任→舞鶴鎮守府司令長官
 轟作戦を杜撰な作戦として批判したため更迭される。佐世保・呉鎮守府を経て舞鶴鎮守府司令長官に左遷された。

軍令部 2階
 先の大戦の後再び設置された。先のものの区別するために総長ではなく軍令部長。
 軍令部爆撃の際フロアで爆発したため壊滅
海軍省 3階
 軍令部と同じ建物にある。軍令部爆撃の際は貫通し2階で爆発したため軍令部より被害は少なめ
R機関
 外部機関 別世界からの訪問者を保護する機関

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