ガンダムビルドファイターズトライの世界でがんばる話 作:キャプテンキャップ
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はいさい*1。ガンダムビルドファイターズトライの世界に気づいたら転生していた、
まあ、前世の記憶を思い出したの昨日のお昼前のことなんだけどさー。
んで昨日放置したνガンダムVer.Kaなんだけど、結局あの後気になって夕飯食べた後にゲート処理を延々と続けて、日付が変わる前にはどうにか終わらせたよ。
頑張った俺を誰か褒めて?
まあ終わらせたのはゲート処理だけで、組み直してはいないんだけど。それは学校から帰ってきたらやるつもり。
というわけで、学校に行く準備しますかー。学校めんどいー。
寝巻き代わりのジャージから制服に着替えて1階へ。
母さんはとっくに仕事に行ってるから、家には俺一人。母さんが作り置きしてくれている朝食をもしゃもしゃ食べ終わったら洗面台へ。歯磨き洗顔、寝癖を整えて終了。……そういえば、前世の記憶を思い出してから、安室蓮として自分の顔をこうしてちゃんと見るのは初めてだと気づいた。
んで改めて自分の顔を見た感想と言えば……う~ん、そこそこイケメン?で、髪は薄い茶色。ふむん。悪くない。可もなく不可もなく。なんかモブキャラって感じ。あ、でもそこはかとなくアムロ・レイに似てなくもない……ような気がする。
にしても、ここって本当にアニメの世界なんだなあ。髪とか整髪料つけてないのに、なんかこう無造作ヘアっぽくまとまっている。しかも遠めだとそれがアニメで見るような一塊っぽく見えて面白い。近くで見るとちゃんと一本一本髪の毛が見えるんだけど。さすがアニメの世界。さすアニ。
でもまあ、転生したのがガンダムビルドファイターズトライの世界で本当によかったよ。
これで他のガンダム作品の世界に生まれてたら、生き残れる自信がないもの。
そもそもモビルスーツのパイロットにまでたどり着けないような気がする。
そこは主人公とか原作キャラに転生じゃないの?って思うじゃない? ハハッ、ないない。だって平和なこの世界でもモブキャラ転生なのに、宇宙世紀とか戦争のある世界で原作キャラに転生できるわけないじゃないですかヤダー。
だからこの世界に転生できたのはラッキーなわけです。
ガンプラバトルでアオハルするぞー! ……あ、モブキャラ転生でも専属ヒロインはいるんですかね、神様? 会ったことないけど教えてめんそーれー。
はい、会ったこともない神様は俺の質問に答えてくれませんでしたー。ですよねー。
んでもって学校に到着っと。家から近いってのは正義だね。
教室に入るとクラスメイトたちから、昨日は大丈夫だったのかと心配のお言葉をいくつももらいましたー。うう、人の優しさが身に染みる。
心配してくれたクラスメイトたちに「大丈夫さー」と沖縄
リュックから取り出した教科書などを机に収めながら考えるのは、帰宅後にやること。学校に着いたばかりなのに既に頭の中は放課後。
まずは帰ったら、バラしたままのνガンダムを組みなおして、それから――うん、やっぱデカール貼りだよなあ。
実は昨日見たνガンダム、一切デカールが貼られていなかったのだ。素組も素組。本当にただ作っただけの機体。
あのカトキ節というかカトキセンス丸出しの、説明書の指示通りに貼るだけで
というわけで、帰ったらまず組み直し。それからデカール貼り。カチャカチャやって、ペタペタしよう。
……あ。
そういえばνガンダムVer.Kaのデカールって水転写式だ。マークセッターは……記憶の限り持ってないっぽいなあ。
なんでオーロラシートとかは買ってるのにこれは買ってないのか。まあガンダムデカールといえばシールかドライ式だもんね。でも最近のVer.Kaは水転写式が多くなってるからマークセッターは必需品だぞ! これは帰りにプラモ屋『茨の園』に寄ってマークセッター買わなきゃ。(モデラー的使命感)
「よう、レンー」
放課後の予定を立ててたら声をかけられたので顔を上げると、
「ん? おお、ハールー。おはよー」
こちらを見下ろすように立っていたのは友人の大林
なぜハールーなのかというと、沖縄んな理由があったりする。沖縄では、名前の一部を伸ばして呼ぶ
俺は父さんが沖縄出身ということもあり、小学校低学年のころまでは夏休みの間はよく沖縄のおじーの家に遊びに行ってたわけさーねー。なので向こうでも友達ができたし、そうなると向こうの文化にも触れる機会が多かった。あだ名の付け方もその時に覚えた。
なのでついつい、こっちでも同じ感覚で人を呼ぶとき名前の二文字を取って、それを伸ばしながら呼んでしまう。
この文化(?)に一夏の間に染まった俺は、こっちでも男女関係なく名前呼びに。
小学校からの持ち上がり組はもう慣れたもんだけど、中学校で初顔合わせの人たちからは最初、なんぞこいつ、みたいな顔をされたけど入学式から2ヵ月経った今では慣れてくれたらしい。
説明が長くなったけど、つまりはそういうことで、
「昨日はいきなりぶっ倒れてたけど、もう大丈夫なん?」
「おー、おかげ様でバッチシよー。むしろ早く帰れてラッキーだったくらいだったしねー」
ニシシ。と笑う俺の顔を真剣な表情でみてくるハールー。どしたの?
「ん、本当に大丈夫そうだな。昨日の今日で学校来てるから、無理してねーかなと思ったんだけど。そのアホヅラなら問題ないだろ」
そう言って屈託なく笑うハールー。おぉう、お前いいやつかよ。
「んで? 朝っぱらから何深刻そうな顔してたんだ?」
「深刻そうな顔なんてしてた?」
「してただろ」
マジで? ただ放課後の予定組んでただけなんだけど。ってかもしかして、そう見えたから心配して声かけてきたのかコイツ? だとしたらどんだけいい奴なんだよハールー。
「いやー、別に深刻ってわけじゃないよ? ただ帰ったら未完成のガンプラを仕上げようかなって思って」
「お、もしかしてガンプラバトルするのか?」
「ん、そのつもり」
そう答えると、マジかー!と嬉しそう。もしかしてハールー、ガンプラバトル経験者?
「いんや、俺は観る専」
「なんだぁ」
「いやだって、ガンプラバトルってダメージがそのまま反映されるじゃんよ、最悪ぶっ壊れるし。折角作ったガンプラが逝くのはなぁ……」
「いやまあ、そうだけどさ。壊れるのが嫌なら負けなきゃいいんだよ、負けなきゃ! 赤い人だって言ってたろ? 当たらなければどうということはない! って!」
「それシャアの真似? 似てね~。少佐の言ってることは真理だけどな。んで、お前にその技量はありそう?」
「その質問は愚問にすぎるし答えはわかりきってるだろ?――多分ないね!」
威張って言うことかよソレ。と笑う友人を見て俺も満足。ウケてよかったさー。
「んーで、何作ってんの?」
「νガンダムVer.Ka」
「……は?」
「νガンダムVer.Ka」
鳩が豆鉄砲を食ったような顔で聞き返してきたから、もう一度言ってやった。
「え? レンってそこまで馬鹿だっけ?」
「あんだとー」
「いやだってそうでしょ。なんで壊れるかもしれないガンプラバトルで
「いや言いすぎでしょ。何? 泣かせたいの? 泣くよ? 13歳にもなって泣くよ? ギャン泣きよ? ガノタだけにさ!」
「うっさいわ。あと上手くないしそのドヤ顔やめろ、このバカアホレン」
いやホント急に口悪くなったなこの友人。言いたいことは分かるけどさあ。
ハールーの言う通り、ガンプラバトルは常に壊れるリスクがつきまとう。
逆に1/100シリーズのMGやRE、1/60の
理由は単純明快で、高価で製作にも手間暇がかかる上に内部フレームもあるから、直すのにも時間がかかる。
加えて改造しにくいというのもあるかもなぁ。出来ないこともないけど、中が空洞のHGUCよりかは手間がかかるだろうし。足を1㎜延長するにもMGなどは内部フレームごと手を加える必要がでてくるもんね。
そういった事が積み重なって、ガンプラバトルではHGUCなどの1/144が使われることが多いわけだ。ただし同じ1/144でも
でも。
それでも。
「やっぱりMGでガンプラバトルがしたい!」
拳を握って力説すると、目の前の友人は呆れ顔。
「なんでまた?」
「だってHGUCよりもMGの方が造詣がシャープじゃん? ディティールも多い、デカールの数も豊富。そしてパーツの隙間から見える内部フレームのメカメカしさっ。なによりあの重量感! どれをとっても最高だろうが!!」
「それには激しく同意せざるを負えないけどさ。……でも勿体なくね? νガンダムVer.Kaだぞ?」
「……ぐぬう」
「リアルでぐぬうとか言うやつ初めて見たわ。まあガンプラバトルするのはレンだし、何を使うかは自由だけどさ。壊れても後悔はすんなよ」
「あい。……あれ? ってかそれ、俺が負けること前提で話してるな?」
「当たり前」
「ぐぬう」